現金・預金を活かす

高金利だけど条件が複雑。この銀行へ移す価値はある?

表示0.5%でも、実際にかかるのは0.308%です。

このページの要点

対象が残高3,000,000円までなら、5,000,000円のうち3,000,000円に0.5%、残り2,000,000円に0.02%。合計15,400円で、実効金利は0.308%(表示の61.6%)。条件を1つ落とすと全額0.02%になり1,000円、15.4分の1に落ちます。条件なしの0.2%とは立場が逆転します。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 通常金利
  2. 期間
  3. 通常金利

わかる 2 問

  1. 通常金利
  2. 口座管理

見抜く 3 問

  1. 対象残高
  2. 優遇金利
  3. 対象残高

ケースで考える 5 問

  1. 優遇金利
  2. 対象残高
  3. 適用条件
  4. 適用条件
  5. 期間

判断する 2 問

  1. 適用条件
  2. 優遇金利

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

国立環境研究所の資料は、「CO2換算」の求め方について述べています。

どう算出するとされていますか。

  • A 排出量に地球温暖化係数をかける 正解

    正解です。係数を乗じて算出します。

  • B 各ガスの排出量をそのまま足し合わせる

    重みが違うので、そのままでは足せません。

  • C 排出量を炭素の原子量で割る

    原子量の比は炭素トンとの換算に使います。

  • D 直接大気を測定して求める

    資料は「直接大気を測定するのではなく」としています。

資料は係数を「乗じて算出」としています。

知る現金・預金を活かす★★★★
44÷12×1=約3.67

資料は「「CO2換算」は、「地球温暖化係数(GWP)」を、各温室効果ガスの排出量に乗じて算出した値です」としています。CO2の影響を1としたときの比率で、メタンは28、一酸化二窒素は265です。同じ1トンでも重みが違うので、そのままでは足せません。かけてから足します。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

「地球温暖化係数は、決まってからずっと同じ値が使われている」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 決まってからずっと同じ値である

    3つの時期で違う値が使われています。

  • B 一度だけ変わったことがある

    一度ではなく複数回変わっています。

  • C 地球温暖化係数の改定については資料に書かれていない

    3つの時期の値が並べて書かれています。

  • D 報告の時期によって21・25・28と変わってきた 正解

    正解です。21・25・28と変わってきました。

資料は3つの時期の値を並べています。

知る現金・預金を活かす★★★★
  1. 2010〜2014年提出IPCC第2次評価報告書 メタン21・一酸化二窒素310
  2. 2015年提出以降IPCC第4次評価報告書 メタン25・一酸化二窒素298
  3. 2024年提出以降IPCC第5次評価報告書 メタン28・一酸化二窒素265

メタンは上がり、一酸化二窒素は下がっている。向きが逆。

資料はメタンの係数について、2010〜2014年提出は21、2015年提出以降は25、2024年提出以降は28としています。どの評価報告書の値を使うかが決定で定められていて、時期によって変わります。一酸化二窒素は310 → 298 → 265で、向きが逆です。重みは決めごとで、あとから変わります。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A メタンの地球温暖化係数は1とされている

    1なのはCO2のほうです。メタンは28です。

  • B 2024年提出以降は第5次の値を用いる 正解

    通ります。2024年提出以降は第5次の値です。

  • C 炭素トンはCO2トンの3.67倍である

    3.67倍になるのはCO2トンのほうです。

  • D 一酸化二窒素の係数はメタンより小さい

    265と28で、一酸化二窒素のほうが大きいです。

資料は第5次評価報告書としています。

知る現金・預金を活かす★★★★
報告書提出の時期メタン一酸化二窒素
IPCC第2次(1995)2010〜2014年提出21310
IPCC第4次(2007)2015年提出以降25298
IPCC第5次(2013)2024年提出以降28265

国立環境研究所「インベントリの算定方法」から。CO2は常に1。

資料は「IPCC第5次評価報告書(2013)に示された値」を「用いることが義務付けられています(2024年提出以降)」としています。係数が1なのはCO2で、メタンは28。3.67倍なのはCO2トンのほうで、向きが逆です。一酸化二窒素は265で、メタンの28より大きくなります。基準・向き・大小を一つずつ確かめます。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の項目と、その数値を組み合わせてください。

