現金・預金を活かす

金利が高いネット銀行。メインバンクを全部移して大丈夫?

置く額を12.5%減らすと、残る額が5.1倍になります。

このページの要点

4,000,000円を全部年0.3%へ移すと手取り9,563円。ただしATM無料が月3回で月6回おろすと年7,920円かかり、残るのは1,643円。500,000円を店舗型に残して3,500,000円だけ移すと、手取り合計8,447円で手数料はゼロ。約5.1倍になります。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 店舗型銀行
  2. 普通預金
  3. 店舗型銀行

わかる 2 問

  1. 店舗型銀行
  2. 振込

見抜く 3 問

  1. 利用目的
  2. 利用目的
  3. ATM

ケースで考える 5 問

  1. ネット銀行
  2. ATM
  3. 利用目的
  4. 利用目的
  5. 普通預金

判断する 2 問

  1. ネット銀行
  2. 利用目的

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

国立印刷局の資料は、F一万円券・F五千円券・F千円券の寸法を載せています。

縦の寸法は、どうなっていますか。

  • A 3券種とも76mmで同じ 正解

    正解です。3券種とも縦76mmです。

  • B 3券種とも80mmで同じ

    80mmではなく76mmとされています。

  • C 額面が大きいほど縦も長い

    縦は額面に関係なく同じです。

  • D 券種ごとにすべて違う

    縦は3券種とも同じ数字です。

資料はどれも縦76mmとしています。

知る現金・預金を活かす★★★
券種縦横額面
F一万円券76mm160mm10,000円
F五千円券76mm156mm5,000円
F千円券76mm150mm1,000円
差(一万円券−千円券)0mm10mm9,000円

国立印刷局「お札の基本情報」から。縦は動かず、横だけが動く。

資料の寸法は F一万円券が縦76mm・横160mm、F五千円券が縦76mm・横156mm、F千円券が縦76mm・横150mmです。縦はどれも76mmで、違うのは横だけになります。額面は1,000円から10,000円まで10倍ありますが、横の差は10mmしかありません。動いている物差しは1つだけです。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

「額面が10倍違うのだから、お札の大きさもかなり違うはずだ」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 大きさも10倍になる

    大きさは1.07倍ほどしか違いません。

  • B 縦だけが長くなっている

    縦は3券種とも76mmで同じです。

  • C お札の寸法については資料に書かれていない

    寸法は各券種に載っています。

  • D 横が10mm長いだけで、縦は同じである 正解

    正解です。横が10mm違うだけです。

縦は76mmで同じ、横は10mmの差です。

知る現金・預金を活かす★★★★

残高にかかるもの(金利)と、回数にかかるもの(手数料)を分けて出す

金利が高いほうが得だと決めて、おろす回数を数えない

額面が10倍でも紙の大きさは1.07倍。物差しが違えば動き方も違う。

資料ではF一万円券が縦76mm・横160mm、F千円券が縦76mm・横150mmです。額面は10倍でも、違うのは横の10mmだけ。比にすると 160 ÷ 150 = 約1.07倍です。面積で見ても 12,160 ÷ 11,400 = 約1.07倍で、縦が同じなので横の比とそろいます。額面と大きさは、別々の物差しです。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A F券は戦後5番目の発行である

    5番目ではなく6番目とされています。

  • B F券の発行開始は2024年7月3日である 正解

    通ります。2024年7月3日からの発行です。

  • C F千円券の横は160mmである

    160mmはF一万円券のほうです。

  • D D券は現在も支払が続けられているとされている

    D券には支払停止日が記されています。

資料は令和6年7月3日としています。

知る現金・預金を活かす★★★★
  1. 昭和59(1984)年11月1日D一万円券の発行開始
  2. 平成12(2000)年7月19日D二千円券の発行開始
  3. 平成16(2004)年11月1日E券の発行開始
  4. 平成19(2007)年4月2日D券の支払停止
  5. 令和6(2024)年7月3日F券の発行開始(戦後6番目)

