現金・預金を活かす

3か月だけ年2%。1年間で2%もらえると思っていい?

3か月だけの年2%より、通年0.6%のほうが多くなります。

このページの要点

100万円で最初の3か月が年2%なら5,000円、残り9か月が年0.1%で750円。1年で5,750円、実効は0.575%です。通年0.6%の銀行なら6,000円で、こちらのほうが250円多くなります。並ぶのはキャンペーンが約3.2か月続いたときです。

最終更新 2026年9月30日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 年利表示
  2. 通常金利
  3. 年利表示

わかる 2 問

  1. 年利表示
  2. 預入期間

見抜く 3 問

  1. 日割り・期間計算
  2. キャンペーン金利
  3. 通常金利

ケースで考える 5 問

  1. キャンペーン金利
  2. 預入期間
  3. 通常金利
  4. キャンペーン金利
  5. 日割り・期間計算

判断する 2 問

  1. 年利表示
  2. 預入期間

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

民法第404条は、当事者の取り決めがないときに使う法定利率を定めています。

何%とされていますか。

  • A 年三パーセント 正解

    正解です。年三パーセントとされています。

  • B 年五パーセント

    五パーセントとは書かれていません。

  • C 年一パーセント

    一パーセントとは書かれていません。

  • D 当事者が自由に決める

    取り決めがないときの率が定められています。

条文は「年三パーセントとする」としています。

知る現金・預金を活かす★★★★
項内容
第1項利息が生じた最初の時点における法定利率による
第2項法定利率は、年三パーセントとする
第3項三年を一期とし、一期ごとに変動する
第4項差に相当する割合(1パーセント未満は切り捨て)を加減する
第5項基準割合は60か月の平均(0.1パーセント未満は切り捨て)

e-Gov 法令検索「民法 第404条」から。率・期間・時点が別々に定められている。

条文の第2項は「法定利率は、年三パーセントとする」です。第1項は「利息を生ずべき債権について別段の意思表示がないときは」としているので、取り決めがあればそちらが優先します。ここで大事なのは、率が**年で**決められていること。3か月なら 3 × 3 ÷ 12 = 0.75%にあたります。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

「法定利率は毎年見直されている」と考えました。

条文で見ると、どうですか。

  • A 毎年見直されるとされている

    毎年ではなく三年ごととされています。

  • B 一度決めたら変わらない

    第3項で変動することが定められています。

  • C 見直しの周期については条文に書かれていない

    第3項に周期が書かれています。

  • D 三年を一期として変動するとされている 正解

    正解です。三年を一期として変動します。

第3項に「三年を一期とし」とあります。

知る現金・預金を活かす★★★★
  1. 一期のはじめその期の法定利率が決まる
  2. 一期のあいだ(三年=36か月)率は変わらない
  3. 次の期のはじめ基準割合の差に応じて加算または減算される
  4. 利息が生じた時点その時点の法定利率が当てはまる(第1項)

e-Gov 法令検索「民法 第404条」から。率は年で決め、期間で区切る。

条文の第3項は「法定利率は、法務省令で定めるところにより、三年を一期とし、一期ごとに、次項の規定により変動するものとする」です。毎年ではなく三年ごと。一期は36か月あり、その間は変わりません。率が動く周期も、条文で決められています。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 法定利率は年五パーセントである

    年三パーセントとされています。

  • B 法定利率は三年を一期として変動する 正解

    通ります。三年を一期として変動します。

  • C 基準割合は十年分の平均から計算する

    六十で除するので5年分になります。

  • D 利率は利息が生じた最後の時点のものによる

    最初の時点の率によるとされています。

第3項に「三年を一期とし」とあります。

知る現金・預金を活かす★★★★

民法404条が決めている4つのこと

  • 率 年三パーセント(第2項)
  • 周期 三年を一期(第3項)
  • 計算 基準割合の差を加算または減算(第4項)
  • 集計 60か月の平均・0.1パーセント未満は切り捨て(第5項)
  • 時点 利息が生じた最初の時点の率(第1項)