答え CO2の地球温暖化係数 … 1/メタンの係数(2024年提出以降) … 28/一酸化二窒素の係数(同) … 265/炭素トンからCO2トンへの係数 … 3.67

基準になるものが1つあります。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料で確かめたこと

  • 排出量は 活動量 × 排出係数 × 地球温暖化係数 で算定する
  • 地球温暖化係数はCO2の影響を1としたときの比率
  • 2024年提出以降はメタン28、一酸化二窒素265
  • それ以前はメタン25・298、さらに前は21・310
  • 炭素トンからCO2トンへは 44 ÷ 12 = 3.67倍

そのままでは足せないものは、重みをかけてから足す。

資料ではCO2の影響を1とし、メタンが28、一酸化二窒素が265とされています(2024年提出以降)。炭素トンからCO2トンへは 44 ÷ 12 = 3.67倍です。メタンと一酸化二窒素の比は 265 ÷ 28 = 約9.5倍。同じ1トンでも、ガスによって重みがこれだけ違います。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え CO2換算は地球温暖化係数を乗じて算出するとされている/2024年提出以降はメタン28・一酸化二窒素265とされている/CO2トンは炭素トンの3.67倍とされている

資料は排出量の算定方法についてのものです。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料が示していること

  • 排出量の算定式(活動量×排出係数×係数)
  • CO2換算と地球温暖化係数の意味
  • 時期ごとに採用される係数の値
  • 炭素トンとCO2トンの換算

資料が示していないこと

  • 預金金利の水準
  • 優遇金利の条件の例
  • どの銀行を選ぶとよいか

借りているのは「重みをかけてから足す」という枠組みだけ。

資料が示しているのは、CO2換算が地球温暖化係数を乗じて算出されること、2024年提出以降はメタン28・一酸化二窒素265であること、CO2トンが炭素トンの3.67倍であることです。預金金利や優遇の条件は、排出量の資料には出てきません。この回の年0.5%・対象3,000,000円までは、こちらで置いた数字です。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

5,000,000円に対して実際にかかっている金利は、年_です。

  • A 0.5%

    0.5%は対象になる部分だけの金利です。

  • B 0.02%

    0.02%は対象外の部分の金利です。

  • C 0.308% 正解

    正解です。15,400 ÷ 5,000,000 = 0.308%です。

  • D 表示どおり0.5%

    表示どおりにはなりません。

15,400 ÷ 5,000,000 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
対象 3,000,000 × 0.5% = 15,000円→対象外 2,000,000 × 0.02% = 400円→合計 15,400円 ÷ 5,000,000 = 0.308%→表示0.5%に対して61.6%

対象が1,000,000円までなら0.116%、全額なら0.5%。

15,400 ÷ 5,000,000 = 0.00308で、0.308%です。表示の0.5%に対して 0.308 ÷ 0.5 = 61.6%にあたります。対象が1,000,000円までなら実効は0.116%、全額が対象なら0.5%。同じ表示でも、対象の幅で4倍以上動きます。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

条件のない年0.2%の銀行なら、5,000,000円で税引後7,969円になります。条件つきの銀行は、満たしているとき12,272円、落とすと797円です。

二つを比べると、どうなりますか。

  • A 条件つきのほうが、つねに多くなる

    落とすと条件なしのほうが多くなります。

  • B 条件なしのほうが、つねに多くなる

    満たしているときは条件つきが多くなります。

  • C 満たせば多く、落とすと少ない 正解

    正解です。満たすかどうかで入れかわります。

  • D どちらも同じである

    12,272円と797円では大きく違います。

満たしているかどうかで入れかわります。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

5,000,000円の置き場所を選ぼうとしているAさん

条件つき(表示0.5%)
対象は3,000,000円まで。実効0.308%
満たしているとき
利息15,400円・税引後12,272円
条件を1つ落とすと
利息1,000円・税引後797円
条件なし(0.2%)
利息10,000円・税引後7,969円
立場の入れかわり
1.54倍 → 約10分の1

