収入を管理する

今年のボーナスは120万円。来年も同じ前提でいい?

1回の額ではなく、過去の幅のどこに当てるかです。

このページの要点

3年前700,000円、2年前800,000円、今年1,200,000円。平均は900,000円で、今年の75%にあたります。増やそうとしている固定支出は月80,000円、年960,000円。今年の額なら240,000円残りますが、平均では60,000円、いちばん低い年では260,000円足りません。日本銀行の資料では、短観は四半期ごとの調査で、集計結果は景気判断や予測を示すものではないとされています。

最終更新 2026年9月11日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 将来予測
  2. 将来予測
  3. 将来予測

わかる 2 問

  1. 収入の再現性
  2. 賞与の変動性

見抜く 3 問

  1. 将来予測
  2. 収入の再現性
  3. 収入の再現性

ケースで考える 5 問

  1. 賞与の変動性
  2. 固定費
  3. 一時収入
  4. 一時収入
  5. 固定費

判断する 2 問

  1. 一時収入
  2. 収入の再現性

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

日本銀行の資料は、短観の調べ方をこう説明しています。

それぞれ、どう書かれていますか。

答え 短観の調査の間隔 … 四半期ごと/業況判断DIの計算 … 第1選択肢の構成比から第3選択肢の構成比を引く/判断項目で調べる先行き … 3か月後の状況/短観の集計結果 … 日本銀行の景気判断や予測を示すものではない

先行きは3か月後の状況までです。

知る収入を管理する★★★★
短観の調査の間隔 → 四半期ごと業況判断DI → 第1選択肢の構成比 − 第3選択肢の構成比判断項目の先行き → 3か月後の状況集計結果 → 日本銀行の景気判断や予測を示すものではない

短観は統計法にもとづく統計調査で、調査対象企業は現行約9,200社。

短観は四半期ごとに実施される統計調査で、判断項目では「最近(調査回答時点)の状況」と「先行き(3か月後)の状況」を調べます。DIは第1選択肢の構成比から第3選択肢の構成比を引いて出します。集計結果は「日本銀行の景気判断や予測を示すものではありません」とされています。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

資料の具体例です。業況判断DIは「1. 良い」の社数構成比から「3. 悪い」の社数構成比を引いて出します。「1. 良い」が30%、「2. さほど良くない」が60%、「3. 悪い」が10%でした。

業況判断DIは、いくらになりますか。(単位:%ポイント)

答え 20%ポイント

30 − 10 で、20%ポイントです。

知る収入を管理する★★★★
区分最近先行き変化幅
製造業20(30%-10%)22(28%-6%)+2
非製造業18(25%-7%)19(24%-5%)+1
全産業20(28%-8%)20(26%-6%)0

資料に載っている具体例の表。実際の公表値ではない。

真ん中の「2. さほど良くない」60%は、この計算に入りません。100 − 30 − 10 で60ですから、いちばん多い回答が計算から外れる形です。企業の業況は、こうして四半期ごとに調べ直されています。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 短観は四半期ごとに実施される統計調査である 正解

    通ります。資料の冒頭にそう書かれています。

  • B 業況判断DIは第2選択肢の構成比を引いて出す

    引くのは第3選択肢の構成比です。

  • C 短観の集計結果は日本銀行の景気判断を示す

    景気判断や予測を示すものではありません。

  • D 短観のDIは企業規模でウェイト付けをしている

    ウェイト付けを行っていないと書かれています。

資料の冒頭にそう書かれています。

知る収入を管理する★★★★

日本銀行の資料で確かめたこと

  • 短観は四半期ごとに実施する統計調査(ビジネス・サーベイ)
  • 統計法にもとづく調査で、調査対象企業に回答義務はない
  • 調査対象企業は現行約9,200社。調査母集団は約22万社
  • DIは第1選択肢の構成比から第3選択肢の構成比を引いて算出
  • 集計結果は、日本銀行の景気判断や予測を示すものではない

集計規模区分は大企業(資本金10億円以上)、中堅企業、中小企業(2千万円以上1億円未満)の3つ。

資料では、短観は「四半期ごとに実施する統計調査」。DIは「第1選択肢の回答社数構成比」から「第3選択肢の回答社数構成比」を引いて算出します。集計結果は「日本銀行の景気判断や予測を示すものではありません」。DIは「企業規模の大小に基づくウェイト付けを行っておらず、いわば1社1票の単純平均の形」とされています。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは「今年は過去最高だったから、来年以降も1,200,000円を前提にしよう」と考えています。

どう考えますか。

  • A 過去最高なので前提にできる

    過去最高は、来年の額を決めません。

  • B 過去の幅を見てから決める 正解

    正解です。3年で700,000円から1,200,000円まで動いています。

  • C 賞与は前提にできない

    幅を見れば、前提の置き方は決められます。

  • D 固定支出は増やせない

    幅の中で組めば、増やせる場合もあります。

3年で700,000円から1,200,000円まで動いています。

わかる収入を管理する★★★

過去数年の額を並べて、幅のどこに当てるかを決める

今年が過去最高だったことを、来年以降の前提にする

この回では平均900,000円、いちばん低い年700,000円。

過去最高というのは、その年がいちばん高かったということです。来年いくらになるかを決める数字ではありません。3年分を並べると700,000円から1,200,000円まで幅があり、平均は900,000円。どの額に当てるかで、組める支出が変わります。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

