収入を管理する

収入減は3か月だけ。固定費まで削る必要はある?

浮く額とかかる額を、期間で比べます。

このページの要点

手取り360,000円が300,000円になり、支出340,000円のままだと毎月40,000円の赤字。3か月なら120,000円で、緊急資金300,000円から出せます。月5,000円の長期契約をやめると3か月で15,000円しか浮かず、中途解約の上限が20,000円なら5,000円の持ち出し。6か月なら30,000円浮いて10,000円が残ります。分かれ目は20,000 ÷ 5,000 = 4か月です。

最終更新 2026年9月14日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 解約コスト
  2. 解約コスト
  3. 解約コスト

わかる 2 問

  1. 解約コスト
  2. 固定費

見抜く 3 問

  1. 固定費
  2. 一時的収入減
  3. 固定費

ケースで考える 5 問

  1. 一時的収入減
  2. 解約コスト
  3. 長期的収入減
  4. 長期的収入減
  5. 緊急資金

判断する 2 問

  1. 長期的収入減
  2. 一時的収入減

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

消費者庁の資料では、特定継続的役務提供の中途解約について何が定められているとされていますか。

  • A 解約そのものができない

    中途解約はできるとされています。

  • B 事業者が額を自由に決められる

    上限が政令で定められています。

  • C 損害賠償などの額の上限 正解

    正解です。役務ごとに政令で定められています。

  • D 解約には費用がかからない

    上限までは請求され得ます。

役務ごとに政令で定められています。

知る収入を管理する★★★
役務役務提供開始前の上限役務提供開始後の上限(bの部分)
エステティック2万円2万円又は契約残額の10%のいずれか低い額
語学教室1万5000円5万円又は契約残額の20%のいずれか低い額
学習塾1万1000円2万円又は1か月分の授業料相当額のいずれか低い額
結婚相手紹介サービス3万円2万円又は契約残額の20%のいずれか低い額

いずれも上限であって、必ずこの額がかかるという意味ではない。

資料は「消費者は、クーリング・オフ期間の経過後においても、将来に向かって特定継続的役務提供等契約…を解除(中途解約)することができます。その際、事業者が消費者に対して請求し得る損害賠償などの額の上限は、以下のとおりです」として、役務ごとの額を表で示しています。「それ以上の額を既に受け取っている場合には、残額を返還しなければなりません」ともされています。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

「エステティックの中途解約は、必ず2万円かかる」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 必ず2万円かかる

    上限であって、必ずではありません。

  • B 契約残額の10%が必ずかかる

    10%のほうが高ければ2万円が上限です。

  • C 2万円と10%を足した額になる

    足すのではありません。

  • D 二つのうち低いほうが上限 正解

    正解です。上限であって、必ずかかる額ではありません。

上限であって、必ずかかる額ではありません。

知る収入を管理する★★★★

資料で確かめたこと

  • 中途解約はクーリング・オフ期間の経過後もできる
  • 事業者が請求し得る損害賠償などの額には上限がある
  • 上限は役務ごとに政令で定められている
  • エステティックは2万円又は契約残額の10%のいずれか低い額
  • 契約残額とは、対価の総額から既に提供された役務の対価を差し引いた額

それ以上の額を既に受け取っている場合には、残額を返還しなければならないとされている。

資料は、役務提供開始後の場合について、エステティックを「2万円又は契約残額※の10%に相当する額のいずれか低い額」としています。二つを足すのではなく、低いほうが上限です。しかもこれは上限であって、必ずこの額がかかるという意味ではありません。契約残額が150,000円なら10%は15,000円で、2万円より低いのでそちらが上限になります。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 中途解約の請求額に上限がある 正解

    通ります。役務ごとに政令で定められています。

  • B 上限は役務にかかわらず同じ額

    役務によって額が違います。

  • C 上限をこえた分も返ってこない

    残額を返還しなければならないとされています。

  • D クーリング・オフは30日以内

    8日以内とされています。

役務ごとに政令で定められています。

知る収入を管理する★★★★
  • 3か月で浮く額(円)
  • 6か月で浮く額(円)

