現金・預金を活かす

金利上昇局面で3年定期。今すぐ固定していい?

どちらが起きるかは決めず、並ぶ条件だけを出します。

このページの要点

3年もの年0.60%なら3年で54,000円。1年もの年0.40%を3回なら、変わらず36,000円、毎年0.20ポイント上がれば54,000円でちょうど並び、0.30なら63,000円、0.10下がれば27,000円。分岐点は毎年0.20ポイントです。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 機会損失
  2. 機会損失
  3. 金利上昇

わかる 2 問

  1. 金利上昇
  2. 預入期間

見抜く 3 問

  1. 固定金利
  2. 機会損失
  3. 普通預金との比較

ケースで考える 5 問

  1. 固定金利
  2. 預入期間
  3. 金利上昇
  4. 普通預金との比較
  5. 固定金利

判断する 2 問

  1. 固定金利
  2. 金利上昇

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

国立社会保障・人口問題研究所の資料は、将来推計人口の作り方を説明しています。

「基本推計」は何本とされていますか。

  • A 9本 正解

    正解です。3 × 3 = 9本です。

  • B 3本

    3本は出生や死亡の仮定の数です。

  • C 1本

    1本に決めてはいません。

  • D 本数は示されていない

    推計の方法の節に書かれています。

出生3仮定 × 死亡3仮定で9本です。

知る現金・預金を活かす★★★★
項目資料の記述
基本推計の本数出生3仮定 × 死亡3仮定 = 9本
基本推計の期間2021年〜2070年(50年)
長期参考推計2071年〜2120年(50年)
基準人口2020年10月1日現在
公表令和5年(2023年)4月26日
示し方一定幅の見通しを与えている

国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」の本文から。

資料は「出生3仮定、死亡3仮定の組み合わせによる9本の「基本推計」」としています。3 × 3 = 9本。1本に決めて言い切るのではなく、「複数の仮定に基づく複数の推計によって、将来の人口推移について一定幅の見通しを与えています」という作り方です。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

「将来推計人口は、いちばん確からしい1本を出しているのだろう」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 推計は1本だけである

    1本ではなく9本です。

  • B 推計は3本である

    3本は仮定の数のほうです。

  • C 推計の本数は資料に書かれていない

    推計の方法の節に書かれています。

  • D 組み合わせで9本である 正解

    正解です。組み合わせで9本です。

出生3仮定 × 死亡3仮定で9本です。

知る現金・預金を活かす★★★★

変わらない場合・上がる場合・下がる場合を並べて額を出す

上がると決めて、上がった場合の額だけで判断する

どちらが起きるかは分からない。分岐点を出すところまでが計算の仕事。

資料は「出生3仮定、死亡3仮定の組み合わせによる9本の「基本推計」」としています。さらに「複数の仮定に基づく複数の推計によって、将来の人口推移について一定幅の見通しを与えています」とも書いています。1本に決めずに、幅で示す作り方です。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 推計は2021年から2120年までである

    2071年以降は長期参考推計です。

  • B 基本推計は2070年までである 正解

    通ります。基本推計は2070年までです。

  • C 基準人口は2020年4月1日現在である

    基準人口は10月1日現在です。

  • D 公表は令和5年4月26日ではない

    令和5年4月26日に公表されました。

基本推計は2021年から2070年までです。

知る現金・預金を活かす★★★★

3年間でどれだけ受け取るか(元金3,000,000円・税引前)

  • 3年固定 年0.60% → 54,000円(動かない)
  • 1年更新で変わらない → 36,000円
  • 1年更新で毎年0.20ポイント上がる → 54,000円(並ぶ)
  • 1年更新で毎年0.30ポイント上がる → 63,000円
  • 1年更新で毎年0.10ポイント下がる → 27,000円

固定は1つの額に決まる。更新は上がり方で変わる。

資料は基本推計を2021年から2070年までとしています。2071年から2120年は「長期参考推計」で、別のものです。基準人口は国勢調査の実施日である10月1日現在で、4月1日ではありません。公表は令和5年4月26日とされています。名前と日付を突き合わせます。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の項目と、その値を組み合わせてください。

答え 基本推計の本数 … 9本/基本推計の期間 … 2021年〜2070年/長期参考推計の期間 … 2071年〜2120年/基準人口の時点 … 2020年10月1日

2つの推計の期間は続いています。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料で確かめたこと

  • 出生3仮定と死亡3仮定の組み合わせで9本の基本推計を出している
  • 複数の推計によって一定幅の見通しを与えているとしている
  • 基本推計は2021年から2070年までの50年
  • 長期参考推計は2071年から2120年までの50年
  • 条件を機械的に変えた「条件付推計」も参考として実施している

1本に決めて言い切るのではなく、幅で示す作り方である。

資料は基本推計を9本・2021年〜2070年、長期参考推計を2071年〜2120年、基準人口を2020年10月1日現在としています。基本推計と長期参考推計はどちらも50年で、合わせると2021年から2120年までの100年になります。期間と本数を分けて読みます。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 出生3仮定と死亡3仮定で9本の基本推計を出しているとされている/複数の推計で一定幅の見通しを与えているとされている/基本推計は2021年から2070年までとされている

