現金・預金を活かす

金利1.2%の定期と0.8%の普通預金。便利さを捨てるほどの差?

差を「自由に出せない回数」で割ると、1回あたりが見えます。

このページの要点

2,000,000円で税引後の差は6,375円。月1回出したい人なら1回あたり約531円、3か月に1回なら約1,594円です。よく出す人ほど1回あたりは小さい。半年で解約すると240円で、普通預金の27分の1になります。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

このレッスンを解く

会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 機会費用
  2. 機会費用
  3. 出金自由度

わかる 2 問

  1. 出金自由度
  2. 預金目的

見抜く 3 問

  1. 出金自由度
  2. 機会費用
  3. 資金拘束

ケースで考える 5 問

  1. 利息差
  2. 利息差
  3. 資金拘束
  4. 資金拘束
  5. 預金目的

判断する 2 問

  1. 利息差
  2. 出金自由度

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

東京国立博物館の来館案内は、観覧料を示しています。

東博コレクション展(平常展)の一般の観覧料は、いくらとされていますか。

  • A 1,000円 正解

    正解です。一般は1,000円です。

  • B 500円

    500円は大学生の観覧料です。

  • C 2,000円

    2,000円とは書かれていません。

  • D 無料である

    無料になるのは条件を満たす場合です。

資料は「一般 1,000円」です。

知る現金・預金を活かす★★★★
項目資料の記述
一般の観覧料1,000円
大学生の観覧料500円
開館時間9時30分〜17時00分
金・土などの開館時間9時30分〜20時00分
入館の締切閉館の30分前まで
休館日月曜日(祝・休日の場合は開館し翌平日に休館)

東京国立博物館「交通・料金・開館時間」の本文から。

資料は東博コレクション展(平常展)の観覧料を「一般 1,000円」「大学生 500円」としています。500円は大学生のほう。高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料とされていますが、一般は無料ではありません。1回あたりの額で示されているので、回数をかければ総額が出ます。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

「閉館時刻までに着けば入れるだろう」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 閉館時刻まで入館できる

    30分前までとされています。

  • B 入館の締切は資料にない

    かっこの中に書かれています。

  • C 入館の時間については資料に書かれていない

    開館時間のすぐあとに書かれています。

  • D 閉館の30分前までである 正解

    正解です。閉館の30分前までです。

資料は「入館は閉館の30分前まで」です。

知る現金・預金を活かす★★★★

税引後の差を、自由に出せなくなる回数で割ってみる

金利の差だけを見て、便利さを捨てるか決める

1回あたりの額が出れば、自分の使い方と並べられる。

資料は開館時間のあとに「(入館は閉館の30分前まで)」と書いています。平日は17時00分閉館なので入館は16時30分まで、金・土などは20時00分閉館なので19時30分までです。開いている450分のうち、入れるのは420分。使える枠は表示より短くなります。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 東博コレクション展の一般は500円である

    一般は1,000円です。

  • B 大学生の観覧料は500円である 正解

    通ります。大学生は500円です。

  • C 月曜日は必ず休館である

    祝日・休日の場合は開館します。

  • D 金・土の開館は17時までである

    金・土などは20時00分までです。

資料は「大学生 500円」です。

知る現金・預金を活かす★★★★

1回あたりの見返りの出し方(元金2,000,000円)

  • 普通預金と定期の率の差 1.2 − 0.8 = 0.4ポイント
  • 元金をかけて 8,000円(税引前)
  • 税を引いて 6,375円
  • 1年に出したい回数で割る
  • 月1回なら 6,375 ÷ 12 = 約531円/回

1回いくらなら我慢できるかは人によって違うので決めない。

資料は一般を1,000円、大学生を500円としています。500円は大学生のほう。月曜日は「祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館」とされているので「必ず」ではありません。金・土などは20時00分までで、17時00分は平日の閉館時刻です。条件のついた書き方に注意して読みます。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の項目と、その値を組み合わせてください。

答え 一般の観覧料 … 1,000円/大学生の観覧料 … 500円/入館の締切 … 閉館の30分前まで/電子チケットの有効期限 … 購入から2か月

金額と時間と期限が混ざっています。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料で確かめたこと

  • 観覧料は一般1,000円、大学生500円(1回あたり)
  • 開館は9時30分〜17時00分
  • 金・土などは9時30分〜20時00分
  • 入館は閉館の30分前まで
  • 月曜日は休館(祝・休日の場合は開館し翌平日に休館)

1回あたりで示され、使える時間には枠がある。

資料は一般の観覧料を1,000円、大学生を500円、入館を閉館の30分前までとし、電子チケットの有効期限を購入から2か月としています。料金は1回あたりで示され、入館できる時間や期限には区切りがあります。いつでも自由に使えるわけではない、という形です。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 一般の観覧料は1,000円とされている/入館は閉館の30分前までとされている/金・土などは20時00分まで開館するとされている