解約にかかる額が20,000円なら、分かれ目は4か月。

資料は「事業者が消費者に対して請求し得る損害賠償などの額の上限は、以下のとおりです」として、役務ごとに異なる額を挙げています。エステティック2万円、学習塾1万1000円、結婚相手紹介サービス3万円などで同じではありません。「それ以上の額を既に受け取っている場合には、残額を返還しなければなりません」ともされています。クーリング・オフは「書面を受け取った日から数えて8日以内」です。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料に出てくる役務と、役務提供開始前に解除した場合の上限額です。

正しく組み合わせてください。

答え エステティック(役務提供開始前) … 2万円/語学教室(役務提供開始前) … 1万5000円/学習塾(役務提供開始前) … 1万1000円/結婚相手紹介サービス(役務提供開始前) … 3万円

役務ごとに額が違います。

わかる収入を管理する★★★★
エステティック(役務提供開始前) → 2万円語学教室(役務提供開始前) → 1万5000円学習塾(役務提供開始前) → 1万1000円結婚相手紹介サービス(役務提供開始前) → 3万円

美容医療と家庭教師は2万円、パソコン教室は1万5000円とされている。

資料は、契約の解除が役務提供開始前である場合について「契約の締結及び履行のために通常要する費用の額として役務ごとに政令で定める以下の額」として、エステティック2万円、美容医療2万円、語学教室1万5000円、家庭教師2万円、学習塾1万1000円、パソコン教室1万5000円、結婚相手紹介サービス3万円を挙げています。役務によって額が違います。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

長期契約をやめるかどうかを決める前に、確かめることを選びます。

あてはまるものを、すべて選んでください。

答え 収入減がどれだけ続く見込みか/解約すると毎月いくら浮くか/解約にいくらかかるか

三つそろって分かれ目が出ます。

わかる収入を管理する★★★★

やめたい契約 月5,000円

  • 解約にかかる額は、いちばん重い場合で20,000円
  • 分かれ目は 20,000 ÷ 5,000 = 4か月
  • 3か月なら15,000円で5,000円の持ち出し
  • 6か月なら30,000円で10,000円が残る

期間の見込みが決まらないと、向きが決まらない。

確かめるのは、収入減が続く見込みの期間、解約すると毎月いくら浮くか、そして解約にいくらかかるかです。この回では月5,000円・20,000円で分かれ目は4か月。3か月なら持ち出し、6か月なら10,000円が残ります。同僚がやめたかどうかや、去年より増えたかどうかは、この三つを教えてくれません。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

月5,000円が浮く契約で、解約にかかる額が20,000円のとき、損得の分かれ目は_です。

  • A 2か月

    2か月では10,000円しか浮きません。

  • B 4か月 正解

    正解です。20,000 ÷ 5,000 の分です。

  • C 10か月

    10か月では50,000円浮きます。

  • D 20か月ほど

    20か月ではありません。

20,000 ÷ 5,000 の分です。

見抜く収入を管理する★★★★

浮く額に見込みの期間をかけて、解約にかかる額と比べる

月々いくら浮くかだけを見て、解約するかを決める

分かれ目は、解約にかかる額 ÷ 毎月浮く額。

20,000 ÷ 5,000 = 4か月です。4か月続けば浮く額が20,000円になり、解約にかかる額と並びます。それより短ければ持ち出し、長ければ浮いた分が残ります。3か月なら15,000円で5,000円の持ち出し、6か月なら30,000円で10,000円が残る計算です。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

