収入を管理する

月収50万円の月と10万円の月。平均30万円で予算を組めばいい?

平均の月は、1度も来ないことがあります。

このページの要点

500,000円が6か月、100,000円が6か月なら平均は300,000円。高収入月が3か月に減り低収入月が9か月に増えると、平均は200,000円へ100,000円下がるだけですが、真ん中の月は300,000円から100,000円へ200,000円下がります。固定費200,000円だと9か月は毎月100,000円不足で、9か月分は900,000円。最低賃金法は下限を時間という細かい単位で定めています。

最終更新 2026年9月11日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 最低収入
  2. 最低収入
  3. 最低収入

わかる 2 問

  1. 収入変動
  2. 収入変動

見抜く 3 問

  1. 中央値
  2. 固定費
  3. 平均収入

ケースで考える 5 問

  1. 平均収入
  2. 固定費
  3. 収入変動
  4. 固定費
  5. 中央値

判断する 2 問

  1. 収入変動
  2. 平均収入

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

最低賃金法では、最低賃金額は何によって定めるとされていますか。

  • A 月によつて定める

    月ではなく時間とされています。

  • B 時間によつて定める 正解

    正解です。第三条に書かれています。

  • C 年によつて定めることとする

    年とは書かれていません。

  • D 日によつて定めることとする

    日とも書かれていません。

第三条に書かれています。

知る収入を管理する★★★
最低賃金法の条内容
第三条最低賃金額は、時間によつて定めるものとする
第四条第一項最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない
第六条二以上の適用を受けるときは最高のものにより適用する
第九条第二項生計費及び賃金並びに賃金支払能力を考慮して定める

いずれも条文の記述。

最低賃金法第三条は「最低賃金額(最低賃金において定める賃金の額をいう。以下同じ。)は、時間によつて定めるものとする」としています。下限を決めるとき、法律はいちばん細かい単位を選んでいます。月でまとめてしまうと、月の中の差が見えなくなります。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

最低賃金法の条文と、その内容です。

正しく組み合わせてください。

答え 第三条 … 最低賃金額は時間によつて定める/第四条第一項 … 最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない/第六条 … 二以上の適用を受けるときは最高のものによる/第九条第二項 … 生計費、賃金、賃金支払能力を考慮して定める

複数あるときは最高のものです。

知る収入を管理する★★★★
第三条 → 最低賃金額は時間によつて定める第四条第一項 → 最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない第六条 → 二以上の適用を受けるときは最高のものによる第九条第二項 → 生計費、賃金、賃金支払能力を考慮して定める

下限は細かい単位で決め、複数あるときは厳しい側を採る。

第三条は「最低賃金額…は、時間によつて定めるものとする」、第四条第一項は「使用者は、最低賃金の適用を受ける労働者に対し、その最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない」、第六条は「労働者が二以上の最低賃金の適用を受ける場合は、これらにおいて定める最低賃金額のうち最高のものにより第四条の規定を適用する」、第九条第二項は「地域別最低賃金は、地域における労働者の生計費及び賃金並びに通常の事業の賃金支払能力を考慮して定められなければならない」としています。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 最低賃金額は時間によつて定める 正解

    通ります。第三条に書かれています。

  • B 二以上あるときは低いものによる

    最高のものによるとされています。

  • C 賃金のすべてを算入して比べる

    算入しない賃金が定められています。

  • D 地域別最低賃金は生計費だけで定める

    賃金と支払能力も考慮するとされています。

第三条に書かれています。

知る収入を管理する★★★★

12か月の月収を低い順に並べる

  • 100,000円が9か月、500,000円が3か月
  • 平均は200,000円。どの月にも起きない額
  • 真ん中の月は100,000円
  • 固定費200,000円を引くと、9か月は100,000円不足