資料は博物館の来館案内です。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料が示していること

  • 観覧料(1回あたりの額)
  • 開館時間と入館の締切
  • 休館日の決まり
  • 無料になる条件と無料観覧日

資料が示していないこと

  • 普通預金や定期預金の金利
  • 利息にかかる税率
  • 定期にしたほうがよいか

借りているのは「1回あたりで示す」「使える枠がある」という形だけ。

資料が示しているのは、一般の観覧料が1,000円であること、入館が閉館の30分前までであること、金・土などは20時00分まで開館することです。預金金利も税率も、博物館の案内には出てきません。年0.8%・年1.2%はこちらで置いた例、20.315%は国税庁の資料による制度の数字です。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

3か月に1回(年4回)しか出さない人なら、1回あたりは_になります。

  • A 約531円

    約531円は年12回のときです。

  • B 約266円

    約266円は年24回のときです。

  • C 約1,594円 正解

    正解です。6,375 ÷ 4 = 約1,594円です。

  • D 回数では出せない

    回数で割れば出せます。

6,375 ÷ 4 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
年24回(月2回)出したい 約266円/回→年12回(月1回)出したい 約531円/回→年4回(3か月に1回) 約1,594円/回→年1回 6,375円/回

税引後の差6,375円を回数で割ったもの。回数が多いほど1回あたりは小さい。

6,375 ÷ 4 = 1,593.75 で約1,594円です。約531円は年12回、約266円は年24回のとき。あまり出さない人のほうが、1回あたりの見返りは大きくなります。1回いくらなら我慢できるかは人によって違うので、そこは決めません。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

定期にして満期まで置ければ、普通預金より税引後6,375円多くなります。半年で解約すると、普通預金に置いていた場合より税引後6,135円少なくなります。

この2つを比べると、どうなっていますか。

  • A 取りに行く額のほうがずっと大きい

    差は240円しかありません。

  • B 失う額のほうがずっと大きい

    差は240円しかありません。

  • C ほぼ同じ額になる 正解

    正解です。約96%でほぼ同じです。

  • D 比べられない

    どちらも円なので比べられます。

6,375円と6,135円で差は240円です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

定期にした場合の2つの向き(元金2,000,000円・税引後)

満期まで置けたら
普通預金より6,375円多い
半年で解約したら
普通預金より6,135円少ない
2つの比
6,135 ÷ 6,375 = 約96%
月1回出したい人なら
1回あたり約531円の見返り
3か月に1回なら
1回あたり約1,594円の見返り

6,135 ÷ 6,375 = 約96%で、ほぼ同じ大きさです。つまり6,375円を取りに行って、途中でやめると同じくらいの額を失う形になっています。普通預金の金利が高いほど、この2つは近づきます。どちらを選ぶかは、出す回数をどう見るかによります。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

四つの額を、大きい順に並べてください(元金2,000,000円・すべて税引後)。

答え 19,125円(定期・満期まで1年) → 12,750円(普通預金・1年) → 6,375円(2つの差) → 240円(定期を半年で解約)

一番下は定期にしたのに一番小さくなっています。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
  1. 9時30分開館
  2. 16時30分平日の入館締切(閉館の30分前)
  3. 17時00分平日の閉館
  4. 19時30分金・土などの入館締切
  5. 20時00分金・土などの閉館

東京国立博物館「交通・料金・開館時間」の本文から。

19,125円、12,750円、6,375円、240円の順です。一番下の240円は定期にしたのに、普通預金の12,750円よりはるかに小さい。満期まで置けなかったからです。3番目の6,375円は2つの差で、これを回数で割ると1回あたりが出ます。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの普通預金は年0.8%、1年ものの定期預金は年1.2%です。2,000,000円を1年置いた場合を考えます。

定期預金の利息は、税を引く前でいくらですか。

答え 24000円

2,000,000 × 0.012 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 2,000,000円元金
  • 16,000円(税引後12,750円)普通預金 年0.8%
  • 24,000円(税引後19,125円)定期預金 年1.2%
  • 6,375円税引後の差
  • 1回あたり約531円月1回出したいなら

金利も回数も、こちらで置いた例。資料には出てこない。

2,000,000 × 0.012 = 24,000円です。普通預金なら 2,000,000 × 0.008 = 16,000円。税を引くと19,125円と12,750円で、差は6,375円になります。ただし定期は1年間そのままにしておく前提です。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

税を引く前は16,000円と24,000円でした。利息からは20.315%が引かれます(円未満切り捨て)。

税を引いたあとの差は、いくらですか。

  • A 8,000円

    8,000円は税を引く前の差です。

  • B 6,375円 正解

    正解です。19,125 − 12,750 = 6,375円です。

  • C 12,750円

    12,750円は普通預金の手取りです。

  • D 19,125円

    19,125円は定期の手取りです。

19,125 − 12,750 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
6,375÷8,000×100=約79.7%