契約残額が150,000円で、上限が「2万円又は契約残額の10%のいずれか低い額」だとします。

上限はいくらになり、分かれ目は何か月になりますか。

  • A 15,000円で3か月 正解

    正解です。10%のほうが低いからです。

  • B 20,000円で4か月

    20,000円は10%より高いほうです。

  • C 35,000円で7か月

    足すのではありません。

  • D 150,000円で30か月

    150,000円は契約残額です。

10%のほうが低いからです。

見抜く収入を管理する★★★★

上限が20,000円なら

  • 分かれ目は4か月
  • 3か月では5,000円の持ち出し
  • 6か月では10,000円が残る

上限が15,000円なら

  • 分かれ目は3か月
  • 3か月でちょうど並ぶ
  • 6か月では15,000円が残る

契約残額150,000円の10%は15,000円。

150,000 × 10 ÷ 100 = 15,000円。2万円より低いので、資料の「いずれか低い額」では15,000円が上限になります。分かれ目は15,000 ÷ 5,000 = 3か月。上限が20,000円なら4か月でしたから、上限の額そのものが分かれ目を動かします。この場合は3か月でちょうど並びます。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

長期契約をやめるかどうかを見ていく順序です。

正しい順に、並べてください。

答え 収入減が何か月続く見込みかを置く → 解約すると毎月いくら浮くかを出す → 浮く額に月数をかける → 解約にかかる額と比べる

月数が決まらないと比べられません。

見抜く収入を管理する★★★★
  1. 収入減が何か月続く見込みかを置く
  2. 解約すると毎月いくら浮くかを出す
  3. 浮く額に月数をかける
  4. 解約にかかる額と比べる

月々の額だけで決めると、短い期間では持ち出しになる。

まず収入減が何か月続く見込みかを置きます。この回では3か月、あとで6か月になりました。次に毎月浮く額5,000円を出し、月数をかけて15,000円あるいは30,000円を出します。最後に解約にかかる20,000円と比べます。月々の額だけを見て解約すると、3か月で終わる場合に5,000円の持ち出しになります。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの手取りは360,000円でしたが、休業で3か月だけ300,000円になります。支出は340,000円のままです。

3か月分の赤字は、いくらですか。

答え 120000円

40,000 × 3 の分です。

ケース収入を管理する★★★
120,000円(3か月分の赤字)÷300,000円(緊急資金)×10040%

340,000 − 300,000 = 40,000円が毎月の赤字で、40,000 × 3 = 120,000円が3か月分です。緊急資金が300,000円あれば、300,000 − 120,000 = 180,000円が残る計算になります。3か月で終わるなら、緊急資金の中に収まります。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

月5,000円の長期契約をやめようとしています。中途解約でかかる額は、いちばん重い場合で20,000円です。収入減は3か月の予定です。

3か月で見ると、どうなりますか。

  • A 5,000円の持ち出しになる 正解

    正解です。15,000円しか浮きません。

  • B 5,000円が浮く

    浮くのではなく持ち出しになります。

  • C ちょうど同じ額になる

    同じ額ではありません。

  • D 20,000円が浮くことになる

    20,000円は解約にかかる額です。

15,000円しか浮きません。

ケース収入を管理する★★★

3か月だけ収入が減るAさん

手取り(前→後)
360,000円→300,000円
支出
340,000円のまま
毎月の赤字
40,000円
やめたい契約
月5,000円
中途解約でかかる額
いちばん重い場合で20,000円

金額はこちらで置いた例。上限の考え方は資料の記述。

5,000 × 3 = 15,000円が3か月で浮く額です。解約にかかる額が20,000円なら、20,000 − 15,000 = 5,000円の持ち出しになります。3か月で終わる収入減のために解約すると、浮く額より解約にかかる額のほうが大きくなります。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

収入が減る期間が3か月から6か月へ延びることになりました。毎月の赤字は40,000円です。

6か月分の赤字は、いくらですか。

答え 240000円

40,000 × 6 の分です。

ケース収入を管理する★★★★
240,000円(6か月分の赤字)÷300,000円(緊急資金)×10080%

40,000 × 6 = 240,000円です。緊急資金300,000円から出すと、300,000 − 240,000 = 60,000円しか残りません。3か月のときは180,000円残る計算でしたから、残る額は3分の1になります。期間が2倍になると、緊急資金の減り方も2倍になります。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

