家計を整える

スマホ代1万円を5,000円に。年間でどれだけ変わる?

足してはいけないものを足すと、結論が逆になります。

このページの要点

月10,000円が5,000円になれば、差は月5,000円、年60,000円。乗換えで新たに出るのは違約金で、上限は1,100円です。60,000 − 1,100 = 58,900円が残ります。ところが端末の残債56,000円まで足すと、残りは2,900円に見えます。残債は乗り換えても乗り換えなくても払う額なので、乗換費用には数えません。

最終更新 2026年9月14日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 乗換費用
  2. 乗換費用
  3. 乗換費用

わかる 2 問

  1. 乗換費用
  2. 乗換費用

見抜く 3 問

  1. 乗換費用
  2. 乗換費用
  3. 乗換費用

ケースで考える 5 問

  1. 年間効果
  2. 乗換費用
  3. 年間効果
  4. 乗換費用
  5. 継続効果

判断する 2 問

  1. 固定費削減
  2. 年間効果

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は、2019年10月以降の新料金プランの違約金について書いています。

ルール上の上限は、どれですか。

  • A 11,000円

    11,000円という額は資料にありません。

  • B 10,000円

    10,000円は上限ではありません。

  • C 1,100円 正解

    正解です。資料は1,100円としています。

  • D 上限は決まっていない

    上限は設けられていると書かれています。

資料は1,100円としています。

知る家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • 2019年10月以降の新料金プランの違約金の上限は1,100円
  • 違約金の設定がないプランも多くある
  • 主要事業者は1,100円と月額料金のどちらか低い方が上限
  • 解約手数料と事業者変更手数料は請求できないものの例
  • 端末の分割支払いは支払いが終わるまで毎月請求がある

総務省 携帯電話ポータルサイトのコラム1・コラム2から。

資料は「2019年10月以降の新料金プラン(③の各社が提供するもの)の違約金は、ルール上の上限は 1,100円 ですが、違約金の設定がないものも多くあります。」としています。さらに2022年7月1日施行のルールでは、主要事業者の携帯電話サービス等について「1,100円とサービスの月額料金のどちらか低い方が上限」とされています。月額料金が5,000円なら、低いほうは1,100円です。上限であって、必ずかかる額ではありません。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

「乗り換えると解約手数料が必ずかかる」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 必ずかかる

    請求できないものの例に挙がっています。

  • B 違約金と同じ額

    違約金とは別のものです。

  • C 事業者変更手数料だけかかる

    事業者変更手数料も同じ例に入っています。

  • D 請求できないものにある 正解

    正解です。請求できないものの例です。

解約手数料は請求できないものの例です。

知る家計を整える★★★★
乗換えで新たに出る額 = 違約金(上限1,100円)解約手数料 → 請求できないものの例事業者変更手数料 → 請求できないものの例端末の分割残債 → もともと払う額

オプション手続きの料金は除く。

資料は2022年7月1日施行のルールについて、請求できないものの例として「解約手数料(利用者の便宜を図るためのオプション手続きの料金を除く。)」と「事業者変更手数料(利用者の便宜を図るためのオプション手続きの料金を除く。)」を挙げています。どちらも原則としてかかりません。かかりうるのは違約金のほうで、上限は1,100円と月額料金のどちらか低い方です。かかると思い込んでいるものが、実はかからないこともあります。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 解約手数料は請求できる

    請求できないものの例に挙がっています。

  • B 端末の分割支払いは残る 正解

    通ります。資料の3番にそうあります。

  • C 違約金の上限は11,000円

    上限は1,100円とされています。

  • D 乗換えに費用は一切かからない

    違約金がかかる場合があります。

資料はチェックポイントの3番に書いています。

知る家計を整える★★★★

乗換え元のチェックポイント

  • 1 違約金等が発生することがあります
  • 2 家族割や固定回線とのセット割がある場合の注意点
  • 3 端末の分割支払いは残る
  • 4 オプションサービスの解約忘れに注意

