家計を整える

共働きだから生活防衛資金は少なくても大丈夫?

三つのケースを並べると、3.8倍の幅が出ます。

このページの要点

夫280,000円・妻220,000円で生活費380,000円。夫だけ止まれば赤字160,000円で6か月960,000円、妻だけなら600,000円、両方なら2,280,000円。いちばん軽いケースと重いケースで3.8倍の差です。同じ会社なら両方同時があるので2,280,000円のほう。変動費を全部削っても1,500,000円で、夫だけの約1.56倍です。

最終更新 2026年9月25日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. リスク分散
  2. リスク分散
  3. リスク分散

わかる 2 問

  1. リスク分散
  2. 複数収入

見抜く 3 問

  1. 収入相関
  2. 収入相関
  3. 緊急資金

ケースで考える 5 問

  1. 複数収入
  2. 世帯固定費
  3. 緊急資金
  4. 世帯固定費
  5. 複数収入

判断する 2 問

  1. 収入相関
  2. 複数収入

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

IPAの資料は、重要なデータのバックアップについて「321ルール」を説明しています。

データはいくつ持つとされていますか。

  • A 2つ

    2つはバックアップの数です。

  • B 1つ

    1つは運用データの数です。

  • C 3つ 正解

    正解です。資料は3つとしています。

  • D 6つをこえる

    6つをこえるとはされていません。

資料は3つとしています。

知る家計を整える★★★
321ルールの数字内容
3データを3つ持つ(運用1つ+バックアップ2つ)
22種類の異なる媒体でバックアップする
11つは異なる場所(オフサイト)で保管する
10パスワードは最低でもこの文字数にする

IPA「日常における情報セキュリティ対策」から。最終更新日2023年4月20日。

資料は「データを3つ持ち(運用データ1つ、バックアップデータ2つ)」としています。1 + 2 = 3です。2つはバックアップの数、1つは運用データの数で、どちらも内訳のほう。さらに「2種類の異なる媒体でバックアップし、そのうち1つは異なる場所(オフサイト)で保管する」とされています。数を増やすだけでは足りないという組み立てです。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

「データを3つ持っていれば、同じ場所に置いていてよい」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 同じ場所でよい

    異なる場所に保管するとされています。

  • B 同じ媒体でよい

    2種類の異なる媒体とされています。

  • C 保管の場所は資料に書かれていない

    「異なる場所(オフサイト)」と書かれています。

  • D 1つは異なる場所に保管する 正解

    正解です。1つは異なる場所に保管するとされています。

資料は1つを異なる場所で保管するとしています。

知る家計を整える★★★★

三つのケースの赤字を並べて、どのケースで備えるか決める

収入源が二つあるから備えは少なくてよいと考える

必要な額は600,000円から2,280,000円まで3.8倍の幅がある。

資料は321ルールを「データを3つ持ち(中略)2種類の異なる媒体でバックアップし、そのうち1つは異なる場所(オフサイト)で保管する」としています。数を3つにするだけでなく、媒体を2種類に分け、1つは場所も分けます。同じ場所にまとめておけば、3つあっても同時に失うからです。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 321ルールでは媒体は1種類でよいとされている

    2種類の異なる媒体とされています。

  • B パスワードは最低10文字とされている 正解

    通ります。資料のとおりです。

  • C 321ルールではバックアップは1つでよい

    バックアップデータは2つです。

  • D 同じパスワードを使い回してよいとされている

    使い回さないようにとされています。

資料は最低でも10文字としています。

知る家計を整える★★★★

321ルール

  • 3 データを3つ持つ(運用1つ+バックアップ2つ)
  • 2 2種類の異なる媒体でバックアップする
  • 1 そのうち1つは異なる場所(オフサイト)で保管する
  • 理想的なバックアップの方法とされている

数を増やすことと、媒体・場所を分けることが別に並んでいる。

資料は「大小英字、数字および記号を混在させて、最低でも10文字にしてください」としています。321ルールでは媒体は「2種類の異なる媒体」で1種類ではありません。バックアップデータは2つで1つではありません。「他のシステムやインターネットサービスで同じパスワードを使い回さないでください」とも書かれています。数字と条件を一つずつ確かめます。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の数字と、その内容を組み合わせてください。

答え 3 … データを3つ持つ(運用データ1つ、バックアップデータ2つ)/2 … 2種類の異なる媒体でバックアップする/1 … 1つは異なる場所(オフサイト)で保管する/10 … パスワードは最低でもこの文字数にする

一つだけバックアップの話ではありません。

わかる家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • 321ルールはデータを3つ持つことだけを求めていない
  • 2種類の異なる媒体でバックアップする
  • そのうち1つは異なる場所(オフサイト)で保管する
  • パスワードは最低でも10文字
  • 同じパスワードを使い回さないようにとされている

数を増やしても、同じ場所にあれば同時に失う。

資料の321ルールは、データを3つ持ち、2種類の異なる媒体でバックアップし、そのうち1つは異なる場所で保管するという内容です。10はパスワードの文字数で「大小英字、数字および記号を混在させて、最低でも10文字にしてください」とされています。数を増やすことと、置き場所を分けることが別に並んでいます。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 321ルールではデータを3つ持つとされている/2種類の異なる媒体でバックアップするとされている/同じパスワードを使い回さないようにとされている

