現金・預金を活かす

0.1%の金利差でも10年続けば大きい?

10年で効くのは期間より元金です。複利ぶんは135円しか足しません。

このページの要点

100万円を年0.1%と年0.2%に10年。利息は10,045円と20,180円で、差は10,135円。うち10,000円は1年の差を10回足した分、複利ぶんは135円(1.3%)だけです。元金を10倍にすると差も10倍になります。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 長期効果
  2. 長期効果
  3. 長期効果

わかる 2 問

  1. 期間
  2. 期間

見抜く 3 問

  1. 複利
  2. 複利
  3. 利息累計

ケースで考える 5 問

  1. 利息累計
  2. 金利差
  3. 複利
  4. 金利差
  5. 利息累計

判断する 2 問

  1. 長期効果
  2. 複利

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

JAXAの資料は、小惑星探査機「はやぶさ2」の日付を並べています。

打上げは、いつとされていますか。

  • A 2014年12月3日 正解

    正解です。2014年12月3日の打上げです。

  • B 2018年6月27日

    2018年6月27日は小惑星への到着です。

  • C 2020年12月6日

    2020年12月6日はカプセルの帰還です。

  • D 2031年(予定)

    2031年は拡張ミッションの到着予定です。

日付表の「打上げ日時」の行です。

知る現金・預金を活かす★★★★
できごと日付
打上げ2014年12月3日
小惑星リュウグウ到着2018年6月27日
第1回タッチダウン2019年2月22日
小惑星出発2019年11月13日
地球帰還(カプセル着地)2020年12月6日
1998 KY26 到着(予定)2031年

JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」の日付表から。

資料は「打上げ日時 2014年12月3日13時22分04秒(日本標準時)」としています。2018年6月27日は小惑星リュウグウへの到着、2020年12月6日はカプセルの地球帰還、2031年は拡張ミッションの目的地1998 KY26への到着予定です。打上げから2020年の帰還までで6年3日になります。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

「はやぶさ2は拡張ミッションのために、新しい燃料を積んで出発した」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 新しい燃料を積んで出発した

    新しく積んだのではありません。

  • B 燃料を使い切ってから延長した

    半分近く残っていたと書かれています。

  • C 燃料については資料に書かれていない

    拡張ミッションの節に書かれています。

  • D 半分近く残った燃料を使っている 正解

    正解です。残った燃料を活用しています。

資料は「半分近く残った」としています。

知る現金・預金を活かす★★★★

1年の差に年数をかけて、そこに複利ぶんを足して見る

10年続くのだから複利で大きく開くはずだと考える

率が低いうちは、複利ぶんは全体の1%台しかない。

資料は「現在は、半分近く残ったイオンエンジンの燃料(キセノン)を活用し、拡張ミッションを開始しています」としています。期間は2020年12月から2031年まで約11年と、当初の約6年より長いのに、燃料は増えていません。期間が伸びても、もとの量は増えません。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 1998 KY26の直径は110mである

    直径は11mとされています。

  • B 1998 KY26の自転周期は5分である 正解

    通ります。自転周期は5分です。

  • C 打上げに使われたのはH3ロケットである

    H-IIAロケット26号機とされています。

  • D 地球帰還は2019年11月である

    2019年11月は小惑星を出発した日です。

資料は「自転周期5分」としています。

知る現金・預金を活かす★★★★

10年の差10,135円の中身(元金100万円・年0.1%と年0.2%)

  • 1年の差 1,000円
  • それを10回足した分 10,000円(98.7%)
  • 利息が元金に加わって増えた分 135円(1.3%)
  • 税を引くと 差8,055円・複利ぶん85円
  • 元金を10倍にすると 差101,350円

効いているのは年数より元金である。

資料は1998 KY26を「直径11mというとても小さな天体で、自転周期5分」としています。直径は110mではなく11m。打上げは日付表で「H-IIAロケット 26号機」。2019年11月13日は小惑星リュウグウを出発した日で、地球帰還は2020年12月6日です。数字は項目と突き合わせて確かめます。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の項目と、その数字を組み合わせてください。

答え 1998 KY26 の直径 … 11m/1998 KY26 の自転周期 … 5分/はやぶさ2の質量 … 約609kg/拡張ミッションの到着予定 … 2031年

直径と自転周期は拡張ミッションの節にあります。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料で確かめたこと

  • 2020年12月6日に地球にカプセルを届けた
  • そのあと拡張ミッションとして運用を続けている
  • 半分近く残ったイオンエンジンの燃料を活用している
  • 2031年に1998 KY26へ到着することを目指している
  • 1998 KY26は直径11m・自転周期5分

期間は当初より長いが、燃料は残っていた分である。

資料は最終目標天体1998 KY26を「直径11mというとても小さな天体で、自転周期5分」としています。自転周期5分なら1日に 1,440 ÷ 5 = 288回転します。はやぶさ2の質量は約609kg、1998 KY26への到着予定は2031年。数字はどれも項目と組み合わせて読みます。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 2020年12月6日に地球にカプセルを届けたとされている/拡張ミッションの目的地は1998 KY26とされている/1998 KY26の直径は11mとされている