資料はこのほかにSIMロックの確認、決済サービスとポイントも挙げている。

資料の乗換え元のチェックポイント3は「端末の分割支払いは残る」で、支払いが終わるまでの数か月から数年は毎月請求があるとされています。解約手数料は請求できないものの例に挙がっており、違約金のルール上の上限は1,100円で11,000円ではありません。乗換えに費用が一切かからないとも書かれていません。違約金がかかる場合があり、設定がないプランも多い、というのが資料の書き方です。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

四つのものを、資料の説明と組み合わせてください。

答え 違約金 … 1,100円と月額料金の低い方が上限/解約手数料 … 請求できないものの例に挙がっている/端末の分割支払い … 支払いが終わるまで毎月請求がある/工事費等の残債 … 契約満了時にゼロとなる額

かかるもの、かからないもの、もともと払うものがあります。

わかる家計を整える★★★
区分
請求できる電気通信サービスの利用料
請求できる違約金(1,100円と月額料金の低い方が上限)
請求できる開設工事費等の残債
請求できない解約手数料
請求できない事業者変更手数料

2022年7月1日施行のルール。オプション手続きの料金は除く。

資料は2022年7月1日施行のルールとして、解約時に請求できるものと、できないものを分けて挙げています。違約金は請求できるものの一つですが、主要事業者の携帯電話サービス等では1,100円と月額料金のどちらか低い方が上限です。解約手数料と事業者変更手数料は請求できないものの例に入っています。端末の分割支払いは請求できる・できないの話ではなく、もともと払う契約が残るということです。工事費等の残債は契約期間に応じて低減し、契約満了時にゼロとなる額とされています。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 新料金プランの違約金の上限は1,100円/解約手数料は請求できないものの例にある/端末の分割支払いは乗り換えても残る

免除も、必ずも、資料には書かれていません。

わかる家計を整える★★★★

資料に書かれている

  • 違約金の上限は1,100円
  • 解約手数料は請求できないものの例
  • 端末の分割支払いは支払いが終わるまで続く

資料に書かれていない

  • 乗換えによる端末代の免除
  • 違約金がすべてのプランにあること
  • 具体的な料金プランの額

読み取れないものを足さない。

資料が書いているのは、2019年10月以降の新料金プランの違約金の上限が1,100円であること、解約手数料と事業者変更手数料が請求できないものの例であること、端末の分割支払いは支払いが終わるまで毎月請求があることです。乗り換えると端末代が免除されるという記述はありません。また「違約金の設定がないものも多くあります」とあるので、すべてのプランに必ずあるわけでもありません。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

端末の分割残債は、乗り換えても乗り換えなくても_です。

  • A 増える額

    乗り換えたから増える額ではありません。

  • B 払う額 正解

    正解です。どちらの場合も払う額です。

  • C 返ってくる額

    返ってくるとは書かれていません。

  • D 違約金と同じ扱い

    違約金は乗換えで新たに出る額です。

乗換えで新たに出る額ではありません。

見抜く家計を整える★★★★

乗換えで新たに出る額だけを費用に数える

もともと払う端末の残債まで費用に足す

残債は乗り換えなくても払う額。

資料は端末の分割支払いについて「支払いが終わるまでの数か月から数年は毎月請求がある」としています。乗り換えなければ払わなくてよくなる額ではありません。だから乗換費用として足すと、乗り換えたせいで出た額のように見えてしまいます。乗換えで新たに出るのは違約金のほうで、上限は1,100円。この二つを分けておかないと、判断が変わります。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

乗換費用に何を数えるかで、同じ数字から別の答えが出ます。

残債まで足すと、何が変わりますか。

  • A 実際に払う総額

    実際に払う額は変わりません。

  • B 毎月下がる額

    毎月下がる額は5,000円のままです。

  • C 判断が逆に見える 正解

    正解です。58,900円と2,900円に分かれます。

  • D 端末の値段そのもの

    端末の値段は96,000円のままです。

58,900円が2,900円に見えます。

見抜く家計を整える★★★★

同じ乗換えを、二つの数え方で

1年で下がる額
60,000円
外したとき
60,000 − 1,100 = 58,900円
足したとき
60,000 − 1,100 − 56,000 = 2,900円
56,000円(残債そのもの)

