家計を整える

月25万円使っている。まず減らすなら固定費?変動費?

減る額が同じでも、要る判断の回数が違います。

このページの要点

手取り300,000円、支出250,000円。固定費150,000円と変動費100,000円に分けると、支出に占める固定費は60%です。通信費を12,000円から7,000円にしても、食費を60,000円から55,000円にしても、減るのは月5,000円、年60,000円で同じ。違いは回数に出ます。通信費は手続き1回、食費は月ごとに12回の判断が要ります。

最終更新 2026年9月14日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 変動費
  2. 変動費
  3. 変動費

わかる 2 問

  1. 固定費
  2. 変動費

見抜く 3 問

  1. 継続性
  2. 継続性
  3. 削減効果

ケースで考える 5 問

  1. 固定費
  2. 削減効果
  3. 変動費
  4. 固定費
  5. 固定費

判断する 2 問

  1. 継続性
  2. 生活満足度

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

農林水産省は、食品ロスを事業系と家庭系に分けて量を示しています。

各家庭から出る分は、どれですか。

  • A 約48万t

    48万tは食品小売業の分です。

  • B 約224万t 正解

    正解です。家庭系は224万tとされています。

  • C 約237万t

    237万tは事業系の合計です。

  • D 約461万tのすべて

    461万tは事業系と家庭系を足した全体です。

家庭系は224万tとされています。

知る家計を整える★★★
  • 461万t食品ロスの量(令和6年度推計値)
  • 237万t事業系食品ロス
  • 224万t家庭系食品ロス
  • 約37kg1人当たり(1年)

農林水産省「食品ロスとは」の記述。

資料は「461万tのうち/事業系食品ロスは237万t/家庭系食品ロスは224万tとなっているのん。」としています。461万tは全体の量で、令和6年度の推計値です。237万tは事業活動を伴って発生する分で、その内訳は食品製造業110万t、食品卸売業9万t、食品小売業48万t、外食産業70万tです。48万tは食品小売業の分であって、家庭の分ではありません。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

「食品ロスは、お店や工場から出るものだけ」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 事業系だけで正しい

    事業系だけではありません。

  • B 家庭からは出ていない

    家庭系が224万tとされています。

  • C 家庭系のほうが多い

    237万tの事業系のほうが多い額です。

  • D 家庭からも出ている 正解

    正解です。家庭系が224万tあります。

家庭系が224万tあるとされています。

知る家計を整える★★★★

資料で確かめたこと

  • 食品ロスは本来食べられるのに捨てられてしまう食品
  • 量は年間461万t(令和6年度推計値)
  • 事業系237万t、家庭系224万t
  • 1人当たりは1年で約37kg
  • 事業系の内訳は製造110万t・卸売9万t・小売48万t・外食70万t

237 + 224 = 461。110 + 9 + 48 + 70 = 237。

資料は食品ロスを「事業活動を伴って発生する食品ロス・・「事業系食品ロス」」と「各家庭から発生する食品ロス・・・・・「家庭系食品ロス」」に分け、461万tのうち事業系237万t、家庭系224万tとしています。家庭からも出ていますが、量としては事業系のほうが多く、家庭系のほうが多いわけではありません。224 ÷ 461 は約0.486で、家庭系はおよそ半分弱にあたります(この割り算は資料の二つの数字から出したもので、資料に割合は書かれていません)。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 食品ロスはすべて事業者から出る

    家庭からも224万t出ています。

  • B 家庭系のほうが事業系より多い

    事業系237万tのほうが多い量です。

  • C 1人当たりは年間約37kg 正解

    通ります。1年で約37kgとされています。

  • D 全体の量は年間461kg

    461万tであって461kgではありません。

1人当たりは1年で約37kgとされています。

知る家計を整える★★★★

食品ロス 461万t

  • 事業系 237万t
  • うち食品製造業 110万t
  • うち外食産業 70万t
  • 家庭系 224万t
  • 1人当たり 約37kg

資料は「日本人の1人当たりの食品ロス量は1年で約37kgだのん。」としています。食品ロスは事業系と家庭系に分けられ、家庭からも224万t出ています。家庭系224万tは事業系237万tより少ない量です。全体の量は461万tで、461kgではありません。単位を万tからkgに読み違えると、けたが大きく変わってしまいます。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

四つの費目を、その性質と組み合わせてください。

答え 家賃 … 毎月同じ額が出ていく/食費 … 月によって額が変わる/通信費 … 契約で額が決まっている/娯楽費 … 使うかどうかを毎回決める

毎月同じ額かどうかで分かれます。

わかる家計を整える★★★
費目分類
家賃90,000円固定費
保険料18,000円固定費
通信費12,000円固定費
食費60,000円変動費
娯楽費20,000円変動費

金額はこちらで置いた例。

固定費は、契約などで額が決まっていて、毎月ほぼ同じ額が出ていくものです。家賃90,000円や通信費12,000円がこれにあたります。変動費は、月ごとの使い方で額が変わるものです。食費60,000円や娯楽費20,000円がこれにあたります。分ける基準は金額の大小ではありません。通信費12,000円より娯楽費20,000円のほうが大きくても、通信費は固定費、娯楽費は変動費です。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 食品ロスの量は年間461万t/家庭系は224万t/外食産業は70万t

