FX・為替を判断する

1ドル150円と120円。円が高いのはどっち?

数字が大きいほうが「高い」とは限りません。何が測られているのかを見ます。

このページの要点

日本銀行は、円高を「円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態」、円安をその逆と説明しています。だから1ドル=120円のほうが1ドル=150円より円高です。30万円を両替すると、150円なら2,000ドル、120円なら2,500ドルになり、同じ円でより多くのドルを取得できるほうが円高ということになります。相場の数字が大きくなるほど、受け取れるドルは減り、円の価値は下がります。数字の大小と価値の高低が逆になるので、「円安が進んだ」と聞いたときは、数字がいくつからいくつになったのかを確かめることにな

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 円高
  2. 円高・円安
  3. 円高・円安

わかる 2 問

  1. 円高・円安
  2. 円高・円安

見抜く 3 問

  1. 円高・円安
  2. 円高・円安
  3. 円高・円安

ケースで考える 5 問

  1. 円高・円安
  2. 円高・円安
  3. 円高・円安
  4. 円高・円安
  5. 円高・円安

判断する 2 問

  1. 円高・円安
  2. 判断の順序

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

円高とは、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に_状態のことです。

  • A 多い 正解

    正解です。交換できる他通貨が多いほうが、円高です。

  • B 少ない

    少ない状態は、円安のほうです。

  • C 一定の

    一定かどうかの話ではありません。

  • D 増えにくい

    増えやすさの話でもありません。

交換できる他通貨が多いほうが、円高です。

知るFX・為替を判断する★★
円1単位で交換できる他通貨の単位数それが相対的に多い → 円高それが相対的に少ない → 円安

「相対的」なので、他の通貨と比べて決まる。

日本銀行は「円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のこと」としています。逆に円安は少ない状態です。ここで大事なのは「相対的」という言葉で、他の通貨と比べてどうか、という話になっています。円だけを見ていても、高いか安いかは決まりません。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 1ドル=80円は、1ドル=100円より円安である

    80円は100円より円高です。

  • B 円高とは、交換できる他通貨の単位数が少ない状態

    多い状態が円高です。少ない状態は円安です。

  • C 1ドル=125円は、100円より円安である 正解

    通ります。125円は100円より、円が安い状態です。

  • D 為替相場の数字が下がると、円の価値も下がる

    数字が下がると、円の価値は上がります。

125円は100円より、円が安い状態です。

知るFX・為替を判断する★★★

資料の例(1万円を両替)

  • 1ドル=100円 → 100ドル
  • 1ドル=80円 → 125ドル(より多くのドル → 円高)
  • 1ドル=125円 → 80ドル(より少ないドル → 円安)

同じ1万円で、受け取るドルが変わる。

日本銀行は「1ドル=125円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより少ないドルしか取得できないので、円安ということになります」としています。逆に1ドル=80円は、より多くのドルを取得できるので円高です。円高は交換できる他通貨の単位数が多い状態で、少ない状態は円安。数字が下がると、円の価値は上がります。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

資料の例で、1万円を1ドル=80円で両替すると何ドルになりますか。

  • A 125ドル 正解

    正解です。1万を80で割って、125ドルです。

  • B 100ドル

    100ドルになるのは、1ドル=100円のときです。

  • C 80ドル

    80ドルになるのは、1ドル=125円のときです。

  • D 8,000ドル

    掛けてしまうと、桁が大きくずれます。

1万を80で割って、125ドルです。

知るFX・為替を判断する★★
  1. 1万円 ÷ 100円 = 100ドル
  2. 1万円 ÷ 80円 = 125ドル
  3. 1万円 ÷ 125円 = 80ドル

80円のときがいちばん多くのドルになる=いちばん円高。

日本銀行は「1ドル=80円であれば、1万を80で割った125ドルになり」としています。同じ1万円が、1ドル=100円なら100ドル、125円なら80ドル。80円のときがいちばん多くのドルになるので、この三つのなかではいちばん円高です。80という数字と80ドルという答えが別の場所に出てくるので、取り違えないように見ます。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

