家計を整える

月500円の支出が10個。少額なら気にしなくていい?

件数と月数をかけると、桁が二つ動きます。

このページの要点

月500円が10件で5,000円、1年で60,000円。使っていない3件だけでも年18,000円で、合計の30%にあたります。月2回使うなら1回250円、月1回なら500円。国民生活センターの資料では、1回限りのお試し価格770円のつもりが4回の縛りで総額約2万5,000円になった事例があり、割ると約32倍です。

最終更新 2026年9月14日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 少額固定費
  2. 費用対効果
  3. 少額固定費

わかる 2 問

  1. 少額固定費
  2. 少額固定費

見抜く 3 問

  1. 年間換算
  2. 合計額
  3. 少額固定費

ケースで考える 5 問

  1. 少額固定費
  2. 年間換算
  3. 合計額
  4. 費用対効果
  5. 利用頻度

判断する 2 問

  1. 利用頻度
  2. 合計額

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は「定期縛りなし」という記載について注意を呼びかけています。

資料では、どんな可能性があるとされていますか。

  • A 契約そのものが無効になる

    無効になるとは書かれていません。

  • B 2回目からは届かない

    2回目以降も届いた事例が挙がっています。

  • C 解約するまで続く契約 正解

    正解です。解約するまで続く可能性があります。

  • D 最低購入回数が必ず決まっている

    回数の指定がない場合を指しています。

解約しない限り続く定期購入の可能性があります。

知る家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • 定期縛りなしでも定期購入の契約かもしれない
  • 最低購入回数の指定がない契約という意味のことがある
  • 解約しない限り継続的に商品が届く場合がある
  • 最終確認画面で2回目以降の代金や解約の条件を確認する
  • 契約条件の記載はスクリーンショットで保存する

国民生活センターの消費者へのアドバイスから。

資料は「「定期縛りなし」は「最低購入回数の指定がない契約」(「いつでも解約できる定期購入」)である可能性がありますので契約時には注意が必要です。」としています。さらに「実は解約しない限り継続的に商品が届く定期購入の契約だったという相談が寄せられています。」とも書かれています。縛りがないというのは回数の指定がないという意味であって、1回で終わるという意味ではありません。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

「お試し価格で申し込めば、払う総額もお試し価格のまま」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 総額もお試し価格

    総額は別の額になった事例があります。

  • B 2回目からは無料

    2回目以降も代金がかかっています。

  • C 総額は必ず半額になる

    半額になるとは書かれていません。

  • D 総額は別に決まる 正解

    正解です。回数と2回目以降の代金で決まります。

770円のつもりで総額約2万5,000円の事例があります。

知る家計を整える★★★★

最初の額と、総額を別に確かめる

最初の額だけを見て総額も同じだと考える

資料の事例では770円のつもりが総額約2万5,000円。

資料の相談事例には「1回限りのお試し価格770円で申し込むつもりだった」のに、受注メールに「4回の縛りがあって総額約2万5,000円になる」と書かれていた例が挙がっています。もう一つの事例では「1回限り2,980円」のつもりが請求金額は約2万円でした。お試し価格は最初の1回の額で、総額は回数と2回目以降の代金で決まります。二つは別に決まる額です。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 縛りなしでも定期購入のことがある 正解

    通ります。資料がそう書いています。

  • B 最終確認画面はどこにも表示されない

    確認するよう勧められている画面です。

  • C お試し価格だけで総額が決まる

    総額は回数と2回目以降の代金で決まります。

  • D 注文後に別の案内が出ることはない

    注文後にも案内が出る場合があります。

資料は最初の項目にそう書いています。

知る家計を整える★★★★

最終確認画面で確かめること

  • 定期購入が条件となっていないか
  • 最低購入回数に指定(縛り)がないか
  • 2回目以降の代金等の販売条件
  • 解約の条件

資料が挙げている順のまま。

資料は「「定期縛りなし」という記載があっても定期購入の契約かもしれません」としています。最終確認画面は「契約の申込みが完了することとなる画面」として、そこで確認するよう勧められている画面です。総額はお試し価格ではなく回数と2回目以降の代金で決まり、資料の事例では770円のつもりが約2万5,000円でした。また「注文後においても、消費者が意図していない定期購入や購入回数に縛りのあるコースを表示し、注文変更を勧めることもあります。」とされています。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

