家計を整える

旅行30万円は浪費?年間予算に入っていれば問題ない?

枠を先に決めると、増減が入れ替えの話になります。

このページの要点

年間の特別支出の枠は480,000円で、旅行300,000円、家電など100,000円、帰省50,000円、冠婚葬祭30,000円。旅行は枠の62.5%です。旅行が400,000円に増えても、ほかの三つから合わせて100,000円減らせば合計は480,000円のまま。枠が動かないので、毎月の積立40,000円も動きません。

最終更新 2026年9月14日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 年間収支
  2. 年間収支
  3. 年間収支

わかる 2 問

  1. 年間収支
  2. 年間収支

見抜く 3 問

  1. 予算化
  2. 生活満足度
  3. 目的別資金

ケースで考える 5 問

  1. 予算化
  2. 特別支出
  3. 予算化
  4. 特別支出
  5. 年間収支

判断する 2 問

  1. 目的別資金
  2. 生活満足度

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は2025年の日本人国内旅行消費額を示しています。

その額は、どれですか。

  • A 5兆634億円

    5兆634億円は日帰り旅行の分です。

  • B 21兆7,211億円

    21兆7,211億円は宿泊旅行の分です。

  • C 26兆7,845億円 正解

    正解です。全体で26兆7,845億円です。

  • D 48兆5,056億円

    全体と内訳を足してしまった額です。

資料は26兆7,845億円としています。

知る家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • 2025年の日本人国内旅行消費額は26兆7,845億円
  • 2019年比22.1%増、前年比6.5%増
  • うち宿泊旅行消費額は21兆7,211億円
  • うち日帰り旅行消費額は5兆634億円
  • 217,211億 + 50,634億 = 267,845億で合計に戻る

観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」から。

資料は「日本人国内旅行消費額は26兆7,845億円(2019年比22.1%増、前年比6.5%増)。」としています。その内訳が宿泊旅行21兆7,211億円と日帰り旅行5兆634億円で、217,211億 + 50,634億 = 267,845億となり全体に戻ります。48兆5,056億円は全体と宿泊を足してしまった額で、資料にはありません。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

「国内旅行の消費額は、日帰りのほうが大きい」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 日帰りのほうが大きい

    宿泊のほうが大きい額です。

  • B ほぼ同じ額

    4倍以上の開きがあります。

  • C 日帰りが全体の8割

    8割にあたるのは宿泊のほうです。

  • D 宿泊のほうが大きい 正解

    正解です。宿泊が21兆7,211億円です。

宿泊21兆7,211億円、日帰り5兆634億円です。

知る家計を整える★★★★
  • 宿泊旅行消費額(億円)
  • 日帰り旅行消費額(億円)

足すと267,845億円で全体に戻る。

資料は宿泊旅行消費額を21兆7,211億円、日帰り旅行消費額を5兆634億円としています。宿泊のほうが大きく、ほぼ同じでもありません。全体に占める割合は217,211 ÷ 267,845 ≒ 0.811で宿泊が約81%、日帰りが約19%です。なおこの割合は資料に書かれていません。資料の三つの数字から出したものです。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 日帰り旅行消費額は21兆円台

    日帰りは5兆634億円です。

  • B 宿泊旅行消費額は21兆円台 正解

    通ります。宿泊は21兆7,211億円です。

  • C 国内旅行消費額は5兆円台

    5兆円台は日帰りのほうです。

  • D 2025年の消費額は2019年より減った

    2019年比22.1%増とされています。

資料は21兆7,211億円としています。

知る家計を整える★★★★

日本人国内旅行消費額 26兆7,845億円

  • うち宿泊旅行 21兆7,211億円(全体の約81%)
  • うち日帰り旅行 5兆634億円(全体の約19%)

割合は資料の数字から出したもので、資料には書かれていない。

資料では宿泊旅行消費額が21兆7,211億円、日帰り旅行消費額が5兆634億円、日本人国内旅行消費額が26兆7,845億円です。21兆円台は宿泊のほうで、5兆円台は日帰りのほう。全体は26兆円台です。また全体は2019年比22.1%増とされているので、減ってはいません。どの数字がどの区分のものかを取り違えないようにします。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の四つを、その数字と組み合わせてください。

答え 日本人国内旅行消費額 … 26兆7,845億円/宿泊旅行消費額 … 21兆7,211億円/日帰り旅行消費額 … 5兆634億円/全体の2019年比 … 22.1%増

内訳を足すと全体に戻ります。

わかる家計を整える★★★
区分消費額2019年比前年比
日本人国内旅行26兆7,845億円22.1%増6.5%増
うち宿泊旅行21兆7,211億円26.6%増6.8%増
うち日帰り旅行5兆634億円6.0%増5.0%増

資料の記述のまま。内訳を足すと全体に戻る。

資料は全体の日本人国内旅行消費額を26兆7,845億円とし、その内訳として宿泊旅行21兆7,211億円、日帰り旅行5兆634億円を挙げています。全体の2019年比は22.1%増、前年比は6.5%増。宿泊は2019年比26.6%増、日帰りは6.0%増で、伸び方には差があります。全体があって、その中に内訳がある。家計の枠と内訳も同じ形です。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 日本人国内旅行消費額は26兆7,845億円/宿泊旅行消費額は21兆7,211億円/日帰り旅行消費額は前年比5.0%増