30万円を両替する場合です。

それぞれの相場で、何ドルになりますか。

答え 1ドル=100円 … 3,000ドル/1ドル=120円 … 2,500ドル/1ドル=150円 … 2,000ドル/1ドル=200円 … 1,500ドル

数字が上がるほど、受け取るドルは減ります。

わかるFX・為替を判断する★★★
為替相場30万円で受け取るドル
1ドル=100円3,000ドル
1ドル=120円2,500ドル
1ドル=150円2,000ドル
1ドル=200円1,500ドル

円の額は変わらない。測り方のほうが変わっている。

100円なら3,000ドル、120円なら2,500ドル、150円なら2,000ドル、200円なら1,500ドル。相場の数字が2倍になると、受け取れるドルは半分になります。円の額は30万円のまま動いていません。動いているのは、その30万円が他の通貨でいくつ分にあたるか、という測り方のほうです。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

為替相場の数字が大きくなると、円の価値はどうなりますか。

  • A 高くなる。数字が大きいほど強い

    数字が大きいほど、受け取るドルは減ります。

  • B 安くなる。もらえるドルが減る 正解

    正解です。数字が上がると、円の値打ちは下がります。

  • C 変わらない。数字は目安にすぎない

    受け取れるドルが実際に変わります。

  • D 数字と価値には、関係がない

    数字が変われば、受け取るドルも変わります。

数字が上がると、円の値打ちは下がります。

わかるFX・為替を判断する★★★

数字が大きくなる → 必要な円が増える → 円安

数字が大きくなる → 円が強くなる → 円高

数字が表しているのは、円の強さではなく必要な円の量。

1ドル=100円から150円になれば、同じ30万円で受け取れるドルは3,000ドルから2,000ドルに減ります。1ドルを買うのに必要な円が増えた、ということなので、円の値打ちは下がっています。数字が大きくなると強そうに見えるのは、その数字が何を表しているかを取り違えているからです。表しているのは、円の強さではなく、必要な円の量です。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

為替相場の数字と、円の価値について正しく言えているのはどれですか。

  • A 数字が大きいほど、円の価値は高い

    向きが逆です。大きいほど低くなります。

  • B 数字と円の価値は、無関係である

    無関係ではなく、逆向きに動きます。

  • C 数字が変わっても、価値は変わらない

    受け取れるドルが実際に変わります。

  • D 数字が大きいほど、円の価値は低い 正解

    正しい言い方です。大きいほど、円の値打ちは下がります。

大きいほど、円の値打ちは下がります。

見抜くFX・為替を判断する★★★

数字が小さい(例:120円)

  • 1ドルを買うのに必要な円が少ない
  • 同じ円で多くのドルになる
  • 円高

数字が大きい(例:150円)

  • 1ドルを買うのに必要な円が多い
  • 同じ円で少ないドルにしかならない
  • 円安

数字は、円の強さではなく必要な円の量。

1ドル=◯◯円という数字は、1ドルを買うのに必要な円の額です。だから数字が大きいほど、円をたくさん出さないとドルが手に入らない、つまり円の値打ちが低いということになります。30万円で受け取れるドルは、100円なら3,000ドル、200円なら1,500ドル。数字が2倍になると、受け取れる量は半分です。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

海外で買い物をする場合を考えます。

1ドル=120円と150円。どちらが有利ですか。

  • A 120円のとき。同じ円でより多くのドルになる 正解

    正解です。同じ30万円が、2,500ドルと2,000ドルに分かれます。

  • B 150円のとき。数字が大きいほど有利になる

    数字が大きいほど、受け取るドルは減ります。

  • C どちらも同じ。買うものは変わらない

    同じ円で買える量が変わります。

  • D 相場では決まらない。店で決まることになる

    相場によって、使えるドルの量が変わります。

同じ30万円が、2,500ドルと2,000ドルに分かれます。

見抜くFX・為替を判断する★★★

数字が小さいほうが、同じ円で多くのドルになる

数字が大きいほうが、円が強いので有利

1,000ドルの買い物なら、12万円と15万円の差になる。

30万円を両替すると、120円なら2,500ドル、150円なら2,000ドル。同じ円で使えるドルが500ドル多くなるので、買い物をする側には120円のほうが有利です。逆に、1,000ドルの買い物を円で見ると、120円なら12万円、150円なら15万円。どちらから見ても、数字が小さいほうが買う側には有利になります。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