四つの言葉を、その中身と組み合わせてください。

答え 定期縛りなし … 最低購入回数の指定がない/回数の縛りあり … 決まった回数まで解約できない/最終確認画面 … 申込みが完了することとなる画面/スクリーンショット … 契約条件の記載を残す方法

資料が言葉の中身を説明しています。

わかる家計を整える★★★
確かめる場所確かめること
最終確認画面定期購入が条件になっていないか
最終確認画面最低購入回数の指定がないか
最終確認画面2回目以降の代金等の販売条件
最終確認画面解約の条件

資料が挙げている四つの確認事項。

資料は「最終確認画面」を「契約の申込みが完了することとなる画面」と説明し、そこで「定期購入が条件となっていないか、最低購入回数に指定(縛り)がないか、2回目以降の代金等の販売条件や解約の条件を確認しましょう」としています。「定期縛りなし」は最低購入回数の指定がない契約という意味のことがあり、回数の縛りがある場合は決まった回数まで解約できません。契約条件に関する記載はスクリーンショットで保存するようにも書かれています。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 定期縛りなしでも定期購入のことがある/最終確認画面で2回目以降の代金を確認する/契約条件の記載はスクリーンショットで保存する

資料は禁止も、総額の一致も言っていません。

わかる家計を整える★★★★

資料に書かれている

  • 定期縛りなしでも定期購入のことがある
  • 最終確認画面で四つのことを確認する
  • 記載はスクリーンショットで保存する

資料に書かれていない

  • 定期購入そのものの禁止
  • お試し価格と総額が同じという説明
  • 相談件数や平均額

読み取れないものを足さない。

資料が言っているのは、定期縛りなしでも定期購入の契約かもしれないこと、最終確認画面で定期購入が条件かどうか・最低購入回数の指定・2回目以降の代金等の販売条件・解約の条件を確認すること、そして契約条件に関する記載をスクリーンショットで保存することです。定期購入そのものが禁止されているとは書かれていません。お試し価格がそのまま総額になるという記述もなく、むしろ総額が別に決まった事例が挙がっています。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

1件だけでも、月500円は1年に直すと_になります。

  • A 500円

    500円は1か月分です。

  • B 6,000円 正解

    正解です。500 × 12 = 6,000円です。

  • C 60,000円

    60,000円は10件分の1年です。

  • D 600円ほど

    600円になる計算はありません。

500 × 12 の分です。

見抜く家計を整える★★★★
  • 1件の月額(円)
  • 1件の年額(円)

同じ契約を、月で見るか年で見るかの違い。

1件だけでも、1年では500 × 12 = 6,000円です。10件あれば60,000円ですが、それは10件そろえたときの額。1件を切るかどうかを考えるときは、6,000円という額で比べることになります。月500円と年6,000円は同じ契約の同じ額で、見る単位が違うだけです。単位をそろえないまま「安い」「高い」と言うと、話がかみ合わなくなります。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

1件500円を10件。1件ずつ見ると安く見えます。

合計で見ると、何が変わりますか。

  • A 1件あたりの額が変わる

    1件あたりは500円のままです。

  • B 契約の本数そのものが変わる

    本数は数えても変わりません。

  • C 年60,000円になる 正解

    正解です。5,000 × 12 = 60,000円です。

  • D 解約の手続がいらなくなる

    手続は合計しても残ります。

1件の額は変わらず、見える額が変わります。

見抜く家計を整える★★★★

同じ10件を、二つの見方で

1件ずつ見る
500円が10行並ぶ
月で合計する
5,000円
年に直す
60,000円
使っていない3件
年18,000円(合計の30%)

