収入を管理する

住宅ローン審査で残業代込みの収入。返済計画も同じでいい?

返済額は当初に確定します。動かせるのは割る相手だけです。

このページの要点

年収6,000,000円のうち残業代が1,200,000円なら、除いた年収は4,800,000円。年間返済額1,500,000円は、6,000,000円で割れば25%、4,800,000円で割れば31.25%です。国税庁の資料では、割賦償還の方法とは「それぞれの期日において返済等をすべき額が、当初において具体的に確定している場合」とされ、償還期間は10年以上。返済額のほうは動きません。

最終更新 2026年9月11日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 固定返済
  2. 固定返済
  3. 固定返済

わかる 2 問

  1. 収入安定性
  2. 返済負担

見抜く 3 問

  1. 返済負担
  2. 年収
  3. 収入安定性

ケースで考える 5 問

  1. 年収
  2. 固定返済
  3. 返済負担
  4. 固定返済
  5. 返済負担

判断する 2 問

  1. 年収
  2. 収入安定性

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

国税庁の資料では、控除の対象となる借入金等は、償還期間が_以上の割賦償還の方法により返済されるものであること、とされています。

  • A 10年 正解

    正解です。毎月払いなら120回以上にあたります。

  • B 5年

    5年とは書かれていません。

  • C 15年

    15年とも書かれていません。

  • D 20年

    20年とも書かれていません。

毎月払いなら120回以上にあたります。

知る収入を管理する★★★
項目資料の書き方
償還期間10年以上の割賦償還の方法により返済されるもの
割賦償還の方法返済の期日が1年以下の期間を単位として、おおむね規則的に到来する
返済すべき額それぞれの期日において、当初において具体的に確定している
10年以上の期間最初の返済等の時から返済等が終了する時までの期間

債務を負っている期間をいうのではない、と注に書かれている。

資料は「償還期間が10年以上の割賦償還の方法により返済されるものまたは割賦払の期間が10年以上の割賦払の方法により支払われるものであること」としています。毎月払いなら10 × 12 で120回以上。この期間は「最初の返済等の時から返済等が終了する時までの期間」とされています。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

国税庁の資料は、償還期間の要件を注まで含めて書いています。

それぞれ、どう書かれていますか。

答え 償還期間の要件 … 10年以上の割賦償還の方法により返済されるもの/割賦償還の方法 … 返済の期日が1年以下の期間を単位として、おおむね規則的に到来する/返済すべき額 … それぞれの期日において、当初において具体的に確定している/10年以上の期間の数え方 … 最初の返済等の時から返済等が終了する時までの期間

返済額は当初に確定しています。

知る収入を管理する★★★★
償還期間 → 10年以上の割賦償還の方法割賦償還の方法 → 期日が1年以下の期間を単位としておおむね規則的に到来返済すべき額 → それぞれの期日において、当初において具体的に確定している10年以上の期間 → 最初の返済等の時から返済等が終了する時まで

債務を負っている期間をいうのではない、と注に書かれている。

償還期間は10年以上。割賦償還の方法とは、返済の期日が1年以下の期間を単位としておおむね規則的に到来し、かつ、それぞれの期日に返済すべき額が当初において具体的に確定している場合の方法です。10年以上の期間は、最初の返済のときから終わるときまでを数えます。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 返済すべき額は当初に確定している 正解

    通ります。割賦償還の方法の定義にあります。

  • B 償還期間は5年以上であれば要件を満たす

    10年以上と書かれています。

  • C 10年以上の期間は債務を負っている期間をいう

    債務を負っている期間をいうのではないとされています。

  • D 返済の期日は2年を単位として到来する

    1年以下の期間を単位としてです。

割賦償還の方法の定義にあります。

知る収入を管理する★★★★

国税庁 No.1225 で確かめたこと

  • 控除の対象となる借入金等は、要件のすべてを満たすもの
  • 償還期間が10年以上の割賦償還の方法により返済されるものであること
  • 割賦償還の方法とは、期日が1年以下の期間を単位としておおむね規則的に到来するもの
  • それぞれの期日に返済すべき額が、当初において具体的に確定していること
  • 10年以上の期間は、最初の返済等の時から返済等が終了する時までの期間

借入先は、金融機関、独立行政法人住宅金融支援機構、一定の貸金業者などとされている。

資料では、割賦償還の方法とは返済すべき額が「当初において具体的に確定している場合」の方法。償還期間は「10年以上」。10年以上の期間は「債務を負っている期間をいうのではなく、最初の返済等の時から返済等が終了する時までの期間」。期日は「1年以下の期間を単位として」到来するとされています。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは「審査に通った額なら、その前提で返済計画を作ってよい」と考えています。