この定義から言えるのは、どれでしょう。

答え 1ドル=80円は、1ドル=100円より円高/同じ1万円で、円高のときほど多くのドルになる/円高・円安は、他通貨との比較で決まる

比較で決まり、数字とは逆向きに動きます。

見抜くFX・為替を判断する★★★★

定義から読めること

  • 円の他通貨に対する相対的価値
  • 円1単位で交換できる他通貨の単位数が多い → 円高
  • 少ない → 円安

他の通貨と比べてはじめて決まる。

日本銀行の定義は「円の他通貨に対する相対的価値」なので、他の通貨と比べてはじめて決まります。円だけを見ていても、高いか安いかは言えません。そして1ドル=80円は100円より多くのドルに換えられるので円高、数字が大きいほど受け取れるドルは減るので円安です。定義に「相対的」と書かれているところが、いちばん大事なところです。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Iさんは旅行の予定を立てています。為替相場が1ドル=150円のときと、1ドル=120円のときを比べています。

円が高いのは、どちらですか。

  • A 1ドル=150円のとき。数字が大きいから

    数字の大小と、円の価値の高低は逆になります。

  • B どちらも同じ。円の量は変わらない

    同じ円で換えられるドルの量が違います。

  • C 期間によって決まるので、比べられない

    二つの相場は、その場で比べられます。

  • D 1ドル=120円のとき 正解

    正解です。数字が小さいほうが、円高です。

数字が小さいほうが、円高です。

ケースFX・為替を判断する★★★
1ドル=◯◯円という数字
  • 1ドルを買うのに必要な円の額
  • 数字が小さい → 少ない円でドルが買える → 円高
  • 数字が大きい → 多くの円が必要 → 円安

数字の大小と、円の価値の高低は逆になる。

円高とは、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。1ドル=120円なら、1ドルと交換するのに120円で済むので、同じ円でより多くのドルに換えられます。だから120円のほうが円高。数字が大きいほど価値が高そうに見えますが、この数字は「1ドルを買うのに何円必要か」を表しているので、大きいほど円の値打ちは下がります。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

Iさんは30万円をドルに両替します。為替相場は1ドル=150円です。

何ドルになりますか。(単位:ドル)

答え 2000ドル

300,000 ÷ 150 で、2,000ドルです。

ケースFX・為替を判断する★★
300,000円÷150円2,000ドル

手元の円を、1ドルあたりの円で割ります。300,000円 ÷ 150円 で2,000ドル。日本銀行の説明でも、1万円を1ドル=100円で両替すると「1万を100で割った100ドル」という形で計算しています。割り算になるのは、相場の数字が「1ドルを買うのに必要な円」を表しているからです。掛け算にすると、まったく違う数になります。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

同じ30万円を、1ドル=120円のときに両替します。

何ドルになりますか。(単位:ドル)

答え 2500ドル

300,000 ÷ 120 で、2,500ドルです。

ケースFX・為替を判断する★★
  • 1ドル=150円のとき(ドル)
  • 1ドル=120円のとき(ドル)

円の額は同じ30万円。受け取るドルだけが違う。

300,000円 ÷ 120円 で2,500ドル。150円のときの2,000ドルより、500ドル多くなります。円の額はどちらも30万円で変わっていないのに、受け取れるドルが違う。この差が「円の価値が変わった」ということの中身です。同じ金額の円でより多くのドルを取得できるので、120円のほうが円高だと言えます。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

Iさんは現地で1,000ドルの買い物をしました。為替相場は1ドル=150円です。

円に直すと、いくらですか。(単位:円)

