現金・預金を活かす

普通預金0.5%、定期預金1%。100万円なら移す価値はある?

増える額を決めるのは差です。「何倍」では決まりません。

このページの要点

100万円なら5,000円と10,000円、税引後で3,984円の差。「2倍」でも年0.02→0.04%なら200円しか増えず、25倍違います。逆に0.02→0.52%なら比26倍でも増える額は同じ5,000円。額は差で決まります。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 金利差
  2. 利息計算
  3. 金利差

わかる 2 問

  1. 流動性
  2. 流動性

見抜く 3 問

  1. 税引前利息
  2. 税引後利息
  3. 利息計算

ケースで考える 5 問

  1. 利息計算
  2. 税引後利息
  3. 金利差
  4. 税引後利息
  5. 税引前利息

判断する 2 問

  1. 金利差
  2. 税引前利息

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

気象庁の資料は、世界で1年間に起こる地震の平均回数を示しています(USGSによる)。

1年間の平均が1,524回とされているのは、どの範囲ですか。

  • A M5.0〜5.9 正解

    正解です。M5.0〜5.9が1,524回です。

  • B M6.0〜6.9

    M6.0〜6.9は136回です。

  • C M7.0〜7.9

    M7.0〜7.9は14回です。

  • D M8.0以上

    M8.0以上は1回です。

表1でM5.0 - 5.9が1,524回です。

知る現金・預金を活かす★★★★
マグニチュード世界の1年平均一つ上の段との比
M8.0以上1回—
M7.0〜7.914回14倍
M6.0〜6.9136回約9.7倍
M5.0〜5.91,524回約11.2倍

気象庁「地震について」表1(USGSによる)から。比はこちらで割ったもの。

資料の表1は、M8.0以上が1回、M7.0-7.9が14回、M6.0-6.9が136回、M5.0-5.9が1,524回としています。マグニチュードの差はどれも1ずつなのに、回数は約10倍ずつ変わります。差1と比10倍は、同じことを指していません。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

「日本周辺で起こる地震は、世界の半分ほどだろう」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 世界の半分ほどである

    半分ではなく10分の1ほどです。

  • B 世界より多い

    世界より少ないとされています。

  • C 世界との比較は資料に書かれていない

    表2のあとに書かれています。

  • D ほぼ10分の1とされている 正解

    正解です。ほぼ1/10とされています。

資料は「ほぼ1/10」としています。

知る現金・預金を活かす★★★★

率の差に元金をかけて、増える額を円で出す

「2倍になる」という言い方だけで大きさを決める

比が同じでも、水準が違えば額は25倍違うことがある。

資料は「マグニチュード5以上で地震回数を表1と比べてみると、日本及びその周辺では、世界で起こっている地震のほぼ1/10にあたる数の地震が発生している」としています。M5.0-5.9でいえば 134 ÷ 1,524 = 約8.8%。半分ではありません。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 世界のM8.0以上は1年に14回である

    14回はM7.0〜7.9のほうです。

  • B 世界のM8.0以上は1年に1回である 正解

    通ります。1年に1回です。

  • C マグニチュード9の地震の震源域は数kmである

    数km程度はM5の震源域です。

  • D 日本周辺のM8.0以上は1年に1回である

    日本周辺は10年に1回とされています。

表1でM8.0以上は1回です。

知る現金・預金を活かす★★★★

増える額はどこから出てくるか(元金1,000,000円・1年)

  • 比(何倍か)2倍 → 額は出てこない
  • 差(何ポイントか)0.5ポイント → ここから出る
  • 元金 × 差 = 1,000,000 × 0.005 = 5,000円
  • 税を引く × 0.79685 → 3,984円
  • 1日あたりに直す ÷ 365 → 約11円