どう考えますか。

  • A 通った額なので大丈夫

    通ったことと、払い続けられることは別です。

  • B 残業代を除いて見直す 正解

    正解です。返済額は動かないほうの数字です。

  • C 返済計画は作れない

    割合は計算できます。

  • D 残業代は年収に入らない

    残業代も年収に入っています。

返済額は動かないほうの数字です。

わかる収入を管理する★★★

残業代を除いた年収でも、同じ返済額の割合を出しておく

審査で見られた年収をそのまま返済計画の前提にする

年収6,000,000円のうち、残業代は1,200,000円(20%)。

審査で見られた年収には残業代1,200,000円が入っています。ところが返済額は、国税庁の資料でいう割賦償還の方法どおり「当初において具体的に確定している」ので、あとから収入に合わせて動きません。動くのは収入の側だけになります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

残業代を除いた年収で割合を25%にとどめる場合、いまの年間返済額との差は300,000円でした。

この300,000円は、何を表していますか。

  • A 残業代の年間の額である

    残業代の年額は1,200,000円です。

  • B 毎月の返済額である

    毎月の返済額は125,000円です。

  • C 25%にするための差 正解

    正解です。毎月では25,000円にあたります。

  • D 返済回数である

    返済回数は360回です。

毎月では25,000円にあたります。

わかる収入を管理する★★★★

年間の返済額 1,500,000円

  • 年収6,000,000円で割ると 25%
  • 年収4,800,000円で割ると 31.25%
  • 4,800,000円の25%は 1,200,000円
  • 差 300,000円(毎月25,000円)

25%という数字は、この回で比べるために置いたもの。審査の基準ではない。

残業代の年額は1,200,000円、毎月の返済額は125,000円、返済回数は360回で、どれも別の数字です。300,000円は、いまの年間返済額1,500,000円と、25%にとどめる場合の1,200,000円の差にあたります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

「収入が減れば、返済額も減る」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A そのとおり減る

    返済額は当初に確定しています。

  • B 当初に確定している 正解

    正解です。割賦償還の方法の定義にあります。

  • C 返済額は毎年変わる

    当初に確定していると書かれています。

  • D 収入は関係しない

    収入は、割合を出すときの割る相手になります。

割賦償還の方法の定義にあります。

見抜く収入を管理する★★★★
年間の返済額 1,500,000円
  • 年収6,000,000円で割ると → 25%
  • 年収4,800,000円で割ると → 31.25%
  • 返済額のほうは → 当初に確定していて動かない

動かせるのは、割る相手の選び方だけになる。

資料では、割賦償還の方法とは「それぞれの期日において返済等をすべき額が、当初において具体的に確定している場合」の方法とされています。返済額は借りるときに決まるので、あとで収入が変わっても動きません。この回では、割合が25%から31.25%に上がりました。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 返済すべき額は、それぞれの期日について当初に確定している/控除の対象となる借入金等の償還期間は、10年以上とされている/同じ返済額でも、割る年収が変われば割合は変わる

割合は25%から31.25%に変わりました。

見抜く収入を管理する★★★★

残業代を除いた年収でも、同じ返済額の割合を出しておく

審査で見られた年収だけで、返済の重さを判断する

返済額1,500,000円は動かず、割合が25%から31.25%に変わった。

返済額が当初に確定していることも、償還期間が10年以上であることも資料のとおりです。この回では返済額1,500,000円が動かないまま、割る年収が6,000,000円から4,800,000円に変わりました。10年以上の期間は、最初の返済のときから終わるときまでを数えます。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

この回では、残業代を除いた年収でも割合を出しました。

それは、なぜですか。

  • A 返済額のほうが動かないから 正解

    正解です。割る相手だけが選べます。

  • B 年収の桁が大きいから

    桁の大きさの話ではありません。

  • C 明細の行が多いから

    行の数は、計算に入ってきません。

  • D 返済期間が長いから

    期間の長さは、割合を決めていません。

割る相手だけが選べます。

見抜く収入を管理する★★★★
1,500,000円(年間の返済額)÷4,800,000円(残業代を除いた年収)×10031.25%

返済額は当初に確定しているので、あとから収入に合わせて動きません。動くのは収入の側だけです。だから、収入がいちばん少なくなる形でも割合を出しておくことになります。この回では31.25%でした。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの年収は6,000,000円で、そのうち残業代が1,200,000円です(この2つの額はこちらで置いた例です)。住宅ローンの審査では、この6,000,000円で見られました。

残業代を除くと、年収はいくらですか。(単位:円)

答え 4800000円

6,000,000 − 1,200,000 で、4,800,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  1. 年収 6,000,000円
  2. うち残業代 1,200,000円(20%)
  3. 残業代を除いた年収 4,800,000円
  4. 審査で見られたのは6,000,000円のほう

金額はこちらで置いた例。

残業代は年収の20%にあたります。審査で見られたのは残業代を含む6,000,000円のほうですが、残業が減れば入ってくるのは4,800,000円に近づきます。返済のほうは、どちらの年収でも同じ額です。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

Aさんが検討している住宅ローンの年間返済額は1,500,000円です。毎月払いで、返済期間は30年です(この額と期間はこちらで置いた例です)。

毎月の返済額は、いくらですか。(単位:円)