資料は将来推計人口についてのものです。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料が示していること

  • 基本推計の本数(9本)と仮定の置き方
  • 基本推計と長期参考推計の期間
  • 基準人口の時点と公表日
  • 幅で示すという考え方

資料が示していないこと

  • 定期預金の金利
  • 金利の見通し
  • 固定と更新のどちらがよいか

借りているのは「複数の仮定を置いて幅で示す」という形だけ。

資料が示しているのは、9本の基本推計を出していること、複数の推計で一定幅の見通しを与えていること、基本推計が2021年から2070年までであることです。定期預金の金利も金利の見通しも、この資料には出てきません。年0.60%・年0.40%はこちらで置いた例です。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

1年ものを3回くり返して3年固定に並ぶのは、毎年_ずつ上がったときです。

  • A 0.10ポイント

    0.10ポイントでは固定のほうが多くなります。

  • B 0.30ポイント

    0.30ポイントでは更新のほうが多くなります。

  • C 0.20ポイント 正解

    正解です。毎年0.20ポイントで並びます。

  • D 上がり方では決まらない

    上がり方で並ぶかどうかが決まります。

1.2 + 3x = 1.8 を解きます。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
毎年0.10ポイント下がる 0.40/0.30/0.20 → 27,000円→変わらない 0.40/0.40/0.40 → 36,000円→毎年0.20ポイント上がる 0.40/0.60/0.80 → 54,000円→毎年0.30ポイント上がる 0.40/0.70/1.00 → 63,000円→3年固定 0.60 × 3 → 54,000円

どの場合が起きるかは示さない。並ぶ条件だけを出している。

3年固定は 0.6 × 3 = 1.8%ぶん。1年更新で毎年xポイント上がるなら 0.4 +(0.4 + x)+(0.4 + 2x)= 1.2 + 3x で、1.8 と等しくなるのは x = 0.2 です。0.4 + 0.6 + 0.8 = 1.8 で合います。これより速ければ更新、遅ければ固定が多くなります。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

3年固定にした半年後に、新しく出た3年ものが年0.90%だったとします。乗り換えようとして中途解約すると、中途解約利率の年0.03%が使われます。

半年ぶんの利息は、税を引く前でいくらですか。

  • A 54,000円

    54,000円は満期まで置けた場合です。

  • B 9,000円

    9,000円は別の場合との差です。

  • C 450円 正解

    正解です。半年ぶんで450円です。

  • D 解約しても変わらない

    中途解約利率にさかのぼって変わります。

3,000,000 × 0.0003 × 0.5 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

3年固定にしたあとで起きたこと(元金3,000,000円)

固定した分
年0.60%のまま・3年で54,000円
半年後に高い金利が出ても
固定した分は動かない
半年で中途解約すると
450円(税引後359円)
54,000円との比
120分の1
入れ直した場合
期間が3年半になるので比べられない

3,000,000 × 0.0003 × 0.5 = 450円です。固定した54,000円の120分の1。固定とは「あとで分かったことを使わない」ことでもあります。なお解約して入れ直すと預ける期間が3年半になるので、受取額をそのまま比べることはできません。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

四つの額を、大きい順に並べてください(元金3,000,000円・3年・税引前)。

答え 63,000円(毎年0.30ポイント上がった場合) → 54,000円(3年固定/毎年0.20ポイント上がった場合) → 36,000円(金利が変わらない場合) → 27,000円(毎年0.10ポイント下がった場合)

真ん中に3年固定と同じ額があります。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
  1. 2020年10月1日国勢調査の実施日。基準人口の時点
  2. 2023年4月26日推計の結果を公表
  3. 2021年〜2070年基本推計(9本)の期間
  4. 2071年〜2120年長期参考推計の期間

国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」の本文から。

63,000円、54,000円、36,000円、27,000円の順です。2番目の54,000円は3年固定と、毎年0.20ポイント上がった場合の両方にあたります。ここが分岐点です。これより上に行くか下に行くかは、上がり方で決まりますが、どちらになるかはこの教材では示しません。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは3,000,000円を3年もの定期預金(年0.60%)に入れます。満期まで置いた場合を考えます。

3年の利息の合計は、税を引く前でいくらですか。

答え 54000円

3,000,000 × 0.006 × 3 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 3,000,000円元金
  • 54,000円(動かない)3年もの 年0.60%
  • 27,000〜63,000円1年もの 年0.40%を3回
  • 毎年0.20ポイント並ぶ上がり方
  • 36,000円1年更新の幅

金利も上がり方も、こちらで置いた例。どれが起きるかは示さない。

3,000,000 × 0.006 = 18,000円が1年ぶん。3年なので54,000円です。税を引くと43,030円。固定なので、このあと金利がどうなってもこの額は動きません。動かないことが利点にも欠点にもなります。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

