家計を整える

生活防衛資金まで投資した方がお金は増える?

下落した相場で必要額を作ると、25%多く売ります。

このページの要点

預金2,000,000円、最低生活費250,000円。1,600,000円を投資して現金400,000円だけ残すと、失業して相場が20%下落したとき1,100,000円足りません。下落前の価額で1,375,000円分を売ることになり、25%多く売ります。6か月後に残るのは180,000円。現金1,500,000円を残していれば400,000円で、約2.2倍の差がつきます。

最終更新 2026年9月25日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 緊急時の換金
  2. 流動性
  3. 流動性

わかる 2 問

  1. 流動性
  2. 投資資金

見抜く 3 問

  1. 緊急時の換金
  2. 生活防衛資金
  3. 緊急時の換金

ケースで考える 5 問

  1. 生活防衛資金
  2. 投資資金
  3. 価格変動
  4. 価格変動
  5. 投資資金

判断する 2 問

  1. 価格変動
  2. 生活防衛資金

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

日本証券業協会の資料は、株式等の決済期間の短縮化について述べています。

T+2化が実施されたのは、いつとされていますか。

  • A 2015年7月

    2015年7月はワーキング・グループの設置です。

  • B 2016年6月

    2016年6月は最終報告書の公表です。

  • C 2019年7月16日 正解

    正解です。資料は2019年7月16日としています。

  • D 2024年9月より後

    2024年9月はT+1化の勉強会の設置です。

資料は2019年7月16日(約定分)としています。

知る家計を整える★★★
時期出来事
2014年8月T+2に関する勉強会の設置
2015年7月検討ワーキング・グループの設置
2015年12月29日中間報告書の公表
2016年6月30日最終報告書の公表
2019年7月16日T+2化の実施(約定分)
2024年9月T+1化に関する勉強会の設置

日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」から。

資料は「予定どおり2019年7月16日(火)(約定分)より実施することになりました」としています。2015年7月は検討ワーキング・グループを設置した時期、2016年6月は最終報告書を公表した時期。2024年9月に設置されたのはT+1化の勉強会で、こちらはまだ検討の段階です。同じページに複数の年月が並ぶので、何の日付かを合わせて読みます。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

「株式を売ったその日に現金になる」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A その日に現金になる

    約定した日には受け取れません。

  • B 3営業日後である

    3営業日後はT+2になる前です。

  • C 受渡までの日数は資料に書かれていない

    資料の題そのものが決済期間です。

  • D 約定日から2営業日後である 正解

    正解です。T+2は約定日から2営業日後です。

2019年7月16日の約定分からT+2になっています。

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6か月分の生活防衛資金を現金で置いてから、残りをどうするか考える

利回りだけを見て、生活防衛資金まで投資に回す

6か月後に残るのは180,000円と400,000円で約2.2倍違う。

資料は「株式等の決済期間短縮化(T+2化)」が2019年7月16日(火)の約定分から実施されたとしています。T+2は約定日から2営業日後が受渡日という意味です。それまではT+3で3営業日後でした。いまはT+1化の勉強会が2024年9月に設置され、さらに1日短くするかどうかの検討が続いている段階です。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A T+1化の勉強会は2019年9月に設置された

    2024年9月に設置されました。

  • B 最終報告書は2016年6月30日に公表された 正解

    通ります。資料のとおりです。

  • C 中間報告書は2016年12月29日に公表された

    2015年12月29日の公表です。

  • D 休日テストは2018年12月から2019年12月まで実施された

    2019年6月までです。

資料は2016年6月30日公表としています。

知る家計を整える★★★★

T+2化までの流れ

  • 2014年8月 勉強会の設置
  • 2015年7月 検討ワーキング・グループの設置
  • 2015年12月29日 中間報告書/2016年6月30日 最終報告書
  • 2019年7月16日 実施(勉強会設置から4年11か月)

