収入を管理する

月1万円の昇給。年間ではどれくらい家計が変わる?

月で見た数字は、年に置き換えると顔が変わります。

このページの要点

月10,000円の昇給は年120,000円。手取りの増加が月8,000円なら年96,000円で、固定費が月5,000円増えれば年60,000円。年間収支の改善は36,000円で、額面の年額の30%です。国税庁の資料では、毎月源泉徴収した合計額は「必ずしもその人が1年間に納めるべき税額と一致しません」とされ、年末調整で1年分を計算し直します。

最終更新 2026年9月11日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 年末調整
  2. 年末調整
  3. 年末調整

わかる 2 問

  1. 月給
  2. 固定費

見抜く 3 問

  1. 年間収支
  2. 年間収支
  3. 年末調整

ケースで考える 5 問

  1. 年間収入
  2. 手取り増加
  3. 固定費
  4. 年間収支
  5. 年間収入

判断する 2 問

  1. 年間収支
  2. 手取り増加

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料では、その年1年間に給与から源泉徴収をした所得税等の合計額は、必ずしもその人が1年間に納めるべき税額と_、とされています。

  • A 一致しません 正解

    正解です。合わせるために年末調整をします。

  • B 一致します

    一致しないと書かれています。

  • C 関係ありません

    一致させる必要があるとされています。

  • D 必ず同額です

    必ず同額にはなりません。

合わせるために年末調整をします。

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資料の書き方
源泉徴収給与を支払う際に、所得税等を源泉徴収している
ずれ1年間に源泉徴収した合計額は、納めるべき税額と必ずしも一致しない
年末調整その合計額と、1年間に納めるべき額を一致させる手続
対象扶養控除等(異動)申告書を提出している人。2,000万円を超える給与の人は対象外

月ごとに完結しているわけではない、という形になっている。

資料は「その年1年間に給与から源泉徴収をした所得税および復興特別所得税の合計額は、必ずしもその人が1年間に納めるべき税額と一致しません」としています。だから「一致させる必要があります。この手続を年末調整といいます」と続きます。毎月の合計と、年で計算した答えは別に出てきます。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

資料は、年末調整の順序を1から6まで並べています。

それぞれ、どの段のことですか。

答え 1月1日から12月31日まで … 支払うべきことが確定した給与の合計額を出す/所得控除 … 給与所得控除後の金額から差し引く/1,000円未満 … 切捨てて、所得税の税率を当てはめる/102.1パーセント … 乗じて求めた税額は100円未満切捨て

1年分をまとめてから計算しています。

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1月1日から12月31日まで → 支払うべきことが確定した給与を合計所得控除 → 給与所得控除後の金額から差し引く1,000円未満 → 切捨ててから税率を当てはめる102.1パーセント → 乗じたあと100円未満を切捨て

たとえば税額80,000円なら 80,000 × 1.021 = 81,680 → 81,600円。

資料の手順は、まず1月1日から12月31日までの給与の合計額を出し、給与所得控除後の金額を求め、所得控除を差し引き、1,000円未満を切り捨てて税率を当てはめ、その税額に102.1パーセントを乗じて100円未満を切り捨てます。切捨てが2回あるので、月ごとの積み上げとぴったり同じにはなりません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 年末調整は1年間の税額を精算する手続である 正解

    通ります。合計額と納めるべき額を一致させる手続です。

  • B 2,000万円を超える給与の人も年末調整の対象

    対象になりません、と書かれています。

  • C 年末調整では10月末までの給与を合計する

    1月1日から12月31日までです。

  • D 求めた税額には101.2パーセントを乗じる

    102.1パーセントと書かれています。

合計額と納めるべき額を一致させる手続です。

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国税庁 No.2662 で確かめたこと

  • 1年間に源泉徴収した合計額は、納めるべき税額と必ずしも一致しない
  • 一致させる手続が年末調整
  • 対象は扶養控除等(異動)申告書を提出している人
  • 2,000万円を超える給与の支払を受ける人は対象外
  • 1月1日から12月31日までの給与を合計して計算する

手順には1,000円未満切捨てと100円未満切捨てが出てくる。

資料では、年末調整は源泉徴収した合計額と1年間に納めるべき額を「一致させる」手続。「2,000万円を超える給与の支払を受ける人は、年末調整の対象になりません」。合計するのは「1月1日から12月31日まで」の給与です。乗じるのは102.1パーセントとされています。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは「月1万円なんて小さいから、気にしなくていい」と言いました。

どう考えますか。

  • A 額が小さいので気にしなくてよい

    年に置き換えると、見え方が変わります。

  • B 年では120,000円になる 正解

    正解です。同じ数字を、年で見ただけです。

  • C 年でも1万円のままである

    12か月ぶんで120,000円になります。

  • D 昇給額は年に関係しない

    12を掛ければ年の額が出ます。

同じ数字を、年で見ただけです。

わかる収入を管理する★★★

月の数字を年に置き換えてから、ほかの数字と並べる

月で見た額の大小だけで、気にするかどうかを決める

月10,000円と年120,000円は同じ事実。

月10,000円と年120,000円は、同じ事実を別の単位で書いたものです。小さく見えるのは月という単位のほうで、額そのものが小さいわけではありません。年に置き換えてから、増えた固定費と並べる形になります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