9 ÷ 12 = 0.75。4分の3の月が100,000円。

第三条は「最低賃金額…は、時間によつて定めるものとする」としています。第六条は「二以上の最低賃金の適用を受ける場合は、これらにおいて定める最低賃金額のうち最高のものにより第四条の規定を適用する」で、低いものではありません。第四条第三項は一定の賃金を「算入しない」としていて、すべてを算入するわけではありません。第九条第二項は「生計費及び賃金並びに通常の事業の賃金支払能力を考慮して」としていて、生計費だけではありません。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

最低賃金法第四条第三項では、最低賃金額と比べる賃金に_を算入しない、とされています。

  • A 毎月の基本の賃金

    毎月の分は算入して比べます。

  • B 通常の労働時間に対する賃金

    通常の労働時間の分は算入します。

  • C 一月をこえる期間ごとの賃金 正解

    正解です。厚生労働省令で定めるものです。

  • D 賃金のすべて

    すべてを外すわけではありません。

厚生労働省令で定めるものです。

わかる収入を管理する★★★★

毎月必ず入る分だけを並べて、いちばん低い月を見る

たまに入る大きな額も混ぜて、平均を出して見る

第四条第三項は、一月をこえない期間ごとに支払われる賃金以外の賃金を算入しないとしている。

最低賃金法第四条第三項は「次に掲げる賃金は、前二項に規定する賃金に算入しない」として、「一月をこえない期間ごとに支払われる賃金以外の賃金で厚生労働省令で定めるもの」「通常の労働時間又は労働日の賃金以外の賃金で厚生労働省令で定めるもの」「当該最低賃金において算入しないことを定める賃金」を挙げています。下限と比べるときは、毎月入る分だけを見る形になっています。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

収入の分布を見ていく順序です。

正しい順に、並べてください。

答え 12か月の月収を低い順に並べる → いちばん低い月の額を書き出す → その額が何か月あるかを数える → 固定費を引いて、足りない額と月数を出す

並べないと月数が数えられません。

わかる収入を管理する★★★★
  1. 12か月の月収を低い順に並べる
  2. いちばん低い月の額を書き出す
  3. その額が何か月あるかを数える
  4. 固定費を引いて、足りない額と月数を出す

合計や平均を先に出すと、不足の月数が出てこない。

まず低い順に並べます。次にいちばん低い月の額を書き出し、それが何か月あるかを数えます。この回では100,000円が9か月でした。最後に固定費200,000円を引くと、100,000円の不足が9回あることがわかります。平均や合計を先に出すと、何か月分の不足かという数が出てきません。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

「平均が100,000円下がったのだから、真ん中の月も100,000円下がったはずだ」と考えました。

並べて見ると、どうですか。

  • A 真ん中は200,000円下がる 正解

    正解です。300,000円から100,000円です。

  • B 平均と同じだけ下がる

    平均は100,000円、真ん中は200,000円下がります。

  • C 真ん中は変わらない

    真ん中も動いています。

  • D 真ん中のほうが下がり方は小さい

    真ん中のほうが大きく下がっています。

300,000円から100,000円です。

見抜く収入を管理する★★★★
  • 平均の下がり方(円)
  • 真ん中の月の下がり方(円)

平均は300,000→200,000円、真ん中は300,000→100,000円。

12か月を低い順に並べると、前は100,000円が6個、500,000円が6個。真ん中は6番目と7番目の平均で、(100,000 + 500,000) ÷ 2 = 300,000円でした。後は100,000円が9個なので、6番目も7番目も100,000円で、真ん中は100,000円。300,000 − 100,000 = 200,000円下がっています。平均の下がり方100,000円の2倍です。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

100,000円の月が9か月あります。固定費は毎月200,000円です。

9か月分の不足は、いくらですか。

答え 900000円

100,000 × 9 の分です。

見抜く収入を管理する★★★★

100,000円の月が9か月あるAさん

固定費
毎月200,000円
低い月の収入
100,000円
毎月の不足
100,000円
9か月分
900,000円
500,000円の月に残る額
3か月で900,000円

