現金・預金を活かす

金利1%でも、税引後はいくら残る?

一律の率で引かれるので、比は変わらず額だけ縮みます。

このページの要点

100万円を年1%なら利息10,000円、税2,031円を引いて7,969円。年0.1%なら797円です。税引前の差9,000円は、税引後7,172円で約79.7%に縮みます。一方で比は10倍のまま変わりません。合計税率は「所得税率×102.1%」という掛け算で作られています。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 利子課税
  2. 税引後利息
  3. 利子課税

わかる 2 問

  1. 利子課税
  2. 税引前利息

見抜く 3 問

  1. 実質的な金利差
  2. 実質的な金利差
  3. 税引後利息

ケースで考える 5 問

  1. 税引前利息
  2. 税引後利息
  3. 実質的な金利差
  4. 実受取額
  5. 実受取額

判断する 2 問

  1. 税引後利息
  2. 実受取額

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

国税庁の資料は、源泉徴収すべき所得税および復興特別所得税の額の求め方を示しています。

合計税率は、どう求めるとされていますか。

  • A 所得税率×102.1% 正解

    正解です。所得税率に102.1%をかけます。

  • B 所得税率+2.1%

    足すのではなくかけると書かれています。

  • C 所得税率×2.1%

    2.1%をかけると税額そのものになりません。

  • D 所得税率はそのまま使う

    復興特別所得税が上乗せされます。

資料は「所得税率(%)×102.1%」としています。

知る現金・預金を活かす★★★
15÷100×102.1=15.315%

資料は「(注1)合計税率は、所得税率(%)×102.1%です」としています。足すのではなく、かけます。所得税15%なら 15 × 1.021 = 15.315%で、上乗せは0.315ポイント。確かめると 15 × 0.021 = 0.315 で合います。一律の率をかけるので、もとの税率が何%でも同じ比で増えます。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

「税額に1円未満の端数が出たら、切り上げる」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 切り上げると書かれている

    切り上げではなく切り捨てです。

  • B 四捨五入すると書かれている

    四捨五入とは書かれていません。

  • C 端数の扱いについては資料に書かれていない

    「(注2)」に端数の扱いがあります。

  • D 切り捨てると書かれている 正解

    正解です。1円未満は切り捨てます。

資料は「切り捨てます」としています。

知る現金・預金を活かす★★★★

表示の金利に79.685%をかけて、実質の金利にしてから比べる

表示の金利のまま、手元に入る額だと思って比べる

年1%は実質0.7969%。差0.9ポイントは実質0.7172ポイントになる。

資料は「(注2)算出した額に1円未満の端数があるときは、その端数を切り捨てます」としています。10,000円に20.315%をかけると2,031.5円ですが、0.5円ぶんは切り捨てて2,031円。手取りは7,969円になります。端数の向きを決めておかないと、1円ずれます。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 合計税率は所得税率に2.1%を足したものである

    足すのではなくかけると書かれています。

  • B 復興特別所得税は利子等も対象に含む 正解

    通ります。利子等も対象に含まれます。

  • C 1円未満の端数は切り上げるとされている

    切り上げではなく切り捨てです。

  • D 課税期間は令和9年12月31日までである

    令和29年12月31日までとされています。

資料の対象に「利子等および配当等」があります。

知る現金・預金を活かす★★★★
項目資料の内容
求め方支払金額等×合計税率(%)
合計税率所得税率(%)×102.1%
1円未満の端数切り捨てる
対象となる所得利子等および配当等、給与等ほか
課税期間平成25年1月1日〜令和29年12月31日

国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」[令和8年4月1日現在法令等]から。

資料は源泉徴収の対象として「利子等および配当等」を挙げています。合計税率は足すのではなく「所得税率(%)×102.1%」とかけるもの。端数は切り上げではなく切り捨て。課税期間は令和9年ではなく令和29年12月31日までです。かけるか足すか、切る向き、年の読み違いを一つずつ確かめます。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の項目と、その内容を組み合わせてください。