収入減が6か月に延びました。月5,000円が浮く契約で、解約にかかる額は20,000円です。

6か月で見ると、どうなりますか。

  • A 5,000円の持ち出しになる

    5,000円の持ち出しは3か月のときです。

  • B ちょうど同じ額で並ぶ

    並ぶのは4か月のときです。

  • C 10,000円が残る 正解

    正解です。30,000 − 20,000 の分です。

  • D 30,000円まるごと残る

    解約にかかる額を引きます。

30,000 − 20,000 の分です。

ケース収入を管理する★★★★
  • 5,000円毎月浮く額
  • 15,000円(5,000円の持ち出し)3か月では
  • 20,000円(ちょうど並ぶ)4か月では
  • 30,000円(10,000円が残る)6か月では
  • いちばん重い場合で20,000円解約にかかる額

金額はこちらで置いた例。上限の考え方は資料の記述。

5,000 × 6 = 30,000円が浮き、解約にかかる20,000円を引くと30,000 − 20,000 = 10,000円が残ります。3か月のときは5,000円の持ち出しでした。同じ契約、同じ解約の額でも、期間が3か月か6か月かで向きが変わります。分かれ目は4か月です。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

緊急資金は300,000円あります。6か月分の赤字240,000円をここから出しました。

残る緊急資金は、いくらですか。

答え 60000円

300,000 − 240,000 の分です。

ケース収入を管理する★★★★
  • 3か月で終わったとき残る額(円)
  • 6か月に延びたとき残る額(円)

差は120,000円。3か月分の赤字と同じ額。

300,000 − 240,000 = 60,000円です。3か月で終わっていれば180,000円残る計算でしたから、残る額は3分の1になります。ここで解約していれば10,000円が浮いていたので、60,000 + 10,000 = 70,000円になっていた計算です。期間が延びるほど、解約の効き方も大きくなります。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

収入減が3か月で終わるか、6か月まで延びるかがはっきりしません。

確かめておくのは、どれでしょう。

  • A 同僚がやめたかどうか

    他人の行動は、自分の分かれ目とは別です。

  • B 分かれ目の月数 正解

    正解です。4か月をこえるかどうかで向きが変わります。

  • C 去年の支出との差

    去年との差では分かれ目が出ません。

  • D いちばん高かった月の支出

    高かった月の支出でも出ません。

4か月をこえるかどうかで向きが変わります。

判断収入を管理する★★★★
  1. 3か月15,000円が浮く。5,000円の持ち出し
  2. 4か月20,000円が浮く。ちょうど並ぶ
  3. 6か月30,000円が浮く。10,000円が残る

解約にかかる額を20,000円とした場合。金額はこちらで置いた例。

この回では、解約にかかる額20,000円を毎月浮く額5,000円で割ると4か月。3か月で終わるなら持ち出し、6か月まで延びるなら10,000円が残ります。期間がはっきりしないときは、分かれ目が何か月かを先に出しておくと、どちらに転ぶかを見分けられます。同僚の行動、去年との差、いちばん高かった月の支出は、この分かれ目を教えてくれません。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

「3か月だけだから、契約もやめてしまおう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 契約の順位

    順位では分かれ目が出ません。

  • B 去年との差

    去年との差でも出ません。

  • C いちばん高い契約

    高い契約でも分かれ目は出ません。

  • D 解約にかかる額 正解

    正解です。浮く額より大きいことがあります。

浮く額より大きいことがあります。

判断収入を管理する★★★
  • 5,000円毎月浮く額
  • いちばん重い場合で20,000円解約にかかる額
  • 15,000円(5,000円の持ち出し)3か月では
  • 30,000円(10,000円が残る)6か月では
  • 4か月分かれ目

金額はこちらで置いた例。上限の考え方は資料の記述。

この回では、月5,000円の契約を3か月でやめると15,000円しか浮きません。解約にかかる額が20,000円なら5,000円の持ち出しです。6か月まで延びれば30,000円浮いて10,000円が残ります。分かれ目は4か月。契約の順位も、去年との差も、いちばん高い契約も、この比べ方を教えてくれません。

出典 消費者庁「特定商取引法ガイド」特定継続的役務提供 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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