家計を整える

毎月5万円黒字なのに、年末には貯金が増えていない。なぜ?

年に一度の支出を12で割ると、同じ土俵に載ります。

このページの要点

毎月50,000円の黒字は1年で600,000円。旅行200,000円、固定資産税130,000円、車検110,000円、家電100,000円で特別支出は540,000円です。12で割ると45,000円なので、実質の黒字は5,000円。冠婚葬祭と修理費で120,000円が加わると660,000 ÷ 12 = 55,000円となり、毎月5,000円のマイナスになります。

最終更新 2026年9月14日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 特別支出
  2. 年間収支
  3. 特別支出

わかる 2 問

  1. 年間収支
  2. 年間収支

見抜く 3 問

  1. 年間収支
  2. 月間黒字
  3. 特別支出

ケースで考える 5 問

  1. 月間黒字
  2. 特別支出
  3. 実質貯蓄額
  4. 特別支出
  5. 資産純増

判断する 2 問

  1. 実質貯蓄額
  2. 年間収支

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は、家計消費状況調査の目的を書いています。

「購入頻度が少ない」何の実態を捉えるためですか。

  • A 毎日の食料品

    毎日買うものは頻度が多いほうです。

  • B 高額商品・サービス 正解

    正解です。購入頻度が少ない高額商品・サービスです。

  • C 公共料金の支払い

    公共料金は毎月出ていくものです。

  • D 毎月決まって出る費用

    毎月決まって出る費用も頻度が多いほうです。

資料は「高額商品・サービス」としています。

知る家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • 購入頻度が少ない高額商品・サービスの実態を捉えることが目的
  • 調査地点は合計3,000
  • 各調査地点から10世帯、合計30,000世帯
  • 10世帯のうち1世帯を単身世帯とする
  • 調査世帯は原則1年間で、毎月12分の1ずつ交替する

総務省統計局 家計消費状況調査の概要から。

資料は「個人消費動向の的確な把握のために、ICT関連の消費やインターネットを利用した購入状況、購入頻度が少ない高額商品・サービスの消費等の実態を安定的に捉えることを目的とする。」としています。購入の回数が少なくて金額が大きいものは、別に調べないと捉えにくい。国の統計でもそういう扱いになっている、ということです。家計簿でも同じことが起こります。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

「調査の対象になる世帯は、毎月すべて入れ替わる」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 毎月すべて入れ替わる

    すべてではなく12分の1ずつです。

  • B 入れ替わらない

    入れ替わらないわけではありません。

  • C 半年ごとに替わる

    半年ではなく毎月です。

  • D 12分の1ずつ替わる 正解

    正解です。毎月12分の1ずつ交替します。

資料は「毎月12分の1ずつ交替する」としています。

知る家計を整える★★★★

1年を一まわりの単位として区切る

毎月の数字だけを並べて足し合わせる

調査も、原則1年間で12分の1ずつ交替する形をとっている。

資料は「調査世帯は、原則1年間を調査期間とし、毎月12分の1ずつ交替する。」としています。30,000世帯の12分の1は2,500世帯なので、毎月2,500世帯が入れ替わり、12か月で一巡します。1年をひとまわりの単位にしているということです。家計を年で見るというのも、これと同じ区切り方になります。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 調査は3年に1度である

    調査は毎月実施するとされています。

  • B 調査世帯は合計3,000である

    世帯は合計30,000です。

  • C 調査地点は3,000である 正解

    通ります。調査地点は3,000です。

  • D 単身世帯は調査の対象外である

    10世帯のうち1世帯が単身世帯です。

資料は調査地点を3,000としています。

知る家計を整える★★★★

調査の対象 30,000世帯

  • 調査地点 3,000
  • 1地点あたり 10世帯
  • うち単身世帯 1(合計3,000)
  • うち二人以上の世帯 9(合計27,000)

3,000 + 27,000 = 30,000。

資料は「合計3,000の調査地点(国勢調査調査区)を抽出する。」としています。調査は「毎月実施する」ので3年に1度ではありません。世帯数は「各調査地点から10世帯を選定し、合計30,000世帯を対象とする。」で3,000ではなく30,000。そして「10世帯のうち1世帯を単身世帯とする。」とあるので、単身世帯も対象に含まれています。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の四つの数字を、その中身と組み合わせてください。

答え 3,000 … 調査地点の数/30,000 … 調査対象の世帯数/10 … 1つの調査地点から選ぶ世帯数/12分の1 … 毎月交替する割合

3,000 × 10 = 30,000 という関係になっています。

わかる家計を整える★★★
項目
調査地点3,000
1地点あたりの世帯10(うち単身1)
調査対象の世帯30,000
毎月交替する世帯2,500(12分の1)
1世帯あたりの調査期間原則1年間

