現金・預金を活かす

銀行を5つに分ければ得?口座を増やしすぎるデメリットは?

同じ2,800円の減りでも、割合は3.9倍ちがいます。

このページの要点

5,000,000円を1行にまとめると利息3,800円、5行に分けると15,000円。税引後で8,924円増えます。ただし1行が優遇を外れたときの減りは、5行なら18.7%、1行なら73.7%。減る額はどちらも2,800円です。確認は年1時間から5時間に増えます。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 残高管理
  2. 複数口座
  3. 残高管理

わかる 2 問

  1. 残高管理
  2. 振込

見抜く 3 問

  1. 管理負担
  2. 複数口座
  3. 金利

ケースで考える 5 問

  1. 複数口座
  2. 金利
  3. 金利
  4. 管理負担
  5. 管理負担

判断する 2 問

  1. 複数口座
  2. 管理負担

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

防災科学技術研究所の資料は、K-NET(全国強震観測網)の観測点について述べています。

何箇所とされていますか。

  • A 1,039箇所 正解

    正解です。1,039箇所とされています。

  • B 695箇所

    695箇所はKiK-netのほうです。

  • C 1,734箇所

    1,734箇所は2つを足した数です。

  • D 全国で20箇所

    20は間隔のkmで、箇所の数ではありません。

資料は1,039箇所(2025年4月1日現在)としています。

知る現金・預金を活かす★★★★
観測網観測点数(2025年4月1日現在)1点が占める割合
K-NET1,039箇所約0.096%
KiK-net695箇所約0.14%
2つの合計1,734箇所約0.058%

防災科研「強震観測網を知る」の点数から計算した。点が少ないほど1点が重い。

資料は「全国を約20 km間隔で均質に覆う1,039箇所(2025年4月1日現在)の観測点」としています。695箇所はKiK-netのほう、1,734箇所は2つを足した数です。20は箇所の数ではなく、間隔のkmです。点が多いほど、1点が全体に占める割合は小さくなります。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

「KiK-netのほうが、K-NETより観測点が多い」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A KiK-netのほうが多い

    695箇所と1,039箇所で、逆になります。

  • B 2つの観測網は同じ数である

    同じ数ではありません。

  • C 観測点の数については資料に書かれていない

    両方とも箇所数が書かれています。

  • D K-NETのほうが多い 正解

    正解です。1,039箇所と695箇所です。

1,039箇所と695箇所です。

知る現金・預金を活かす★★★★

数が変わると、1つの重みが変わる

  • K-NET 1,039箇所 → 1点は約0.096%
  • KiK-net 695箇所 → 1点は約0.14%
  • 2つ合わせて1,734箇所 → 1点は約0.058%
  • 点が少ないほど1点が重い(0.14 ÷ 0.096 = 約1.5倍)

預金も同じで、行の数が少ないほど1行が重くなる。

資料ではK-NETが1,039箇所、KiK-netが695箇所(どちらも2025年4月1日現在)とされています。K-NETのほうが 1,039 ÷ 695 = 約1.5倍多くなります。そのぶん1点が全体に占める割合は小さく、K-NETは約0.096%、KiK-netは約0.14%です。数が少ないほど1点が重くなります。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A K-NETは全国を約50km間隔で覆っている

    約50kmではなく約20km間隔です。

  • B KiK-netは695箇所に整備されている 正解

    通ります。695箇所(2025年4月1日現在)です。

  • C K-NETの運用開始は1995年6月である

    1995年は地震の年で、運用開始は1996年6月です。

  • D 地中強震計が2,000m以深にあるのは関東の12地点だけである

    近畿にも1地点あり、合わせて13地点です。

資料は695箇所(2025年4月1日現在)としています。

知る現金・預金を活かす★★★★
  1. 1995年(平成7年)兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)
  2. 1996年(平成8年)6月K-NETの運用開始
  3. 2025年4月1日現在K-NET 1,039箇所・KiK-net 695箇所