3年分を足して3で割ると900,000円になりました。

この900,000円は、何を表していますか。

  • A 今年の賞与の額である

    今年の賞与は1,200,000円です。

  • B 過去3年の平均の額 正解

    正解です。今年の75%にあたります。

  • C 増やす固定支出の額

    増やす固定支出は年960,000円です。

  • D いちばん低い年の額

    いちばん低い年は700,000円です。

今年の75%にあたります。

わかる収入を管理する★★★★

賞与の3年分

  • 3年前 700,000円(いちばん低い年)
  • 2年前 800,000円
  • 今年 1,200,000円(過去最高)
  • 平均 900,000円(今年の75%)

増やす固定支出は年960,000円。平均でも足りない。

今年の賞与は1,200,000円、増やす固定支出は年960,000円、いちばん低い年は700,000円で、どれも別の数字です。900,000円は3年分の平均。平均で組むと、年960,000円の固定支出には60,000円足りません。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

「短観の『先行き』が良ければ、来年の賞与も同じだと考えていい」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A そのとおり同じになる

    先行きは3か月後までの話です。

  • B 3か月後の判断である 正解

    正解です。来年の額を示すものではありません。

  • C 短観は賞与を調べている

    調べているのは業況や事業計画などです。

  • D 先行きは調べていない

    先行きは調査項目に入っています。

来年の額を示すものではありません。

見抜く収入を管理する★★★★
短観で分かること
  • 最近 → 調査回答時点の状況
  • 先行き → 3か月後の状況
  • 集計結果 → 日本銀行の景気判断や予測を示すものではない
  • 調べ直し → 四半期ごと

来年の賞与の額を示す資料ではない。

資料では、判断項目で調べるのは「最近(調査回答時点)の状況」と「先行き(3か月後)の状況」です。しかも「『短観』の集計結果は、あくまで調査対象企業からの回答を集計したものであり、日本銀行の景気判断や予測を示すものではありません」と書かれています。来年の賞与を決める資料ではありません。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 短観は四半期ごとに実施される統計調査である/短観の集計結果は、日本銀行の景気判断や予測を示すものではない/同じ人の賞与でも、年によって額に幅がある

700,000円から1,200,000円まで動いていました。

見抜く収入を管理する★★★★

過去数年の額を並べて、幅のどこで組むかを決める

直近の1回の額を、これからの前提として置く

今年1,200,000円、平均900,000円、いちばん低い年700,000円。

四半期ごとの調査であることも、予測を示すものではないことも資料のとおりです。この回では3年で700,000円から1,200,000円まで幅がありました。DIで引くのは第3選択肢の構成比です。今年が過去最高でも、来年の額は別に決まります。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

この回では、今年の額だけでなく過去数年の額も並べました。

それは、なぜですか。

  • A 同じ額が続くとはかぎらないから 正解

    正解です。3年で500,000円の幅がありました。

  • B 額の桁が大きいから

    桁の大きさの話ではありません。

  • C 明細の行が多いから

    行の数は、計算に入ってきません。

  • D 賞与の回数が2回だから

    回数は、幅を決めていません。

3年で500,000円の幅がありました。

見抜く収入を管理する★★★★
900,000円(過去3年の平均)÷1,200,000円(今年の賞与)×10075%

3年前700,000円、今年1,200,000円。差は500,000円で、いちばん低い年に対して大きな幅です。平均900,000円は今年の75%にあたります。1回の額だけを見ると、この幅が見えないままになります。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの賞与の手取りは、3年前が700,000円、2年前が800,000円、今年が1,200,000円でした(3年前と2年前の額はこちらで置いた例です)。今年は過去最高です。

過去3年の平均は、いくらですか。(単位:円)

答え 900000円

2,700,000 ÷ 3 で、900,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 700,000円3年前
  • 800,000円2年前
  • 1,200,000円今年
  • 900,000円3年の平均
  • 75%平均が今年に占める割合

3年前と2年前の額はこちらで置いた例。

今年の1,200,000円に対して、平均は900,000円。今年の75%にあたります。いちばん低かった年は700,000円で、今年との差は500,000円です。同じ人の賞与でも、3年のあいだにこれだけ幅がありました。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

Aさんは住宅と車のために、毎月の固定支出を80,000円増やそうとしています(この額はこちらで置いた例です)。

1年では、いくら増えますか。(単位:円)

答え 960000円

80,000 × 12 で、960,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  1. 増やす固定支出 月80,000円
  2. 12か月ぶん
  3. 年960,000円
  4. この960,000円を賞与から出す