3,000 × 10 = 30,000。30,000 ÷ 12 = 2,500。

資料は「合計3,000の調査地点(国勢調査調査区)を抽出する。」「各調査地点から10世帯を選定し、合計30,000世帯を対象とする。」としています。3,000 × 10 = 30,000で数が合います。また「調査世帯は、原則1年間を調査期間とし、毎月12分の1ずつ交替する。」ので、毎月30,000 ÷ 12 = 2,500世帯が入れ替わり、12か月で一巡します。1年を単位にした仕組みになっています。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 購入頻度が少ない高額商品・サービスを捉える/調査は毎月実施する/調査世帯の調査期間は原則1年間

家計の金額は、この資料には出てきません。

わかる家計を整える★★★★

資料に書かれている

  • 調査の目的と対象
  • 3,000地点・30,000世帯
  • 毎月実施、原則1年間、12分の1ずつ交替

資料に書かれていない

  • 家計の黒字の目安
  • 特別支出の平均額
  • どこまで使ってよいかの水準

この回の金額はすべてこちらで置いた例。

資料が書いているのは、調査の目的が購入頻度が少ない高額商品・サービスなどの実態を捉えることであること、調査は毎月実施すること、調査世帯の調査期間は原則1年間であることです。3年に1度ではありません。また、この資料は調査のしくみを説明するもので、家計の黒字の目安といった金額は載っていません。この回に出てくる金額は、すべてこちらで置いた例です。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

特別支出が年_を超えると、毎月黒字でも1年では減ります。

  • A 600,000円 正解

    正解です。50,000 × 12 = 600,000円です。

  • B 540,000円

    540,000円はいまの見込みの額です。

  • C 60,000円

    60,000円は残る額のほうです。

  • D 50,000円ほど

    50,000円は月あたりの額です。

50,000 × 12 と同じ額です。

見抜く家計を整える★★★★
毎月の黒字 50,000円1年分 600,000円 = 分かれ目特別支出 540,000円 → 60,000円残る特別支出 660,000円 → 60,000円減る

600,000 ÷ 12 = 50,000。分かれ目と月の黒字は同じ数字。

毎月50,000円の黒字は1年で600,000円。特別支出がこれを超えれば、1年を通せばマイナスになります。600,000 ÷ 12 = 50,000円なので、分かれ目の年額と月の黒字は同じ数字の裏表です。540,000円はいまの見込み、60,000円は残る額、50,000円は月の黒字。どれも出てきた数字ですが、分かれ目はそのどれでもありません。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

毎月の家計簿では、50,000円の黒字が12か月並んでいます。

この並びでは、何が見えませんか。

  • A 毎月の収入の額

    収入は毎月の欄に載っています。

  • B 年に1度だけ出る額 正解

    正解です。年に一度の支出は並びません。

  • C 毎月の支出の額

    支出も毎月の欄に載っています。

  • D 黒字が続いていること

    黒字が続いていることは見えています。

毎月の欄には、年に一度の支出は載りません。

見抜く家計を整える★★★★

同じ1年を、二つの見方で

毎月の家計簿
50,000円が12回並ぶ
年で見ると
600,000円のはず
特別支出
540,000円(4件だけ)
実際に残る
60,000円

毎月の家計簿には、その月に出入りしたものだけが並びます。旅行や車検や固定資産税のように年に一度だけ出ていくものは、出た月にだけ現れるか、あるいは別の財布から出ていて家計簿に載っていないこともあります。収入も支出も黒字も、毎月の欄を見れば分かります。分からないのは、12か月を通したときに何回だけ出るお金のほうです。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

1年の特別支出を、額の大きい順に並べてください。

答え 旅行 200,000円 → 固定資産税 130,000円 → 車検 110,000円 → 家電 100,000円

足すと540,000円になります。

見抜く家計を整える★★★★
  1. 旅行200,000円
  2. 固定資産税130,000円
  3. 車検110,000円
  4. 家電100,000円

4件で540,000円。金額はこちらで置いた例。

旅行200,000円、固定資産税130,000円、車検110,000円、家電100,000円で、足すと540,000円です。4件しかないのに、月の黒字50,000円の10倍を超えています。件数が少ないことと、金額が小さいことは別です。資料が「購入頻度が少ない高額商品・サービス」をわざわざ別に調べているのも、この二つが別だからです。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの家計簿では、毎月50,000円の黒字が続いています。

1年分を足すと、いくらになりますか。

答え 600000円

50,000 × 12 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 50,000円毎月の黒字
  • 600,000円1年分
  • 540,000円1年の特別支出
  • 60,000円実際に残る額

金額はこちらで置いた例。

50,000 × 12 = 600,000円です。家計簿の上では、この額だけ増えているはずということになります。ところが年末に預金を見ると、そこまで増えていないことがあります。毎月の家計簿には12回同じ数字が並ぶだけで、年に一度しか出ていかない支出は、そのどこにも現れないからです。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