いまはT+1化の勉強会が2024年9月に設置され、検討が続いている。

資料は最終報告書等を「(2016年6月30日公表)」としています。T+1化の勉強会は2024年9月の設置で2019年ではありません。中間報告書は2015年12月29日の公表で2016年ではありません。休日テストは「2018年12月から2019年6月まで」で7か月間です。年の数字が近いものが並ぶので、一つずつ資料に戻して確かめます。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の出来事と、その時期を組み合わせてください。

答え T+2化の勉強会の設置 … 2014年8月/検討ワーキング・グループの設置 … 2015年7月/最終報告書の公表 … 2016年6月30日/T+2化の実施 … 2019年7月16日

日付まで書かれているものが二つあります。

わかる家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • T+2化は2019年7月16日(約定分)から実施された
  • T+2は約定日から2営業日後が受渡日という意味
  • 勉強会の設置(2014年8月)から実施まで4年11か月
  • 休日テストは2018年12月から2019年6月まで(7か月)
  • T+1化の勉強会は2024年9月に設置され、検討が続いている

日数を1日短くするのにも、年単位の準備が必要だった。

資料では勉強会の設置が2014年8月、検討ワーキング・グループの設置が2015年7月、最終報告書の公表が2016年6月30日、T+2化の実施が2019年7月16日です。勉強会の設置から実施まで4年11か月かかっています。決済期間をT+3からT+2へ1日短くするのに、それだけの期間が必要だったということです。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え T+2化は2019年7月16日に実施されたとされている/T+1化の勉強会は2024年9月に設置されたとされている/最終報告書は2016年6月30日に公表されたとされている

資料は決済期間の制度についてのものです。

わかる家計を整える★★★★

資料が示していること

  • T+2化の実施日と、その前の検討の経緯
  • T+1化の検討が続いていること
  • 報告書の公表時期と休日テストの期間
  • 決済期間の短縮に年単位かかったこと

資料が示していないこと

  • 生活防衛資金の置き場所
  • 相場の見通しや下落率
  • 利回りや期待できる収益

この回の金額と下落率は、すべてこちらで置いた例。

資料が示しているのは、T+2化が2019年7月16日に実施されたこと、T+1化の勉強会が2024年9月に設置されたこと、最終報告書が2016年6月30日に公表されたことです。生活防衛資金の置き場所や相場の見通しは、決済の資料には出てきません。この回の20%の下落は、計算のために仮に置いた数字です。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

20%下落した相場で1,100,000円を作るには、下落前の価額で_分を売ることになります。

  • A 1,100,000円

    1,100,000円は下落していなければ売る量です。

  • B 880,000円

    掛ける向きが逆になっています。

  • C 1,375,000円 正解

    正解です。1,100,000 ÷ 0.8 = 1,375,000円分です。

  • D 1,600,000円すべて

    全部を売る必要はありません。

1,100,000 ÷ 0.8 の分です。

見抜く家計を整える★★★★
必要な額 1,100,000円→下落率 20%(0.8倍)→売る量 1,100,000 ÷ 0.8 = 1,375,000円分→多く売る分 275,000円分(25%)

20%下落なら25%多く売ることになる。

1,100,000 ÷ 0.8 = 1,375,000円分です。確かめると 1,375,000 × 0.8 = 1,100,000円。下落していなければ1,100,000円分を売れば済んだので、275,000円分多く売ることになります。880,000円は1,100,000円に0.8を掛けてしまった場合で、掛ける向きが逆です。下落した相場では、必要な額を作るために余分に売ることになります。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

相場が20%下落し、同時に失業しました。

利回りだけでは分からないのは、どれですか。

  • A 下落した割合

    下落した割合は分かっています。

  • B 必要額を作れるか 正解

    正解です。手元の現金と必要額を並べます。

  • C 投資した額

    投資した額も分かっています。

  • D 毎月の最低生活費の額

    最低生活費も分かっています。

手元の現金と必要額を並べないと出ません。

見抜く家計を整える★★★★

預金2,000,000円・最低生活費250,000円のAさん

案A
投資1,600,000円・現金400,000円(1.6か月分)
案B
現金1,500,000円(6か月分)・投資500,000円
20%下落+失業
6か月分1,500,000円が必要
案Aは売る
1,375,000円分(25%多く)
6か月後に残る
案A 180,000円/案B 400,000円