比は大きさを教えてくれない。差に元金をかけて初めて円になる。

資料の表1は世界のM8.0以上を1年に1回としています。14回はM7.0-7.9のほう。マグニチュード9の震源域は500〜1000km程度で、数km程度はM5。日本及びその周辺のM8.0以上は0.1回(10年に1回)で、1年に1回はM7.0-7.9です。表と範囲を突き合わせます。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の項目と、その回数を組み合わせてください。

答え 世界のM8.0以上 … 1年に1回/世界のM6.0〜6.9 … 1年に136回/日本周辺のM8.0以上 … 10年に1回/日本周辺のM6.0〜6.9 … 1年に17回

世界と日本周辺で桁が1つ違います。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料で確かめたこと

  • 世界の1年平均はM8.0以上が1回、M5.0〜5.9が1,524回
  • マグニチュードの差が1で、回数は約10倍ずつ変わる
  • 日本及びその周辺は世界のほぼ1/10とされている
  • 震源域の長さはM5で数km、M9で500〜1000km程度
  • 発生回数は規模が大きくなるとともに指数関数的に減少する

「差が1」と「比が10倍」は同じことを指していない。

資料は世界のM8.0以上を1年に1回、M6.0-6.9を136回、日本及びその周辺のM8.0以上を0.1回(10年に1回)、M6.0-6.9を17回としています。M5以上で比べると日本及びその周辺は世界のほぼ1/10。134 ÷ 1,524 = 約8.8%で合います。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 世界のM8.0以上は1年に1回とされている/世界のM5.0〜5.9は1年に1,524回とされている/日本及びその周辺は世界のほぼ1/10とされている

資料は地震についての知識解説です。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料が示していること

  • 世界と日本周辺の地震回数(1年平均)
  • マグニチュードごとの震源域の長さ
  • 地球の半径とプレートの厚さ
  • 規模が大きいほど回数が減るという性質

資料が示していないこと

  • 普通預金や定期預金の金利
  • 利息にかかる税率
  • 定期に移したほうがよいか

借りているのは「差と比は別のもの」という形だけ。

資料が示しているのは、世界のM8.0以上が1年に1回、M5.0-5.9が1,524回、日本及びその周辺が世界のほぼ1/10であることです。預金金利も税率も、地震の資料には出てきません。年0.5%と年1.0%はこちらで置いた例、20.315%は国税庁の資料による制度の数字です。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

同じ「2倍」でも、年0.02%から年0.04%なら1,000,000円で増えるのは_です。

  • A 5,000円

    5,000円は0.5%→1.0%のときです。

  • B 2,500円

    2,500円にはなりません。

  • C 200円 正解

    正解です。差0.02ポイントで200円です。

  • D 倍率が同じなら同じ

    倍率が同じでも額は違います。

1,000,000 × 0.0002 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
年0.5% → 年1.0% 比2倍・差0.5ポイント → 5,000円→年0.02% → 年0.04% 比2倍・差0.02ポイント → 200円→年0.02% → 年0.52% 比26倍・差0.5ポイント → 5,000円→年2.0% → 年4.0% 比2倍・差2.0ポイント → 20,000円

元金1,000,000円・1年・税引前。額を決めているのは差のほう。

1,000,000 × 0.0002 = 200円、× 0.0004 = 400円で、増えるのは200円です。年0.5%から年1.0%のときは5,000円だったので、同じ「2倍」で 5,000 ÷ 200 = 25倍も違います。「2倍」という言い方は、増える額を何も教えてくれません。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

年0.02%から年0.52%にすると、比は 0.52 ÷ 0.02 = 26倍です。年0.5%から年1.0%のときは比2倍で、増える額は5,000円でした(元金1,000,000円・税引前)。

比26倍のほうでは、増える額はどうなりますか。

  • A 26倍の5,200円になる

    5,200円は年0.52%の利息そのものです。

  • B 半分の2,500円になる

    半分にはなりません。

  • C 同じ5,000円になる 正解

    正解です。差が同じなので5,000円です。

  • D 比で決まる

    比ではなく差で決まります。

差はどちらも0.5ポイントです。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

比と差の組み合わせ(元金1,000,000円・1年・税引前)

