現金・預金を活かす

100万円を年0.2%と年1%。1年で利息はいくら違う?

率の差は動かず、額の差だけが元金に比例します。

このページの要点

100万円なら2,000円と10,000円で差は8,000円。300万円なら24,000円、500万円なら40,000円です。一方で率の差0.8ポイントも、5倍という比も、元金をいくつにしても変わりません。差を元金で割ると、どの場合も0.8%に戻ります。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 金利差
  2. 税引前利息
  3. 金利差

わかる 2 問

  1. 金利差
  2. 利息計算

見抜く 3 問

  1. 金利差
  2. 元金
  3. 利息計算

ケースで考える 5 問

  1. 元金
  2. 利息計算
  3. 年利
  4. 年利
  5. 税引前利息

判断する 2 問

  1. 金利差
  2. 年利

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

文化庁の資料は、国宝と重要文化財の件数を種別ごとに載せています(令和8年9月1日現在)。

美術工芸品の重要文化財は、何件とされていますか。

  • A 10,953件 正解

    正解です。美術工芸品の計は10,953件です。

  • B 916件

    916件は美術工芸品の国宝のほうです。

  • C 13,558件

    13,558件は建造物を足した合計です。

  • D 2,605件

    2,605件は建造物の重要文化財です。

資料の「計」の欄は10,953件です。

知る現金・預金を活かす★★★
区分国宝重要文化財国宝の割合
美術工芸品916件10,953件約8.4%
建造物233件2,605件約8.9%
合計1,149件13,558件約8.5%

文化庁「文化財指定等の件数」(令和8年9月1日現在)から。割合はこちらで計算した。

資料の美術工芸品の計は、国宝916件・重要文化財10,953件です。13,558件は建造物を足した全体の合計、2,605件は建造物の重要文化財。916件は美術工芸品の国宝のほうです。母数を取り違えると、あとで出す割合もずれます。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

「重要文化財の件数には、国宝は入っていない」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 重要文化財に国宝は含まれない

    注に「含む」と書かれています。

  • B 建造物だけ国宝が含まれる

    建造物だけという書き分けはありません。

  • C 国宝を含むかどうかは資料に書かれていない

    表の下に注として書かれています。

  • D 注に「国宝の件数を含む」とある 正解

    正解です。注に「国宝の件数を含む」とあります。

表の下に注が付いています。

知る現金・預金を活かす★★★★

率の差に自分の元金をかけて、何円になるかを出す

「0.8ポイントしか違わない」と率だけで決める

同じ0.8ポイントでも、100万円なら8,000円、500万円なら40,000円。

資料の表の下に「(注)重要文化財の件数は,国宝の件数を含む」とあります。美術工芸品なら10,953件の中に916件が入っているので、国宝でない重要文化財は 10,953 − 916 = 10,037件。全体では 13,558 − 1,149 = 12,409件です。どの数がどの数を含むかを先に決めないと、割合がずれます。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 国宝の合計は13,558件である

    13,558件は重要文化財の合計です。

  • B 建造物の国宝は233件である 正解

    通ります。建造物の国宝は233件です。

  • C 歴史資料の国宝は243件である

    243件は歴史資料の重要文化財です。

  • D 美術工芸品の重要文化財は建造物より少ない

    10,953件と2,605件で、美術工芸品が多いです。

資料の建造物の欄は233件です。

知る現金・預金を活かす★★★★

文化財指定等の件数(令和8年9月1日現在)

  • 美術工芸品 国宝916件/重要文化財10,953件
  • そのうち工芸品 254件/2,486件(国宝の割合は約10.2%)
  • そのうち歴史資料 3件/243件(同 約1.2%)
  • 建造物 国宝233件(303棟)/重要文化財2,605件(5,597棟)
  • 合計 国宝1,149件/重要文化財13,558件