実際に払う総額も、毎月下がる額も、端末の値段も、足し方を変えたくらいでは動きません。動くのは見え方のほうです。残債を外せば58,900円が残り、足せば2,900円しか残らないように見える。前者なら見直す価値があり、後者ならほとんどないように思えます。同じ契約、同じ金額なのに、数え方だけで結論が入れ替わります。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

乗換え元のチェックポイントを、資料に挙げられている順に並べてください。

答え 違約金等が発生することがあります → 家族割や固定回線とのセット割の注意点 → 端末の分割支払いは残る → オプションサービスの解約忘れに注意

資料は1から番号を振って並べています。

見抜く家計を整える★★★★
乗換え元で確かめること
  • 1 違約金等 → 乗換えで新たに出る額
  • 2 セット割の条件 → 乗換えで新たに出る額
  • 3 端末の分割支払い → もともと払う額
  • 4 オプションの解約忘れ → もともと払う額

資料の番号のまま。性質は二つに分かれる。

資料の乗換え元のチェックポイントは、1が違約金等、2が家族割や固定回線とのセット割、3が端末の分割支払い、4がオプションサービスの解約忘れです。このあとに5のSIMロックの確認、6の決済サービスとポイントが続きます。1と2は乗換えで新たに出る額の話、3と4はもともと払っている額の話で、性質が二つに分かれています。並べてみると、その切れ目が見えてきます。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの通信費は月10,000円です。見直すと月5,000円になりそうだと分かりました。

1年ではいくら変わりますか。

答え 60000円

5,000 × 12 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 月10,000円いまの通信費
  • 月5,000円見直し後
  • 5,000円月の差
  • 60,000円1年の差

金額はこちらで置いた例。

10,000 − 5,000 = 5,000円が毎月の差で、1年では5,000 × 12 = 60,000円です。通信費は契約で額が決まっているので、いちど下げれば翌月以降も同じだけ下がり続けます。ここまでは足し算とかけ算だけの話。難しくなるのは、乗換えのときに何がいくらかかるかを数えるところからです。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

端末代96,000円を24回払いにしていて、10か月目に乗り換えます。

残っている端末代は、いくらですか。

  • A 56,000円 正解

    正解です。4,000 × 14 = 56,000円です。

  • B 40,000円

    40,000円はもう払い終えた分です。

  • C 96,000円

    96,000円は端末代の全部です。

  • D 4,000円だけになる

    4,000円は1回あたりの額です。

96,000 ÷ 24 × 14 の分です。

ケース家計を整える★★★
96,000÷24×1456,000円

96,000 ÷ 24 = 4,000円が1回あたりで、10か月目なら残りは24 − 10 = 14回。4,000 × 14 = 56,000円が残ります。40,000円はもう払い終えた10回分で、40,000 + 56,000 = 96,000円と合います。資料は「スマートフォンなどの端末代金を分割払いにしている場合は、支払いが終わるまでの数か月から数年は毎月請求があることにご注意ください。」としています。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

1年で60,000円下がり、乗換えで出る違約金は上限の1,100円だとします。

1年の残りは、いくらですか。

答え 58900円

60,000 − 1,100 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 1年で下がる額(円)
  • 違約金の上限(円)

1,100 ÷ 5,000 = 0.22。1か月分の差にも届かない。

60,000 − 1,100 = 58,900円です。違約金1,100円は、月の差5,000円で割ると1,100 ÷ 5,000 = 0.22。1か月分の差にも届かない額なので、1か月たたずに取り戻せる計算になります。資料は「元から違約金の設定がないプランもあります」ともしているので、0円で済む場合もあります。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

