収入を管理する

副業の売上10万円。利益も10万円と考えていい?

売上と利益は、別の段にある数字です。

このページの要点

売上高100,000円から売上原価50,000円を引くと売上総利益は50,000円。販管費10,000円を引くと営業利益は40,000円です。広告宣伝費20,000円と減価償却費10,000円が加わると販管費は40,000円になり、売上高は同じなのに営業利益は10,000円へ4分の1に。元の40,000円に戻すには売上高を160,000円にする必要があります。経費の増加30,000円に対して、必要な売上の増加は60,000円です。

最終更新 2026年9月14日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 利益
  2. 経費
  3. 利益

わかる 2 問

  1. 利益
  2. 売上

見抜く 3 問

  1. 実際に残るお金
  2. 実際に残るお金
  3. 利益

ケースで考える 5 問

  1. 売上
  2. 経費
  3. 利益
  4. 実際に残るお金
  5. 売上

判断する 2 問

  1. 経費
  2. 売上

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料では、売上高から売上原価と_を差し引いた数値が営業利益とされています。

  • A 販管費 正解

    正解です。販売費及び一般管理費のことです。

  • B 法人税等

    法人税等は税引後利益の手前で引きます。

  • C 営業外損益

    営業外損益は経常利益の手前で加減します。

  • D 借入金返済額

    借入金返済額は利益の式に入りません。

販売費及び一般管理費のことです。

知る収入を管理する★★★
資料の式出てくる利益
売上高 − 売上原価売上総利益
売上高 − 売上原価 − 販管費営業利益
さらに営業外損益を加減経常利益
さらに法人税等を差し引く税引後利益

資料は損益計画を、売上高から税引後利益までの4段階で示している。

資料は「売上高-売上原価-販管費=営業利益」としています。販管費については「人件費、家賃、減価償却費などがあげられます。営業活動や管理活動にかかった費用であり、販売費及び一般管理費と呼ばれるものです」と説明されています。営業外損益を加減すると経常利益、そこからさらに法人税等を差し引くと税引後利益です。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

資料では、個人事業の場合、人件費に事業主の分をどう扱うとされていますか。

  • A 全額を含める

    個人事業では含めないとされています。

  • B 半分だけ含める

    半分という扱いはありません。

  • C 役員報酬として含める

    役員報酬は法人の場合です。

  • D 含めない 正解

    正解です。法人であれば役員報酬を含めます。

法人であれば役員報酬を含めます。

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資料で確かめたこと

  • 売上高 − 売上原価 = 売上総利益(粗利。すべての利益の源泉)
  • 売上高 − 売上原価 − 販管費 = 営業利益
  • 売上原価は、売上をあげるために直接かかった費用
  • 販管費には人件費、家賃、減価償却費などが含まれる
  • 個人事業の場合、人件費に事業主の分は含めない

個人事業には所得税、個人住民税、個人事業税がかかるとされている。

資料は「人件費は、人員計画で算出した数値を転記します。法人であれば役員報酬を含めますが、個人事業の場合は、事業主の分は含めません」としています。個人事業では、自分の取り分は人件費として引いたあとに残るのではなく、利益のほうから出ることになります。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 売上総利益は売上高-売上原価 正解

    通ります。資料の式のとおりです。

  • B 営業利益に販管費は関係しない

    販管費を引いたものが営業利益です。

  • C 減価償却費はその年に全額のお金が出る

    その分のお金は出ていないとされています。

  • D 個人事業でも事業主の人件費を含める

    個人事業では含めないとされています。

資料の式のとおりです。

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売上高 100,000円

  • 売上原価 50,000円を引く → 売上総利益 50,000円
  • 販管費 10,000円を引く → 営業利益 40,000円
  • 販管費が40,000円になると → 営業利益 10,000円
  • 減価償却費10,000円は現金が出ていない → 動いた現金は20,000円

売上高は1円も動いていない。

資料は「売上高-売上原価=売上総利益」としています。営業利益は「売上高-売上原価-販管費」で、販管費は関係します。減価償却費については「期間中は毎年費用として計上しますが、その分のお金は出ていません」とされています。人件費は「法人であれば役員報酬を含めますが、個人事業の場合は、事業主の分は含めません」とされています。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料に出てくる利益と、その式です。

正しく組み合わせてください。

答え 売上総利益 … 売上高 − 売上原価/営業利益 … 売上高 − 売上原価 − 販管費/経常利益 … さらに営業外損益を加減した数値/税引後利益 … さらに法人税等を差し引いた数値

4段階に分かれています。

わかる収入を管理する★★★★
売上総利益 → 売上高 − 売上原価営業利益 → 売上高 − 売上原価 − 販管費経常利益 → さらに営業外損益を加減した数値税引後利益 → さらに法人税等を差し引いた数値

売上高は1つでも、利益は段ごとに別の数字になる。

資料は「売上高-売上原価=売上総利益」「売上高-売上原価-販管費=営業利益」「売上高-売上原価-販管費-※営業外損益=経常利益」「売上高-売上原価-販管費-※営業外損益-法人税等=税引後利益」の4つの式を挙げています。売上高は1つでも、そこから出てくる利益は段ごとに違う数字になります。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