率・周期・計算・集計・時点が、それぞれ別に定められている。

条文の第3項は「三年を一期とし、一期ごとに…変動するものとする」です。率は五ではなく年三パーセント。基準割合は「合計を六十で除して」なので60か月=5年分で、十年分ではありません。当てはめるのは「最後の時点」ではなく「最初の時点」の率です。数と向きを一つずつ確かめます。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

条文の項目と、その内容を組み合わせてください。

答え 法定利率 … 年三パーセント/変動の周期 … 三年を一期/基準割合の集計 … 60か月の平均/適用される時点 … 利息が生じた最初の時点

率・期間・集計・時点の4つです。

わかる現金・預金を活かす★★★★

条文で確かめたこと

  • 法定利率は年三パーセントとする(第2項)
  • 三年を一期とし、一期ごとに変動する(第3項)
  • 基準割合は六年前の一月から前々年の十二月までの平均(第5項)
  • その合計を六十で除して計算する(=60か月)
  • 適用されるのは利息が生じた最初の時点の率(第1項)

率は年で決め、当てはめる期間は別に決める。

条文では法定利率が年三パーセント、変動は三年を一期、基準割合は「六年前の年の一月から前々年の十二月まで」=60か月の平均、適用されるのは「利息が生じた最初の時点」の率とされています。率をいくつにするかと、いつからいつまで当てはめるかは、別々に決まっています。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

条文から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 法定利率は年三パーセントとされている/法定利率は三年を一期として変動するとされている/基準割合は合計を六十で除して計算するとされている

条文は法定利率についてのものです。

わかる現金・預金を活かす★★★★

条文が定めていること

  • 法定利率の率(年三パーセント)
  • 変動の周期(三年を一期)
  • 基準割合の計算方法(60か月の平均)
  • どの時点の率を当てはめるか

条文が定めていないこと

  • 預金のキャンペーン金利
  • 預金金利の水準
  • どちらの銀行を選ぶとよいか

借りているのは「率は年で決め、期間は別に決める」という枠組みだけ。

条文が定めているのは、法定利率が年三パーセントであること、三年を一期として変動すること、基準割合が合計を六十で除して計算されることです。預金のキャンペーンも預金金利の水準も、条文には出てきません。この回の年2%・年0.6%は、計算のためにこちらで置いた数字です。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

キャンペーンの銀行に1年置いたときの実効の金利は、年_です。

  • A 年2%

    年2%がつくのは3か月だけです。

  • B 年0.1%

    年0.1%は残り9か月の率です。

  • C 年0.575% 正解

    正解です。5,750 ÷ 1,000,000 = 0.575%です。

  • D 表示どおり年2%のまま

    表示どおりにはなりません。

5,750 ÷ 1,000,000 の分です。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
5,750÷1,000,000×100=0.575%

5,750 ÷ 1,000,000 = 0.00575で、年0.575%です。表示2%に対して 0.575 ÷ 2 = 約28.8%にあたります。年2%は3か月だけ、年0.1%は9か月だけの率で、1年を通した率はその間に来ます。期間の長さで重みが決まります。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

キャンペーンがNか月続き、残りは年0.1%だとします。通年0.6%の6,000円に並ぶのは、どこでしょう。

キャンペーンが何か月続けば並びますか。

  • A 約2か月

    約2か月ではまだ足りません。

  • B 約6か月

    約6か月あれば大きく上回ります。

  • C 約3.2か月 正解

    正解です。N = 約3.2か月で並びます。

  • D 何か月でも並ばない

    長く続けば並びます。

0.019N = 0.060 を解きます。

見抜く現金・預金を活かす★★★★
1か月なら 1,667 + 917 = 約2,583円→3か月なら 5,000 + 750 = 5,750円→約3.2か月で 6,000円に並ぶ→6か月なら 10,000 + 500 = 10,500円

残りの期間は年0.1%。通年0.6%の6,000円と比べている。

0.02 × N + 0.001 × (12 − N) = 0.006 × 12 を解くと 0.019N = 0.060 で、N = 約3.2か月です。3か月ではわずかに足りず、5,750円で250円届きません。表示の年2%が大きく見えても、続く長さで決まります。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