計だけ見ていると、種別ごとの幅(1.2〜10.2%)は見えない。

資料では建造物が国宝233件(303棟)とされています。13,558件は国宝ではなく重要文化財の合計で、国宝の合計は1,149件。歴史資料は国宝3件・重要文化財243件で、243は重要文化財のほうです。美術工芸品の重要文化財は10,953件で、建造物の2,605件より多くなります。どの列の数かを一つずつ確かめます。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の区分と、その件数を組み合わせてください。

答え 美術工芸品の国宝 … 916件/美術工芸品の重要文化財 … 10,953件/建造物の国宝 … 233件/建造物の重要文化財 … 2,605件

国宝より重要文化財のほうが多くなります。

わかる現金・預金を活かす★★★

資料で確かめたこと

  • 美術工芸品は国宝916件・重要文化財10,953件
  • 建造物は国宝233件・重要文化財2,605件
  • 合計は国宝1,149件・重要文化財13,558件
  • 重要文化財の件数は国宝の件数を含む(注)
  • 国宝の割合は美術工芸品8.4%・建造物8.9%で近い

割合は近くても、件数は母数で決まる(916 ÷ 233 = 約3.9倍)。

資料では美術工芸品が国宝916件・重要文化財10,953件、建造物が国宝233件・重要文化財2,605件です。注に「重要文化財の件数は,国宝の件数を含む」とあるので、重要文化財のほうが必ず多くなります。国宝の割合は約8.4%と約8.9%で近いのに、件数は約3.9倍ちがいます。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 美術工芸品の国宝は916件とされている/建造物の重要文化財は2,605件とされている/重要文化財の件数は国宝の件数を含むとされている

資料は文化財の件数についてのものです。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料が示していること

  • 国宝と重要文化財の種別ごとの件数
  • 美術工芸品と建造物の別
  • 建造物の棟数
  • 重要文化財が国宝を含むという注

資料が示していないこと

  • 預金金利の水準
  • どちらの銀行を選ぶとよいか
  • 利息の計算のしかた

借りているのは「割合は近くても数は母数で決まる」という枠組みだけ。

資料が示しているのは、美術工芸品の国宝が916件、建造物の重要文化財が2,605件であること、重要文化財の件数が国宝を含むことです。預金金利や銀行の選び方は、文化財の資料には出てきません。この回の年0.2%・年1%は、計算のためにこちらで置いた数字です。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

元金が100万円から500万円へ5倍になると、額の差は_になります。

  • A 同じ8,000円

    8,000円のままにはなりません。

  • B 2.5倍

    2.5倍ではなく5倍になります。

  • C 5倍 正解

    正解です。40,000 ÷ 8,000 = 5倍です。

  • D 率が5倍になる

    率は元金では変わりません。

8,000円が40,000円になります。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
元金100万円 差8,000円(差 ÷ 元金 = 0.8%)→元金300万円 差24,000円(差 ÷ 元金 = 0.8%)→元金500万円 差40,000円(差 ÷ 元金 = 0.8%)→率の差は 1.0 − 0.2 = 0.8ポイントで動かない

額は比例して動き、率は動かない。

40,000 ÷ 8,000 = 5倍です。元金の倍率とそろいます。額の差は元金に比例するからです。率のほうは動きません。1.0 − 0.2 = 0.8ポイントも、1.0 ÷ 0.2 = 5倍という比も、元金をいくつにしても同じままです。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

国宝の割合は、美術工芸品が 916 ÷ 10,953 = 約8.4%、建造物が 233 ÷ 2,605 = 約8.9%です。

二つの割合を比べると、どうなりますか。

  • A 美術工芸品のほうがかなり高い

    8.4%と8.9%で、大きくは違いません。

  • B 建造物のほうがかなり高い

    建造物がやや高いですが0.5ポイントです。

  • C どちらも8〜9%で近い 正解

    正解です。どちらも8〜9%で近い数です。

  • D 比べることはできない

    同じ「国宝の割合」として比べられます。

8.4%と8.9%で、0.5ポイント差です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

割合と件数を見比べる

美術工芸品の割合
916 ÷ 10,953 = 約8.4%
建造物の割合
233 ÷ 2,605 = 約8.9%
割合の差
約0.5ポイント
国宝の件数の比
916 ÷ 233 = 約3.9倍
母数の比
10,953 ÷ 2,605 = 約4.2倍