家計に入れる額を決めるとき、確かめることを選びます。

あてはまるものを、すべて選んでください。

答え 売上原価はいくらか/販管費はいくらか/営業利益はいくらか

売上高だけでは利益が出ません。

わかる収入を管理する★★★★
  • 100,000円売上高
  • 50,000円売上原価
  • 50,000円売上総利益
  • 40,000円販管費(増えた後)
  • 10,000円営業利益

金額はこちらで置いた例。式は資料の記述。

確かめるのは、売上原価、販管費、そして営業利益です。この回では売上高100,000円が変わらないまま、販管費が10,000円から40,000円になり、営業利益は40,000円から10,000円になりました。先月より売上高が増えたかどうかも、同業者の売上高も、自分の利益がいくらかを教えてくれません。資料の式は、売上高から売上原価と販管費を引いて営業利益を出す形になっています。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

売上高は100,000円のまま変わっていません。

営業利益は、どうなりましたか。

  • A 変わらない

    販管費が増えた分だけ減ります。

  • B 増えて70,000円になる

    増えるのではなく減ります。

  • C 4分の1に減る 正解

    正解です。40,000円から10,000円になります。

  • D 売上と同じだけ下がる

    売上高は1円も動いていません。

売上が同じでも利益は動きます。

見抜く収入を管理する★★★★
  • 経費が増える前の営業利益(円)
  • 経費が増えた後の営業利益(円)

売上高はどちらも100,000円のまま。動いたのは販管費だけ。

売上高100,000円、売上原価50,000円は変わらず、販管費だけが10,000円から40,000円になりました。営業利益は40,000円から10,000円へ、30,000円減っています。売上高の数字を見ているだけでは、この変化に気づけません。資料が売上高と利益を別の段として並べているのは、この二つが別の数字だからです。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

営業利益が40,000円から10,000円になった状態が1年続きました。

年間の差は、いくらですか。

  • A 30,000円になる

    30,000円は1か月分の差です。

  • B 360,000円 正解

    正解です。30,000 × 12 の分です。

  • C 120,000円になる計算だ

    120,000円は増えた後の年間の営業利益です。

  • D 480,000円のままだ

    480,000円は増える前の年間の営業利益です。

30,000 × 12 の分です。

見抜く収入を管理する★★★★

売上高で見ると

  • 月100,000円
  • 年1,200,000円
  • 1円も変わらない

営業利益で見ると

  • 月40,000円→10,000円
  • 年480,000円→120,000円
  • 差は360,000円

金額はこちらで置いた例。

40,000 × 12 = 480,000円、10,000 × 12 = 120,000円。差は360,000円です。毎月の差30,000円の12か月分と同じになります。売上高は月100,000円、年間1,200,000円のまま変わっていません。年間の売上高だけを見ていると、この360,000円の差は見えません。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

家計に使える額を出していく順序です。

正しい順に、並べてください。

答え 売上高を書き出す → 売上原価を引いて売上総利益を出す → 販管費を引いて営業利益を出す → 家計に入れる額を営業利益から考える

資料の式と同じ順序です。

見抜く収入を管理する★★★★
  1. 売上高を書き出す
  2. 売上原価を引いて売上総利益を出す
  3. 販管費を引いて営業利益を出す
  4. 家計に入れる額を営業利益から考える

売上高から直接決めると、二段(この回では合計90,000円)が飛ばされる。

資料の式は「売上高-売上原価=売上総利益」「売上高-売上原価-販管費=営業利益」で、売上高から順に引いていく形です。この順で出た営業利益が、家計に入れる額を考える起点になります。売上高から家計の額を直接決めると、売上原価と販管費の二段が飛ばされます。この回では、その二段の合計が90,000円ありました。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの副業は、月の売上高が100,000円です。売上原価は50,000円かかっています。

売上総利益は、いくらですか。

答え 50000円

100,000 − 50,000 の分です。

ケース収入を管理する★★★
50,000円(売上総利益)÷100,000円(売上高)×10050%

資料は「売上高-売上原価=売上総利益」としています。100,000 − 50,000 = 50,000円です。売上原価率(売上原価÷売上)は50,000 ÷ 100,000 = 0.5で50%。資料は売上総利益について「粗利と呼ばれ、文字通り大雑把な利益のことですが、すべての利益の源泉になります」としています。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

販管費は10,000円でした。そこへ広告宣伝費20,000円と、機材の減価償却費10,000円が加わりました。

販管費は、いくらになりますか。

  • A 30,000円のままだ

    10,000円は増える前の額です。

  • B 40,000円 正解

    正解です。10,000 + 20,000 + 10,000 の分です。

  • C 20,000円に下がる

    増えたので下がりません。

  • D 100,000円をこえてしまう

    100,000円は売上高の額です。

10,000 + 20,000 + 10,000 の分です。

ケース収入を管理する★★★

経費が増えたAさん

売上高
100,000円(変わらない)
売上原価
50,000円
販管費(前)
10,000円
増えた分
広告20,000円+減価償却10,000円
販管費(後)
40,000円