金額と月数はこちらで置いた例。

200,000 − 100,000 = 100,000円が毎月の不足で、100,000 × 9 = 900,000円です。500,000円の月に残る額は500,000 − 200,000 = 300,000円で、3か月で900,000円。年間では打ち消し合ってゼロになりますが、900,000円を先に用意しておかないと、不足の月が先に来たときに回りません。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

平均は200,000円です。

200,000円が入る月は、何か月ありますか。

  • A 9か月ある

    9か月あるのは100,000円の月です。

  • B 1度もない 正解

    正解です。入るのは100,000円か500,000円です。

  • C 3か月ある

    3か月あるのは500,000円の月です。

  • D 12か月すべてある

    200,000円の月はありません。

入るのは100,000円か500,000円です。

見抜く収入を管理する★★★★

平均で見ると

  • 200,000円
  • 固定費とちょうど同じ
  • 年間では収支ゼロ

並べて見ると

  • 100,000円が9か月
  • 500,000円が3か月
  • 200,000円の月は1度もない

金額と月数はこちらで置いた例。

入るのは100,000円の月が9か月と、500,000円の月が3か月。200,000円という月は1度もありません。平均は12か月の合計を12で割った数字で、実際に起きた月の額ではありません。9か月は100,000円で、これは12か月の4分の3。9 ÷ 12 = 0.75です。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの月収は、500,000円の月が6か月、100,000円の月が6か月です。

12か月の平均は、いくらですか。

答え 300000円

3,600,000 ÷ 12 の分です。

ケース収入を管理する★★★
3,600,000円(12か月の合計)÷12か月300,000円

500,000 × 6 = 3,000,000、100,000 × 6 = 600,000。合わせて3,600,000円で、3,600,000 ÷ 12 = 300,000円です。ただし300,000円が入る月は、1度もありません。入るのは500,000円の月と100,000円の月だけです。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

固定費は毎月200,000円です。平均の300,000円で予算を組みました。ところが100,000円の月が来ました。

その月は、どうなりますか。

  • A 予算どおり使える

    入ってきたのは100,000円だけです。

  • B 固定費もその月は自動で下がる

    固定費は自動では下がりません。

  • C 100,000円足りない

    100,000円は固定費で組んだ場合です。

  • D 200,000円足りない 正解

    正解です。300,000 − 100,000 の分です。

300,000 − 100,000 の分です。

ケース収入を管理する★★★
  • 平均300,000円で組んだときの不足(円)
  • 固定費200,000円で組んだときの不足(円)

どちらも100,000円の月に起きること。

平均の300,000円で組んでいるので、入ってきたのが100,000円なら300,000 − 100,000 = 200,000円足りません。固定費200,000円だけで組んでいれば、足りない額は200,000 − 100,000 = 100,000円です。同じ月でも、どの額で組んだかで足りない額が変わります。固定費は入ってくる額に合わせて下がりません。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

高収入の月が6か月から3か月に減り、低収入の月が6か月から9か月に増えました。500,000円の月が3か月、100,000円の月が9か月です。

12か月の平均は、いくらになりますか。

答え 200000円

2,400,000 ÷ 12 の分です。

ケース収入を管理する★★★★
2,400,000円(12か月の合計)÷12か月200,000円

500,000 × 3 = 1,500,000、100,000 × 9 = 900,000。合わせて2,400,000円で、2,400,000 ÷ 12 = 200,000円です。前は300,000円だったので、平均は100,000円下がりました。年間では3,600,000 − 2,400,000 = 1,200,000円減っています。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

平均が200,000円になりました。固定費は毎月200,000円です。

年間で見ると、どうなりますか。

  • A 1,200,000円残る計算になる

    残るのではなく、ちょうどです。

  • B 年間でも足りない計算になる

    年間では足りています。

  • C 毎月ちょうど足りている

    毎月ちょうどではありません。

  • D ちょうど収支ゼロ 正解

    正解です。2,400,000 − 2,400,000 の分です。

2,400,000 − 2,400,000 の分です。

ケース収入を管理する★★★★
  • 2,400,000円変化後の年間収入
  • 2,400,000円固定費の年間合計
  • 毎月100,000円不足=900,000円100,000円の月(9か月)
  • 毎月300,000円残る=900,000円500,000円の月(3か月)
  • 0円年間の差