量は書かれていますが、金額は書かれていません。

わかる家計を整える★★★★
461万t = 事業系237万t + 家庭系224万t事業系237万t = 製造110 + 卸売9 + 小売48 + 外食701人当たり 約37kg(1年)

いずれも単位は量。金額は資料にない。

資料には461万t、事業系237万t、家庭系224万t、事業系の内訳として食品製造業110万t、食品卸売業9万t、食品小売業48万t、外食産業70万t、そして1人当たり年間約37kgが書かれています。書かれているのはすべて量で、金額への換算はありません。また家庭系224万tは事業系237万tより少ない額です。資料にない数字を足してしまわないよう、読み取れるものと読み取れないものを分けておきます。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

通信費を月5,000円下げる手続きは、原則_で済みます。

  • A 1回 正解

    正解です。手続きのあとは自動的に続きます。

  • B 毎月1回

    毎月の手続きは要りません。

  • C 毎日1回

    毎日の手続きも要りません。

  • D 年に12回ずつ

    12回に分ける必要はありません。

契約を変えたあとは自動的に続きます。

見抜く家計を整える★★★★
  • 通信費の見直しに要る判断(回)
  • 食費の節約に要る判断(回)

1年あたりの回数。月単位で数えた場合。減る額はどちらも60,000円。

固定費は契約で額が決まっているので、いちど手続きをすれば、そのあとは何もしなくても下がった額が続きます。食費のほうは、同じ年60,000円でも、続けるには月ごとに判断が要ります。月単位で数えれば12回、買い物のたびに数えればもっと多くなります。減る額は同じでも、要る判断の回数が違うということです。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

通信費を月5,000円、食費を月5,000円。どちらも1年で60,000円です。

二つの違いは、どこに出ますか。

  • A 減る金額が違う

    減る額はどちらも年60,000円です。

  • B 判断する回数が違う 正解

    正解です。1回と12回の違いになります。

  • C 税金の扱いが違う

    どちらも家計の支出で、扱いは同じです。

  • D 1年より短い期間では違う

    3か月でも15,000円ずつで同じです。

60,000 ÷ 60,000 = 1で、額は同じです。

見抜く家計を整える★★★★

同じ年60,000円の二つ

通信費
手続き1回、あとは自動
食費
月ごとに12回の判断
減る額
どちらも年60,000円
割り算
60,000 ÷ 60,000 = 1

減る額はどちらも年60,000円で、割り算をしても60,000 ÷ 60,000 = 1。金額では差がつきません。差が出るのは回数のほうです。通信費は契約を変える手続きが原則1回で、そのあとは何もしなくても続きます。食費は月ごとに判断が要るので、1年なら12回。3か月でも、通信費は15,000円が自動的に減り、食費は3回の判断が要ります。期間が短くても長くても、この違いは変わりません。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

四つの費目を、額の大きい順に並べてください。

答え 家賃 90,000円 → 食費 60,000円 → 日用品 20,000円 → 通信費 12,000円

額の順と、分類の順は別です。

見抜く家計を整える★★★★
額の大きい順に並べると
  • 家賃 90,000円 → 固定費
  • 食費 60,000円 → 変動費
  • 日用品 20,000円 → 変動費
  • 通信費 12,000円 → 固定費

額の順では、固定費と変動費が入り混じる。

家賃90,000円、食費60,000円、日用品20,000円、通信費12,000円の順になります。この並びは固定費と変動費が交互に出てきます。家賃は固定費、食費は変動費、日用品は変動費、通信費は固定費です。額が大きい順に手をつけると固定費と変動費を行き来することになり、要る判断の回数も毎回変わります。額の順位だけでは、どこから見るかは決まりません。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの手取りは300,000円で、毎月の支出は250,000円です。

毎月残るのは、いくらですか。

答え 50000円

300,000 − 250,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 固定費(円)
  • 変動費(円)

合わせて250,000円。手取り300,000円との差が50,000円。金額はこちらで置いた例。

手取り300,000円から支出250,000円を引くと、残るのは50,000円です。この支出250,000円は、固定費150,000円と変動費100,000円に分けられます。固定費は家賃90,000円、保険料18,000円、通信費12,000円、習い事・会費10,000円、その他20,000円で、足すと150,000円。変動費は食費60,000円、娯楽費20,000円、日用品20,000円で、足すと100,000円です。合計が250,000円になることを、まず確かめておきます。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

