家計を整える

生活防衛資金と旅行資金、同じ100万円でも同じ扱いでいい?

月数に直すと、同じ金額でも差が出ます。

このページの要点

手取りが300,000円から180,000円に減ると、必須支出200,000円と任意支出60,000円を続けて赤字80,000円、止めれば20,000円。生活防衛資金100万円だけなら12.5か月と50か月、旅行を見送って200万円にすれば25か月と100か月。いちばん短いのと長いので8倍の開きがあります。金額は同じでも、何を守ると決めたかで持ちが変わります。

最終更新 2026年9月25日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 資金目的
  2. 流動性
  3. 流動性

わかる 2 問

  1. 資金目的
  2. 資金目的

見抜く 3 問

  1. 任意支出
  2. 優先順位
  3. 優先順位

ケースで考える 5 問

  1. 必須支出
  2. 流動性
  3. 資金目的
  4. 優先順位
  5. 任意支出

判断する 2 問

  1. 必須支出
  2. 資金目的

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

水資源機構の資料は、味噌川ダムの容量について述べています。

洪水調節容量は、どれとされていますか。

  • A 43,000千㎥

    43,000千㎥は洪水調節容量を除いた容量です。

  • B 55,000千㎥

    55,000千㎥は有効貯水容量です。

  • C 12,000千㎥ 正解

    正解です。資料は12,000千㎥としています。

  • D 12,570千㎥より多い

    12,570千㎥は空容量の表記です。

資料は12,000千㎥としています。

知る家計を整える★★★
資料の用語容量
洪水調節容量12,000千㎥
洪水調節容量を除いた容量43,000千㎥
有効貯水容量55,000千㎥
空容量(変更前→変更後)570 → 12,570千㎥
貯水率(変更前→変更後)98.7% → 77.1%

水資源機構 味噌川ダム管理所の資料から。貯水量は同一とされている。

資料は洪水調節容量を12,000千㎥としています。43,000千㎥はその洪水調節容量を除いた容量、55,000千㎥は両方を含んだ有効貯水容量で、43,000 + 12,000 = 55,000になります。12,570千㎥は定義を変えたあとの空容量の表記で、570 + 12,000 の額です。どの容量の話かを合わせて読みます。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

「洪水期は10月16日から5月31日まで」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 10月16日から

    10月16日からは非洪水期です。

  • B 5月31日まで

    5月31日までも非洪水期です。

  • C 一年を通して同じ期間とされている

    期間は二つに分けられています。

  • D 6月1日から10月15日まで 正解

    正解です。洪水期は6月1日から10月15日までです。

10月16日から5月31日までは非洪水期です。

知る家計を整える★★★★

預金を赤字で割って、何か月しのげるかで比べる

どちらも100万円だから同じだと考える

同じ金額でも12.5か月から100か月まで動く。

資料は「洪水期(6月1日~10月15日)と非洪水期(10月16日~5月31日)」としています。挙げられた期間は非洪水期のほうです。洪水期は6月1日から10月15日までの137日で、非洪水期は228日。足すと365日になります。洪水期のあいだだけ、洪水調節容量を空けておくために貯水位を9.5m下げて運用しています。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 有効貯水容量は43,000千㎥である

    55,000千㎥です。43,000は除いた容量です。

  • B 洪水期は貯水位を9.5m低下させる 正解

    通ります。資料のとおりです。

  • C 定義の変更で貯水量も変わった

    貯水量は同一とされています。

  • D 空容量の表記は570千㎥から1,570千㎥に変わった

    12,570千㎥に変わりました。

資料は9.5m低下させた貯水位で運用としています。

知る家計を整える★★★★

味噌川ダムの有効貯水容量 55,000千㎥

  • 洪水調節容量 12,000千㎥(洪水期は空けておく)
  • それを除いた容量 43,000千㎥
  • 変更前は43,000千㎥を分母にして貯水率98.7%
  • 変更後は55,000千㎥を分母にして貯水率77.1%

