収入を管理する

ボーナスで住宅ローンを一気に返す。本当に余裕資金?

返済に出したお金は、急な支出には使えません。

このページの要点

手元の現金750,000円は生活費3か月分。ボーナス800,000円を全額繰上返済に回したあと、医療費と修理費で300,000円出ると残りは450,000円、1.8か月分になります。400,000円にとどめれば850,000円で3.4か月分。フラット35の資料では、窓口での一部繰上返済は100万円以上、繰り上げて返済できる日は月々の返済日とされています。

最終更新 2026年9月11日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 繰上返済
  2. 繰上返済
  3. 繰上返済

わかる 2 問

  1. 繰上返済
  2. 流動性

見抜く 3 問

  1. 流動性
  2. 流動性
  3. 流動性

ケースで考える 5 問

  1. 予定支出
  2. 流動性
  3. 繰上返済
  4. 生活防衛資金
  5. 生活防衛資金

判断する 2 問

  1. 予定支出
  2. 生活防衛資金

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 繰上返済で総返済額を減らせる 正解

    通ります。資料の冒頭にそう書かれています。

  • B 窓口の一部繰上返済は10万円以上からできる

    窓口は100万円以上です。10万円以上は住・My Noteのほうです。

  • C 繰上返済の手続には手数料がかかる

    手数料はかかりませんと書かれています。

  • D 繰上返済できる日はいつでも選べる

    月々の返済日とされています。

資料の冒頭にそう書かれています。

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フラット35の資料で確かめたこと

  • 繰上返済で総返済額を減らしたり、完済する時期を早めたりできる
  • 窓口での一部繰上返済は100万円以上、住・My Noteは10万円以上
  • 繰り上げて返済できる日は月々の返済日
  • 申し出は繰り上げて返済される1か月前まで。手数料はかからない
  • 返済期間が10年未満になると、住宅借入金等特別控除の対象外になる

繰上返済日までに発生する経過利息を支払う場合があると書かれている。

資料では「繰上返済を行うことで、総返済額を減らしたり、完済する時期を早めたりすることができます」。窓口での一部繰上返済は「100万円以上」で、10万円以上は「住・My Note」を利用する場合です。手続については「手数料はかかりません」。繰り上げて返済できる日は「月々の返済日」とされています。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

資料は、一部を繰り上げて返済する方法と条件を並べています。

それぞれ、どう書かれていますか。

答え 借入期間を短縮する方法 … 月々の返済額は今までどおりの額にする/月々の返済額を少なくする方法 … 借入期間は今までどおりの期間にする/窓口での一部繰上返済 … 繰り上げて返済できる額は100万円以上/経過利息 … 直前の返済日の翌日から繰上返済日までに発生する利息

同じ額を出しても、効き方が2つあります。

知る収入を管理する★★★★
借入期間を短縮する方法 → 月々の返済額は今までどおり月々の返済額を少なくする方法 → 借入期間は今までどおり窓口での一部繰上返済 → 100万円以上経過利息 → 直前の返済日の翌日から繰上返済日までに発生する利息

住・My Noteを利用する場合の下限は10万円以上と書かれている。

一部繰上返済には、月々の返済額を変えずに借入期間を短縮する方法と、借入期間を変えずに月々の返済額を少なくする方法があります。窓口での下限は100万円以上。繰上返済日までに発生する経過利息を支払う場合があるとも書かれています。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

資料には、ボーナス返済を利用している人が借入期間を短縮する場合、ボーナス払い分も含めた6か月単位(毎月払い6回分+ボーナス払い1回分)で入金する必要があると書かれています。

合わせて何回分になりますか。(単位:回分)

答え 7回分

6 + 1 で、7回分です。

知る収入を管理する★★★★
項目資料の書き方
6か月単位の中身毎月払い6回分+ボーナス払い1回分
窓口の下限100万円以上
住・My Noteの下限10万円以上
繰上返済できる日月々の返済日
住・My Noteの間隔2か月以上連続しては申し込めない。最短でも1か月おき