答え 合計税率の作り方 … 所得税率(%)×102.1%/1円未満の端数 … 切り捨てる/源泉徴収の対象に含まれるもの … 利子等および配当等/課税期間の終わり … 令和29年12月31日

端数の扱いは1つだけ書かれています。

わかる現金・預金を活かす★★★

資料で確かめたこと

  • 支払金額等×合計税率=源泉徴収すべき所得税および復興特別所得税の額
  • 合計税率は 所得税率(%)×102.1%
  • 1円未満の端数があるときは切り捨てる
  • 源泉徴収の対象に利子等および配当等が含まれる
  • 課税期間は平成25年1月1日から令和29年12月31日まで

足すのではなくかける。だから一律の率で引かれる。

資料では合計税率が「所得税率(%)×102.1%」、1円未満の端数は切り捨て、源泉徴収の対象に「利子等および配当等」が含まれ、課税期間は平成25年1月1日から令和29年12月31日までとされています。預金の利息もこの対象に入ります。式・端数・対象・期間の4つがそろって初めて、手取りが出せます。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 合計税率は所得税率(%)×102.1%とされている/1円未満の端数は切り捨てるとされている/源泉徴収の対象に利子等が含まれるとされている

住民税はこのページには出てきません。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料が示していること

  • 源泉徴収すべき額の求め方(支払金額等×合計税率)
  • 合計税率の作り方(所得税率×102.1%)
  • 1円未満の端数の扱い
  • 源泉徴収の対象となる所得の種類と課税期間

資料が示していないこと

  • 住民税の税率(No.1310 による)
  • 預金金利の水準
  • どちらの銀行を選ぶとよいか

20.315%のうち5%はこのページの外から持ってきている。

資料が示しているのは、合計税率が所得税率×102.1%であること、1円未満の端数を切り捨てること、源泉徴収の対象に利子等が含まれることです。住民税5%はこのページには出てこず、別の資料(No.1310)によります。預金金利の水準も出てきません。この回の年0.1%・年1%は、こちらで置いた数字です。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

税引後の差は、税引前の差の_になります。

  • A 同じ100%

    税が引かれるので同じにはなりません。

  • B 約20.3%

    約20.3%は引かれるほうの割合です。

  • C 約79.7% 正解

    正解です。7,172 ÷ 9,000 = 約79.7%です。

  • D 元金によって変わる

    元金を変えても同じ割合になります。

7,172 ÷ 9,000 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
税引前 年0.1% 1,000円/年1% 10,000円/差 9,000円→税引後 年0.1% 797円/年1% 7,969円/差 7,172円→差の縮み 7,172 ÷ 9,000 = 約79.7%→手元に残る割合 100 − 20.315 = 79.685%

額も差も、同じ割合で縮む。

7,172 ÷ 9,000 = 約79.7%です。約20.3%は引かれるほうの割合。元金を10,000,000円にしても 71,716 ÷ 90,000 = 約79.7%で変わりません。一律の率で引かれるので、額も差も同じ割合で縮みます。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

1,000,000円を年1%に置いて、手元に残るのは7,969円でした。

これを金利に直すと、年何%にあたりますか。

  • A 年1%のまま

    表示の1%は引かれる前の数です。

  • B 年0.8%

    0.8%では少し大きすぎます。

  • C 年0.7969% 正解

    正解です。7,969 ÷ 1,000,000 = 0.7969%です。

  • D 年0.2031%

    0.2031%は引かれたほうにあたります。

7,969 ÷ 1,000,000 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

年0.1%と年1%を税引後で比べる

表示の金利
年0.1%と年1%(差0.9ポイント)
税引前の利息
1,000円と10,000円(差9,000円)
税引後の手取り
797円と7,969円(差7,172円)
実質の金利
年0.0797%と年0.7969%(差0.7172ポイント)
変わらないもの
比は約10倍のまま