1年で60,000円下がります。違約金1,100円と端末残債56,000円を、どちらも乗換費用として引いてみます。

1年の残りは、いくらに見えますか。

  • A 2,900円 正解

    正解です。残債まで引くとこの額に見えます。

  • B 58,900円

    58,900円は残債を外した正しい額です。

  • C 60,000円

    60,000円は何も引かない額です。

  • D 56,000円だけ残る

    56,000円は残債そのものの額です。

60,000 − 1,100 − 56,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 残債を外した残り(円)
  • 残債まで引いた残り(円)

差の56,000円は、足してはいけない残債の額そのもの。

60,000 − 1,100 − 56,000 = 2,900円に見えます。これは残債まで足した場合の計算で、正しくは58,900円です。差は58,900 − 2,900 = 56,000円で、足してしまった残債そのものの額。同じ数字から20倍以上ちがう答えが出ます。見直す価値がほとんどないように見えるのは、足してはいけないものを足したせいです。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

資料は、24か月契約で10か月目に解約した場合、工事費の(24-9)/24を請求できるとしています。工事費が24,000円だとします。

請求できる額は、いくらですか。

答え 15000円

24 − 9 = 15、24,000 × 15 ÷ 24 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 分子を出す(24 − 9 = 15)
  2. 割合にする(15 ÷ 24 = 0.625)
  3. 工事費にかける(24,000 × 0.625 = 15,000円)

(24-9)/24 は資料の記述。工事費24,000円はこちらで置いた例。

24 − 9 = 15なので、24,000 × 15 ÷ 24 = 15,000円です。15 ÷ 24 = 0.625で62.5%にあたります。10か月目なのに引くのが9であることに気をつけてください。資料はこの残債について「電気通信サービスの契約期間に応じて低減し、契約満了時にゼロとなる額」としています。時間がたつほど請求できる額が減る仕組みです。なお、これは開設工事費についての例で、携帯電話の端末代とは別のものです。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

Aさんは乗換えを検討し始めました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 違約金があるかどうか 正解

    正解です。引く額がここで決まります。

  • B 去年の通信費との差

    去年との差では引く額が出ません。

  • C 友人が使っている会社

    他人の会社でも引く額は出ません。

  • D いちばん高かった月の請求額

    1か月の請求額では引く額が出ません。

乗換えで新たに出る額はここだけです。

判断家計を整える★★★★
  1. 1か月目5,000円下がる
  2. 違約金1,100円1か月分の差にも届かない
  3. 12か月目60,000円下がる

1,100 ÷ 5,000 = 0.22。

乗換えで新たに出るのは違約金で、資料によれば上限は1,100円、設定がないプランも多くあります。あるかないか、あるならいくらかが分かれば、60,000円から引く額が決まります。去年との差や友人の会社、いちばん高かった月の請求額からは、この額は出てきません。端末の残債は、乗り換えなくても払う額なので、ここでは引きません。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

「端末代が56,000円も残ってるから、乗り換えても意味がない」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 料金の順位

    順位では分け方が出ません。

  • B 去年との差

    去年との差でも出ません。

  • C いちばん安いプラン

    安いプランを探すのは、そのあとです。

  • D 乗換費用に何を数えるか 正解

    正解です。ここで結論が入れ替わります。

残債は乗り換えなくても払う額です。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 乗換えで新たに出る額だけを引けば、価値が正しく見える
  • 違約金は上限1,100円で、設定がないプランも多い

デメリット

  • もともと払う額まで足すと、価値がほとんどないように見える
  • かからない解約手数料を見込むと、さらに小さく見える

乗り換えるかどうかは、この回では決めない。

56,000円は確かに残っています。ただしそれは、乗り換えても乗り換えなくても払う額です。乗換えで新たに出るのは違約金だけで、上限は1,100円。数え方を変えると、残りは2,900円にも58,900円にも見えます。順位や去年との差、いちばん安いプランを見ても、この分け方は出てきません。そのうえで乗り換えるかどうかは人によって違うので、ここでは決めません。

出典 総務省「携帯電話ポータルサイト 3.乗換えのチェックポイントは?」 / 2026年9月時点の情報

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