申し出は繰り上げて返済される1か月前までとされている。

毎月払い6回分とボーナス払い1回分で、合わせて7回分です。単位が決まっているので、思いついた額をそのまま入れる形にはなりません。しかも「住・My Note」の一部繰上返済は2か月以上連続では申し込めず、最短でも1か月おきとされています。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは「利息が減るのだから、ボーナスは全額返済に回すのがいい」と考えていました。

どう考えますか。

  • A 利息が減るので全額回す

    減る側だけを見ていることになります。

  • B 返済後の現金を先に見る 正解

    正解です。返したお金は戻ってきません。

  • C 繰上返済はできない

    資料では、全部または一部を繰り上げて返済できるとされています。

  • D 手元の現金は関係しない

    急な支出は手元の現金から出ます。

返したお金は戻ってきません。

わかる収入を管理する★★★

返したあとに残る現金を、生活費の月数で出しておく

減る利息だけを見て、出す額を決める

この回では急な支出300,000円が、返済のあとに来た。

資料では、繰上返済によって「総返済額を減らしたり、完済する時期を早めたりすることができます」とされています。減る側の効果はあります。ただし出したお金は手元から離れるので、急な支出の出どころにはなりません。返したあとに何が残るかを、別に出しておくことになります。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

全額を繰上返済に回した場合、急な支出のあとに残ったのは450,000円でした。

この450,000円は、何を表していますか。

  • A 急な支出の合計である

    急な支出の合計は300,000円です。

  • B 全額返済後に残る現金 正解

    正解です。生活費の1.8か月分にあたります。

  • C 窓口の下限にあたる額

    窓口の下限は100万円以上です。

  • D 半分にとどめた残り

    とどめた場合の残りは850,000円です。

生活費の1.8か月分にあたります。

わかる収入を管理する★★★★

もとの手元の現金 750,000円(3か月分)

  • ボーナスを全額回すと → 手元は750,000円のまま
  • 急な支出 300,000円
  • 残り 450,000円(1.8か月分)
  • 400,000円にとどめた場合 → 850,000円(3.4か月分)

返済に出した分は、この計算に戻ってこない。

急な支出の合計は300,000円、窓口の下限は100万円以上、400,000円にとどめた場合の残りは850,000円で、どれも別の数字です。450,000円は、もとの手元の現金750,000円から300,000円を出したあとの残りにあたります。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

「利息が減るのだから、繰上返済は多いほど得だ」と考えました。

どうですか。

  • A そのとおり多いほど得だ

    減る側だけを見た言い方です。

  • B 手元の現金が減っている 正解

    正解です。出した分は手元から離れます。

  • C 利息は減っていない

    資料では総返済額を減らせるとされています。

  • D 繰上返済に手数料がかかる

    手数料はかからないと書かれています。

出した分は手元から離れます。

見抜く収入を管理する★★★★
ボーナス 800,000円
  • 全額を繰上返済に回す → 総返済額は減る/手元は750,000円のまま
  • 400,000円にとどめる → 手元は1,150,000円になる
  • 急な支出300,000円が来ると → 450,000円と850,000円に分かれる

減る側と残る側の両方を見る。

資料のとおり、繰上返済で総返済額は減ります。ただし出した額は手元から離れるので、急な支出の出どころにはなりません。この回では、全額回したあとの残りが1.8か月分、400,000円にとどめた場合は3.4か月分でした。減る側と、残る側の両方を見ることになります。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 繰上返済で総返済額を減らしたり、完済する時期を早めたりできる/窓口での一部繰上返済は、100万円以上とされている/返済に出したお金は、急な支出の出どころにはならない