資料は情報セキュリティ対策についてのものです。

わかる家計を整える★★★★

資料が示していること

  • 321ルールの三つの数字とその内容
  • パスワードは最低でも10文字
  • 同じパスワードを使い回さないこと
  • 日常的に対策を行うことが重要とされている

資料が示していないこと

  • 世帯の生活防衛資金の目安
  • 収入が同時に減る確率
  • 生活費や固定費の額

この回の家計の金額はすべてこちらで置いた例。

資料が示しているのは、321ルールでデータを3つ持つこと、2種類の異なる媒体でバックアップすること、同じパスワードを使い回さないことです。世帯の生活防衛資金の目安や、収入が同時に減る確率は書かれていません。この回でもその確率は示さず、三つのケースの額を並べるだけにしています。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

両方の収入が止まった場合に必要な額は、夫だけが止まった場合の_です。

  • A 約1.5倍

    約1.5倍は変動費を削った場合との比に近い数です。

  • B 約3.8倍

    約3.8倍は妻だけの場合との比です。

  • C 約2.38倍 正解

    正解です。2,280,000 ÷ 960,000 = 2.375です。

  • D 約5倍をこえる

    5倍にはなりません。

2,280,000 ÷ 960,000 の分です。

見抜く家計を整える★★★★
妻だけ止まる 600,000円→夫だけ止まる 960,000円→両方止まる 2,280,000円→両方止まり変動費を削る 1,500,000円

いちばん軽い600,000円といちばん重い2,280,000円で3.8倍。

2,280,000 ÷ 960,000 = 2.375なので約2.38倍です。約3.8倍は妻だけが止まった場合の600,000円との比。約1.5倍は変動費を削った1,500,000円と960,000円の比(約1.56倍)に近い数字です。どのケースと比べるかで倍率が変わるので、比べる相手を先に決めます。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

共働きで収入源が二つあります。

このことだけでは分からないのは、どれですか。

  • A 収入源の数

    収入源の数は分かっています。

  • B 同時に止まるか 正解

    正解です。ケースの想定が入っていません。

  • C 世帯の手取り

    世帯の手取りも分かっています。

  • D 毎月の生活費の合計額

    生活費も分かっています。

ケースの想定が入っていません。

見抜く家計を整える★★★★

夫280,000円・妻220,000円の共働き世帯

生活費
380,000円(固定費250,000円)
妻だけ止まる
赤字100,000円 → 6か月600,000円
夫だけ止まる
赤字160,000円 → 6か月960,000円
両方止まる
赤字380,000円 → 6か月2,280,000円
変動費を全部削る
6か月1,500,000円

収入源の数も、世帯の手取り500,000円も、生活費380,000円も分かっています。分からないのは同時に止まるかどうかです。別々に止まるなら600,000円か960,000円、同時なら2,280,000円。収入源が二つあるという事実はどのケースでも同じで、必要な額を決めているのはケースの想定のほうです。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

ケース別に必要な6か月分の額を、大きい順に並べてください。

答え 2,280,000円(両方止まる) → 1,500,000円(両方止まり変動費を削る) → 960,000円(夫だけ止まる) → 600,000円(妻だけ止まる)

削ったケースが二番目に来ます。

見抜く家計を整える★★★★
  1. 妻だけ止まる600,000円
  2. 夫だけ止まる960,000円
  3. 両方+変動費を削る1,500,000円
  4. 両方止まる2,280,000円

3.8倍の幅がある。どのケースで備えるかで額が決まる。

両方止まる2,280,000円、両方止まって変動費を削る1,500,000円、夫だけ止まる960,000円、妻だけ止まる600,000円の順です。いちばん重いケースといちばん軽いケースで3.8倍。変動費を全部削っても、夫だけが止まった場合の約1.56倍あります。固定費が生活費の約65.8%を占めているからです。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

夫の手取りは280,000円、妻は220,000円で、生活費は月380,000円です。夫の収入が止まりました。

月の赤字は、いくらですか。

答え 160000円

380,000 − 220,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 280,000円夫の手取り
  • 220,000円妻の手取り
  • 380,000円(固定費250,000円)生活費
  • 赤字160,000円夫だけ止まる
  • 赤字100,000円妻だけ止まる

金額はこちらで置いた例。

残る収入は妻の220,000円なので、380,000 − 220,000 = 160,000円の赤字です。妻だけが止まった場合は残る収入が280,000円で赤字は100,000円。どちらが止まるかで赤字が違います。両方が止まれば赤字は生活費そのままの380,000円になります。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

生活費380,000円のうち、固定費は250,000円です。

固定費の割合は、どれですか。

  • A 約65.8% 正解

    正解です。250,000 ÷ 380,000 ≒ 0.658です。

  • B 約34.2%

    約34.2%は変動費の割合です。

  • C 約52.0%

    約52.0%になる割り算はありません。

  • D 約152%になる

    割る向きが逆になっています。

250,000 ÷ 380,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
250,000÷380,000×100=約65.8%