貯水量42,430千㎥は同じ。分母だけが変わっている。

資料は「洪水期においては、洪水を貯留するための洪水調節容量(12,000千㎥)を確保するため、非洪水期に比べて9.5m低下させた貯水位で運用しています」としています。有効貯水容量は55,000千㎥で、43,000千㎥は洪水調節容量を除いた容量。「貯水量は同一です」と書かれているので貯水量は変わっていません。空容量は570から12,570千㎥に変わりました。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の用語と、その数字を組み合わせてください。

答え 洪水調節容量 … 12,000千㎥/洪水調節容量を除いた容量 … 43,000千㎥/有効貯水容量 … 55,000千㎥/洪水期の貯水位の低下 … 9.5m

単位が一つだけ違います。

わかる家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • 洪水期(6月1日〜10月15日)は洪水調節容量を空けた状態にしておく
  • 洪水調節容量は12,000千㎥
  • 洪水期は非洪水期に比べて貯水位を9.5m低下させて運用する
  • 43,000 + 12,000 = 55,000(千㎥)
  • 定義の変更で貯水率の表記は98.7%から77.1%になったが、貯水量は同一

数えるものを変えると、同じ貯水量でも率が21.6ポイント動く。

資料では洪水調節容量が12,000千㎥、それを除いた容量が43,000千㎥、両方を含んだ有効貯水容量が55,000千㎥です。9.5mは容量ではなく、洪水期に貯水位を下げる高さ。43,000 + 12,000 = 55,000という関係になっていて、同じダムの容量が二通りの数え方で示されています。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 洪水期は6月1日から10月15日までとされている/洪水調節容量は12,000千㎥とされている/定義の変更でも貯水量は同一とされている

資料はダムの運用についてのものです。

わかる家計を整える★★★★

資料が示していること

  • 洪水期と非洪水期の期間
  • 洪水調節容量と有効貯水容量
  • 貯水位を9.5m低下させる運用
  • 定義の変更で率が変わったこと

資料が示していないこと

  • 生活防衛資金の目安
  • 必須支出と任意支出の分け方
  • 何か月しのげるかという考え方

この回の家計の金額はすべてこちらで置いた例。

資料が示しているのは、洪水期が6月1日から10月15日までであること、洪水調節容量が12,000千㎥であること、定義を変えても貯水量は同一であることです。生活防衛資金の目安や、必須支出と任意支出の分け方は、ダムの資料には出てきません。この回で借りたのは「空けておく容量がある」「分母で率が変わる」という枠組みだけです。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

任意支出を止めると、生活防衛資金100万円で_しのげます。

  • A 12.5か月

    12.5か月は任意支出を続けた場合です。

  • B 25か月

    25か月は2,000,000円で任意支出を続けた場合です。

  • C 50か月 正解

    正解です。1,000,000 ÷ 20,000 = 50か月です。

  • D 100か月まで

    100か月は旅行も見送った場合です。

1,000,000 ÷ 20,000 の分です。

見抜く家計を整える★★★★
赤字80,000円のとき 1,000,000 ÷ 80,000 = 12.5か月→赤字20,000円のとき 1,000,000 ÷ 20,000 = 50か月→2,000,000円で赤字80,000円 = 25か月→2,000,000円で赤字20,000円 = 100か月

いちばん短いのと長いので8倍の開きがある。

任意支出を止めると赤字は20,000円なので、1,000,000 ÷ 20,000 = 50か月です。続けたままなら 1,000,000 ÷ 80,000 = 12.5か月で、4倍違います。25か月は旅行を見送って2,000,000円を使い、任意支出を続けた場合。100か月は旅行も見送り任意支出も止めた場合です。同じ金額でも、割る相手で答えが分かれます。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