資料の額は国全体のもので、世帯あたりではありません。

わかる家計を整える★★★★

資料に書かれている

  • 国全体の国内旅行消費額
  • 宿泊と日帰りの内訳
  • 2019年比と前年比

資料に書かれていない

  • 1世帯あたりの旅行費
  • 1人1回あたりの旅行単価
  • 旅行にいくら使ってよいか

この回の家計の金額はこちらで置いた例。

資料が示しているのは、日本人国内旅行消費額26兆7,845億円、宿泊旅行21兆7,211億円、日帰り旅行の前年比5.0%増などです。いずれも国全体の額で、1世帯あたりや1人あたりの額ではありません。この回の家計の金額と直接比べることはできません。また全体は2019年比22.1%増なので、減ってもいません。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

増やした分と同じだけ減らせば、_は動きません。

  • A 旅行の額

    旅行の額は100,000円動きます。

  • B 枠の合計 正解

    正解です。480,000円のまま変わりません。

  • C 手取りの額

    手取りはもともと動いていません。

  • D 毎月の生活費のほう

    生活費はこの枠の外です。

合計が同じなら、毎月の積立も同じです。

見抜く家計を整える★★★★

枠を決めておいて、その中で入れ替える

枠を決めずに、増えたか減ったかだけで見る

合計が同じなら、毎月の積立も同じ。

旅行は300,000円から400,000円へ動きますし、手取りはもともと動いていません。動かないのは枠の合計のほうで、400,000 + 40,000 + 20,000 + 20,000 = 480,000円のまま。合計が同じなら480,000 ÷ 12 = 40,000円という毎月の積立も変わりません。毎月の生活費は、この枠とは別に見ています。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

「30万円は大きな出費だから無駄だ」と言われました。

浪費かどうかは、何で決まりますか。

  • A 金額の大きさ

    額だけでは決まりません。

  • B 去年より増えたか

    去年との比較では分かりません。

  • C 枠に収まっているか 正解

    正解です。合計が枠に収まっているかです。

  • D ほかの家庭と比べて多いか

    他の家庭と比べても分かりません。

額そのものには、収まっているかは書いてありません。

見抜く家計を整える★★★★

同じ旅行費を、二つの見方で

額だけで見る
300,000円は大きい/400,000円はもっと大きい
枠で見る
枠480,000円の62.5%/約83%
合計
どちらも480,000円
毎月の積立
どちらも40,000円

300,000円という額だけを見ても、それが家計に無理をさせているかは分かりません。枠480,000円のうち62.5%で、残り180,000円でほかがまかなえているなら、合計は手取り年額の10%のまま。400,000円に増えても、ほかから100,000円減らせば合計は動きません。去年との比較や他の家庭との比較では、自分の家計に無理があるかは出てきません。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

枠の内訳を、額の大きい順に並べてください。

答え 旅行 300,000円 → 家電など 100,000円 → 帰省 50,000円 → 冠婚葬祭 30,000円

足すと480,000円になります。

見抜く家計を整える★★★★
  1. 旅行300,000円(62.5%)
  2. 家電など100,000円
  3. 帰省50,000円
  4. 冠婚葬祭30,000円

合わせて480,000円。金額はこちらで置いた例。

旅行300,000円、家電など100,000円、帰省50,000円、冠婚葬祭30,000円の順で、足すと480,000円です。旅行だけで62.5%を占めるので、旅行を増やそうとすると、残りの三つ合わせて180,000円のほうから出すことになります。並べておくと、どこから出せそうかが見えます。資料の側も、全体を宿泊と日帰りに分けて並べています。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの家では、年に一度の支出を旅行300,000円、家電など100,000円、帰省50,000円、冠婚葬祭30,000円と決めています。

合計はいくらですか。

答え 480000円

四つを足した分です。

ケース家計を整える★★★
  • 300,000円旅行
  • 100,000円家電など
  • 50,000円帰省
  • 30,000円冠婚葬祭
  • 480,000円枠の合計

金額はこちらで置いた例。

300,000 + 100,000 + 50,000 + 30,000 = 480,000円です。これが1年の特別支出の枠になります。手取りが月400,000円なら年4,800,000円なので、480,000 ÷ 4,800,000 = 0.1で1割にあたります。毎月に直すと480,000 ÷ 12 = 40,000円。先に枠を決めておくと、あとで増減が出たときに比べる相手ができます。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

年間の特別支出の枠は480,000円で、そのうち旅行が300,000円です。

旅行が枠に占める割合は、どれですか。

  • A 62.5% 正解

    正解です。300,000 ÷ 480,000 = 0.625です。

  • B 30%

    30%になる割り算はここにありません。

  • C 48%

    48は枠の額を割合と読み違えたものです。

  • D 160%をこえている

    割る向きが逆になっています。

300,000 ÷ 480,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
300,000÷480,000×10062.5%