急な支出は手元の現金から出ました。

見抜く収入を管理する★★★★
  • 750,000円(3か月分)もとの手元の現金
  • 450,000円(1.8か月分)全額回した場合の残り
  • 850,000円(3.4か月分)400,000円にとどめた場合の残り
  • 400,000円二つの差

差は、繰上返済に回さなかった額と同じ。

総返済額を減らせることも、窓口の下限が100万円以上であることも資料のとおりです。この回では急な支出300,000円が手元の現金から出て、残りは450,000円になりました。手数料はかからず、繰り上げて返済できる日は月々の返済日とされています。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

この回では、減る利息ではなく返済後に残る現金を出しました。

それは、なぜですか。

  • A 急な支出はそこから出るから 正解

    正解です。返した分は手元から離れます。

  • B 利息の桁が大きいから

    桁の大きさの話ではありません。

  • C 明細の行が多いから

    行の数は、計算に入ってきません。

  • D 返済日が決まっているから

    返済日は、残る現金を決めていません。

返した分は手元から離れます。

見抜く収入を管理する★★★★
450,000円(急な支出のあとの残り)÷250,000円(毎月の生活費)1.8か月分

医療費も修理費も、手元にある現金から出ます。繰上返済に回した分は戻ってこないので、この計算には入りません。この回では残りが450,000円、生活費の1.8か月分でした。減る利息の額は、この月数を変えません。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの世帯は、ボーナス800,000円を全額、住宅ローンの繰上返済に回しました。その後、医療費で120,000円、住宅の修理費で180,000円が必要になりました(この2つの額はこちらで置いた例です)。

急な支出は、合わせていくらですか。(単位:円)

答え 300000円

120,000 + 180,000 で、300,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  1. 医療費 120,000円
  2. 修理費 180,000円
  3. 合計 300,000円
  4. 出どころは手元の現金

支出の額はこちらで置いた例。

この300,000円は、繰上返済に回したお金からは出せません。返済に充てた分は、手元に戻ってこないからです。出どころになるのは、もともと手元にあった現金のほうになります。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

Aさんの手元にあった現金は750,000円、毎月の生活費は250,000円です(この2つの額はこちらで置いた例です)。ボーナスは全額返済に回したので、手元の現金は750,000円のままでした。そこから急な支出300,000円を出します。

残るのは、いくらですか。(単位:円)

答え 450000円

750,000 − 300,000 で、450,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • もとの手元の現金(円)
  • 急な支出(円)
  • 残り(円)

生活費250,000円で見ると、3か月分から1.8か月分になった。

生活費250,000円で見ると、もとの750,000円は3か月分、残った450,000円は1.8か月分です。返済に出した800,000円は、この計算のどこにも戻ってきません。減ったのは手元の現金のほうだけです。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

Aさんが、ボーナス800,000円をそのまま金融機関の窓口から一部繰上返済に充てようとしたとします。

どうなりますか。

  • A 申し込める

    窓口の下限は100万円以上です。

  • B 100,000円足りない

    足りないのは200,000円です。

  • C 200,000円足りない 正解

    正解です。窓口の下限は100万円以上です。

  • D 手数料がかかる

    資料では手数料はかからないとされています。

窓口の下限は100万円以上です。

ケース収入を管理する★★★★

800,000円を窓口から充てようとすると

窓口の下限
100万円以上
ボーナス
800,000円
足りない額
200,000円
住・My Noteの下限
10万円以上
手数料
どちらもかからない

繰り上げて返済できる日は月々の返済日とされている。

1,000,000 − 800,000 で200,000円足りません。ただし資料では、「住・My Note」を利用する場合の下限は10万円以上とされているので、その手続なら800,000円でも申し込めます。同じ額でも、どの手続かで通るかどうかが変わります。手数料はどちらもかかりません。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

繰上返済を400,000円にとどめた場合を考えます。手元に残るボーナスは400,000円で、もとの現金750,000円と合わせて1,150,000円になります。そこから急な支出300,000円を出します。

