家計を整える

給料日に5万円先取り。月末に足りなくなったら設定額が高すぎる?

戻した額を引くと、実際に残っている額が出ます。

このページの要点

手取り300,000円から50,000円を先取りすると生活費は250,000円。実際に265,000円かかれば15,000円戻すので、残るのは35,000円(約11.7%)。1年では600,000円ではなく420,000円です。光熱費が8,000円上がると戻す額は23,000円、残るのは27,000円。取り崩さずに済む額も27,000円で、実際に残る額とぴったり同じになります。

最終更新 2026年9月25日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 継続可能性
  2. 継続可能性
  3. 先取り貯蓄

わかる 2 問

  1. 先取り貯蓄
  2. 先取り貯蓄

見抜く 3 問

  1. 継続可能性
  2. 取り崩し
  3. 継続可能性

ケースで考える 5 問

  1. 先取り貯蓄
  2. 貯蓄率
  3. 取り崩し
  4. 生活費
  5. 貯蓄率

判断する 2 問

  1. 取り崩し
  2. 貯蓄率

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

中退共の資料は、掛金月額の種類を示しています。

通常の従業員の場合、何種類から選べますか。

  • A 3種類

    3種類は短時間労働者の特例の数です。

  • B 19種類

    19種類は短時間労働者が選べる数です。

  • C 16種類 正解

    正解です。資料は16種類としています。

  • D 30種類をこえる

    30,000円がいちばん上の額です。

資料は16種類としています。

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範囲刻み種類の数
5,000円〜9,000円1,000円5種類
10,000円〜30,000円2,000円11種類
合計—16種類
短時間労働者の特例—2,000円・3,000円・4,000円

中退共「掛金」から。短時間労働者は合わせて19種類から選べる。

資料は「掛金月額の種類は次の16種類です」としています。5,000円から9,000円までが1,000円刻みで5種類、10,000円から30,000円までが2,000円刻みで11種類、合わせて16種類です。3種類は短時間労働者の特例(2,000円・3,000円・4,000円)の数で、短時間労働者は 16 + 3 = 19種類から選べます。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

「中退共の掛金月額は、いつでも減額できる」と聞きました。

資料で見ると、どうですか。

  • A いつでも減額できる

    減額には条件があります。

  • B 減額はできない

    できないわけではありません。

  • C 増額と同じ手続きでできる

    増額とは手続きが違います。

  • D 同意か大臣の認定が必要 正解

    正解です。同意か大臣の認定が必要とされています。

減額には二つのどちらかの条件が必要です。

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戻した額を引いて、実際に残っている額で判断する

通帳の先取りの記録だけを見て、毎月5万円貯まっていると考える

見かけ約16.7%、実質約11.7%。1年で180,000円の差になる。

資料は増額について「月額変更申込書」を事前に提出すればいつでもできるとしていますが、減額は「掛金月額の減額をその従業員が同意した場合」または「現在の掛金月額を継続することが著しく困難であると厚生労働大臣が認めた場合」に限るとしています。上げるのは簡単で、下げるには条件がある。家計の先取りは自分で戻せてしまう点が違います。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 掛金は毎月28日に口座振替される

    18日とされています。

  • B 短時間労働者は2,000円から加入できる 正解

    通ります。特例は2,000円からです。

  • C 助成は増額分の2分の1である

    3分の1とされています。

  • D 20,000円以上からの増額も助成の対象になる

    対象にならないとされています。

特例の掛金月額は2,000円からです。

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掛金月額の変更

  • 増額 申込書を事前に出せばいつでも可能
  • 助成 18,000円以下からの増額は増額分の3分の1を12か月
  • 助成の対象外 20,000円以上からの増額
  • 減額 従業員の同意か厚生労働大臣の認定が必要