1件500円という額は、合計しても変わりません。変わるのは目に入る額のほうで、10件で5,000円、12か月で60,000円になります。契約の本数も、解約の手続も、合計したからといって変わりません。合計は新しい事実を作るのではなく、すでにある事実を見えるようにするだけです。使っていない3件の18,000円も、数えるまではどこにも現れませんでした。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

最終確認画面で確かめることを、資料に挙げられている順に並べてください。

答え 定期購入が条件になっていないか → 最低購入回数に指定がないか → 2回目以降の代金等の販売条件 → 解約の条件

資料は四つを続けて挙げています。

見抜く家計を整える★★★★
最終確認画面を開いたら
  • 定期購入が条件になっていないか → 契約の形
  • 最低購入回数に指定がないか → 契約の形
  • 2回目以降の代金等の販売条件 → 払う額
  • 解約の条件 → やめ方

資料が挙げている順のまま。

資料は「注文する際に必ず「最終確認画面(契約の申込みが完了することとなる画面)」で、定期購入が条件となっていないか、最低購入回数に指定(縛り)がないか、2回目以降の代金等の販売条件や解約の条件を確認しましょう。」としています。定期購入かどうか、回数の指定、2回目以降の代金、解約の条件という順です。最初の二つは契約の形、あとの二つは払う額とやめ方にあたります。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは、月500円のサービスを10件契約しています。

毎月の合計は、いくらですか。

答え 5000円

500 × 10 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 500円1件あたり
  • 10件件数
  • 5,000円月の合計
  • 60,000円年の合計

金額と件数はこちらで置いた例。

1件500円でも、10件あれば月5,000円です。明細の1行ずつを見ているかぎり、目に入るのは500円のままで、合計の5,000円は出てきません。引き落としは別々の日に別々の名前で並ぶので、なおさら合計にはなりません。まず件数を数えて、1件の額をかけるところから始めます。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

月500円のサービスが10件で、月の合計は5,000円です。

1年ではいくらになりますか。

  • A 60,000円 正解

    正解です。5,000 × 12 = 60,000円です。

  • B 6,000円

    6,000円は1件を1年続けた額です。

  • C 5,000円

    5,000円は1か月分の合計です。

  • D 500,000円にもなる

    500,000円になる計算はここにありません。

5,000 × 12 の分です。

ケース家計を整える★★★
  1. 1か月5,000円
  2. 3か月15,000円
  3. 6か月30,000円
  4. 12か月60,000円

金額はこちらで置いた例。

月5,000円に12をかけると60,000円です。1件の500円から見ると、件数で10倍、月数で12倍なので、合わせて120倍。500円が60,000円になるまでに、桁が二つ動いています。6,000円は1件を1年続けた額、5,000円は1か月分の合計です。どの数字を見ているのかを言えるようにしておきます。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

10件のうち3件は、この半年で一度も使っていませんでした。

その3件だけで、1年にいくら払うことになりますか。

答え 18000円

500 × 3 × 12 の分です。

ケース家計を整える★★★★
18,000÷60,000×10030%

500 × 3 = 1,500円が毎月出ていき、1年では1,500 × 12 = 18,000円です。10件の合計60,000円のうち18,000円なので、18,000 ÷ 60,000 = 0.3で30%にあたります。残りの7件は年42,000円で、18,000 + 42,000 = 60,000円と合います。使っていない分は、1件ずつ見ると500円ですが、まとめて1年で見ると18,000円です。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