地震から運用開始まで1年。運用開始から2025年まで29年。

資料は「KiK-netの観測施設は全国695箇所(2025年4月1日現在)に整備されています」としています。K-NETの間隔は約50kmではなく約20km、運用開始は1995年ではなく1996年6月(1995年は兵庫県南部地震のあった年)。2,000m以深は関東12地点に加えて近畿にも1地点あり、合わせて13地点です。距離・年・地点数を一つずつ確かめます。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の項目と、その内容を組み合わせてください。

答え K-NETの観測点数 … 1,039箇所/KiK-netの観測点数 … 695箇所/K-NETの設置間隔 … 約20km/K-NETの運用開始 … 1996年6月

2つは箇所の数、1つは距離、1つは年月です。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料で確かめたこと

  • K-NETは全国を約20km間隔で覆う1,039箇所
  • KiK-netは全国695箇所
  • どちらも2025年4月1日現在の数
  • K-NETは1995年の兵庫県南部地震を契機に整備され1996年6月に運用開始
  • 観測施設は3m平方の敷地で、最深20mまでのボーリング調査をしている

点を増やせば1点は軽くなるが、1点あたりの手間は消えない。

資料ではK-NETが1,039箇所、KiK-netが695箇所(どちらも2025年4月1日現在)、K-NETの設置間隔が約20km、運用開始が1996年6月とされています。1995年の兵庫県南部地震を契機に整備され、その1年後から運用が始まっています。点が1,039もあれば、1点が欠けても全体の0.096%です。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え K-NETは1,039箇所とされている/KiK-netは695箇所とされている/K-NETは1996年6月に運用を開始したとされている

資料は地震の観測網についてのものです。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料が示していること

  • K-NETとKiK-netの観測点数
  • 設置の間隔と運用開始の時期
  • 観測施設の仕様(3m平方・ボーリング調査)
  • 地中強震計の設置深度

資料が示していないこと

  • 銀行をいくつに分けるとよいか
  • 預金金利の水準
  • 条件が変わる確からしさ

借りているのは「1つの重みは数の逆数で決まる」という枠組みだけ。

資料が示しているのは、K-NETが1,039箇所、KiK-netが695箇所であること、K-NETが1996年6月に運用を開始したことです。銀行をいくつに分けるとよいかも、預金金利の水準も、観測網の資料には出てきません。この回の年0.3%・1回5分は、計算のためにこちらで置いた数字です。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

5行のうち1行が優遇を外れると、利息は_減ります。

  • A 73.7%

    73.7%は1行にまとめていた場合です。

  • B 50%

    半分にはなりません。

  • C 18.7% 正解

    正解です。2,800 ÷ 15,000 = 約18.7%です。

  • D 変わらない

    1行ぶんの優遇がなくなるので減ります。

2,800 ÷ 15,000 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
5行そろっているとき 3,000 × 5 = 15,000円→1行が外れると 3,000 × 4 + 200 = 12,200円→減る額 15,000 − 12,200 = 2,800円→減る割合 2,800 ÷ 15,000 = 約18.7%

1行にまとめていた場合は、同じ2,800円で73.7%になる。

4行は3,000円のままで、外れた1行は 1,000,000 × 0.0002 = 200円。合計は 12,000 + 200 = 12,200円で、2,800円減ります。2,800 ÷ 15,000 = 約18.7%です。73.7%は1行にまとめていた場合の減り方。減る額はどちらも2,800円ですが、割合が違います。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

1行が優遇を外れたときに減る額は、5行のときも1行のときも同じ2,800円です。

減る割合を比べると、どうなりますか。

  • A 同じである

    額は同じですが、割合は違います。

  • B 約2倍

    2倍ではなく約3.9倍です。

  • C 約3.9倍 正解

    正解です。73.7 ÷ 18.7 = 約3.9倍です。

  • D 割合では比べられない

    どちらも割り算で出せます。

73.7 ÷ 18.7 = 3.94… です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

5,000,000円の置き方を決めようとしているAさん

1行にまとめる
利息3,800円・確認は年1時間
5行に分ける
利息15,000円・確認は年5時間
増える額(税引後)
8,924円(1時間あたり2,231円)
1つ外れたとき(5行)
2,800円減・18.7%
1つ外れたとき(1行)
2,800円減・73.7%