満たしているときは 12,272 ÷ 7,969 = 約1.54倍で条件つきが多くなります。落とすと 7,969 ÷ 797 = 約10倍で条件なしのほうが多くなります。同じ2つの銀行なのに、立場が入れかわります。どちらが多いかは金利の表示では決まらず、条件を満たし続けられるかで決まります。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

四つの額を、大きい順に並べてください(いずれも税引前)。

答え 25,000円(全額に0.5%がついた場合) → 15,400円(実際につく利息) → 10,000円(条件なし0.2%の場合) → 1,000円(条件を落とした場合)

表示どおりになる場合がいちばん大きくなります。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

5,000,000円につく1年の利息(税引前)

  • 25,000円 全額に0.5%がついた場合(実際にはならない)
  • 15,400円 対象3,000,000円に0.5%+残り2,000,000円に0.02%
  • 10,000円 条件のない0.2%の銀行
  • 1,000円 条件を落として全額0.02%

いちばん上といちばん下で25倍。金利はこちらで置いた例。

全額に0.5%がつけば25,000円ですが、対象が3,000,000円までなので実際は15,400円です。条件なしの0.2%なら10,000円、条件を落とすと1,000円。いちばん大きい25,000円といちばん小さい1,000円では25倍違います。同じ5,000,000円の話なのに、条件の書き方でここまで動きます。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは5,000,000円を持っています。年0.5%と表示された銀行を見つけましたが、優遇の対象は残高3,000,000円までで、それを超える分は年0.02%です。

対象になる3,000,000円につく利息は、いくらですか。

答え 15000円

3,000,000 × 0.005 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 5,000,000円預金
  • 年0.5%表示されている金利
  • 残高3,000,000円まで優遇の対象
  • 15,000円対象になる部分の利息
  • 400円対象外(2,000,000円・年0.02%)

金利も条件もこちらで置いた例。資料には出てこない。

3,000,000 × 0.005 = 15,000円です。ただしこれは残高の一部にしかかかりません。超える2,000,000円には年0.02%しかつかず、400円です。表示されている金利は、残高の全部にかかるとは限りません。分けて計算しないと、増える額が出てきません。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

対象の3,000,000円に15,000円、対象外の2,000,000円に400円の利息がつきます。

5,000,000円全体でつく利息は、いくらですか。

  • A 15,000円

    15,000円は対象になる部分だけです。

  • B 15,400円 正解

    正解です。15,000 + 400 = 15,400円です。

  • C 25,000円

    25,000円は全額に0.5%がついた場合です。

  • D 1,000円

    1,000円は全額が年0.02%の場合です。

15,000 + 400 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 全額に0.5%なら(円)
  • 実際の合計(円)
  • 対象部分だけ(円)
  • 全額が0.02%なら(円)

表示は0.5%でも、実際につくのは15,400円。

15,000 + 400 = 15,400円です。15,000円は対象になる部分だけ、25,000円は全額に0.5%がついた場合(5,000,000 × 0.005)、1,000円は全額が年0.02%だった場合です。表示どおりの25,000円にはなりません。対象の幅で決まります。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

給与振込の条件を満たせなくなり、優遇金利が終わりました。5,000,000円すべてに通常の年0.02%がつきます。

1年でつく利息は、いくらになりますか。

答え 1000円

5,000,000 × 0.0002 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 条件を満たしているとき(円)
  • 条件を1つ落としたとき(円)

15.4分の1になる。税引後では12,272円が797円(約6.5%)。

5,000,000 × 0.0002 = 1,000円です。条件を満たしていたときの15,400円と比べると 15,400 ÷ 1,000 = 15.4分の1になります。優遇は対象の3,000,000円にしかかかっていませんでしたが、それが消えると残るのは通常金利だけです。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