資料は小惑星探査機についてのものです。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料が示していること

  • 打上げから地球帰還までの日付
  • 拡張ミッションの期間と目的地
  • 残った燃料を活用していること
  • 1998 KY26の直径と自転周期

資料が示していないこと

  • 預金の複利の効き方
  • 金利の水準や見通し
  • どこに預けるとよいか

借りているのは「期間が伸びてももとの量は増えない」という形だけ。

資料が示しているのは、2020年12月6日にカプセルを届けたこと、拡張ミッションの目的地が1998 KY26であること、その直径が11mであることです。複利も金利も、探査機の資料には出てきません。この回の年0.1%・年0.2%・年1.1%は、こちらで置いた数字です。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

10年での差10,135円のうち、複利が足したのは_です。

  • A 約1,000円

    約1,000円は1年ぶんの差のほうです。

  • B 約500円

    上乗せはもっと小さい額です。

  • C 135円 正解

    正解です。180 − 45 = 135円です。

  • D 複利では増えない

    わずかですが上乗せはあります。

180 − 45 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
年0.1% 単利10,000円 + 上乗せ45円 = 10,045円→年0.2% 単利20,000円 + 上乗せ180円 = 20,180円→差 10,000円 + 135円 = 10,135円→税を引くと 7,970円 + 85円 = 8,055円

税を引くと、複利ぶんは85円まで下がる。

年0.2%側の上乗せ180円から、年0.1%側の45円を引いて135円です。10,000 + 135 = 10,135で合います。差の98.7%は「1年の差1,000円を10回足しただけ」の分。複利は1.3%しか足していません。10年という長さは、ここではほとんど効いていません。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

同じ元金1,000,000円・10年で、金利を年1.1%にすると利息は115,606円。単利なら110,000円で、上乗せは5,606円です。年0.1%のときの上乗せは45円でした。

上乗せは、何倍になっていますか。

  • A 変わらない

    率が上がれば上乗せも動きます。

  • B 約11倍になる

    約11倍は率の比のほうです。

  • C 約125倍になる 正解

    正解です。5,606 ÷ 45 = 約125倍です。

  • D 複利は率では変わらない

    率が上がると上乗せは大きくなります。

5,606 ÷ 45 = 124.5… です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

1,000,000円を10年置くAさん

年0.1%
利息10,045円・上乗せ45円
年0.2%
利息20,180円・上乗せ180円
年1.1%
利息115,606円・上乗せ5,606円
上乗せの比
5,606 ÷ 45 = 約125倍
率の比
1.1 ÷ 0.1 = 11倍(11の2乗は121)

5,606 ÷ 45 = 約125倍です。率の比は 1.1 ÷ 0.1 = 11倍ですが、上乗せは 11 × 11 = 121 に近い形で増えます。複利の上乗せは、率の2乗に近い形で効くからです。だから率が低いうちは、期間を伸ばしてもほとんど効きません。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

四つの額を、大きい順に並べてください(いずれも元金1,000,000円・10年)。

答え 20,180円(年0.2%・10年の利息) → 10,135円(10年での差・税引前) → 8,055円(10年での差・税引後) → 180円(年0.2%の複利の上乗せ)

一番小さいのは複利の上乗せです。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
  1. 2014年12月3日打上げ(H-IIAロケット26号機)
  2. 2018年6月27日小惑星リュウグウ到着
  3. 2019年11月13日小惑星出発
  4. 2020年12月6日地球帰還(カプセル着地)。ここまで6年3日
  5. 2031年(予定)1998 KY26 到着。残った燃料で約11年

JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」の日付表と拡張ミッションの節から。

年0.2%の利息20,180円、税引前の差10,135円、税引後の差8,055円、複利の上乗せ180円の順です。一番下が複利ぶんで、一番上の1%にも届きません。10年という長さが増やしているのは、上から3つまでの「足し算の分」のほうです。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは1,000,000円を年0.2%の預金に10年置きます。毎年の利息はそのまま元金に加わります(円未満切り捨て、税は引かない)。

10年でつく利息の合計は、いくらですか。

答え 20180円

1年目2,000円から、少しずつ増えていきます。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 1,000,000円元金
  • 利息 10,045円年0.1%で10年
  • 利息 20,180円年0.2%で10年
  • 10,135円10年での差
  • 135円そのうち複利ぶん

毎年元加・円未満切り捨て・税引前。金利はこちらで置いた例。

1年目は2,000円、2年目は1,002,000円に対して2,004円、10年目は2,036円。合計20,180円です。単利なら 2,000 × 10 = 20,000円ですから、利息が元金に加わったことで増えたのは180円だけです。10年でも、その程度の上乗せです。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

年0.1%なら10年で10,045円、年0.2%なら20,180円の利息がつきます(税引前)。

10年での差は、いくらですか。

  • A 10,000円

    10,000円は単利で考えたときの差です。

  • B 10,135円 正解

    正解です。20,180 − 10,045 = 10,135円です。

  • C 20,180円

    20,180円は年0.2%側の利息です。

  • D 差は出ない

    年0.1ポイントでも差は出ます。

20,180 − 10,045 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
135÷10,135×100=約1.3%