300,000 ÷ 480,000 = 0.625なので62.5%です。枠のうち6割強を旅行が占めていることになります。30%は手取り年額と比べたわけでもない別の数字、48%は48万円という額を割合と読み違えたもの、160%は480,000 ÷ 300,000としてしまった場合です。何を何で割るのかを先に決めます。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

旅行費を300,000円から400,000円に増やしたいと考えています。枠の480,000円は変えません。

ほかの項目から、いくら減らす必要がありますか。

答え 100000円

400,000 − 300,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • いまの旅行費(円)
  • 増やしたい旅行費(円)

差の100,000円を、ほかの三つから出す。

400,000 − 300,000 = 100,000円増えるので、ほかから同じ100,000円を減らせば合計は変わりません。残りの三つは家電など100,000円、帰省50,000円、冠婚葬祭30,000円で合わせて180,000円。ここから100,000円を出せるかどうかが問題になります。増やす話と減らす話が、同じ一つの式の中でつながります。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

旅行を400,000円にし、家電などを40,000円、帰省を20,000円、冠婚葬祭を20,000円にしました。

合計はいくらですか。

  • A 480,000円 正解

    正解です。枠の480,000円と同じです。

  • B 580,000円

    580,000円は減らさなかった場合です。

  • C 400,000円

    400,000円は旅行だけの額です。

  • D 枠をこえてしまう

    枠にちょうど収まっています。

400,000 + 40,000 + 20,000 + 20,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
旅行 300,000 → 400,000(+100,000)家電など 100,000 → 40,000(−60,000)帰省 50,000 → 20,000(−30,000)冠婚葬祭 30,000 → 20,000(−10,000)合計は480,000円のまま

増えた分と減らした分が、どちらも100,000円。

400,000 + 40,000 + 20,000 + 20,000 = 480,000円で、枠と同じです。減らしたのは家電など60,000円、帰省30,000円、冠婚葬祭10,000円で、合わせて100,000円。増えた100,000円とちょうど釣り合っています。580,000円は減らさなかった場合、400,000円は旅行だけの額です。旅行は枠の62.5%から約83%になりましたが、合計は動いていません。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

宿泊旅行消費額は21兆7,211億円、日本人国内旅行消費額は26兆7,845億円です。

宿泊が全体に占める割合は、およそ何%ですか。整数で答えてください。

答え 81%

217,211 ÷ 267,845 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 単位をそろえる(21兆7,211億円 = 217,211億円)
  2. 全体も同じ単位にする(26兆7,845億円 = 267,845億円)
  3. 割る(217,211 ÷ 267,845 ≒ 0.811)

割合は資料にない。資料の二つの額から出したもの。

217,211 ÷ 267,845 ≒ 0.811なので、およそ81%です。残りの約19%が日帰り旅行にあたります。国全体で見ると、旅行の消費額の8割強は泊まりを伴うものだということになります。なおこの割合は資料に書かれていません。資料にある二つの額から出したものです。単位を億円にそろえてから割っています。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

旅行費が300,000円から400,000円に増えることになりました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 枠の中のほかの項目 正解

    正解です。出どころがここで決まります。

  • B 去年の旅行費との差

    去年との差では出どころが分かりません。

  • C 友人の旅行の予算

    他人の予算でも分かりません。

  • D いちばん高かった年の旅行費

    過去の最高額でも分かりません。

同じ100,000円をどこから出すかを見ます。

判断家計を整える★★★★
旅行費が100,000円増える
  • 家電などを減らす → 最大100,000円
  • 帰省を減らす → 最大50,000円
  • 冠婚葬祭を減らす → 最大30,000円
  • 三つ合わせて180,000円が上限

金額はこちらで置いた例。

増えるのは100,000円で、これは分かっています。決まっていないのは、その100,000円をどこから出すかです。残りは家電など100,000円、帰省50,000円、冠婚葬祭30,000円で合わせて180,000円。ここから100,000円を出せれば、枠も毎月の積立も動きません。去年との差や友人の予算、過去の最高額からは、この出どころは出てきません。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

「30万円もかける旅行なんて、どう考えても無駄でしょう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 旅行の順位

    順位では合計が出ません。

  • B 去年との差

    去年との差でも出ません。

  • C いちばん高い月

    いちばん高い月でも出ません。

  • D 枠の合計が動いたか 正解

    正解です。ここで形が変わったか分かります。

合計が動いていなければ、家計の形は変わりません。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 枠を決めておくと、増減が入れ替えの話になる
  • 合計が同じなら、毎月の積立も変わらない

デメリット

  • 枠がないと、増えたか減ったかしか言えない
  • 額の大きさだけでは、無理があるかは分からない

いくら使ってよいかは、この回では決めない。

300,000円は確かに大きい額です。ただし枠480,000円の中に入っていて、残り180,000円でほかがまかなえているなら、手取り年額の10%という形は変わっていません。400,000円になっても、ほかから100,000円減らせば合計は480,000円のまま。順位や去年との差、いちばん高い月を見ても、この合計は出てきません。いくら使ってよいかは家庭によって違うので、ここでは決めません。

出典 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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