普通預金は16,000円から税3,250円を引いて12,750円、定期は24,000円から税4,875円を引いて19,125円。差は6,375円です。8,000円は税引前の差、12,750円と19,125円はそれぞれの手取りそのもの。この6,375円を回数で割っていきます。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

税引後の差は6,375円でした。Aさんは1年に12回(月1回)くらい引き出したいと思っています。

1回あたりでは、いくらになりますか(小数は切り捨て)。

答え 531円

6,375 ÷ 12 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 1年の差(税引後・円)
  • 月1回出したいとして1回あたり(円)

6,375 ÷ 12 = 約531円。回数が多いほど1回あたりは小さくなる。

6,375 ÷ 12 = 531.25 で約531円です。月1回の自由な出金を我慢するかわりに、1回あたり531円もらっている計算になります。月2回なら約266円、3か月に1回なら約1,594円。よく出す人ほど、1回あたりは小さくなります。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

定期を半年で中途解約すると年0.03%になり、300円です。はじめから普通預金(年0.8%)に置いていれば半年で8,000円でした(どちらも税引前)。

解約した場合は、普通預金の何分の1ですか。

  • A 約27分の1 正解

    正解です。8,000 ÷ 300 = 約27分の1です。

  • B 約2分の1

    約2分の1ではありません。

  • C 約4分の1

    約4分の1でもありません。

  • D 同じ額になる

    27倍近い開きがあります。

8,000 ÷ 300 = 26.7 です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 定期・満期まで1年(税引後・円)
  • 普通預金・1年(税引後・円)
  • 普通預金・半年(税引後・円)
  • 定期を半年で解約(税引後・円)

普通預金が年0.8%と高いので、途中でやめると大きく負ける。

8,000 ÷ 300 = 約26.7で、約27分の1です。普通預金が年0.8%と高いので、定期を途中でやめると大きく負けます。税引後でいえば6,375円と240円。普通預金の金利が低い場合とは、向きが違ってきます。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

資料によると、開館は9時30分〜17時00分で、毎週金・土曜日などは9時30分〜20時00分です。

金・土は平日より何分長く開いていますか。

答え 180分

630分 − 450分 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. 2つの金利の差を出す
  2. 元金をかけて1年の差を出す
  3. 20.315%を引いて手取りの差にする
  4. 1年に何回引き出したいかを数える
  5. 差を回数で割って1回あたりにする

1回あたりが出れば、自分の使い方と並べられる。

平日は9時30分から17時00分で450分、金・土などは20時00分までで630分。差は180分(3時間)です。630 ÷ 450 = 1.4倍。なお入館は閉館の30分前までなので、実際に入れるのは平日420分、金・土600分になります。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「0.4ポイントも違うのだから、定期にしたほうがいいでしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A 引き出す回数 正解

    正解です。出したい回数を数えて割ります。

  • B 金利の差だけを見る

    0.4ポイントはもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 銀行の数

    銀行の数からは出てきません。

差を回数で割ると1回あたりが出ます。

判断現金・預金を活かす★★★★
普通預金 年0.8% と 定期 年1.2%(元金2,000,000円・税引後の差6,375円)
  • 年24回出したい → 1回あたり約266円
  • 年12回出したい → 1回あたり約531円
  • 年4回出したい → 1回あたり約1,594円
  • 半年で解約すると → 普通預金より6,135円少ない

金利も回数もこちらで置いた例。どちらにするかは決めない。

税引後の差6,375円を、月1回出したいなら12で割って約531円/回。3か月に1回なら約1,594円/回です。金利の差はもう0.4ポイントと分かっていますし、去年の利息や銀行の数からは出てきません。どちらにするかは、ここでは決めません。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

「金利が高いほうに入れておけばいいでしょう」と聞きました。

一緒に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 定期の金利

    定期の金利はもう見えています。

  • B 普通預金の金利

    普通預金の金利ももう見えています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 出す回数と解約のとき 正解

    正解です。回数と解約のときを見ます。

1回あたりと、やめたときの額を見ます。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 差を回数で割れば、1回あたりの見返りが出せる
  • あまり出さない人なら、1回あたりは大きくなる

デメリット

  • よく出す人ほど、1回あたりの見返りは小さくなる
  • 途中でやめると、普通預金に置いていた場合の27分の1になる

どちらにするかは、この回では決めない。便利さの値段も決めない。

税引後の差6,375円を回数で割れば、月1回なら約531円/回。そして半年で解約すると240円で、普通預金に置いていた6,375円の27分の1になります。取りに行く6,375円と、失敗して失う6,135円はほぼ同じ大きさです。東京国立博物館の案内も、料金は1回あたりで示し、入館は閉館の30分前までと枠を示していました。どうするかは、ここでは決めません。

出典 東京国立博物館「交通・料金・開館時間」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

このレッスンを解く