割合はどちらも8〜9%で近く、差は0.5ポイントほどです。ところが件数は 916 ÷ 233 = 約3.9倍ちがいます。母数が 10,953 ÷ 2,605 = 約4.2倍ちがうからです。割合だけを見ていると、この差は出てきません。預金の金利も同じで、率の差だけでは額が出ません。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

四つの額を、大きい順に並べてください(いずれも税引前)。

答え 50,000円(元金500万円・年1%) → 40,000円(元金500万円での差) → 30,000円(元金300万円・年1%) → 24,000円(元金300万円での差)

元金が大きいほうが上になります。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
  1. 元金100万円2,000円と10,000円。差は8,000円
  2. 元金300万円6,000円と30,000円。差は24,000円
  3. 元金500万円10,000円と50,000円。差は40,000円

率の差は0.8ポイントのまま。額の差だけが元金に比例して動く。

500万円を年1%で50,000円、その差が40,000円。300万円なら年1%で30,000円、差が24,000円です。どの元金でも「年1%の利息」が「差」より大きくなります。差は年1%の利息の 0.8 ÷ 1.0 = 80%にあたるからです。元金が変わっても、この関係は変わりません。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは1,000,000円の預け先を比べています。いま見ているのは年0.2%の口座です。

1年でつく利息は、税を引く前でいくらですか。

答え 2000円

1,000,000 × 0.002 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★
  • 1,000,000円元金
  • 年0.2%低いほうの金利
  • 年1%高いほうの金利
  • 2,000円年0.2%の利息
  • 10,000円年1%の利息

金利はこちらで置いた例。すべて税引前で計算している。

1,000,000 × 0.002 = 2,000円です。年0.2%は「1,000分の2」なので、100万円で2,000円になります。もう一方の年1%なら 1,000,000 × 0.01 = 10,000円。率だけを見ていると、この額は出てきません。元金をかけて初めて円になります。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

1,000,000円を年0.2%に置くと2,000円、年1%なら10,000円の利息がつきます。

二つの差は、いくらですか。

  • A 2,000円

    2,000円は年0.2%の利息そのものです。

  • B 8,000円 正解

    正解です。10,000 − 2,000 = 8,000円です。

  • C 10,000円

    10,000円は年1%の利息そのものです。

  • D 差はない

    率が違えば利息にも差が出ます。

10,000 − 2,000 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★
8,000÷1,000,000×100=0.8%

10,000 − 2,000 = 8,000円です。率で見ると 1.0 − 0.2 = 0.8ポイント、比では 1.0 ÷ 0.2 = 5倍。どちらも元金が変わっても同じですが、8,000円という額のほうは元金で変わります。300万円なら24,000円、500万円なら40,000円です。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

同じ2つの金利で、元金を5,000,000円にします。年0.2%なら10,000円、年1%なら50,000円の利息がつきます。

二つの差は、いくらになりますか。

答え 40000円

50,000 − 10,000 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 元金100万円のときの差(円)
  • 元金300万円のときの差(円)
  • 元金500万円のときの差(円)

1倍・3倍・5倍。元金の倍率とそのままそろう。

50,000 − 10,000 = 40,000円です。100万円のときは8,000円でしたから、40,000 ÷ 8,000 = 5倍。元金が5倍になったのと同じです。300万円なら24,000円で、こちらは3倍。額の差は元金にそのまま比例します。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