金額と月数はこちらで置いた例。

200,000 × 12 = 2,400,000円で、年間の収入2,400,000円とちょうど同じです。年間では収支ゼロ。ただし毎月ちょうど足りているわけではありません。100,000円の月は9か月あり、それぞれ100,000円足りず、9か月で900,000円。500,000円の月は3か月で、それぞれ300,000円残り、3か月で900,000円。足りない900,000円と残る900,000円が打ち消し合って、合計がゼロになっているだけです。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

収入の振れ幅が大きいとき、確かめることを選びます。

あてはまるものを、すべて選んでください。

答え いちばん低い月の額はいくらか/その額の月が何か月あるか/固定費を引くと毎月いくら足りないか

平均は起きない月の額です。

ケース収入を管理する★★★★

この回で並べた12か月

  • 100,000円の月が9か月(12か月の4分の3)
  • 500,000円の月が3か月(12か月の4分の1)
  • 平均は200,000円。入る月は1度もない
  • 真ん中の月は100,000円
  • 固定費200,000円。100,000円の月は毎月100,000円不足

金額と月数はこちらで置いた例。

確かめるのは、いちばん低い月の額、その月が何か月あるか、固定費を引いていくら足りないかです。この回の平均200,000円は、実際には1度も入らない額でした。いちばん高い月の500,000円は3か月しかなく、そこに合わせても9か月は回りません。平均といちばん高い額は、どちらも回るかどうかを教えてくれません。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

振れ幅の大きい収入で予算を組もうとしています。

確かめておくのは、どれでしょう。

  • A 低い月の額と、その月数 正解

    正解です。月数が入ると、必要な額が出ます。

  • B 同業者の平均はいくらか

    他人の平均は、自分の月数とは別です。

  • C 去年の平均と比べてどうか

    去年との比較では月数が出ません。

  • D いちばん高い月がいくらか

    高い月は3か月しかありません。

月数が入ると、必要な額が出ます。

判断収入を管理する★★★★
見る値この回の数字足りない月数がわかるか
平均200,000円わからない
真ん中の月100,000円わからない
いちばん低い月100,000円額だけではわからない
低い月の月数9か月わかる

額と月数がそろって、はじめて必要な額が出る。

この回では、100,000円の月が9か月あり、固定費200,000円を引くと毎月100,000円、9か月で900,000円足りませんでした。低い月の額と月数がそろって、はじめて用意する額が出ます。同業者の平均、去年との比較、いちばん高い月の額は、どれも足りない月数を教えてくれません。最低賃金法も、下限を時間という細かい単位で定めていて、まとめた平均では決めていません。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

「平均すれば月30万円ある」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 平均の順位

    順位では月数が出ません。

  • B 去年の平均

    去年の平均も同じです。

  • C 低い月の月数 正解

    正解です。月数が入ると額が出ます。

  • D いちばん高い月の額

    高い月は3か月しかありません。

月数が入ると額が出ます。

判断収入を管理する★★★
  • 300,000円→200,000円平均(前→後)
  • 300,000円→100,000円真ん中の月(前→後)
  • 9か月100,000円の月
  • 毎月200,000円固定費
  • 900,000円9か月分の不足

金額と月数はこちらで置いた例。

この回では、500,000円の月が6か月から3か月に減り、100,000円の月が6か月から9か月に増えました。平均は300,000円から200,000円へ100,000円下がっただけですが、真ん中の月は300,000円から100,000円へ200,000円下がりました。低い月が9か月あり、固定費200,000円を引くと9か月で900,000円足りません。平均の順位も、去年の平均も、いちばん高い月の額も、この月数を教えてくれません。

出典 e-Gov 法令検索「最低賃金法」 / 2026年9月時点の情報

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