生活防衛資金も旅行資金も、どちらも1,000,000円です。

二つで違うのは、どれですか。

  • A 金額

    金額はどちらも1,000,000円です。

  • B 使ってよいか 正解

    正解です。使ってよいかが違います。

  • C 預けた口座

    同じ口座に入っていれば同じです。

  • D 預けている期間

    期間でも区別はつきません。

金額では区別がつきません。

見抜く家計を整える★★★★

生活防衛資金と旅行資金を各1,000,000円持つAさん

手取り
300,000円 → 180,000円
赤字(任意支出を続ける)
80,000円
赤字(任意支出を止める)
20,000円
100万円で持つ月数
12.5か月 または 50か月
200万円で持つ月数
25か月 または 100か月

金額はどちらも1,000,000円で、同じ口座に入っていれば口座も期間も同じです。違うのは使ってよいかどうか。旅行資金は使うために置いてあり、生活防衛資金は使わないために置いてあります。通帳には両方合わせた2,000,000円しか出ないので、区別は自分で持っておくことになります。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

しのげる月数を、長い順に並べてください。

答え 100か月(旅行を見送り、任意支出も止める) → 50か月(旅行は実行、任意支出は止める) → 25か月(旅行を見送り、任意支出は続ける) → 12.5か月(旅行は実行、任意支出も続ける)

二つの判断の組み合わせで4通りになります。

見抜く家計を整える★★★★
  1. 両方そのまま12.5か月
  2. 旅行を見送る25か月
  3. 任意支出を止める50か月
  4. 両方100か月

金額は同じ2,000,000円。開きは8倍。

100か月(旅行を見送り任意支出も止める)、50か月(旅行は実行して任意支出は止める)、25か月(旅行を見送って任意支出は続ける)、12.5か月(両方そのまま)の順です。金額はどれも同じ2,000,000円から出ています。100 ÷ 12.5 = 8倍の開きがあり、決めているのは金額ではなく二つの判断です。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの手取りは300,000円から180,000円に減りました。必須支出は月200,000円、任意支出は月60,000円です。

任意支出を続けると、月の赤字はいくらですか。

答え 80000円

260,000 − 180,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 180,000円減った後の手取り
  • 200,000円必須支出
  • 60,000円任意支出
  • 80,000円赤字(続ける)
  • 20,000円赤字(止める)

金額はこちらで置いた例。

200,000 + 60,000 = 260,000円の支出に対して収入は180,000円なので、260,000 − 180,000 = 80,000円の赤字です。任意支出を止めれば 200,000 − 180,000 = 20,000円になり、赤字は4分の1になります。同じ預金でも、この赤字の額で割ると持ちがまったく違ってきます。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

有効貯水容量55,000千㎥のうち、洪水調節容量は12,000千㎥です。

空けておく容量の割合は、どれですか。

  • A 約21.8% 正解

    正解です。12,000 ÷ 55,000 ≒ 0.218です。

  • B 約27.9%

    43,000千㎥を分母にしています。

  • C 約77.1%

    約77.1%は貯水率のほうです。

  • D 約458%になる

    割る向きが逆になっています。

12,000 ÷ 55,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
12,000÷55,000×100=約21.8%

12,000 ÷ 55,000 = 0.21818…なので約21.8%です。約27.9%は洪水調節容量を除いた43,000千㎥を分母にした場合(12,000 ÷ 43,000)で、分母が違います。約77.1%は定義を変えたあとの貯水率。何を分母にするかを決めないと、同じ12,000千㎥が別の割合になります。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

資料では、洪水調節容量を除いた容量が43,000千㎥、洪水調節容量が12,000千㎥とされています。

両方を含んだ有効貯水容量は、いくらですか。

答え 55000千㎥

43,000 + 12,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 洪水調節容量を除いた容量(43,000千㎥)
  2. 洪水調節容量(12,000千㎥)
  3. 足すと有効貯水容量(55,000千㎥)
  4. 空容量 570 + 12,000 = 12,570千㎥
  5. 貯水量 43,000 − 570 = 42,430千㎥(55,000 − 12,570 でも同じ)

分母を変えても貯水量は変わらない。

43,000 + 12,000 = 55,000千㎥です。資料もこの55,000千㎥を有効貯水容量としています。空容量の表記が570千㎥から12,570千㎥に変わったのは、分母をこの55,000千㎥に変えたためで、570 + 12,000 = 12,570という関係です。貯水量そのものは 43,000 − 570 = 42,430千㎥で、55,000 − 12,570 でも同じ額になります。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