助成期間内に減額すると、月額変更助成は打ち切りとされている。

資料は短時間労働者の特例掛金月額を2,000円・3,000円・4,000円としています。口座振替は「当月または翌月の18日」で28日ではありません。助成は増額分の3分の1で2分の1ではありません。また「20,000円以上の掛金月額からの増額は、助成の対象になりません」とされています。数字と条件を一つずつ資料に戻して確かめます。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の項目と、その中身を組み合わせてください。

答え 掛金の口座振替日 … 当月または翌月の18日/通常の従業員の掛金月額の種類 … 16種類/短時間労働者の特例掛金月額 … 2,000円・3,000円・4,000円/増額したときの国の助成 … 増額分の3分の1を1年間

助成は割合で決められています。

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資料で確かめたこと

  • 掛金は当月または翌月の18日に口座振替
  • 掛金月額は16種類。短時間労働者は特例で3種類加わる
  • 増額は月額変更申込書を出せばいつでもできる
  • 18,000円以下からの増額は、増額分の3分の1を1年間国が助成
  • 20,000円以上からの増額は助成の対象にならない

中退共「掛金」から。掛金は全額事業主が負担するとされている。

資料では掛金の口座振替が当月または翌月の18日、掛金月額の種類は16種類、短時間労働者の特例が2,000円・3,000円・4,000円、増額したときは18,000円以下からの増額に限り増額分の3分の1を1年間、国が助成するとされています。たとえば10,000円を16,000円にすれば増額分6,000円の3分の1で月2,000円、1年で24,000円です。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 掛金月額の種類は16種類とされている/増額は申込書を事前に出せばいつでもできるとされている/18,000円以下からの増額には国の助成があるとされている

資料は事業主のための制度についてのものです。

わかる家計を整える★★★★

資料が示していること

  • 掛金月額の16種類と刻み
  • 増額はいつでもできること
  • 18,000円以下からの増額への助成
  • 減額には同意か大臣の認定が必要

資料が示していないこと

  • 家計の先取り貯蓄の額
  • 貯蓄率の目安
  • 生活費がいくらかかるか

中退共は事業主が従業員のために掛ける制度である。

資料が示しているのは、掛金月額の種類が16種類あること、増額は申込書を事前に出せばいつでもできること、18,000円以下からの増額には増額分の3分の1の助成があることです。家計の先取り貯蓄の額や貯蓄率の目安は書かれていません。中退共は事業主が従業員のために掛ける制度で、掛金は全額事業主が負担するとされています。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

生活費が273,000円なら、取り崩さずに済む先取り額は_です。

  • A 50,000円

    50,000円では23,000円戻すことになります。

  • B 35,000円

    35,000円は光熱費が上がる前の実質額です。

  • C 27,000円 正解

    正解です。300,000 − 273,000 = 27,000円です。

  • D 23,000円まで

    23,000円は戻す額のほうです。

300,000 − 273,000 の分です。

見抜く家計を整える★★★★
手取り 300,000円→生活費 273,000円→取り崩さずに済む額 27,000円→設定50,000円で戻したあとに残る額 27,000円(同じ)

設定を下げても貯まる額は変わらない。戻す行為だけがなくなる。

300,000 − 273,000 = 27,000円です。ここで大事なのは、50,000 − 23,000 = 27,000円という「実際に残っている額」と同じになることです。つまり戻している人は、すでに27,000円を先取りしているのと同じことをしています。設定を27,000円に下げても貯まる額は1円も変わらず、月末に足りなくなる状態だけがなくなります。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

毎月50,000円を先取りし、月末に15,000円を戻しています。

先取りの記録だけでは分からないのは、どれですか。

  • A 先取りした額

    先取りした額は記録にあります。

  • B 実際に残る額 正解

    正解です。戻した分を引かないと出ません。

  • C 手取りの額

    手取りは給与の記録から分かります。

  • D 先取りした日付

    日付も記録にあります。

戻した記録は別のところにあります。

見抜く家計を整える★★★★

毎月50,000円を先取りしているAさん

先取りの設定
50,000円(見かけ約16.7%)
生活費265,000円のとき
15,000円戻す → 残り35,000円
生活費273,000円のとき
23,000円戻す → 残り27,000円
1年で貯まる額
420,000円(設定どおりなら600,000円)
取り崩さずに済む額
27,000円