国立印刷局「お札の基本情報」から。E券からF券まで19年8か月。

資料は「2024(令和6)年7月3日から発行されたお札は、戦後6番目の発行ということで、「F券」と呼ばれています」としています。5番目ではなく6番目です。横160mmはF一万円券のほうで、F千円券は150mm。D一万円券には「支払停止日 平成19(2007)年4月2日」と書かれています。番号・寸法・日付を一つずつ確かめます。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の券種と、その寸法を組み合わせてください。

答え F一万円券の横 … 160mm/F五千円券の横 … 156mm/F千円券の横 … 150mm/3券種に共通する縦 … 76mm

1つだけ、3券種に共通する数字があります。

わかる現金・預金を活かす★★★

資料で確かめたこと

  • F券3券種の縦はどれも76mm
  • 横は160mm・156mm・150mmで、額面が大きいほど長い
  • 横の差は4mmと6mmで均等ではない
  • F券は2024年7月3日から発行、戦後6番目
  • 表面は地模様など11色、裏面は6色

額面の物差しと、紙の大きさの物差しは別々に動いている。

資料ではF一万円券の横が160mm、F五千円券が156mm、F千円券が150mm、縦は3券種とも76mmです。横の差は 160 − 156 = 4mm、156 − 150 = 6mm で、均等ではありません。額面は同じ倍率(2倍と5倍)で並んでいるのに、寸法はそれに合わせて動いていません。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え F券3券種の縦はどれも76mmとされている/F券の発行開始は2024年7月3日とされている/F券は戦後6番目の発行とされている

資料はお札の仕様についてのものです。

わかる現金・預金を活かす★★★★

資料が示していること

  • 各券種の縦と横の寸法
  • 表面と裏面の色数
  • 発行開始日と支払停止日
  • ABCDEFという発行順の記号

資料が示していないこと

  • ネット銀行の金利
  • ATM手数料の目安
  • 口座をいくつ持つとよいか

借りているのは「額面と寸法は別の物差し」という枠組みだけ。

資料が示しているのは、F券3券種の縦がどれも76mmであること、発行開始が2024年7月3日であること、戦後6番目の発行であることです。ネット銀行の金利やATM手数料は、お札の資料には出てきません。この回の年0.3%・220円・月3回無料は、計算のためにこちらで置いた数字です。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

500,000円を残して3,500,000円を移すと、1年で手元に残るのは_です。

  • A 9,563円

    9,563円は全部移したときの利息です。

  • B 8,367円

    8,367円はネット銀行ぶんだけです。

  • C 8,447円 正解

    正解です。8,367 + 80 = 8,447円です。

  • D 1,643円

    1,643円は全部移して手数料を引いた額です。

8,367 + 80 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
案A 全部移す 手取り9,563円 − 手数料7,920円 = 1,643円→案B 3,500,000円だけ移す 8,367円→案B 店舗型に残した500,000円 80円→案B 合計 8,447円(手数料はかからない)

8,447 ÷ 1,643 = 約5.1倍。

8,367 + 80 = 8,447円です。8,367円はネット銀行ぶんだけ、9,563円は全部移したときの利息の手取り、1,643円はそこから手数料7,920円を引いた残りです。一部だけ移すと手数料がかからないので、8,447円がそのまま残ります。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

ネット銀行に置く額は4,000,000円から3,500,000円へ、12.5%減りました。

手元に残る額は、どうなりますか。

  • A ほぼ同じになる

    1,643円と8,447円では同じになりません。

  • B 約12.5%減る

    減るのは置いた額のほうです。

  • C 約5.1倍になる 正解

    正解です。8,447 ÷ 1,643 = 約5.1倍です。

  • D 減ってしまう

    残る額は減らずに増えます。

1,643円が8,447円になります。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

4,000,000円をネット銀行へ移そうとしているAさん

案A 全部移す
手取り9,563円・手数料7,920円・残り1,643円
案B 3,500,000円だけ移す
手取り8,447円・手数料0円
置いた額の差
12.5%減(4,000,000→3,500,000円)
残る額の差
約5.1倍(1,643→8,447円)
利息そのものの差
全部移すほうが1,116円多い