下落した割合20%も、投資した1,600,000円も、最低生活費250,000円も、それぞれ分かっている数字です。分からないのは必要額を作れるかどうか。6か月分1,500,000円に対して手元の現金は400,000円なので、1,100,000円を下落した相場から作ることになります。利回りは、その1,100,000円をいくら売って作るかを教えてくれません。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

資料の出来事を、古い順に並べてください。

答え 2014年8月(T+2化の勉強会の設置) → 2015年7月(検討ワーキング・グループの設置) → 2016年6月30日(最終報告書の公表) → 2019年7月16日(T+2化の実施)

設置から実施まで4年以上あります。

見抜く家計を整える★★★★
  1. 2014年8月勉強会の設置
  2. 2015年7月ワーキング・グループの設置
  3. 2016年6月30日最終報告書の公表
  4. 2019年7月16日T+2化の実施

設置から実施まで4年11か月。短くなった日数は1日。

2014年8月の勉強会の設置、2015年7月の検討ワーキング・グループの設置、2016年6月30日の最終報告書の公表、2019年7月16日のT+2化の実施の順です。勉強会の設置から実施まで4年11か月。決済期間を1日短くするのにこれだけの準備が必要でした。必要になってから縮められるものではない、ということです。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの最低生活費は月250,000円です。生活防衛資金を6か月分持つことにしました。

必要な額は、いくらですか。

答え 1500000円

250,000 × 6 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 2,000,000円預金
  • 月250,000円最低生活費
  • 1,500,000円6か月分
  • 投資1,600,000円・現金400,000円案A
  • 現金1,500,000円・投資500,000円案B

金額はこちらで置いた例。200万円はミッションの指定額。

250,000 × 6 = 1,500,000円です。預金2,000,000円のうち、この1,500,000円は「必要なときに必要額を出せる」状態にしておく分になります。残りの500,000円をどうするかは別の話です。何か月分持つべきかは人によって違うので、6か月分は例として置いた数です。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

預金2,000,000円のうち、1,600,000円を投資に回します。

投資に回す割合は、どれですか。

  • A 80% 正解

    正解です。1,600,000 ÷ 2,000,000 = 0.80です。

  • B 20%

    20%は現金で残す割合です。

  • C 75%

    75%になる組み合わせはありません。

  • D 125%になる

    割る向きが逆になっています。

1,600,000 ÷ 2,000,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
1,600,000÷2,000,000×100=80%

1,600,000 ÷ 2,000,000 = 0.80なので80%です。20%は現金で残す400,000円のほうの割合で、足すと100%になります。75%は現金を500,000円残した場合の投資の割合(1,500,000 ÷ 2,000,000)ではなく、この回では出てきません。125%は割る向きを逆にした場合です。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

1,600,000円を投資した直後に、相場が20%下落したとします。

評価額は、いくらになりますか。

答え 1280000円

1,600,000 × 0.8 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 投資した額(1,600,000円)
  2. 20%下落(1,600,000 × 0.8 = 1,280,000円)
  3. 6か月分に必要な額(1,500,000円)
  4. 手元の現金(400,000円)
  5. 足りない額(1,500,000 − 400,000 = 1,100,000円)

20%の下落は、計算のために仮に置いた数字。

1,600,000 × 0.8 = 1,280,000円です。320,000円下がりました。ここで失業して6か月分の1,500,000円が必要になると、手元の現金400,000円では足りません。足りないのは 1,500,000 − 400,000 = 1,100,000円。この額を、下落した相場から作ることになります。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