四つの額を、大きい順に並べてください(いずれも税引前)。

答え 20,000円(年2%が1年続いた場合) → 9,500円(3か月後に0.6%へ移す) → 6,000円(通年0.6%に1年) → 5,750円(キャンペーンの銀行に1年)

思い込みの額がいちばん大きくなります。

見抜く現金・預金を活かす★★★★

1,000,000円を1年置くAさん

思い込み
年2%が1年続く → 20,000円(起きない)
手1
キャンペーンの銀行に1年 → 5,750円
手2
通年0.6%の銀行に1年 → 6,000円
手3
3か月後に0.6%へ移す → 9,500円
分かれ目
キャンペーンが約3.2か月続けば手2に並ぶ

「年2%が1年続く」と思った場合の20,000円がいちばん大きく、これは実際には起きません。実際に選べる3つの手は、3か月後に移す9,500円、通年0.6%の6,000円、キャンペーンの銀行に1年置く5,750円の順です。いちばん大きく見えた手が、いちばん小さくなります。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは1,000,000円を預けます。「年2%」と表示された銀行がありますが、その金利がつくのは最初の3か月だけです。

3か月ぶんの利息は、税を引く前でいくらですか。

答え 5000円

1,000,000 × 0.02 × 3 ÷ 12 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 1,000,000円元金
  • 年2%(最初の3か月だけ)キャンペーン金利
  • 年0.1%(残り9か月)そのあとの通常金利
  • 5,000円3か月ぶんの利息
  • 750円9か月ぶんの利息

金利も期間もこちらで置いた例。すべて税引前で計算している。

1,000,000 × 0.02 = 20,000円は1年ぶんの利息です。つくのは3か月だけなので 20,000 × 3 ÷ 12 = 5,000円になります。年利は1年分の率なので、期間で割り直さないといけません。残りの9か月は通常金利に戻ります。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

最初の3か月で5,000円、残り9か月は年0.1%で 1,000,000 × 0.001 × 9 ÷ 12 = 750円の利息がつきます。

1年の合計は、いくらですか。

  • A 5,000円

    5,000円は3か月ぶんだけです。

  • B 5,750円 正解

    正解です。5,000 + 750 = 5,750円です。

  • C 20,000円

    20,000円は年2%が1年続いた場合です。

  • D 750円

    750円は9か月ぶんだけです。

5,000 + 750 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • 年2%が1年続いたら(円)
  • 実際の1年の合計(円)
  • 3か月ぶん(円)
  • 9か月ぶん(円)

思い込みと実際で 20,000 ÷ 5,750 = 約3.5倍ちがう。

5,000 + 750 = 5,750円です。20,000円は「年2%が1年続いた場合」で、実際にはそうなりません。5,000円は3か月ぶんだけ、750円は9か月ぶんだけ。1年を通した実効の金利は 5,750 ÷ 1,000,000 = 0.575%で、表示2%の約28.8%にあたります。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

別の銀行は、キャンペーンはありませんが通年で年0.6%です。同じ1,000,000円を1年置きます。

1年の利息は、いくらですか。

答え 6000円

1,000,000 × 0.006 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  • キャンペーンの銀行に1年(円)
  • 通年0.6%の銀行に1年(円)

差は250円。表示は年2%と年0.6%で3倍以上ちがうのに、逆になる。

1,000,000 × 0.006 = 6,000円です。キャンペーンの銀行に1年置いた場合は5,750円でしたから、こちらのほうが250円多くなります。表示は「年2%」と「年0.6%」で3倍以上ちがうのに、1年を通すと逆になります。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