資料の事例では、お試し価格770円のつもりが、4回の縛りで総額約2万5,000円になりました。

総額は、お試し価格のおよそ何倍ですか。

  • A 約4倍

    4倍は縛りの回数のほうです。

  • B 約32倍 正解

    正解です。25,000 ÷ 770 ≒ 32.5です。

  • C 約8倍

    約8倍は1回あたりで見た場合です。

  • D 約320倍にもなる

    320倍になる計算はありません。

25,000 ÷ 770 の分です。

ケース家計を整える★★★★
お試し価格 770円縛りの回数 4回総額 約2万5,000円25,000 ÷ 770 ≒ 32.525,000 ÷ 4 = 6,250(1回あたり)

770円と約2万5,000円は資料の数字。割り算はそこから出したもの。

25,000 ÷ 770 ≒ 32.5なので、およそ32倍です。4倍は回数そのもの、8倍は1回あたりで見た場合の倍率(25,000 ÷ 4 = 6,250、6,250 ÷ 770 ≒ 8.1)です。1回あたりに直してもお試し価格の8倍あるので、回数のせいだけではありません。なお、この割り算は資料に書かれていません。資料にある770円と約2万5,000円という二つの数字から出したものです。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

月500円のサービスを、月に2回使っています。

1回あたり、いくら払っていることになりますか。

答え 250円

500 ÷ 2 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 1か月に使った回数を数える
  2. 月額をその回数で割る(500 ÷ 2 = 250)
  3. 月1回だった月も同じように割る(500 ÷ 1 = 500)
  4. 使わなかった月は割り算ができないことを確かめる

金額と回数はこちらで置いた例。

500 ÷ 2 = 250円です。月1回なら500 ÷ 1 = 500円で、使う回数が分母に来るので、回数が減るほど1回あたりは上がります。まったく使わなかった月は割り算そのものができません。金額は500円のまま動いていないのに、1回あたりは回数だけで変わります。安いか高いかは、額ではなく回数のほうで決まっている、ということです。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

使っていないサービスが3件見つかりました。年18,000円にあたります。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 解約の条件と手続の方法 正解

    正解です。続くかどうかがここで決まります。

  • B 去年の合計額との差

    去年との差では今後が分かりません。

  • C 友人が使っている数

    他人の件数でも今後は分かりません。

  • D いちばん高かった月の請求

    1か月の請求では今後が分かりません。

続くかどうかは、解約の条件で決まります。

判断家計を整える★★★★
  • 使っている7件の年額(円)
  • 使っていない3件の年額(円)

合わせて60,000円。金額はこちらで置いた例。

定期購入は解約するまで続きます。18,000円は、そのまま置いておけば来年も同じだけ出ていく額です。だから次に見るのは解約の条件と手続の方法で、資料も最終確認画面で「解約の条件」を確認するよう挙げています。去年との差や友人の件数、いちばん高かった月の請求からは、この3件が今後も続くかどうかは分かりません。なお、解約すべきかどうかはここでは決めません。条件を確かめるところまでです。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

「1件500円なんだから、気にするほどじゃない」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A サービスの順位

    順位では合計が出ません。

  • B 去年との差

    去年との差でも合計は出ません。

  • C いちばん安い1件

    いちばん安い1件でも出ません。

  • D 合計と年に直した額 正解

    正解です。件数と月数がここで見えます。

1件の額のままでは、件数と月数が見えません。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 合計と年に直した額を出すと、件数と月数の分が見える
  • 1回あたりに直すと、使う回数の効き方が見える

デメリット

  • 1件ずつ見ているかぎり、額は500円のまま
  • 使っていない分は、数えるまでどこにも現れない

何件残すかは、この回では決めない。

500円という額そのものは、確かに小さいままです。ただし件数が10件、月数が12か月あると60,000円になります。1件の額を見ているかぎり、この二つのかけ算はどこにも出てきません。順位や去年との差、いちばん安い1件を見ても同じです。合計と年に直した額を出すところまでが、この回の範囲。そのうえで何件残すかは人によって違うので、ここでは決めません。

出典 国民生活センター「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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