相場が20%下落したとき、必要な額を作るために売る量を考えます。

下落前と比べて、どれだけ多く売ることになりますか。

  • A 25%多く 正解

    正解です。1 ÷ 0.8 = 1.25で25%です。

  • B 20%多く

    下落率と同じにはなりません。

  • C 同じ量

    同じ量では足りません。

  • D 80%多くなる

    80%は下落後の価額の割合です。

1 ÷ 0.8 − 1 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 下落していなければ売る量(円分)
  • 20%下落したとき売る量(円分)

差は275,000円分で25%多い。下落率20%とはそろわない。

1 ÷ 0.8 = 1.25なので25%多く売ることになります。1,100,000円を作るのに1,375,000円分を売るので 275,000 ÷ 1,100,000 = 0.25です。下落率は20%なのに、売る量の増え方は25%。割る側に来るので、同じ割合にはなりません。同じ量で済むのは下落していない場合だけです。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

案Bでは現金1,500,000円を残し、500,000円を投資しました。6か月は現金でしのげたので、投資は売っていません。相場は20%下落したままです。

6か月後に残る投資の評価額は、いくらですか。

答え 400000円

500,000 × 0.8 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 案A 6か月後に残る評価額(円)
  • 案B 6か月後に残る評価額(円)

差は220,000円で約2.2倍。同じ2,000,000円・同じ20%下落での比較。

500,000 × 0.8 = 400,000円です。案Aでは同じ6か月後に180,000円しか残りませんでした。400,000 ÷ 180,000 = 約2.2倍の差です。同じ2,000,000円、同じ20%の下落なのに、生活防衛資金を現金で置いたかどうかで残る額が変わります。差の220,000円は、下落した相場で売ったことから出ています。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

投資した直後に失業し、相場も20%下落しました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 手元の現金で何か月分あるか 正解

    正解です。売る必要があるか決まります。

  • B 去年の相場との差

    去年の相場では判断できません。

  • C 同年代の平均投資額

    平均でも判断できません。

  • D いちばん評価額が高かった月の額

    過去の最高額でも判断できません。

売る必要があるかは、そこで決まります。

判断家計を整える★★★★
投資直後に失業し、相場が20%下落する
  • 現金が6か月分ある → 売らずに済む(残る評価額400,000円)
  • 現金が1.6か月分 → 1,375,000円分を売る(残る評価額180,000円)
  • 売るのを待つ → その間の生活費が出ない
  • 利回りだけ見る → 売る量が分からない

20%の下落は計算のために仮に置いた数字。

手元の現金400,000円は 400,000 ÷ 250,000 = 1.6か月分。6か月しのぐには1,100,000円足りないので、下落した相場で1,375,000円分を売ることになります。現金が6か月分あれば売らずに済みます。去年の相場との差や平均投資額、過去にいちばん評価額が高かった月の額からは、この判断はできません。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

「利回りが高いほうに置いたほうが、お金は増えるでしょう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 利回りの高さ

    利回りでは売る量が分かりません。

  • B 去年との差

    去年との差でも分かりません。

  • C 投資した額

    投資した額だけでも分かりません。

  • D 必要なときに出せるか 正解

    正解です。必要なときに出せるかを見ます。

下落した相場で売ると、多く売ることになります。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 6か月分を現金で置けば、下落した相場で売らずに済む
  • 売る量を計算すれば、下落の効き方が数で出る

デメリット

  • 20%下落すると、必要額を作るのに25%多く売ることになる
  • 売っても代金を受け取るのは約定日から2営業日後である

どこにいくら置くべきかは、この回では決めない。

6か月分1,500,000円に対して現金が400,000円なら、1,100,000円を下落した相場から作ることになり、1,375,000円分を売ります。25%多く売る分だけ、残るものが減ります。6か月後に残るのは180,000円で、現金を6か月分置いた場合の400,000円と約2.2倍の差。資料では、売っても代金を受け取るのは約定日から2営業日後です。どこにいくら置くべきかは、ここでは決めません。

出典 日本証券業協会「株式決済期間短縮化に関する検討状況について」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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