7,969 ÷ 1,000,000 = 0.007969で、年0.7969%です。表示の1%の79.69%にあたります。年0.1%のほうは0.0797%。表示の差 1.0 − 0.1 = 0.9ポイントは、実質では 0.7969 − 0.0797 = 0.7172ポイント。0.9 × 0.79685 = 0.7172 で合います。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

四つの額を、大きい順に並べてください(元金は1,000,000円)。

答え 10,000円(年1%・税引前の利息) → 9,000円(税引前の差) → 7,969円(年1%・税引後の手取り) → 7,172円(税引後の差)

税を引く前のほうが上に来ます。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
  1. 平成25年1月1日復興特別所得税の源泉徴収が始まる
  2. 令和8年4月1日資料の「現在法令等」の時点
  3. 令和9年以後防衛特別所得税の創設。合計税率に変更はないとされている
  4. 令和29年12月31日課税期間の終わり

国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」から。

年1%の税引前の利息が10,000円でいちばん大きく、税引前の差が9,000円。税引後は手取り7,969円、差7,172円と続きます。上の2つと下の2つは、どちらも約79.7%の関係です。10,000 × 0.79685 = 7,969、9,000 × 0.79685 = 7,172 で、同じ割合で縮んでいます。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは1,000,000円を年1%の口座に1年置きます。

税を引く前の利息は、いくらですか。

答え 10000円

1,000,000 × 0.01 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★
  • 1,000,000円元金
  • 10,000円年1%の利息(税引前)
  • 20.315%引かれる率
  • 2,031円引かれる額
  • 7,969円手元に残る額

金利はこちらで置いた例。20.315%は所得税等15.315%+住民税5%。

1,000,000 × 0.01 = 10,000円です。ただしこれは手元に入る額ではありません。利息からは所得税・復興特別所得税と住民税が源泉徴収されます。合わせて20.315%なので、実際に残るのは7,969円になります。表示の金利は、引かれる前の数です。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

利息10,000円から20.315%が引かれます。10,000 × 0.20315 = 2,031.5で、1円未満は切り捨てて2,031円です。

手元に残るのは、いくらですか。

  • A 10,000円

    10,000円は税を引く前の額です。

  • B 7,969円 正解

    正解です。10,000 − 2,031 = 7,969円です。

  • C 2,031円

    2,031円は引かれた税のほうです。

  • D 797円

    797円は年0.1%のときの手取りです。

10,000 − 2,031 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★
  • 税引前の利息(円)
  • 引かれる税(円)
  • 手元に残る額(円)

残る割合は 100 − 20.315 = 79.685%。

10,000 − 2,031 = 7,969円です。10,000円は引かれる前、2,031円は引かれた税のほう、797円は年0.1%だったときの手取りです。手元に残る割合は 7,969 ÷ 10,000 = 79.69%で、100 − 20.315 = 79.685%とそろいます。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

同じ1,000,000円で、年0.1%なら手取り797円、年1%なら手取り7,969円になります。

税引後の差は、いくらですか。

答え 7172円

7,969 − 797 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 税引前の差(円)
  • 税引後の差(円)

7,172 ÷ 9,000 = 約79.7%。手元に残る割合と同じ。

7,969 − 797 = 7,172円です。税引前の差は 10,000 − 1,000 = 9,000円でしたから、7,172 ÷ 9,000 = 約79.7%に縮んでいます。手元に残る割合(79.685%)と同じです。額だけでなく、差も同じ割合で縮みます。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