答え 150000円

1,000 × 150 で、150,000円です。

ケースFX・為替を判断する★★★
  • 1,000ドル買い物の額
  • 1ドル=150円為替相場
  • 150,000円円に直すと
  • 120,000円1ドル=120円だったら

同じ1,000ドルでも、3万円の差がつく。

今度は掛け算です。ドルを円に直すときは、1ドルあたりの円を掛けます。1,000ドル × 150円 で150,000円。円をドルに換えるときは割り、ドルを円に直すときは掛ける。向きによって計算が入れ替わります。もし1ドル=120円だったら120,000円なので、同じ1,000ドルの買い物でも3万円の差がつきます。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

友人から「円安ってことは、円が高くなったってこと?」と聞かれました。

まず伝えるべきなのは、どれですか。

  • A 円安は、円が高くなること

    円安は、円の価値が下がることです。

  • B 円安と円高は、同じ意味

    反対の意味の言葉です。

  • C 円安は、円の価値が低い状態 正解

    正解です。「安」という字が、値打ちを表しています。

  • D 円安は、数字が小さくなること

    円安のときは、数字は大きくなります。

「安」という字が、値打ちを表しています。

ケースFX・為替を判断する★★★
円安
  • 円の価値が低い状態
  • 1ドルを買うのに必要な円が増える
  • 1ドル=◯◯円の数字は大きくなる

値打ちが下がることと、数字が上がることが同時に起きる。

円安とは、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に少ない状態です。つまり円の値打ちが低いということ。「安」という字がそのまま値打ちを表しています。そして円安のとき、1ドル=◯◯円という数字は大きくなります。値打ちが下がることと、数字が上がることが同時に起きるので、混乱しやすいところです。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

海外に行く予定があります。

見ておくとよいのは、どちらでしょう。

  • A 同じ円で、いま何ドルになるか 正解

    正解です。換算してみれば、高い安いが体で分かります。

  • B 円という通貨の、歴史の長さ

    歴史の長さは、換算額を変えません。

  • C 為替相場を発表する時刻

    発表の時刻も、関わりません。

  • D 両替所の、建物の大きさ

    建物の大きさも、関わりません。

換算してみれば、高い安いが体で分かります。

判断FX・為替を判断する★★★
  1. 手元の円の額を決める
  2. いまの為替相場で割る
  3. 前の相場のときと比べる

数字だけを見るより、換算した額のほうが分かりやすい。

1ドル=◯◯円という数字だけを見ていると、それが高いのか安いのか判断しにくいものです。手元の金額を実際に割って、何ドルになるかを出せば、前と比べてどうかがすぐ分かります。30万円が2,500ドルなのか2,000ドルなのかは、旅先で使える額そのものです。通貨の歴史も、発表の時刻も、両替所の大きさも、その額を変えません。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

「円安が進んだ」と聞いたとき、確かめるのはどれですか。

  • A 円安という言葉の、正式な由来と語源

    由来を知っても、幅は分かりません。

  • B 数字がいくつからいくつになったか 正解

    正解です。進んだと言われても、幅が分かりません。

  • C そのニュースを、最初に誰が報じたか

    報じた社も、幅とは関わりません。

  • D 為替市場が、何時に開くのか

    市場が開く時刻も、幅を教えてくれません。

進んだと言われても、幅が分かりません。

判断FX・為替を判断する★★★
1ドル=120円 → 125円 なら 2,500ドル → 2,400ドル1ドル=120円 → 150円 なら 2,500ドル → 2,000ドルどちらも「円安が進んだ」と言える

数字を二つ聞いてはじめて、大きさが分かる。

「円安が進んだ」という言い方には、どこからどこまでという幅が入っていません。1ドル=120円から125円なのか、120円から150円なのかで、意味はまるで違います。前者なら30万円で受け取るドルは2,500ドルから2,400ドルへ、後者なら2,000ドルへ。数字を二つ聞いてはじめて、自分に効く大きさが分かります。

出典 日本銀行「円高、円安とは何ですか?」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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