残るのは、いくらですか。(単位:円)

答え 850000円

1,150,000 − 300,000 で、850,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 全額回した場合の残り(円)
  • 400,000円にとどめた場合の残り(円)

差の400,000円は、繰上返済に回さなかった額と同じ。

生活費250,000円で見ると3.4か月分です。全額回した場合の450,000円は1.8か月分でしたから、差は850,000 − 450,000 で400,000円。繰上返済に回さなかった額と、ちょうど同じです。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

毎月の生活費は250,000円です。急な支出のあとに残った現金を、月数に置き換えます。

全額回した場合と、400,000円にとどめた場合は、それぞれ何か月分ですか。

  • A どちらも3か月分のまま

    もとの3か月分は、急な支出のあとに変わっています。

  • B どちらも1.8か月分になる

    とどめた場合は3.4か月分になります。

  • C 3か月分と3.4か月分

    3か月分は急な支出の前の数字です。

  • D 1.8か月分と3.4か月分 正解

    正解です。450,000円と850,000円を250,000円で割ります。

450,000円と850,000円を250,000円で割ります。

ケース収入を管理する★★★★

全額を繰上返済に回すと

  • 手元の現金 750,000円のまま
  • 急な支出 −300,000円
  • 残り 450,000円
  • 生活費の1.8か月分

400,000円にとどめると

  • 手元の現金 1,150,000円
  • 急な支出 −300,000円
  • 残り 850,000円
  • 生活費の3.4か月分

手元の現金と生活費の額はこちらで置いた例。

450,000 ÷ 250,000 で1.8か月分、850,000 ÷ 250,000 で3.4か月分。もとの750,000円は3か月分でしたから、全額回した場合は3か月分から1.8か月分に下がり、とどめた場合は3.4か月分に上がります。同じ急な支出を受けても、残り方が違います。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

この回では、手元の現金・毎月の生活費・急な支出になりうる額を並べました。

繰上返済に回す額を決めるとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 急な支出になりうる額

    いくら出ていくかを決めます。

  • B いまの手元の現金

    出どころになる額です。

  • C 返済した日の天気 正解

    正解です。天気は、計算に入ってきません。

  • D 毎月の生活費

    残りを月数に置き換えるときに使います。

天気は、計算に入ってきません。

判断収入を管理する★★★
手元の現金 → 750,000円(3か月分)急な支出 → 300,000円毎月の生活費 → 250,000円全額回した場合の残り → 450,000円(1.8か月分)400,000円にとどめた場合 → 850,000円(3.4か月分)

資料では、窓口での一部繰上返済は100万円以上とされている。

この回の計算に入ってきたのは、手元の現金750,000円、急な支出300,000円、毎月の生活費250,000円でした。どれか一つが変われば、残る月数も変わります。返済した日の天気は、そのどこにも入ってきません。減る利息の額だけを見ても、この月数は出てこない形になります。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

ボーナスを繰上返済に回すかどうか、考えています。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 返済後に残る現金 正解

    正解です。出した分は戻ってきません。

  • B 同僚の返済額を聞く

    他人の額は、自分の残りを教えてくれません。

  • C 減る利息の額だけ

    減る利息は、残る月数を変えません。

  • D 銀行の窓口時間を測る

    窓口の時間は、計算に入ってきません。

出した分は戻ってきません。

判断収入を管理する★★★

返したあとに残る現金を、生活費の月数で出しておく

減る利息の額だけを見て、出す額を決める

この回では出す額の差400,000円が、そのまま残りの差になった。

この回では、全額回すと急な支出のあとに450,000円、生活費の1.8か月分になりました。400,000円にとどめれば850,000円、3.4か月分です。同僚の返済額も、窓口の時間も、自分の手元にいくら残るかを教えてくれません。資料では、繰り上げて返済できる日は月々の返済日とされています。

出典 住宅金融支援機構【フラット35】「繰上返済」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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