5行なら 2,800 ÷ 15,000 = 約18.7%、1行なら 2,800 ÷ 3,800 = 約73.7%で、73.7 ÷ 18.7 = 約3.9倍です。減る額が同じでも、もとの合計が違うので割合が変わります。分けておくと、同じ出来事が起きたときの痛手が小さくなります。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

四つの額を、大きい順に並べてください(いずれも税引前)。

答え 15,000円(5行に分けたとき) → 12,200円(5行のうち1行が外れたとき) → 3,800円(1行にまとめたとき) → 1,000円(1行にまとめていて外れたとき)

外れたあとの額を、それぞれ出します。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
  • 5行そろっている(円)
  • 5行のうち1行が外れた(円)
  • 1行にまとめている(円)
  • 1行にまとめていて外れた(円)

1行外れた5行のほうが、外れていない1行より多いままになる。

5行そろっていれば15,000円、1行外れても12,200円です。1行にまとめていると3,800円で、外れると1,000円になります。いちばん大きい15,000円といちばん小さい1,000円では15倍ちがいます。1行外れた5行(12,200円)は、外れていない1行(3,800円)より多いままです。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは5,000,000円を5つの銀行に1,000,000円ずつ分けました。どの銀行も優遇金利は年0.3%で、対象は1行あたり1,000,000円までです。

1年でつく利息の合計は、いくらですか。

答え 15000円

3,000 × 5 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 5,000,000円預金
  • 年0.3%(1行あたり1,000,000円まで)優遇金利
  • 年0.02%対象を超える部分
  • 15,000円5行に分けた利息
  • 3,800円1行にまとめた利息

金利も条件もこちらで置いた例。資料には出てこない。

各行で 1,000,000 × 0.003 = 3,000円、5行で 3,000 × 5 = 15,000円です。1行にまとめていたら、対象は1,000,000円までなので 3,000 + 4,000,000 × 0.0002 = 3,800円にしかなりません。分けると対象の枠を5つぶん使えます。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

同じ5,000,000円を1つの銀行にまとめます。優遇の対象は1,000,000円までで、超える4,000,000円には年0.02%がつきます。

1年の利息は、いくらですか。

  • A 15,000円

    15,000円は5行に分けた場合です。

  • B 3,800円 正解

    正解です。3,000 + 800 = 3,800円です。

  • C 3,000円

    3,000円は対象の部分だけです。

  • D 1,000円

    1,000円は優遇が外れた場合です。

3,000 + 800 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
15,000÷3,800×1=約3.9倍

1,000,000 × 0.003 = 3,000円、4,000,000 × 0.0002 = 800円で、合わせて3,800円です。15,000円は5行に分けた場合、3,000円は対象の部分だけ、1,000円は優遇が外れて全額が年0.02%になった場合。分けると 15,000 ÷ 3,800 = 約3.9倍になります。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

5行に分けると税引後11,953円、1行にまとめると税引後3,029円になります。

分けたことで増えるのは、いくらですか。

答え 8924円

11,953 − 3,029 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 1行にまとめたとき(円・税引後)
  • 5行に分けたとき(円・税引後)

差は8,924円。5行すべてで条件を満たし続けられたときの額。

11,953 − 3,029 = 8,924円です。税引前では 15,000 − 3,800 = 11,200円でした。分けると対象の枠を5つぶん使えるので、同じ5,000,000円でも約3.9倍になります。ただしこれは、5行すべてで条件を満たし続けられたときの額です。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