先取りの記録には50,000円という額と、その日付が並びます。手取りの額も給与の記録から分かります。分からないのは、月末に戻した15,000円を引いた35,000円のほうです。移した記録と戻した記録が別に並んでいると、差し引きは自分で計算しないと出てきません。中退共の掛金のように減額に条件があれば、戻すことも記録に残ります。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

資料の掛金月額を、小さい順に並べてください。

答え 2,000円(短時間労働者の特例) → 5,000円(種類のいちばん下) → 18,000円(助成の対象の上限) → 30,000円(種類のいちばん上)

特例の額がいちばん小さくなります。

見抜く家計を整える★★★★
  1. 2,000円短時間労働者の特例
  2. 5,000円種類のいちばん下
  3. 18,000円助成の対象の上限
  4. 30,000円種類のいちばん上

30,000 ÷ 5,000 = 6倍の幅を16段に分けている。

2,000円(短時間労働者の特例)、5,000円(種類のいちばん下)、18,000円(助成の対象の上限)、30,000円(種類のいちばん上)の順です。30,000 ÷ 5,000 = 6倍の幅があり、そのあいだが16段に分かれています。18,000円と20,000円のあいだに助成の境目があるので、選ぶ額によって国の助成が付くかどうかも変わります。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの手取りは月300,000円です。給料日に50,000円を先取りしています。

生活費に残るのは、いくらですか。

答え 250000円

300,000 − 50,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 300,000円手取り
  • 50,000円先取りの設定
  • 250,000円生活費に残る額
  • 約16.7%見かけの貯蓄率

金額はこちらで置いた例。30万円・5万円はミッションの指定額。

300,000 − 50,000 = 250,000円です。この250,000円で1か月やっていければ、50,000円がそのまま残ります。足りなければ戻すことになり、戻した額は貯蓄から出ていきます。先取りは「移した額」が決まる仕組みですが、「残る額」を決めるのは生活費のほうです。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

50,000円を先取りしましたが、月末に15,000円を戻しました。手取りは300,000円です。

実質の貯蓄率は、どれですか。

  • A 約11.7% 正解

    正解です。35,000 ÷ 300,000 ≒ 0.117です。

  • B 約16.7%

    約16.7%は戻す前の割合です。

  • C 約14.0%

    約14.0%になる割り算はありません。

  • D 約857%になる

    割る向きが逆になっています。

35,000 ÷ 300,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
35,000÷300,000×100=約11.7%

実際に残るのは 50,000 − 15,000 = 35,000円で、35,000 ÷ 300,000 = 0.1166…なので約11.7%です。約16.7%は戻す前の見かけの貯蓄率(50,000 ÷ 300,000)。差は5ポイントあります。通帳の先取りの記録だけを見ていると、16.7%のつもりで11.7%になっています。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

光熱費が上がって、生活費が265,000円から273,000円になりました。先取りは50,000円のままです。

月末に戻す額は、いくらになりますか。

答え 23000円

273,000 − 250,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 生活費に残している額を確かめる(250,000円)
  2. 実際の生活費を出す(273,000円)
  3. 差を出す(273,000 − 250,000 = 23,000円)
  4. 戻す額が15,000円から23,000円に増える
  5. 残る額は 50,000 − 23,000 = 27,000円

光熱費の上昇8,000円が、そのまま戻す額に乗る。

生活費に残しているのは250,000円なので、273,000 − 250,000 = 23,000円を戻すことになります。戻す額は15,000円から23,000円へ8,000円増えました。上がった光熱費の額とちょうど同じです。先取りの設定を変えていないので、生活費の上昇はそのまま貯蓄から出ていきます。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