金額はこちらで置いた例。

10,000 + 20,000 + 10,000 = 40,000円です。売上高は100,000円のまま変わりません。営業利益は100,000 − 50,000 − 40,000 = 10,000円で、増える前の40,000円から4分の1になりました。増えた経費30,000円と、減った利益30,000円は同じ額です。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

売上高100,000円、売上原価50,000円、販管費40,000円です。

営業利益は、いくらですか。

答え 10000円

100,000 − 50,000 − 40,000 の分です。

ケース収入を管理する★★★★
10,000円(営業利益)÷100,000円(売上高)×10010%

資料の式「売上高-売上原価-販管費=営業利益」に当てはめると、100,000 − 50,000 − 40,000 = 10,000円です。販管費が10,000円だったときは40,000円でした。40,000 − 10,000 = 30,000円減っていて、これは増えた経費30,000円と同じ額です。10,000 ÷ 40,000 = 0.25で、4分の1になりました。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

「減価償却費10,000円が費用に入ったので、その分のお金が今月出ていった」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A その分のお金は出ていない 正解

    正解です。費用に入りますが、現金は動きません。

  • B 全額が今月出ていく

    その分のお金は出ていないとされています。

  • C 半分が今月出ていく

    半分でもありません。

  • D 費用に入らないことになる

    費用としては計上されます。

費用に入りますが、現金は動きません。

ケース収入を管理する★★★★

売上高・営業利益・現金の動きを、別々の数字として持つ

売上高をそのまま家計に入れられる額として見る

資料は、減価償却費は費用に計上してもその分のお金は出ていないとしている。

資料は減価償却費について「購入年度に一括して費用とするのではなく、利用に耐えられる年数…にわたって期間配分する費用です。そのため、期間中は毎年費用として計上しますが、その分のお金は出ていません」としています。だから資料では返済可能額の算式が「減価償却費+税引後利益」になっています。この回でも、営業利益10,000円に減価償却費10,000円を足した20,000円が、その月に現金として動いた額になります。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

売上原価率は50%、販管費は40,000円です。営業利益を増える前の40,000円に戻したいとします。

売上高は、いくら必要ですか。

答え 160000円

0.5 × 売上高 − 40,000 = 40,000 の分です。

ケース収入を管理する★★★★
  • いまの売上高(円)
  • 必要な売上高(円)

経費の増加30,000円に対して、必要な売上の増加は60,000円。

売上高から売上原価(売上高の50%)を引くと売上総利益で、そこから販管費40,000円を引くと営業利益です。営業利益を40,000円にするには売上総利益が80,000円必要で、売上高は160,000円になります。160,000 × 0.5 = 80,000、160,000 − 80,000 − 40,000 = 40,000で合います。経費が30,000円増えたぶんを取り戻すのに、売上は60,000円増やす必要があります。30,000 ÷ 0.5 = 60,000。原価率が50%なので、増やす売上は経費の増加の2倍になります。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

副業の売上高が月100,000円あります。家計に入れる額を決めます。

確かめておくのは、どれでしょう。

  • A 同業者の売上高

    他人の売上高は、自分の経費とは別です。

  • B 先月より増えたか

    増減では営業利益が出ません。

  • C 売上原価と販管費 正解

    正解です。二段を引いて営業利益を出します。

  • D いちばん売れた月の額

    売れた月の額でも営業利益は出ません。

二段を引いて営業利益を出します。

判断収入を管理する★★★★
  1. 売上高100,000円
  2. 売上原価を引く売上総利益 50,000円
  3. 販管費を引く営業利益 10,000円

金額はこちらで置いた例。段の並びは資料の式。

この回では、売上高100,000円から売上原価50,000円と販管費40,000円を引くと、営業利益は10,000円でした。売上高との差は90,000円あります。同業者の売上高、先月との比較、いちばん売れた月の額は、どれも自分の営業利益がいくらかを教えてくれません。資料の式も、売上高から売上原価と販管費を引いて営業利益を出す形になっています。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

「副業の売上が月10万円ある」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 売上の順位

    順位では利益が出ません。

  • B 先月との差

    先月との差でも出ません。

  • C 最高の月の額

    最高の月の額でも出ません。

  • D 引いた後の額 正解

    正解です。売上と利益は別の段の数字です。

売上と利益は別の段の数字です。

判断収入を管理する★★★
  • 100,000円売上高
  • 50,000円売上原価
  • 40,000円販管費
  • 10,000円営業利益
  • 90,000円売上高との差

金額はこちらで置いた例。

この回では、売上高100,000円から売上原価50,000円を引いて売上総利益50,000円、そこから販管費40,000円を引いて営業利益10,000円でした。売上高との差は90,000円です。しかも売上高は1円も変わらないまま、販管費が増えただけで営業利益は40,000円から10,000円になりました。売上の順位も、先月との差も、いちばん高い月も、引いた後にいくら残るかを教えてくれません。

出典 J-Net21(中小企業基盤整備機構)「損益計画の書き方」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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