1年もの定期は年0.40%です。これを3回くり返し、金利が3年間変わらなかった場合を考えます。

3年の利息の合計は、税を引く前でいくらですか。

  • A 54,000円

    54,000円は3年固定の場合です。

  • B 36,000円 正解

    正解です。3,000,000 × 0.004 × 3 = 36,000円です。

  • C 63,000円

    63,000円は毎年0.30ポイント上がった場合です。

  • D 27,000円

    27,000円は毎年0.10ポイント下がった場合です。

3,000,000 × 0.004 × 3 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
36,000÷54,000×100=約67%

3,000,000 × 0.004 = 12,000円が1年ぶん。3年で36,000円です。3年固定の54,000円の約67%。54,000円は3年固定、63,000円は毎年0.30ポイント上がった場合、27,000円は毎年0.10ポイント下がった場合です。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

1年ものを3回くり返すとき、金利が0.40%、0.70%、1.00%(毎年0.30ポイントずつ上がる)だったとします。元金は3,000,000円です。

3年の利息の合計は、税を引く前でいくらですか。

答え 63000円

3,000,000 ×(0.004 + 0.007 + 0.010)の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 毎年0.30ポイント上がった場合(円)
  • 3年固定(円)

差9,000円。どちらが起きるかは示さない。

0.004 + 0.007 + 0.010 = 0.021 なので、3,000,000 × 0.021 = 63,000円です。3年固定の54,000円より9,000円多くなります。ただしこれは「毎年0.30ポイントずつ上がった場合」の計算で、そうなるとは言っていません。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

この回で置いた範囲では、1年更新の3年合計は27,000円から63,000円まででした。

幅は、いくらありますか。

  • A 36,000円 正解

    正解です。63,000 − 27,000 = 36,000円です。

  • B 54,000円

    54,000円は3年固定の額です。

  • C 9,000円

    9,000円は0.30ポイント上がった場合との差です。

  • D 幅は出せない

    上と下が分かれば幅は出せます。

63,000 − 27,000 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 毎年0.10ポイント下がる(円)
  • 変わらない(円)
  • 3年固定/毎年0.20上がる(円)
  • 毎年0.30ポイント上がる(円)

税引前。固定は1つの額、更新は幅になる。

63,000 − 27,000 = 36,000円です。3年固定の54,000円に対して 36,000 ÷ 54,000 = 約67%の幅。固定は1つの額に決まり、更新は幅になります。どちらを選ぶかは、この幅をどう見るかによります。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

資料によると、基本推計は2021年から2070年までの人口について行われています。

何年間ですか。

答え 50年

2070 − 2021 + 1 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. 固定した場合の額を出す(3年分をまとめて)
  2. 更新する場合の1年目の率を書く
  3. 2年目・3年目の率をいくつか置いて並べる
  4. それぞれの3年合計を出す
  5. 固定と並ぶ上がり方(分岐点)を出す

どの場合が起きるかは決めない。並べて幅を見るところまで。

2021年から2070年までで50年間です。長期参考推計の2071年から2120年も50年で、合わせると100年になります。50年先まで9本の幅で示す、という作り方です。3年先の金利を1本に決められないのも、同じ理由からです。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「3年ものの金利が高いのだから、いま固定してしまえばいいでしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A 並ぶための上がり方 正解

    正解です。並ぶ上がり方を出しておきます。

  • B いまの3年ものの金利だけを見る

    いまの金利はもう見えています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 銀行の数

    銀行の数からは出てきません。

毎年0.20ポイントが分岐点でした。

判断現金・預金を活かす★★★★
3年もの 年0.60% と 1年もの 年0.40%(元金3,000,000円)
  • 3年固定 → 54,000円(あとで何が起きても動かない)
  • 更新して変わらなければ → 36,000円
  • 更新して毎年0.20ポイント上がれば → 54,000円(並ぶ)
  • 更新して毎年0.30ポイント上がれば → 63,000円

金利も上がり方もこちらで置いた例。どれが起きるかは示さない。

1年ものを3回くり返して並ぶのは、毎年0.20ポイントずつ上がったときです。これより速ければ更新、遅ければ固定のほうが多くなります。いまの金利はもう見えていますし、去年の利息や銀行の数からは出てきません。どちらを選ぶかは、ここでは決めません。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

「これから金利は上がるのだから、1年ずつ更新したほうがいいでしょう」と聞きました。

一緒に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 3年ものの金利

    3年ものの金利はもう見えています。

  • B 金利の見通し

    見通しはこの教材では示しません。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 並ぶための条件 正解

    正解です。並ぶための条件を出します。

毎年0.20ポイントより速いかどうかです。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 固定した額は先に決まるので、あとで何が起きても変わらない
  • 並ぶ条件(毎年0.20ポイント)を出せば、上がり方と比べられる

デメリット

  • 固定すると、あとで高い金利が出ても使えない(解約すれば120分の1)
  • 更新は幅になる。この置き方では27,000〜63,000円の36,000円の幅

どちらを選ぶかは、この回では決めない。金利の見通しも示さない。

上がるかどうかは分かりませんが、「毎年0.20ポイントより速く上がれば更新のほうが多い」という条件は出せます。変わらなければ36,000円、0.10ポイント下がれば27,000円で、固定の54,000円を下回ります。国立社会保障・人口問題研究所の推計も、9本を並べて幅で示していました。1本に決めないところまでが、計算でできることです。

出典 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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