1行にまとめていて、その1行が優遇を外れました。利息は3,800円から1,000円になります。

減る割合は、どれくらいですか。

  • A 73.7%減る 正解

    正解です。2,800 ÷ 3,800 = 約73.7%です。

  • B 18.7%減る

    18.7%は5行に分けていた場合です。

  • C 50%減る

    半分よりも大きく減ります。

  • D 減らずに済む

    優遇が外れれば減ります。

2,800 ÷ 3,800 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★

1つ落ちたときに全体の何%を失うかを、行の数から出しておく

増える利息だけを見て、落ちたときの割合を数えない

減る額は同じ2,800円。割合は73.7%と18.7%で3.9倍ちがう。

3,800 − 1,000 = 2,800円減り、2,800 ÷ 3,800 = 約73.7%です。減る額は5行のときと同じ2,800円ですが、もとの合計が小さいので割合が大きくなります。73.7 ÷ 18.7 = 約3.9倍。同じ出来事でも、分けているかどうかで痛手が変わります。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

残高と条件の確認に、1つの銀行あたり月1回・5分かかるとします。5つの銀行に分けている場合で考えます。

1年でかかる時間は、何分ですか。

答え 300分

5分 × 5行 × 12か月 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. 1回の時間を置く(5分)
  2. 行の数をかける(5 × 5 = 25分/月)
  3. 月数をかける(25 × 12 = 300分/年)
  4. 1行の場合と比べる(5 × 12 = 60分/年)
  5. 増える手間を出す(300 − 60 = 240分 = 4時間)

増える額8,924円 ÷ 4時間 = 1時間あたり2,231円。

5 × 5 × 12 = 300分で、5時間です。1行なら 5 × 12 = 60分(1時間)なので、4時間増えます。分けて増える額は税引後8,924円なので、8,924 ÷ 4 = 1時間あたり2,231円。1回5分は人によって違うので、ここでは一定として計算しています。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「5つに分ければ利息が約3.9倍になるのだから、分けたほうが得でしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A 1つ落ちたときの減り方 正解

    正解です。落ちたときの減り方を出します。

  • B 5つ合わせたときの金利の差

    金利の差はもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 銀行の店舗数

    店舗数からは出てきません。

増える額と、落ちたときの減り方は別です。

判断現金・預金を活かす★★★★
5,000,000円をいくつの銀行に置くか
  • 1行にまとめる → 利息3,800円。1つ外れると73.7%減
  • 5行に分ける → 利息15,000円。1つ外れても18.7%減
  • 確認の手間 → 年1時間が年5時間になる(4時間増)
  • 条件が変わりうる場所 → 1か所が5か所になる

金利も手間もこちらで置いた例。いくつに分けるかは決めない。

増える額(税引後8,924円)はもう出ています。足りないのは、条件が変わって1つ落ちたときにどうなるかです。5行なら18.7%の減りですが、1行なら73.7%。同じ2,800円でも3.9倍ちがいます。条件が変わりうる場所も1か所から5か所に増えます。金利の差はもう分かっていますし、去年の利息や店舗数からは出てきません。いくつに分けるかは、ここでは決めません。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

「利息が増えるなら、口座はいくつ増やしても損はないでしょう」と聞きました。

一緒に確かめておくのは、どれでしょう。

  • A 金利の差

    金利の差はもう見ています。

  • B 預金の残高

    残高はもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 確認にかかる時間 正解

    正解です。確認の時間も一緒に数えます。

増えるのは利息だけではありません。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 分けると優遇の枠を数だけ使える(3,800円が15,000円)
  • 1つ落ちたときの減りが小さくなる(73.7%が18.7%)

デメリット

  • 確認の手間が増える(年1時間が年5時間)
  • 条件が変わりうる場所が1か所から5か所になる

いくつに分けるかは、この回では決めない。条件が変わる確からしさも示さない。

5行に分けると利息は税引後8,924円ぶん増えますが、確認は年1時間から5時間へ、4時間増えます。1時間あたり2,231円です。条件が変わりうる場所も1か所から5か所になります。増えるのは利息だけではなく、見ておく先も増えます。いくつに分けるかは、ここでは決めません。

出典 防災科学技術研究所「強震観測網を知る」 / 2026年9月時点の情報

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