8,447 ÷ 1,643 = 約5.1倍です。置く額を12.5%減らしたのに、残る額は5倍以上になります。金利がかかるのは残高で、手数料がかかるのは回数だからです。残高を12.5%減らすと利息は12.5%減りますが、現金を店舗型からおろせば手数料の回数はゼロになります。減り方が同じ物差しで測れません。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

四つの額を、大きい順に並べてください。

答え 9,563円(全部移したときの利息の手取り) → 8,447円(一部だけ移したときに残る額) → 8,367円(一部だけ移したネット銀行ぶん) → 1,643円(全部移して手数料を引いた残り)

手数料を引いたものがいちばん小さくなります。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

4,000,000円をどう置くか

  • 案A 全部ネット銀行へ → 利息の手取り9,563円
  • 案A ATM超過が年36回 → 手数料7,920円
  • 案A 残り1,643円
  • 案B 3,500,000円を移す → 8,367円
  • 案B 500,000円は店舗型に残す → 80円。手数料は0円

金利は残高にかかり、手数料は回数にかかる。

全部移したときの利息の手取りが9,563円でいちばん大きく、そこから手数料7,920円を引いた1,643円がいちばん小さくなります。一部だけ移した場合は8,447円で、うち8,367円がネット銀行ぶん、80円が店舗型ぶんです。いちばん大きい額といちばん小さい額の比は 9,563 ÷ 1,643 = 約5.8倍になります。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは4,000,000円を、年0.3%のネット銀行へ全部移そうとしています。利息は 4,000,000 × 0.003 = 12,000円。税は 12,000 × 0.20315 = 2,437.8で、切り捨てて2,437円が引かれます。

手元に残る利息は、いくらですか。

答え 9563円

12,000 − 2,437 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★
  • 4,000,000円預金
  • 年0.02%店舗型の金利
  • 年0.3%ネット銀行の金利
  • 12,000円(税引前)全部移したときの利息
  • 9,563円税を引いた手取り

金利はこちらで置いた例。資料には出てこない。

12,000 − 2,437 = 9,563円です。店舗型の年0.02%なら利息800円、税を引いて638円ですから、はるかに多くなります。ただしこれは利息だけの話です。口座を移すと、現金をおろすときの条件も一緒に変わります。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

ネット銀行のATMは月3回まで無料で、超えると1回220円です。Aさんは現金を月6回おろします。

1年でかかる手数料は、いくらですか。

  • A 2,640円

    2,640円は超過が月1回のときです。

  • B 7,920円 正解

    正解です。220 × 3 × 12 = 7,920円です。

  • C 15,840円

    15,840円は6回すべて有料のときです。

  • D 手数料はかからない

    無料の枠を超えた分はかかります。

超過3回 × 220円 × 12か月です。

ケース現金・預金を活かす★★★
7,920÷9,563×100=82.8%

超過は 6 − 3 = 3回です。220 × 3 × 12 = 7,920円かかります。2,640円は超過1回だったときの額、15,840円は6回すべてが有料だったときの額です。利息の手取り9,563円から7,920円を引くと、残るのは1,643円になります。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

全部は移さず、500,000円を店舗型に残して3,500,000円だけネット銀行(年0.3%)へ移します。利息は 3,500,000 × 0.003 = 10,500円。税は2,133円が引かれます。

ネット銀行ぶんの手取りは、いくらですか。

答え 8367円

10,500 − 2,133 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 全部移したときに残る額(円)
  • 一部だけ移したときに残る額(円)

利息そのものは全部移すほうが1,116円多い。手数料7,920円で逆転する。

10,500 − 2,133 = 8,367円です。店舗型に残した500,000円にも 500,000 × 0.0002 = 100円の利息がつき、税20円を引いて80円。合わせて8,447円になります。現金は店舗型からおろすので、ネット銀行のATMは資金移動の月1回だけで、無料の枠に収まります。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