答え 125000円

1,500,000 ÷ 12 で、125,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 1,500,000円年間の返済額
  • 125,000円毎月の返済額
  • 30年返済期間
  • 償還期間は10年以上資料の要件

金額と期間はこちらで置いた例。

資料では、割賦償還の方法とは返済の期日が「1年以下の期間を単位として、おおむね規則的に到来」し、それぞれの期日に返済すべき額が「当初において具体的に確定している」ものとされています。毎月125,000円という額は、借りるときに決まります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

転職して残業がほぼなくなり、年収が4,800,000円になりました。年間の返済額は1,500,000円のままです。

年収に占める返済額の割合は、どうなりますか。

  • A 25%のまま変わらない

    割る相手が変わっているので、割合も変わります。

  • B 31.25%に上がる 正解

    正解です。1,500,000 ÷ 4,800,000 の結果です。

  • C 20%に下がる

    年収が減っているので、割合は上がります。

  • D 返済額も自動で減る

    返済すべき額は当初に確定しています。

1,500,000 ÷ 4,800,000 の結果です。

ケース収入を管理する★★★★

転職後のAさん

年収
6,000,000円 → 4,800,000円
うち残業代
1,200,000円 → ほぼ0円
年間の返済額
1,500,000円(変わらない)
年収に占める割合
25% → 31.25%

この割合は同じ返済額を二つの年収で割ったもので、審査の基準ではない。

6,000,000円で割れば25%でしたが、4,800,000円で割ると31.25%になります。返済額は動いていません。動いたのは割る相手のほうです。なお、この25%と31.25%は同じ返済額を二つの年収で割った割合で、審査の基準の数字ではありません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

Aさんの返済期間は30年で、毎月払いです。資料では、償還期間は10年以上とされています。

返済の回数は、全部で何回になりますか。(単位:回)

答え 360回

30 × 12 で、360回です。

ケース収入を管理する★★★
  • 資料の下限(10年)の回数
  • Aさんの返済回数(30年)

どちらも毎月払いで数えたもの。

資料の「10年以上」は、毎月払いなら10 × 12 で120回以上にあたります。30年なら360回。その360回すべての額が、借りるときに決まっています。転職しても、残業がなくなっても、この回数と額は変わりません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

残業代を除いた年収4,800,000円でも、割合を25%にとどめたいとします。そのときの年間返済額は4,800,000 × 0.25 で1,200,000円です。いまの年間返済額は1,500,000円です。

その差は、いくらですか。(単位:円)

答え 300000円

1,500,000 − 1,200,000 で、300,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 25%にとどめる場合の年間返済額(円)
  • いまの年間返済額(円)

差の300,000円は、毎月では25,000円にあたる。

毎月では300,000 ÷ 12 で25,000円。いまの毎月の返済額125,000円を100,000円にすれば、残業代を除いた年収でも25%におさまります。なお25%という数字は、この回で比べるために置いたもので、審査の基準ではありません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

この回では、残業代を除いた年収・年間の返済額・返済が続く期間を並べました。

返済の重さを出すとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 残業代を除いた年収

    割る相手になります。

  • B 年間の返済額

    割られる数になります。

  • C 物件の広さ 正解

    正解です。広さは、計算に入ってきません。

  • D 返済が続く期間

    360回という回数が出ます。

広さは、計算に入ってきません。

判断収入を管理する★★★
年収 → 6,000,000円(残業代1,200,000円を含む)残業代を除いた年収 → 4,800,000円年間の返済額 → 1,500,000円(毎月125,000円)返済期間 → 30年、360回割合 → 25%と31.25%

割賦償還の方法では、返済すべき額は当初に確定している。

この回の計算に入ってきたのは、年収6,000,000円と4,800,000円、年間返済額1,500,000円、そして返済期間30年でした。どれか一つが変われば、割合も回数も変わります。物件が何平方メートルかは、そのどこにも入ってきません。審査に通ったかどうかより先に、どの年収で割るかを決める形になります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

返済計画を、どの収入を基準に作るか考えています。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 残業代なしで払えるか 正解

    正解です。返済額のほうは動きません。

  • B 同僚の借入額を聞く

    他人の額は、自分の年収を教えてくれません。

  • C 審査に通った額を見る

    通った額には残業代が入っています。

  • D 金利の低い銀行を探す

    金利は、この回の計算に入っていません。

返済額のほうは動きません。

判断収入を管理する★★★

審査で見られた年収で割ると

  • 年収 6,000,000円
  • 年間返済額 1,500,000円
  • 割合 25%

残業代を除いた年収で割ると

  • 年収 4,800,000円
  • 年間返済額 1,500,000円(同じ)
  • 割合 31.25%

この割合は同じ返済額を二つの年収で割ったもので、審査の基準ではない。

この回では、返済額1,500,000円が動かないまま、割る年収が6,000,000円から4,800,000円に変わって割合が31.25%になりました。資料でも、返済すべき額は当初に確定しているとされています。同僚の借入額も、金利の比較も、自分の残業代を除いた年収を教えてくれません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.1225 / 2026年9月時点の情報

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