元金を100万円から300万円、500万円へと変えました。金利は年0.2%と年1%のままです。

二つの金利の比は、どうなりますか。

  • A 5倍のまま変わらない 正解

    正解です。5倍のまま変わりません。

  • B 元金に比例して増える

    比例して増えるのは額の差のほうです。

  • C 元金が増えると小さくなる

    比は元金では変わりません。

  • D 0.8ポイントに変わる

    0.8ポイントは比ではなく差のほうです。

1.0 ÷ 0.2 は元金と関係ありません。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 元金100万円のときの差(円)
  • 元金500万円のときの差(円)

額の差は5倍。一方で率の比は 1.0 ÷ 0.2 = 5倍のまま動かない。

1.0 ÷ 0.2 = 5倍で、元金をいくつにしても変わりません。利息どうしで割っても同じで、10,000 ÷ 2,000 も 50,000 ÷ 10,000 も5倍です。変わるのは額の差のほう(8,000円 → 40,000円)。0.8ポイントは比ではなく差のほうで、これも元金では変わりません。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

資料では重要文化財の合計が13,558件、国宝の合計が1,149件です。重要文化財の件数は国宝を含みます。

国宝ではない重要文化財は、何件ですか。

答え 12409件

13,558 − 1,149 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. 重要文化財の合計を見る(13,558件)
  2. 注を読む(国宝の件数を含む)
  3. 国宝の合計を見る(1,149件)
  4. 引く(13,558 − 1,149 = 12,409件)
  5. 割合を出す(1,149 ÷ 13,558 = 約8.5%)

どの数がどの数を含むかを先に決めないと、割合がずれる。

13,558 − 1,149 = 12,409件です。全体に占める国宝の割合は 1,149 ÷ 13,558 = 約8.5%。美術工芸品だけなら約8.4%、建造物だけなら約8.9%で、どれも近い数になります。割合が近くても、件数は916件と233件で約3.9倍ちがいます。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「0.8ポイントしか違わないのだから、どちらでも同じでしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A 自分の元金 正解

    正解です。自分の元金をかけてみます。

  • B 2つの金利の差の大きさ

    0.8ポイントはもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 銀行の数

    銀行の数からは出てきません。

元金をかけないと円になりません。

判断現金・預金を活かす★★★★
年0.2%と年1%、どちらに置くか
  • 率で見る → 差は0.8ポイント、比は5倍(元金によらず同じ)
  • 元金100万円をかける → 差は8,000円
  • 元金300万円をかける → 差は24,000円
  • 元金500万円をかける → 差は40,000円

金利はこちらで置いた例。どちらを選ぶかは決めない。

同じ0.8ポイントでも、100万円なら8,000円、300万円なら24,000円、500万円なら40,000円です。元金を入れて初めて額が出ます。金利の差の大きさはもう分かっていますし、去年の利息や銀行の数からは出てきません。どちらを選ぶかは、ここでは決めません。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

「金利が5倍も違うのだから、大きな差でしょう」と聞きました。

一緒に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 金利の高さ

    金利の高さはもう見ています。

  • B 金利の差

    差はもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 差が何円になるか 正解

    正解です。円に直してから決めます。

5倍という比は、元金では変わりません。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 率の差に元金をかけるだけで、額の差が出る
  • 差を元金で割れば、率の差に戻って確かめられる

デメリット

  • 率の差(0.8ポイント)も比(5倍)も、元金では変わらない
  • 同じ0.8ポイントでも、額は8,000円から40,000円まで動く

どちらを選ぶかは、この回では決めない。税は No.172 で扱う。

1.0 ÷ 0.2 = 5倍という比は、元金をいくつにしても同じです。大きいか小さいかを決めるのは、そこに元金をかけた額のほうです。100万円なら8,000円、500万円なら40,000円。同じ「5倍」でも中身が5倍ちがいます。どちらを選ぶかは、ここでは決めません。

出典 文化庁「文化財指定等の件数」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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