「毎月3,000円だから、家計はほとんど変わらない」と考えました。

どうですか。

  • A そのとおりほとんど変わらない

    年に置き換えると、見え方が変わります。

  • B 年では36,000円になる 正解

    正解です。3,000 × 12 で、36,000円です。

  • C 年でも3,000円である

    12か月ぶんで36,000円になります。

  • D 固定費は関係しない

    固定費の増加が、この3,000円を決めています。

3,000 × 12 で、36,000円です。

わかる収入を管理する★★★★
  • 年間収支の改善(円)
  • 額面の年額(円)

改善は額面の年額の30%。月の昇給額の3.6か月分にあたる。

月で見た3,000円と、年で見た36,000円は同じ事実です。小さいと感じるかどうかは単位のとり方で変わります。この36,000円は、額面の年額120,000円の30%にあたり、月の昇給額10,000円の3.6か月分にあたります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 源泉徴収した合計額は、1年間に納めるべき税額と必ずしも一致しない/年末調整は、1月1日から12月31日までの給与を合計して計算する/月の昇給額が小さくても、年では12倍になる

固定費の年額は60,000円でした。

見抜く収入を管理する★★★★

増える側と出ていく側を、同じ単位にそろえて引く

増える側だけを年に置き換えて、大きくなったと考える

手取りの年額96,000円から固定費の年額60,000円を引いて36,000円。

一致しないことも、1月1日から12月31日までという範囲も資料のとおりです。この回では月10,000円が年120,000円になり、固定費の年額60,000円を差し引くと改善は36,000円。2,000万円を超える給与の人は年末調整の対象になりません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

この回では、月で見た数字をすべて年に置き換えました。

それは、なぜですか。

  • A 月では差が小さく見えるから 正解

    正解です。月3,000円は、年で36,000円でした。

  • B 月の桁が小さいから

    桁の大きさの話ではありません。

  • C 明細の行が増えるから

    行の数は、計算に入ってきません。

  • D 年のほうが計算しやすいから

    計算のしやすさの話ではありません。

月3,000円は、年で36,000円でした。

見抜く収入を管理する★★★★
36,000円(年間収支の改善)÷120,000円(額面の年額)×10030%

月で並べると10,000円、8,000円、5,000円、3,000円。どれも小さく見えます。年に置き換えると120,000円、96,000円、60,000円、36,000円になり、差がどれくらいかが見えます。改善は額面の年額の30%でした。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

毎月の源泉徴収の合計と、1年間に納めるべき税額について、資料はどう書いていましたか。

正しいのは、どれでしょう。

  • A ずれることがある 正解

    正解です。「必ずしも…一致しません」と書かれています。

  • B 必ず同じ額になる

    必ず同じにはなりません。

  • C 月ごとに精算される

    年末に精算する形になっています。

  • D 年では計算されない

    1月1日から12月31日までで計算されます。

「必ずしも…一致しません」と書かれています。

見抜く収入を管理する★★★★
1年間に源泉徴収した合計額
  • 納めるべき額より多い場合 → その差額を還付する
  • 納めるべき額より少ない場合 → その差額を徴収する
  • 一致するとはかぎらない → だから年末調整をする

月ごとに完結していない、という形になっている。

資料は「1年間に給与から源泉徴収をした所得税および復興特別所得税の合計額は、必ずしもその人が1年間に納めるべき税額と一致しません」としています。だから年末調整で、多ければ還付し、少なければ徴収します。月を積み上げた答えと、年で計算した答えが別に出てくる例です。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの月給が10,000円上がりました。Aさんは「月1万円か」と思っています。

1年では、額面でいくら増えますか。(単位:円)

答え 120000円

10,000 × 12 で、120,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  1. 月の昇給額 10,000円
  2. 12か月ぶん
  3. 年の額面増加 120,000円
  4. この120,000円がそのまま手元に増えるわけではない

月と年は、同じ事実を別の単位で見たもの。

月で見ると1万円、年で見ると12万円。どちらも同じ事実です。ただし、この120,000円がまるごと手元に増えるわけではありません。給与から引かれるものも、増えた分に応じて動きます。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

明細を見ると、控除が月2,000円増えていました。増えた手取りは月8,000円です(この2つの額は、明細に書かれていた額としてこちらで置いた仮の数字です)。

増えた手取りは、1年でいくらですか。(単位:円)

答え 96000円

8,000 × 12 で、96,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 額面の年額(円)
  • 手取りの年額(円)
  • 控除の増加の年額(円)