Aさんは通信費12,000円を7,000円にできそうだと分かりました。

1年続けると、いくら減りますか。

  • A 5,000円

    5,000円は1か月分です。

  • B 12,000円

    12,000円は見直す前の1か月分です。

  • C 60,000円 正解

    正解です。5,000 × 12 = 60,000円です。

  • D 144,000円まるごと

    144,000円は通信費がゼロになった場合です。

5,000 × 12 の分です。

ケース家計を整える★★★
  1. 1か月5,000円
  2. 3か月15,000円
  3. 6か月30,000円
  4. 12か月60,000円

金額はこちらで置いた例。

12,000円から7,000円になると、減るのは月5,000円です。1年は12か月なので、5,000 × 12 = 60,000円。144,000円は12,000 × 12で、通信費そのものがゼロになった場合の額なので、この見直しとは違います。固定費は毎月同じ額が出ていくので、月あたりの差がそのまま12倍になります。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

Aさんは食費60,000円を55,000円にしようと決めました。

1年続けられたとすると、いくら減りますか。

答え 60000円

通信費の見直しと同じ額です。

ケース家計を整える★★★
  1. 月の差を出す(60,000 − 55,000 = 5,000)
  2. 12をかける(5,000 × 12 = 60,000)
  3. 通信費の見直しと比べる(60,000 ÷ 60,000 = 1)

金額はこちらで置いた例。

60,000円から55,000円になると、減るのは月5,000円。1年で5,000 × 12 = 60,000円です。通信費を12,000円から7,000円にした場合とまったく同じ額になります。60,000 ÷ 60,000 = 1で、割り算をしても差は出ません。金額だけを並べているかぎり、この二つは見分けがつきません。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

支出250,000円のうち、固定費は150,000円です。

支出に占める固定費の割合は、どれですか。

  • A 60% 正解

    正解です。150,000 ÷ 250,000 = 0.6です。

  • B 50%

    50%は手取り300,000円で割った場合です。

  • C 40%

    40%は変動費100,000円のほうの割合です。

  • D 15%

    15%になる割り算はここにありません。

150,000 ÷ 250,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
150,000÷250,000×10060%

150,000 ÷ 250,000 = 0.6なので60%です。手取り300,000円で割ると150,000 ÷ 300,000 = 0.5で50%になるので、何で割るかによって答えが変わります。40%は変動費100,000円の側の割合、15%は割る数を間違えた場合の値です。割合を言うときは、分母が支出なのか手取りなのかを先に決めておきます。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

固定費は150,000円、手取りは300,000円です。

手取りに占める固定費の割合は、何%ですか。

答え 50%

150,000 ÷ 300,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★

分母を先に決めてから割合を出す

支出で割った60%と手取りで割った50%を並べて比べる

固定費150,000円はどちらの場合も同じ額。

150,000 ÷ 300,000 = 0.5なので50%です。同じ固定費150,000円でも、支出250,000円で割れば60%、手取り300,000円で割れば50%になります。数字そのものは一つも変わっていないのに、割合だけが10ポイント動きます。割合を人に伝えるときや、前の月と比べるときは、分母をそろえておかないと、変わっていないものが変わったように見えます。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

食費を月5,000円減らす試みは、3か月で続かなくなりました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 毎月出ていく固定費の額 正解

    正解です。手続き1回で済む側を見ます。

  • B 去年の食費との差

    去年との差では回数が分かりません。

  • C 同僚の食費の平均

    他人の平均でも回数は分かりません。

  • D いちばん高かった日の買い物

    1日分の買い物では回数が分かりません。

判断が要らない側に、まだ余地があるかを見ます。

判断家計を整える★★★★

固定費

  • 契約で額が決まる
  • 手続きは原則1回
  • そのあとは自動的に続く

変動費

  • 月ごとに額が変わる
  • 判断は月に1回ずつ
  • 1年では12回になる

減る額が同じでも、要る回数が違う。

食費が続かなかったのは、月ごとに判断が要るからです。同じ5,000円でも、固定費のほうは手続き1回で済みます。通信費12,000円が7,000円になれば、判断の回数はそこで終わります。去年との差や他人の平均、いちばん高かった日の買い物は、どれも続けやすさを教えてくれません。なお資料は、食費の側にも「食べきれる分量を注文して、食べ残しを出さなかったり」といった、我慢とは別の減らし方があることを示しています。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

「支出を減らすなら、まず食費を我慢すればいい」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 食費の順位

    順位では回数が分かりません。

  • B 去年との差

    去年との差でも回数は分かりません。

  • C いちばん高い日

    いちばん高い日でも分かりません。

  • D 何回の判断が要るか 正解

    正解です。額が同じでも回数は違います。

額が同じでも、回数は同じとはかぎりません。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 額だけでなく回数を数えると、続けやすさが見える
  • 固定費は手続き1回で、あとは自動的に続く

デメリット

  • 額が同じだと、金額の比較では違いが出ない
  • 回数を数えないと、続かない理由が分からない

どこから減らすべきかは、この回では決めない。

年60,000円という額だけを見ると、通信費の見直しと食費の我慢は同じに見えます。違うのは回数で、片方は1回、もう片方は12回です。回数を数えておかないと、続かなかったときに「自分の意志が弱い」という話になってしまいます。資料が示すように、食費の中にも捨てられている分があり、我慢とは別の減らし方もあります。どこから減らすべきかは人によって違うので、ここでは決めません。回数を数えるところまでが、この回の範囲です。

出典 農林水産省「食品ロスとは」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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