旅行を見送って2,000,000円を使えるようにし、任意支出も止めたとします。赤字は月20,000円です。

何か月しのげますか。

  • A 100か月 正解

    正解です。2,000,000 ÷ 20,000 = 100か月です。

  • B 50か月

    50か月は1,000,000円のときです。

  • C 25か月

    25か月は任意支出を続けた場合です。

  • D 200か月をこえる

    200か月にはなりません。

2,000,000 ÷ 20,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 旅行を実行し任意支出も続ける(か月)
  • 旅行を見送り任意支出も止める(か月)

開きは8倍。金額は同じ2,000,000円から出ている。

2,000,000 ÷ 20,000 = 100か月です。旅行を実行して任意支出も続けた場合は12.5か月ですから、100 ÷ 12.5 = 8倍の開きがあります。50か月は1,000,000円で任意支出を止めた場合、25か月は2,000,000円で任意支出を続けた場合。二つの判断の組み合わせで、4通りに分かれます。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

手取りは180,000円で、必須支出は月200,000円です。任意支出60,000円を止めました。

月の赤字は、いくらになりますか。

答え 20000円

200,000 − 180,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 赤字(任意支出を続ける・円)
  • 赤字(任意支出を止める・円)

4分の1になる。しのげる月数は4倍になる。

200,000 − 180,000 = 20,000円です。止める前の80,000円から4分の1になりました。赤字が4分の1になれば、同じ預金でしのげる月数は4倍になります。止めた60,000円がそのまま赤字から消えた形で、80,000 − 60,000 = 20,000 でも確かめられます。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

手取りが300,000円から180,000円に減りました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 任意支出を止めたときの赤字 正解

    正解です。月数はその赤字で割って出ます。

  • B 去年の手取りとの差

    去年との差では分かりません。

  • C 同年代の平均手取り

    平均でも分かりません。

  • D いちばん手取りが多かった月の額

    過去の最高額でも分かりません。

月数はその赤字で割って出ます。

判断家計を整える★★★★
手取りが120,000円減る
  • 任意支出を止める → 赤字20,000円、100万円で50か月
  • 続ける → 赤字80,000円、100万円で12.5か月
  • 旅行を見送る → 使える額が2,000,000円になる
  • 金額だけ見る → 二つの資金の違いが見えない

金額はこちらで置いた例。

任意支出を止めれば赤字は20,000円で、生活防衛資金100万円なら50か月しのげます。止めなければ80,000円で12.5か月。まず赤字がいくらになるかを出さないと、月数が出てきません。去年との差や同年代の平均、過去にいちばん多かった月の額からは、しのげる月数は分かりません。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

「どちらも100万円だから、同じように使えるでしょう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 預金の合計

    合計だけでは分かりません。

  • B 去年との差

    去年との差でも分かりません。

  • C 口座の数

    口座の数でも分かりません。

  • D 何か月しのげるか 正解

    正解です。月数に直して比べます。

月数に直すと、差がはっきりします。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 月数に直せば、同じ金額でも差が数で出る
  • 必須支出と任意支出を分けると、赤字が二通りに出せる

デメリット

  • 金額のままでは、二つの資金を区別できない
  • 通帳には合計しか出ないので、区別は自分で持つことになる

いくら持つべきかは、この回では決めない。

金額はどちらも1,000,000円ですが、旅行資金は使えばゼロになり、生活防衛資金は使わずに置いておくものです。月数に直せば12.5か月から100か月まで8倍の開きが出ます。預金の合計や口座の数を見ても、この開きは見えません。資料でも、同じ貯水量が分母を変えるだけで98.7%と77.1%に分かれていました。いくら持つべきかは人によって違うので、ここでは決めません。

出典 水資源機構 味噌川ダム管理所「貯水量、貯水率の表示について」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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