96,000 + 24,000 = 120,000 で合う。

額面の年額120,000円との差は24,000円で、これは控除が増えた分(2,000 × 12)と一致します。96,000 + 24,000 = 120,000円。年に置き換えても、内訳はきちんと足し合わせられます。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

同じころ、毎月の固定費も5,000円増えました。増えた手取りは月8,000円です。

毎月の残りは、どうなりますか。

  • A 8,000円増える

    固定費の増加を引く前の額です。

  • B 3,000円増える 正解

    正解です。8,000 − 5,000 で、3,000円です。

  • C 変わらない

    手取りの増加のほうが大きいので、増えます。

  • D 5,000円減る

    手取りのほうが多く増えています。

8,000 − 5,000 で、3,000円です。

ケース収入を管理する★★★★

月で見たAさんの変化

昇給(額面)
+10,000円
控除の増加
−2,000円
手取りの増加
+8,000円
固定費の増加
−5,000円
残りの増加
+3,000円

控除と手取りの額は、明細に書かれていた額としてこちらで置いた仮の数字。

手取りが8,000円増え、固定費が5,000円増えたので、残る額は3,000円増えます。月で見ると3,000円ですが、この数字も年に置き換えられます。増えた側だけでなく、出ていく側も同じ単位にそろえるところがこの回のやり方です。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

毎月の残りが3,000円増えました。これが12か月続くとします。

年間収支は、いくら改善しますか。(単位:円)

答え 36000円

3,000 × 12 で、36,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 120,000円昇給の年額(額面)
  • 96,000円手取りの年額
  • 60,000円固定費の増加の年額
  • 36,000円年間収支の改善

96,000 − 60,000 = 36,000。3,000 × 12 でも同じ。

別の道でも確かめられます。手取りの年額96,000円から固定費の年額60,000円を引くと、やはり36,000円。どちらの順で計算しても同じ額になります。月1万円の昇給が、年間収支では36,000円の改善という形になりました。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

額面の年額は120,000円、年間収支の改善は36,000円でした。

その差は、いくらですか。(単位:円)

答え 84000円

120,000 − 36,000 で、84,000円です。

ケース収入を管理する★★★

額面の年額 120,000円

  • 控除の増加 24,000円(月2,000円)
  • 固定費の増加 60,000円(月5,000円)
  • 年間収支の改善 36,000円(月3,000円)

24,000 + 60,000 = 84,000。120,000 − 84,000 = 36,000 と合う。

内訳は、控除が増えた分24,000円と、固定費が増えた分60,000円。足すと24,000 + 60,000 = 84,000円で、引き算の結果と合います。額面の年額のうち改善につながったのは36,000円で、割合にすると30%です。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

この回では、昇給額・控除の増加・固定費の増加を、月と年の両方で並べました。

年間の改善幅を出すとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 昇給後の手取りの額

    増える側の数字です。

  • B 増えた固定費の額

    出ていく側の数字です。

  • C 昇給を知った時刻 正解

    正解です。時刻は、計算に入ってきません。

  • D 12という月数

    月を年に置き換えるときに使います。

時刻は、計算に入ってきません。

判断収入を管理する★★★
昇給(額面) → 月10,000円 → 年120,000円手取りの増加 → 月8,000円 → 年96,000円固定費の増加 → 月5,000円 → 年60,000円年間収支の改善 → 月3,000円 → 年36,000円

4つとも12倍しただけ。単位をそろえてから引く。

この回の計算に入ってきたのは、増えた手取り8,000円、増えた固定費5,000円、そして12という月数でした。どれか一つが変われば、年間の改善幅も変わります。昇給を何時に知ったかは、そのどこにも入ってきません。月の額が小さいかどうかより先に、年にそろえてから引く形になります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

昇給で家計がどれくらい変わったか、確かめようとしています。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 手取りと固定費の年額 正解

    正解です。同じ単位にそろえてから引きます。

  • B 同僚の昇給額を聞く

    他人の額は、自分の固定費を教えてくれません。

  • C 昇給額の見出しだけ

    見出しの数字は、額面のほうです。

  • D 会社の創業年を調べる

    創業年は、計算に入ってきません。

同じ単位にそろえてから引きます。

判断収入を管理する★★★

月で見ると

  • 昇給 10,000円
  • 手取りの増加 8,000円
  • 固定費の増加 5,000円
  • 残りの増加 3,000円

年で見ると

  • 昇給 120,000円
  • 手取りの増加 96,000円
  • 固定費の増加 60,000円
  • 年間収支の改善 36,000円

同じ事実を、単位を変えて並べたもの。

この回では、手取りの年額96,000円から固定費の年額60,000円を引いて36,000円になりました。片方だけを年に置き換えると、改善幅が大きく見えてしまいます。同僚の昇給額も、会社の創業年も、自分の固定費がいくら増えたかを教えてくれません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2662 年末調整のしかた / 2026年9月時点の情報

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