20,180 − 10,045 = 10,135円です。10,000円は単利で考えたときの差(1年1,000円 × 10年)で、そこに複利ぶんの135円が乗っています。20,180円は年0.2%側の利息そのもの。差の98.7%は単なる足し算で、複利が足したのは1.3%だけです。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

年0.2%で10年の利息は20,180円でした。単利なら 2,000 × 10 = 20,000円です。

利息が元金に加わったことで増えたのは、いくらですか。

答え 180円

20,180 − 20,000 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 単利で考えた10年の利息(円)
  • 毎年元加した10年の利息(円)

年0.2%・元金1,000,000円・税引前。差は180円。

20,180 − 20,000 = 180円です。10年かけても180円しか増えません。年0.1%側だと45円です。この差 180 − 45 = 135円が、10年の差10,135円のうち複利ぶんにあたります。率が低いうちは、複利はこの程度しか効きません。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

元金を1,000,000円から10,000,000円に変えます。金利(年0.1%と年0.2%)と期間(10年)は同じです。

10年での差は、いくらになりますか。

  • A 101,350円 正解

    正解です。10,135 × 10 = 101,350円です。

  • B 10,135円

    10,135円は元金1,000,000円のときです。

  • C 1,013,500円

    100倍ではなく10倍です。

  • D 元金では変わらない

    元金に比例して差は動きます。

10,135 × 10 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 元金100万円のときの差(円)
  • 元金500万円のときの差(円)
  • 元金1,000万円のときの差(円)

金利(年0.1%と年0.2%)と期間(10年)は同じ。差は元金に比例する。

各年の利息がそのまま10倍になるので、差も10倍の101,350円です。元金5,000,000円なら50,675円。金利も期間も同じままで、元金だけで差が動きます。複利が10年で足したのは135円でしたから、効き方の大きさがまるで違います。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

毎年、利息から20.315%を引いてから元金に加えます。10年後の手取りの合計は、年0.1%で7,998円、年0.2%で16,053円でした。

税を引いたあとの10年での差は、いくらですか。

答え 8055円

16,053 − 7,998 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. 1年ぶんの利息を出す
  2. 利息から20.315%を引く(円未満切り捨て)
  3. 残りを元金に加える
  4. これを10年くり返す
  5. 2つの手取り合計を引き算する(16,053 − 7,998 = 8,055円)

複利ぶんは 8,055 − 7,970 = 85円。

16,053 − 7,998 = 8,055円です。税引前の10,135円が8,055円に縮みます。単利で考えた差は 15,940 − 7,970 = 7,970円なので、複利ぶんは85円だけ。税を引くと、複利の上乗せはさらに小さくなります。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「0.1%の差でも10年続くのだから、大きいでしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A 元金と期間を一緒に見る 正解

    正解です。元金と期間を組み合わせます。

  • B 金利の差の大きさだけを見る

    0.1ポイントはもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 銀行の数

    銀行の数からは出てきません。

差は元金に比例して動きます。

判断現金・預金を活かす★★★★
年0.1%と年0.2%に10年置く(差0.1ポイント)
  • 元金100万円 → 差10,135円(税引後8,055円)
  • 元金1,000万円 → 差101,350円
  • 金利を年1.1%にすると → 複利の上乗せが約125倍に
  • 期間だけ伸ばしても → 複利ぶんは1%台にとどまる

金利はこちらで置いた例。どこに預けるかは決めない。

100万円なら10年で10,135円、1,000万円なら101,350円です。金利の差はもう0.1ポイントと分かっていますし、去年の利息や銀行の数からは出てきません。「10年続けば大きい」かどうかは、元金がいくらかで決まります。どうするかは、ここでは決めません。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

「10年も置くなら複利で大きく増えるでしょう」と聞きました。

一緒に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 金利の差

    金利の差はもう分かっています。

  • B 複利かどうか

    複利であることはもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 元金と期間 正解

    正解です。元金と期間を合わせて見ます。

10年の差の98.7%は足し算の分でした。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 1年の差に年数をかければ、おおよその全体が出る
  • 元金がいくらかで差の大きさが決まる

デメリット

  • 率が低いうちは複利ぶんが1%台しか乗らない
  • 税を引くと複利ぶんはさらに小さくなる(135円→85円)

どこに預けるかは、この回では決めない。手数料も入れていない。

100万円を年0.1%と年0.2%に10年置いた差は10,135円で、複利が足したのは135円。全体の1.3%です。率が低いうちは複利はほとんど効かず、差を動かすのは元金のほうです。はやぶさ2が期間を約11年に延ばしても燃料は残っていた分だけだったのと同じで、期間が伸びても、もとの量は増えません。どうするかは、ここでは決めません。

出典 JAXA「小惑星探査機「はやぶさ2」」 / 2026年9月時点の情報

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