250,000 ÷ 380,000 = 0.65789…なので約65.8%です。約34.2%は変動費130,000円のほうの割合で、足すと100%になります。約52.0%になる割り算はここにありません。固定費が3分の2近くを占めるので、変動費を全部削っても生活費は約34.2%しか下がりません。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

夫婦が同じ会社で働いていて、両方の収入が同時に止まりました。生活費は月380,000円で、6か月分を備えます。

必要な額は、いくらですか。

答え 2280000円

380,000 × 6 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 夫だけ止まる 赤字160,000円 → 6か月960,000円
  2. 妻だけ止まる 赤字100,000円 → 6か月600,000円
  3. 両方止まる 赤字380,000円 → 6か月2,280,000円
  4. いちばん軽いケースと重いケースで3.8倍
  5. 夫だけの場合との比は約2.38倍

どのケースで備えるかを決めないと、額が決まらない。

残る収入がないので赤字は生活費そのままの380,000円。380,000 × 6 = 2,280,000円です。夫だけが止まった場合の960,000円の約2.38倍、妻だけの600,000円の3.8倍になります。収入源が二つあることは変わらないのに、同時に止まるかどうかで必要な額がこれだけ動きます。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

両方の収入が止まり、変動費130,000円をすべて削って固定費250,000円だけにしたとします。6か月分を備えます。

必要な額は、いくらですか。

  • A 1,500,000円 正解

    正解です。250,000 × 6 = 1,500,000円です。

  • B 2,280,000円

    2,280,000円は削る前の額です。

  • C 780,000円

    780,000円は減った額です。

  • D 2,280,000円をこえる

    削れば額は減ります。

250,000 × 6 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 削る前(円)
  • 変動費を全部削ったあと(円)

780,000円減って約34.2%減。固定費が約65.8%を占めるため。

250,000 × 6 = 1,500,000円です。2,280,000円から780,000円、約34.2%減ります。ただし夫だけが止まった場合の960,000円の約1.56倍で、まだ大きい額です。固定費が生活費の約65.8%を占めているので、変動費を全部削っても3分の1強しか下がりません。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

妻の収入220,000円だけが止まりました。残る収入は夫の280,000円で、生活費は380,000円です。6か月分を備えます。

必要な額は、いくらですか。

答え 600000円

100,000 × 6 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 妻だけ止まる(円)
  • 夫だけ止まる(円)
  • 両方止まる(円)

いちばん軽いケースと重いケースで3.8倍。

赤字は 380,000 − 280,000 = 100,000円なので、100,000 × 6 = 600,000円です。三つのケースの中でいちばん少ない額になります。夫だけが止まれば960,000円、両方なら2,280,000円。この600,000円を前提に備えると、ほかの二つのケースでは足りません。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

夫婦が同じ会社で働いています。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 両方止まった場合の額 正解

    正解です。同時に止まる場合が起こりえます。

  • B 去年の収入との差

    去年との差では分かりません。

  • C 同年代の平均収入

    平均でも分かりません。

  • D いちばん収入が多かった月の額

    過去の最高額でも分かりません。

同時に止まる場合が起こりえます。

判断家計を整える★★★★
夫婦が同じ会社で働いている
  • 両方同時を前提にする → 6か月2,280,000円
  • 夫だけを前提にする → 960,000円(1,320,000円足りない)
  • 変動費を全部削る → 1,500,000円まで下げられる
  • 収入源が二つあることだけ見る → ケースが決まらない

同時に減る確率は示さない。額を並べるだけにする。

同じ会社なら、片方だけでなく両方が同時に減ることがあります。そのときの赤字は380,000円で、6か月分は2,280,000円。夫だけを前提にした960,000円では1,320,000円足りません。去年の収入との差や平均収入、過去にいちばん多かった月の額からは、この2,280,000円は出てきません。いちばん重いケースを先に置いて数えます。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

「共働きで収入源が二つあるから、備えは少なくていいでしょう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 収入源の数

    数だけでは額が決まりません。

  • B 去年との差

    去年との差でも分かりません。

  • C 世帯の手取り

    世帯の手取りでも分かりません。

  • D 同時に止まる場合 正解

    正解です。同時に止まる場合を見ます。

同時に止まるなら、必要な額は2,280,000円です。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 三つのケースを並べれば、必要な額の幅が数で出る
  • 固定費と変動費を分ければ、削れる額も分かる

デメリット

  • 収入源の数だけでは、どのケースになるか決まらない
  • 変動費を全部削っても、固定費が約65.8%を占めている

どのケースで備えるべきかは、この回では決めない。

収入源が二つあるのは事実ですが、妻だけなら600,000円、夫だけなら960,000円、両方なら2,280,000円で3.8倍の幅があります。収入源の数や世帯の手取りを見ても、どのケースになるかは決まりません。資料でもデータを3つ持つだけでなく、媒体と場所を分けるとされていました。どのケースで備えるべきかは、ここでは決めません。

出典 IPA「日常における情報セキュリティ対策」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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