1年の特別支出は、旅行200,000円、固定資産税130,000円、車検110,000円、家電100,000円で540,000円の見込みです。

月に均すと、いくらですか。

  • A 54,000円

    54,000円は10で割った額です。

  • B 50,000円

    50,000円は月の黒字のほうです。

  • C 45,000円 正解

    正解です。540,000 ÷ 12 = 45,000円です。

  • D 540,000円のまま

    540,000円は年額のままです。

540,000 ÷ 12 の分です。

ケース家計を整える★★★
540,000÷1245,000円

540,000 ÷ 12 = 45,000円です。年に一度しか出ていかないお金でも、12で割れば毎月の黒字と同じ単位になります。54,000円は10で割った額、50,000円は月の黒字のほうです。割る数を12にそろえておかないと、年額と月額を並べて比べてしまい、話がかみ合わなくなります。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

毎月の黒字は50,000円、月に均した特別支出は45,000円です。

実際に毎月残っているのは、いくらですか。

答え 5000円

50,000 − 45,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 家計簿の黒字(円)
  • 月に均した特別支出(円)

差の5,000円が、実際に残る額。1年で60,000円。

50,000 − 45,000 = 5,000円です。1年では5,000 × 12 = 60,000円。600,000 − 540,000 = 60,000円と一致します。月で見ても年で見ても同じ答えになるのは、両方を12で割ってそろえたからです。家計簿には50,000円と書いてありますが、実際に手元に残っていくのは5,000円のほうです。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

冠婚葬祭60,000円と修理費60,000円が加わり、1年の特別支出は660,000円になりました。

月に均すと、いくらですか。

  • A 55,000円 正解

    正解です。660,000 ÷ 12 = 55,000円です。

  • B 45,000円

    45,000円は加わる前の額です。

  • C 50,000円

    50,000円は月の黒字のほうです。

  • D 660,000円のまま

    660,000円は年額のままです。

660,000 ÷ 12 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 月の黒字(円)
  • 加わる前の特別支出(円)
  • 加わったあとの特別支出(円)

50,000円の線を、加わったあとは超えてしまう。

660,000 ÷ 12 = 55,000円です。毎月の黒字50,000円では足りず、50,000 − 55,000 = −5,000円で毎月5,000円のマイナスになります。1年では600,000 − 660,000 = −60,000円。加わったのは120,000円ですが、それだけで残る側からマイナスの側へ移ります。45,000円は加わる前の額です。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

調査対象は30,000世帯で、毎月12分の1ずつ交替します。

毎月何世帯が入れ替わりますか。

答え 2500世帯

30,000 ÷ 12 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 対象の世帯数を確かめる(30,000世帯)
  2. 12分の1を出す(30,000 ÷ 12 = 2,500)
  3. 12か月分に戻す(2,500 × 12 = 30,000)

1年で一巡する形になっている。

30,000 ÷ 12 = 2,500世帯です。2,500 × 12 = 30,000なので、12か月で全部が一巡します。ここでも割る数は12でした。家計のほうでも、年に一度の支出を12で割って毎月に載せ替えれば、1年を一まわりとして見ることができます。単位をそろえるための割り算だ、という点は同じです。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

冠婚葬祭と修理費で120,000円が追加になりました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 特別支出の年額の合計 正解

    正解です。合計がないと割り算ができません。

  • B 去年の黒字との差

    去年との差では比べられません。

  • C 友人の家計簿の付け方

    他人の付け方でも比べられません。

  • D いちばん黒字が多かった月

    1か月だけでは比べられません。

合計を出さないと、12で割れません。

判断家計を整える★★★★
120,000円が追加になった
  • 年額を出す(540,000 + 120,000 = 660,000)
  • 12で割る(660,000 ÷ 12 = 55,000)
  • 月の黒字と比べる(50,000 − 55,000 = −5,000)
  • 1年で見る(600,000 − 660,000 = −60,000)

金額はこちらで置いた例。

120,000円が加わったことだけを見ても、足りるかどうかは分かりません。年額の合計540,000 + 120,000 = 660,000円を出し、12で割って55,000円にして、はじめて月の黒字50,000円と比べられます。去年との差や他人の付け方、いちばん黒字が多かった月からは、この比較はできません。合計を出すところから始めます。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

「毎月黒字が続いているんだから、年末には増えているはず」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 黒字の順位

    順位では年額が出ません。

  • B 去年との差

    去年との差でも出ません。

  • C いちばん黒字の月

    いちばん黒字の月でも出ません。

  • D 年額を12で割った額 正解

    正解です。ここで同じ土俵に載ります。

年に一度の支出は、毎月の欄に並びません。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 年額を12で割ると、月の黒字と同じ単位で比べられる
  • 分かれ目の年額は、月の黒字を12倍するだけで出る

デメリット

  • 毎月の家計簿には、年に一度の支出が並ばない
  • 4件しかなくても、月の黒字の10倍を超えることがある

いくらまでにするかは、この回では決めない。

毎月50,000円が並んでいても、年に一度だけ出る支出が540,000円あれば、残るのは60,000円です。660,000円になれば60,000円減ります。順位や去年との差、いちばん黒字の月を見ても、この額は出てきません。特別支出をいくらまでにするかは家庭によって違うので、ここでは決めません。年額を12で割って、月の黒字と並べるところまでが、この回の範囲です。

出典 総務省統計局「家計消費状況調査の概要」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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