全部移すと年1,643円、500,000円を残して一部だけ移すと年8,447円が手元に残ります。

二つを比べると、どうなりますか。

  • A 案Bが約5.1倍多く残る 正解

    正解です。案Bが約5.1倍多く残ります。

  • B 案Aが約5.1倍多く残る

    案Aは1,643円で、少ないほうです。

  • C どちらも同じである

    1,643円と8,447円で5倍以上ちがいます。

  • D 案Aのほうが多く残る

    案Aは手数料で大きく減ります。

8,447 ÷ 1,643 = 5.14… です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 案A 全部移す(円)
  • 案B 一部だけ移す(円)

置いた額は12.5%減っているのに、残る額は約5.1倍になる。

8,447 ÷ 1,643 = 約5.1倍です。移した額は 3,500,000 ÷ 4,000,000 = 87.5%で、置いた額は12.5%減っています。それでも残る額は5.1倍になります。利息そのものは全部移すほうが1,116円多いのですが、手数料7,920円がそれを超えてしまいます。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

資料ではF一万円券の横が160mm、F千円券の横が150mmとされています。

二つの横の差は、何mmですか。

答え 10mm

160 − 150 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. 額面を比べる(10,000 ÷ 1,000 = 10倍)
  2. 縦を比べる(76mm と 76mm = 同じ)
  3. 横を比べる(160mm と 150mm = 差10mm)
  4. 横の比を出す(160 ÷ 150 = 約1.07倍)
  5. 面積の比も同じ(12,160 ÷ 11,400 = 約1.07倍)

額面は10倍、大きさは1.07倍。動いている物差しが違う。

160 − 150 = 10mmです。額面は 10,000 ÷ 1,000 = 10倍なのに、横は 160 ÷ 150 = 約1.07倍にしかなりません。縦はどちらも76mmで同じなので、面積の比も 12,160 ÷ 11,400 = 約1.07倍でそろいます。片方が10倍でも、もう片方が10倍になるとは限りません。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「金利が高いのだから、メインバンクごと全部移したほうがいいでしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A 現金を月に何回おろすか 正解

    正解です。おろす回数を先に数えます。

  • B 金利がどれだけ違うかの差

    金利の差はもう分かっています。

  • C 去年の預金残高

    去年の残高とは別の話になります。

  • D 銀行の口座の数

    口座の数だけでは分かりません。

手数料は残高ではなく回数で決まります。

判断現金・預金を活かす★★★★
4,000,000円を年0.3%のネット銀行へ移す
  • 全部移す → 手取り9,563円。ATM超過で年7,920円かかり、残り1,643円
  • 3,500,000円だけ移す → 8,447円。現金は店舗型からおろすので手数料0円
  • おろす回数を減らす → 超過が減ればその分だけ残る
  • 回数を数えない → 金利は上がったのに残らない

金利も手数料もこちらで置いた例。移すかどうかは決めない。

無料が月3回までで月6回おろすなら、超過は3回。年7,920円かかり、利息の手取り9,563円の82.8%が消えます。回数を出さないと、この数は出てきません。金利の差はもう分かっていますし、去年の残高や口座の数からも出てきません。移すかどうかは、ここでは決めません。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

「1つの銀行にまとめたほうが、管理も楽で得でしょう」と聞きました。

一緒に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 金利の高さ

    金利の高さはもう見ています。

  • B 預金の残高

    残高はもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D どこから現金をおろすか 正解

    正解です。おろす場所と回数を確かめます。

手数料は、おろす場所と回数で決まります。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 1か所にまとめると、残高が大きいぶん利息は多くなる(1,116円ぶん)
  • 使う口座を分けると、無料の枠に収まって手数料がかからない

デメリット

  • 金利は残高にかかり、手数料は回数にかかる。同じ物差しで測れない
  • 無料が月3回で月6回おろすと、利息の手取りの82.8%が消える

どうするかは、この回では決めない。金利の見通しも示さない。

まとめると管理は1か所になりますが、現金をおろす場所も1か所になります。無料が月3回で月6回おろすなら年7,920円。利息の手取り9,563円のうち82.8%が消えます。500,000円だけ店舗型に残せば、現金はそちらからおろせて手数料はゼロ。金利の高さや残高からは、この差は出てきません。どうするかは、ここでは決めません。

出典 国立印刷局「お札の基本情報」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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