優遇の条件を1つ満たせなくなると、優遇金利は終わり、全額が通常の年0.02%になります。

1年の利息は、どうなりますか。

  • A 15,400円が1,000円になる 正解

    正解です。15,400円が1,000円になります。

  • B 15,400円のまま変わらない

    優遇が終わると利息も落ちます。

  • C 半分の7,700円になる

    半分ではなく15.4分の1になります。

  • D 対象の3,000,000円だけ0.02%になる

    対象だけでなく全額が通常金利になります。

優遇が終わると全額が通常金利です。

ケース現金・預金を活かす★★★★

対象になる残高と、そうでない残高に分けて、別々に金利をかける

表示されている最高の金利が、残高の全部にかかると考える

表示0.5%でも実効は0.308%。条件を落とせば0.02%になる。

15,400円が1,000円になり、15.4分の1に落ちます。減るのは対象だった3,000,000円の部分だけではありません。優遇そのものが終わるので、全額に通常の年0.02%がかかります。税引後では12,272円が797円で、約6.5%しか残りません。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

2024年提出以降の地球温暖化係数では、メタンは28とされています。

メタン100トンは、CO2換算で何トンになりますか。

答え 2800トン

100 × 28 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. ガスごとの重さを出す(メタン100トン)
  2. ガスごとの係数を当てる(メタンは28)
  3. かける(100 × 28 = 2,800トン)
  4. 他のガスも同じようにかける(CO2は×1、一酸化二窒素は×265)
  5. そのあとで足し合わせる

かけてから足す。そのままでは足せない。

100 × 28 = 2,800トンです。同じ100トンでも、CO2なら100トンのまま、一酸化二窒素なら 100 × 265 = 26,500トンになります。重さは同じでも、かける係数が違うので合計が変わります。預金も同じで、同じ1円でも優遇の対象かどうかで利率が違います。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「表示が0.5%なのだから、いまの銀行より25倍いいでしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A 優遇の対象になる残高 正解

    正解です。対象になる残高を確かめます。

  • B 表示されている最高の金利

    表示の金利はもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 銀行の口座数

    口座数からは出てきません。

対象の幅で実効の金利が決まります。

判断現金・預金を活かす★★★★
表示 年0.5%の銀行を見つけた(預金5,000,000円)
  • 対象が全額 → 25,000円。実効0.5%
  • 対象が3,000,000円まで → 15,400円。実効0.308%
  • 対象が1,000,000円まで → 5,800円。実効0.116%
  • 条件を1つ落とす → 1,000円。実効0.02%

金利も条件もこちらで置いた例。移すかどうかは決めない。

対象が3,000,000円までなら、5,000,000円に対する実効は0.308%です。対象が1,000,000円までなら0.116%、全額なら0.5%。同じ表示でも4倍以上動きます。この幅を出さないと、増える額が言えません。表示の金利はもう分かっていますし、去年の利息や口座数からは出てきません。移すかどうかは、ここでは決めません。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

「条件はいくつかあるけれど、いまは全部満たせているので大丈夫でしょう」と聞きました。

一緒に確かめておくのは、どれでしょう。

  • A 表示の金利

    表示の金利はもう見ています。

  • B 預金の残高

    残高はもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 条件を満たし続けられるか 正解

    正解です。続けられるかで立場が変わります。

1つ落とすと15.4分の1になります。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 対象と対象外に分けて足せば、実効の金利が出せる
  • 満たせているうちは、条件なしより1.54倍多くなる

デメリット

  • 表示0.5%でも、対象が3,000,000円までなら実効は0.308%
  • 条件を1つ落とすと全額が通常金利になり、15.4分の1に落ちる

移すかどうかは、この回では決めない。金利の見通しも示さない。

いま満たせているなら、条件なしの0.2%より1.54倍多くなります。ただし1つ落とすと全額が通常金利になり、15,400円が1,000円へ、15.4分の1に落ちます。そうなると条件なしのほうが約10倍多くなり、立場が入れかわります。満たせるかどうかは人と時期によるので、ここでは決めません。

出典 国立環境研究所「インベントリの算定方法」 / 2026年9月時点の情報

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