年0.5%→年1.0%
比2倍・差0.5ポイント・増加5,000円
年0.02%→年0.52%
比26倍・差0.5ポイント・増加5,000円
年0.02%→年0.04%
比2倍・差0.02ポイント・増加200円
比が同じでも
額は25倍違う
差が同じなら
比が13倍違っても額は同じ

0.52 − 0.02 = 0.5ポイントで、0.5%→1.0%と同じ差です。1,000,000 × 0.005 = 5,000円で、増える額は変わりません。比は13倍違う(26 ÷ 2)のに、額は同じ。額を決めているのは差のほうです。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

世界の1年間の平均回数を、多い順に並べてください。

答え 1,524回(M5.0〜5.9) → 136回(M6.0〜6.9) → 14回(M7.0〜7.9) → 1回(M8.0以上)

マグニチュードが小さいほうが多くなります。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
  1. 1885年(明治18年)震度観測が始まる
  2. 1900年〜2021年世界のM8.0以上の平均を出したデータの期間
  3. 1990年〜2021年世界のM7.9以下の平均を出したデータの期間
  4. 2014年〜2023年日本及びその周辺の平均を出したデータの期間

気象庁「地震について」の表1・表2の注記と本文から。

1,524回、136回、14回、1回の順です。マグニチュードの差はどれも1ずつなのに、回数は約10倍ずつ変わります。一番上と一番下ではマグニチュードの差が3しかないのに、回数の比は1,500倍を超えます。差と比は別のものです。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの普通預金は年0.5%、定期預金は年1.0%です。1,000,000円を1年置いた場合を考えます。

定期預金の利息は、税を引く前でいくらですか。

答え 10000円

1,000,000 × 0.01 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 1,000,000円元金
  • 5,000円(税引後3,985円)普通預金 年0.5%
  • 10,000円(税引後7,969円)定期預金 年1.0%
  • 3,984円税引後の差
  • 約11円1日あたり

金利はこちらで置いた例。資料には出てこない。

1,000,000 × 0.01 = 10,000円です。普通預金なら 1,000,000 × 0.005 = 5,000円。「2倍」ですが、増えるのは5,000円。税を引くと7,969円と3,985円で、差は3,984円になります。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

税を引く前は5,000円と10,000円でした。利息からは20.315%が引かれます(円未満切り捨て)。

税を引いたあとの差は、いくらですか。

  • A 5,000円

    5,000円は税を引く前の差です。

  • B 3,984円 正解

    正解です。7,969 − 3,985 = 3,984円です。

  • C 7,969円

    7,969円は定期の手取りです。

  • D 10,000円

    10,000円は定期の税引前の利息です。

7,969 − 3,985 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
3,984÷5,000×100=約79.7%

普通預金は5,000円から税1,015円を引いて3,985円、定期は10,000円から税2,031円を引いて7,969円。差は3,984円です。5,000円は税引前の差、7,969円は定期の手取りそのもの。一律の率で引かれるので、比は2倍のまま変わりません。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

元金を1,000,000円から5,000,000円に変えます。金利(年0.5%と年1.0%)も期間(1年)も同じです。

税を引いたあとの差は、いくらになりますか。

答え 19921円

39,843 − 19,922 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 100万円での差(税引後・円)
  • 500万円での差(税引後・円)

19,921 ÷ 3,984 = 約5倍。比(2倍)は動いていない。

普通預金は25,000円から税5,078円を引いて19,922円、定期は50,000円から税10,157円を引いて39,843円。差は19,921円です。100万円のときの3,984円の約5倍。比は2倍のまま変わらず、動いたのは額だけです。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