先取り額を27,000円くらいにしたいとします。資料の掛金月額の種類は、10,000円以上では2,000円刻みです。生活費は273,000円です。

この刻みの中で生活費を守れるのは、どれですか。

  • A 26,000円 正解

    正解です。299,000円で1,000円余ります。

  • B 28,000円

    301,000円で1,000円足りません。

  • C 27,000円

    2,000円刻みにこの額はありません。

  • D 30,000円もえらべる

    30,000円ではさらに足りません。

273,000 + 26,000 は300,000円に収まります。

ケース家計を整える★★★★
  • 26,000円にしたとき(必要額・円)
  • 28,000円にしたとき(必要額・円)

手取りは300,000円。26,000円なら1,000円余り、28,000円なら1,000円足りない。

26,000円なら 273,000 + 26,000 = 299,000円で、手取り300,000円に1,000円余裕があります。28,000円だと 273,000 + 28,000 = 301,000円で1,000円足りません。27,000円という種類は資料の刻みにはありません。刻みが決まっていると、ちょうどの額ではなく「足りるほう」を選ぶことになります。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

毎月50,000円を先取りし、毎月15,000円を戻しているとします。

1年で実際に貯まるのは、いくらですか。

答え 420000円

35,000 × 12 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 設定どおりなら(円)
  • 実際に貯まる額(円)

差は180,000円。戻した15,000円の12か月分。

実際に残るのは毎月 50,000 − 15,000 = 35,000円なので、35,000 × 12 = 420,000円です。設定どおりなら 50,000 × 12 = 600,000円ですから、差は180,000円。これは戻した15,000円の12か月分(15,000 × 12 = 180,000)です。毎月の1万5千円は小さく見えても、1年では18万円になります。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

光熱費が上がって、月末に戻す額が15,000円から23,000円に増えました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 戻さずに済む額はいくらか 正解

    正解です。27,000円で、残る額と同じです。

  • B 去年の貯蓄額との差

    去年との差では分かりません。

  • C 同年代の平均貯蓄率

    平均でも分かりません。

  • D いちばん多く貯まった月の額

    過去の最高額でも分かりません。

設定を下げても貯まる額は変わりません。

判断家計を整える★★★★
戻す額が23,000円に増える
  • 設定を27,000円に下げる → 貯まる額は同じ、戻す行為がなくなる
  • 設定を50,000円のまま → 毎月23,000円を戻し続ける
  • 生活費を下げる → 戻さずに済む額が増える
  • 記録だけ見る → 実質9.0%になっていることに気づかない

金額はこちらで置いた例。

300,000 − 273,000 = 27,000円が、戻さずに済む額です。しかも設定50,000円のまま戻したあとに残る額も27,000円で、同じです。設定を下げても貯まる額は変わらず、月末に足りなくなる状態だけがなくなります。去年との差や平均貯蓄率、過去にいちばん貯まった月の額からは、この一致は見えません。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

「毎月5万円先取りしているから、年60万円貯まっているでしょう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 先取りの設定額

    設定額では貯まる額が分かりません。

  • B 去年との差

    去年との差でも分かりません。

  • C 戻した回数

    回数だけでも分かりません。

  • D 戻さずに済む額 正解

    正解です。手取りから生活費を引きます。

設定額ではなく、戻さずに済む額で決まります。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 戻した額を引けば、実際に残っている額が出る
  • 戻さずに済む額まで下げても、貯まる額は変わらない

デメリット

  • 先取りの記録だけでは、戻した分が見えない
  • 設定額が高いままだと、毎月足りなくなる状態が続く

いくらに設定すべきかは、この回では決めない。

毎月15,000円戻していれば、1年で貯まるのは420,000円で600,000円ではありません。光熱費が上がれば27,000円 × 12 = 324,000円まで下がります。設定額を見ても、戻した回数を数えても、続けられる額は出てきません。手取りから生活費を引いた額が、戻さずに済む額です。いくらに設定すべきかは人によって違うので、ここでは決めません。

出典 中退共「制度について > 掛金」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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