キャンペーンの銀行に1年置くと5,750円、通年0.6%の銀行なら6,000円になります。

二つを比べると、どうなりますか。

  • A 通年0.6%のほうが250円多い 正解

    正解です。通年0.6%が250円多くなります。

  • B どちらも同じ金額になる

    250円の差があります。

  • C 3か月2%のほうが250円多い

    多いのは通年0.6%のほうです。

  • D 3か月2%のほうが4倍近く多くなる

    4倍になるのは1年続いた場合の思い込みです。

6,000 − 5,750 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★

年利に「月数 ÷ 12」をかけて期間に割り、残りの期間と足す

表示された年利が、預けているあいだずっと続くと考える

3か月だけの年2%は5,750円。通年0.6%の6,000円に届かない。

6,000 − 5,750 = 250円で、通年0.6%のほうが多くなります。表示は「年2%」と「年0.6%」で3倍以上ちがうのに、1年を通すと逆になります。年2%がつくのは3か月だけで、残り9か月は年0.1%に戻るからです。4倍近く多く見えるのは、年2%が1年続くと思い込んだ場合です。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

3つ目の手を考えます。最初の3か月だけキャンペーンの銀行に置き(5,000円)、そのあと年0.6%の銀行へ移します。9か月ぶんは 1,000,000 × 0.006 × 9 ÷ 12 = 4,500円です。

1年の合計は、いくらになりますか。

答え 9500円

5,000 + 4,500 の分です。

ケース現金・預金を活かす★★★★
  1. 期間で切る(最初の3か月/残り9か月)
  2. それぞれの金利を当てる(年2%/年0.6%)
  3. 月数で割る(× 3 ÷ 12、× 9 ÷ 12)
  4. 計算する(5,000円/4,500円)
  5. 足す(5,000 + 4,500 = 9,500円)

移す手間はここでは数えていない。

5,000 + 4,500 = 9,500円です。キャンペーンの銀行に1年置く5,750円、通年0.6%の6,000円より多くなります。ただし移す手間はここでは数えていません。3つの手を並べると、どれが多いかが数で出ます。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「年2%なのだから、100万円で20,000円もらえるでしょう」と聞きました。

一緒に出しておくのは、どれでしょう。

  • A その金利が続く期間 正解

    正解です。続く期間を先に確かめます。

  • B 表示されている金利

    年2%はもう分かっています。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 銀行の数

    銀行の数からは出てきません。

年利は1年分の率です。

判断現金・預金を活かす★★★★
「年2%」と表示された銀行を見つけた(100万円)
  • 1年続くと思う → 20,000円のつもりになる(実際には起きない)
  • 3か月で終わる → 5,000円。残り9か月は年0.1%で750円
  • 1年置く → 合計5,750円。実効は年0.575%
  • 3か月後に年0.6%へ移す → 5,000 + 4,500 = 9,500円

金利も期間もこちらで置いた例。どの手を選ぶかは決めない。

年2%がつくのが3か月だけなら、利息は 20,000 × 3 ÷ 12 = 5,000円。残り9か月が年0.1%なら750円で、合わせて5,750円です。20,000円のつもりだと約3.5倍の見積もりになります。表示の金利はもう分かっていますし、去年の利息や銀行の数からは出てきません。どの手を選ぶかは、ここでは決めません。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

「表示がいちばん高い銀行を選べば、いちばん多くもらえるでしょう」と聞きました。

一緒に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 表示の金利

    表示の金利はもう見ています。

  • B 預金の残高

    残高だけでは期間が出ません。

  • C 去年の利息

    去年の利息とは別の話になります。

  • D 終わったあとの金利 正解

    正解です。終わったあとの金利を確かめます。

残りの期間は、そちらの金利で動きます。

判断現金・預金を活かす★★★

メリット

  • 年利に「月数 ÷ 12」をかければ、期間ぶんの利息が出る
  • 期間ごとに足せば、1年を通した実効の金利が出せる

デメリット

  • 表示の年利は、続く期間が短いほど通年では小さくなる
  • 3か月だけの年2%は、通年0.6%に250円届かない

どの手を選ぶかは、この回では決めない。手数料は次の回で扱う。

年2%は3か月だけで、残り9か月は年0.1%に戻ります。だから1年では5,750円で、通年0.6%の6,000円に届きません。終わったあとの金利を見ないと、この逆転に気づけません。表示だけを見て並べると、いちばん大きく見えた手がいちばん小さくなります。どの手を選ぶかは、ここでは決めません。

出典 e-Gov 法令検索「民法 第404条(法定利率)」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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