100万円での税引後の差は3,984円、500万円では19,921円でした。

500万円の差は、100万円のときの何倍ですか。

  • A 約5倍 正解

    正解です。元金と同じ5倍になります。

  • B 約2倍

    約2倍は金利の比のほうです。

  • C 約25倍

    約25倍は別の場面で出てきた比です。

  • D 元金では変わらない

    元金に比例して差は動きます。

19,921 ÷ 3,984 = 5.0 です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 100万円・税引前の差(円)
  • 100万円・税引後の差(円)
  • 500万円・税引前の差(円)
  • 500万円・税引後の差(円)

金利の比は2倍のまま。動いているのは額だけ。

19,921 ÷ 3,984 = 約5倍で、元金が5倍になったのと同じです。約2倍は普通預金と定期の金利の比で、こちらは元金を変えても動きません。約25倍は「同じ2倍でも水準が違うとき」に出てきた比。動くのは額のほうです。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

世界の1年平均は、M8.0以上が1回、M7.0-7.9が14回、M6.0-6.9が136回、M5.0-5.9が1,524回です。

マグニチュードが1小さくなると、回数はおよそ何倍になりますか(整数で)。

答え 10倍

14 ÷ 1、136 ÷ 14、1,524 ÷ 136 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. 2つの金利の差を出す(何ポイント差か)
  2. 元金をかけて1年ぶんの増える額を出す
  3. 期間をかける(1年なら そのまま)
  4. 20.315%を引いて手取りにする
  5. 動かせない期間で割って1日あたりにする

「何倍か」は途中のどこにも出てこない。

14 ÷ 1 = 14倍、136 ÷ 14 = 約9.7倍、1,524 ÷ 136 = 約11.2倍で、どれも約10倍です。マグニチュードの差はどれも1ずつなのに、回数は10倍ずつ動きます。差と比は別のものだ、ということがこの表から読めます。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「定期のほうが2倍の金利なのだから、移す価値はあるでしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A 率の差と元金 正解

    正解です。差に元金をかけて円にします。

  • B 何倍になるかだけを見る

    「2倍」はもう見えています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 銀行の数

    銀行の数からは出てきません。

差0.5ポイント × 元金で額が出ます。

判断現金・預金を活かす★★★★
普通預金 年0.5% と 定期預金 年1.0%(比2倍・差0.5ポイント)
  • 元金100万円 → 税引後の差 3,984円(1日約11円)
  • 元金500万円 → 税引後の差 19,921円(1日約55円)
  • 年0.02%→年0.04%なら(同じ2倍)→ 200円
  • 年0.02%→年0.52%なら(比26倍)→ 5,000円

金利はこちらで置いた例。移すかどうかは決めない。

100万円なら 1,000,000 × 0.005 = 5,000円、税引後3,984円。1日あたり約11円です。500万円なら19,921円になります。「2倍」はもう見えていますし、去年の利息や銀行の数からは出てきません。移すかどうかは、ここでは決めません。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

「金利が何倍になるかを見れば、どちらがいいか分かるでしょう」と聞きました。

一緒に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 定期の金利

    金利はもう見えています。

  • B 何倍になるか

    何倍かだけでは額が出ません。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 率の差と元金と期間 正解

    正解です。差と元金と期間を見ます。

同じ2倍で額が25倍違うことがあります。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 差に元金をかければ、増える額が円で出る
  • 1日あたりに直せば、動かせない期間と並べられる

デメリット

  • 「2倍」という言い方だけでは、額が25倍違うことがある
  • 比が26倍でも、差が同じなら増える額は変わらない

移すかどうかは、この回では決めない。満期の置き方は第188回の範囲である。

年0.5%→1.0%と年0.02%→0.04%はどちらも2倍ですが、増える額は5,000円と200円で25倍違います。逆に差が同じ0.5ポイントなら、比が26倍でも額は同じ5,000円。気象庁の表でも、マグニチュードの差1に対して回数は約10倍でした。差と比は別のものです。どうするかは、ここでは決めません。

出典 気象庁「よくお寄せいただくご質問 - 地震について」 / 2026年9月時点の情報

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