固定支出の額はこちらで置いた例。

この960,000円を、賞与から出すことになります。今年の賞与1,200,000円なら足りますが、過去3年の平均900,000円では足りません。同じ支出でも、当てる収入をどの年の額にするかで結果が変わります。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

増やそうとしている固定支出は年960,000円です。今年の賞与1,200,000円で見ます。

どうなりますか。

  • A 足りなくなる

    今年の額なら足ります。

  • B ちょうど使い切る

    ちょうどにはなりません。

  • C 960,000円残る

    960,000円は使う側の額です。

  • D 240,000円残る 正解

    正解です。1,200,000 − 960,000 で、240,000円です。

1,200,000 − 960,000 で、240,000円です。

ケース収入を管理する★★★★

今年の賞与で見た場合

今年の賞与
1,200,000円
増やす固定支出
年960,000円
残り
240,000円
支出の側
年960,000円で固定

賞与が変われば、残りも変わる。支出は変わらない。

今年の額なら足ります。ただしこの240,000円は、今年の賞与が1,200,000円だったから出た数字です。賞与のほうが変われば、この残りも変わります。支出の側は年960,000円で固定されています。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

今年の賞与1,200,000円から、増やす固定支出の年額960,000円を引きます。

残るのは、いくらですか。(単位:円)

答え 240000円

1,200,000 − 960,000 で、240,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 今年の賞与(円)
  • 増やす固定支出 年額(円)
  • 残り(円)

平均900,000円で見ると60,000円、700,000円で見ると260,000円足りない。

今年の額で見れば240,000円残ります。過去3年の平均900,000円で見ると60,000円足りず、いちばん低かった700,000円で見ると260,000円足りません。当てる収入を取り替えると、同じ支出でも足りるかどうかが変わります。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

同じ年960,000円の固定支出を、過去3年の平均900,000円と、いちばん低かった700,000円で見てみます。

どうなりますか。

  • A どちらでも足りる

    平均でもいちばん低い年でも足りません。

  • B 平均なら足りる

    平均900,000円では60,000円足りません。

  • C どちらも足りない 正解

    正解です。平均で60,000円、低い年で260,000円足りません。

  • D いちばん低い年なら足りる

    700,000円では260,000円足りません。

平均で60,000円、低い年で260,000円足りません。

ケース収入を管理する★★★★
  • 過去3年の平均(円)
  • 増やす固定支出 年額(円)

いちばん低かった年は700,000円。960,000 − 700,000 で260,000円足りない。

900,000 − 960,000 で60,000円足りず、700,000 − 960,000 で260,000円足りません。今年の額だけで見ると240,000円残っていたので、当てる収入を取り替えると符号が変わります。支出の側は年960,000円のまま動いていません。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

この回では、過去3年の賞与・増やす固定支出・平均といちばん低い年を並べました。

固定支出を増やせるかを出すとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 過去数年の賞与の幅

    幅が分かれば、当てる先が決まります。

  • B 増やす固定支出の額

    賞与から引く相手の額です。

  • C 今年が過去最高かどうか 正解

    正解です。過去最高は、来年の額を決めません。

  • D 賞与がいちばん低かった年

    足りるかどうかが、いちばん厳しくなる年です。

過去最高は、来年の額を決めません。

判断収入を管理する★★★
過去3年の賞与 → 700,000円/800,000円/1,200,000円平均 → 900,000円(今年の75%)増やす固定支出 → 年960,000円今年の額で見ると → 240,000円残る平均で見ると → 60,000円足りない

短観の集計結果も、日本銀行の景気判断や予測を示すものではないとされている。

この回の計算に入ってきたのは、過去3年の額700,000円・800,000円・1,200,000円、その平均900,000円、そして増やす固定支出の年額960,000円でした。どれか一つが変われば、足りるかどうかも変わります。今年が過去最高だったという事実は、そのどこにも入ってきません。額の高さより先に、幅のどこに当てるかを見る形になります。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

賞与を前提に固定支出を増やすかどうか、考えています。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 過去数年の賞与の幅 正解

    正解です。幅のどこに当てるかで結果が変わります。

  • B 同僚の賞与額を聞く

    他人の額は、自分の幅を教えてくれません。

  • C 今年の額だけ見る

    1回の額では、幅が見えません。

  • D 会社の創業年を調べる

    創業年は、計算に入ってきません。

幅のどこに当てるかで結果が変わります。

判断収入を管理する★★★

今年の額で組むと

  • 賞与 1,200,000円
  • 固定支出 年960,000円
  • 240,000円残る

平均や低い年で組むと

  • 平均 900,000円 → 60,000円足りない
  • いちばん低い年 700,000円 → 260,000円足りない

支出の側は年960,000円のまま動かない。

この回では、今年の1,200,000円で見ると240,000円残り、平均900,000円では60,000円、いちばん低い700,000円では260,000円足りませんでした。同僚の額も、創業年も、自分の賞与の幅を教えてくれません。資料でも、企業の業況は四半期ごとに調べ直されています。

出典 日本銀行「短観のFAQ」 / 2026年9月時点の情報

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