税引前は1,000円と10,000円で10倍でした。税引後は797円と7,969円になります。

二つの比は、どうなりますか。

  • A 約10倍のまま変わらない 正解

    正解です。約10倍のまま変わりません。

  • B 約8倍に縮む

    8倍には縮みません。

  • C 約20.3%ぶん小さくなる

    約20.3%縮むのは額と差のほうです。

  • D 比は計算できない

    手取りどうしでも割り算で出せます。

7,969 ÷ 797 = 9.998… です。

ケース現金・預金を活かす★★★★

税を引くと、何が変わって何が変わらないか

  • 変わらない 比(10,000 ÷ 1,000 も 7,969 ÷ 797 も約10倍)
  • 縮む 額(10,000円 → 7,969円)
  • 縮む 差(9,000円 → 7,172円)
  • 縮む 実質の金利(年1% → 0.7969%)
  • 縮み方はどれも同じ79.685%

一律の率をかけて引いているので、倍率だけが保たれる。

7,969 ÷ 797 = 約10倍で、税引前の10倍とほとんど変わりません。同じ率をかけて引いているので、倍率は保たれます。縮むのは額と差のほうで、比ではありません。わずかなずれは、1円未満を切り捨てたぶんから出ています。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

元金を10,000,000円にします。年1%なら利息は100,000円で、税は 100,000 × 0.20315 = 20,315円が引かれます。

手元に残るのは、いくらですか。

答え 79685円

100,000 − 20,315 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. 元金と金利をかける(10,000,000 × 0.01 = 100,000円)
  2. 20.315%をかける(100,000 × 0.20315 = 20,315円)
  3. 1円未満があれば切り捨てる(ここでは端数なし)
  4. 引く(100,000 − 20,315 = 79,685円)
  5. 残る割合を確かめる(79,685 ÷ 100,000 = 79.685%)

元金が10倍でも、残る割合は79.685%のまま。

100,000 − 20,315 = 79,685円です。年0.1%なら手取り7,969円なので、差は 79,685 − 7,969 = 71,716円。税引前の差90,000円と比べると 71,716 ÷ 90,000 = 約79.7%で、元金が10倍になっても縮む割合は同じです。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「年1%なのだから、100万円で10,000円増えるでしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A 手元に残る割合 正解

    正解です。残る割合をかけてから比べます。

  • B 表示されている金利

    表示の金利はもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 銀行の数

    銀行の数からは出てきません。

利息からは20.315%が引かれます。

判断現金・預金を活かす★★★★
100万円を年1%の口座に1年置く
  • 表示のまま見る → 10,000円増えると考える
  • 20.315%を引く → 手元に残るのは7,969円
  • 実質の金利に直す → 年0.7969%
  • 2つの金利を比べる → 差9,000円が税引後7,172円になる

金利はこちらで置いた例。どちらを選ぶかは決めない。

手元に残るのは 100 − 20.315 = 79.685%なので、10,000円ではなく7,969円です。2つの金利を比べるときも同じで、差9,000円は税引後7,172円になります。表示の金利はもう分かっていますし、去年の利息や銀行の数からは出てきません。どちらを選ぶかは、ここでは決めません。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

「税は同じ率で引かれるのだから、どちらの銀行でも同じだけ損をするでしょう」と聞きました。

一緒に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 表示の金利

    表示の金利は引かれる前の数です。

  • B 預金の残高

    残高だけでは手取りが出ません。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 税を引いたあとの額 正解

    正解です。税を引いたあとで並べます。

同じ率でも、引かれる額は違います。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 表示の金利に79.685%をかけるだけで、実質の金利が出る
  • 一律の率なので、比(約10倍)は税引後も変わらない

デメリット

  • 額も差も同じ割合で縮む(9,000円が7,172円)
  • 表示の金利のままでは、手元に入る額にならない

どちらを選ぶかは、この回では決めない。金利の見通しも示さない。

率は同じ20.315%ですが、かける相手が違います。年0.1%なら203円、年1%なら2,031円で、10倍ちがいます。だから差も9,000円から7,172円へ縮みます。比は約10倍のまま変わりませんが、手元に入る額は表示から出せません。どちらを選ぶかは、ここでは決めません。

出典 国税庁「No.2507 復興特別所得税の源泉徴収」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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