投資を始める

毎月1万円ずつ買ったら、いくらで持っていることになる?

価格は毎月変わります。自分がいくらで持っているのかは、価格の平均とは別の数字になります。

このページの要点

毎月決まった額で買い続けると、価格が安い月ほど多くの口数が買えます。だから平均取得単価は、出したお金を買えた口数で割った数になり、毎月の価格をそのまま平均した数より低くなります。金融庁は積立投資について、安いときに買わなかったり、高いときにだけ買ってしまうことを避けられると説明しています。ただし平均取得単価が下がることと、評価額が減らないことは別です。価格が下がったまま終われば、平均取得単価より価格が低くなり、評価損になります。金融庁の表では、安全性・収益性・流動性の3つがすべて◎の商品はありません。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 積立投資
  2. 流動性
  3. 積立投資

わかる 2 問

  1. 平均取得単価
  2. 平均取得単価

見抜く 3 問

  1. 平均取得単価
  2. 平均取得単価
  3. 積立投資

ケースで考える 5 問

  1. 平均取得単価
  2. 平均取得単価
  3. 平均取得単価
  4. 平均取得単価
  5. 情報不足

判断する 2 問

  1. 平均取得単価
  2. 判断の順序

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

毎月決まった日に決まった額を買い続けると、避けられるのはどれですか。

  • A 値下がりが続いても、評価額が減ること

    値下がりを止める仕組みではありません。

  • B 高いときにだけ買ってしまうという偏り 正解

    正解です。買う時期の偏りが、なくなります。

  • C 買うときに手数料がかかるということ

    手数料がなくなるわけではありません。

  • D 値動きの幅そのものが大きくなること

    価格の動き方は変わりません。

買う時期の偏りが、なくなります。

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買う時期の偏りは避けられる

値下がりそのものを避けられる

自動になるのは、決まった日に決まった額を出すことだけ。

金融庁は「積立投資することで安いときに買わなかったり、高いときにだけ買ってしまうことを避けられます」と説明しています。避けられるのは買う時期の偏りであって、値下がりそのものではありません。手数料がなくなるわけでもなく、価格の動き方が変わるわけでもありません。決まった日に決まった額を出す、という一点だけが自動になります。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

金融庁の表では、債券の_が△とされています。

  • A 安全性

    債券の安全性は○とされています。

  • B 収益性

    債券の収益性も○とされています。

  • C 流動性 正解

    正解です。債券は流動性が△です。

  • D 安定性

    表に「安定性」という列はありません。

債券は流動性が△です。

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商品安全性収益性流動性
預貯金
株式
債券
投資信託△〜○○〜◎

3つとも◎の商品はない。

金融庁の表では、債券は安全性○・収益性○・流動性△とされています。流動性は「必要になったときにすぐ換金できるかの度合い」です。預貯金は流動性が◎、株式は○です。そして表には「3つとも◎の金融商品はありません」と書かれています。どれを選んでも、三つのうち何かは譲ることになる、という前提から始まります。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 積立投資は、少ない金額から始めることができる 正解

    通ります。少額から始められる、は金融庁の記述どおりです。

  • B 積立を続ければ、元本割れのおそれはなくなる

    元本割れのおそれは、積立でもなくなりません。

  • C 長い期間続けるほど、複利の効果は小さくなる

    長い期間ほど、複利の効果は大きくなります。

  • D 分散投資をすれば、価格の変動は完全になくなる

    抑えられるのは「ある程度」で、なくなりません。

少額から始められる、は金融庁の記述どおりです。

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金融庁の書き方

  • 少ない金額からコツコツ始めることができます
  • 元本割れのおそれもあります
  • 長い期間投資を続けると複利の効果が大きくなります
  • 価格の変動をある程度抑えられ

言い切っていない箇所が、そのまま答えになる。

金融庁は積立投資について「少ない金額からコツコツ始めることができます」としています。一方で、運用商品には「元本割れのおそれもあります」とも書いており、積立でそれがなくなるとは書かれていません。複利については「長い期間投資を続けると複利の効果が大きくなります」で、小さくなるのは逆です。分散投資は「価格の変動をある程度抑えられ」であって、なくなるとは書かれていません。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

毎月同じ金額で買うとき、価格と買える口数はどう動きますか。

  • A 価格が下がると、買える口数も少なくなる

    下がると口数は増えます。逆です。

  • B 価格が変わっても、買える口数は動かない

    価格が動けば、口数も動きます。

  • C 価格が上がると、買える口数は多くなる

    上がると口数は減ります。逆です。

  • D 価格が下がると、買える口数は多くなる 正解

    正解です。金額が同じなら、価格と数量は逆に動きます。

金額が同じなら、価格と数量は逆に動きます。

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価格が下がる同じ1万円で買える口数が増える安い月ほど多く持つことになる

金額を固定すると、価格は分母に来る。

10,000円 ÷ 価格 が口数なので、価格が分母にあります。価格が下がれば口数は増え、上がれば減ります。だから安い月ほど多く仕込むことになり、高い月の口数は少なくなります。この逆向きの動きが、あとで平均取得単価を押し下げます。数量を先に決めて買う買い方では、価格が動いても口数は変わらないので、この効果は出ません。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

毎月10,000円ずつ買うとします。

それぞれの価格のとき、買えるのは何口でしょうか。

答え 価格 500円 … 20口/価格 400円 … 25口/価格 250円 … 40口/価格 200円 … 50口

10,000円をその価格で割った数です。

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  1. 1か月目500円 → 20口
  2. 2か月目400円 → 25口
  3. 3か月目250円 → 40口
  4. 4か月目200円 → 50口

価格が下がるほど、口数の増え方は急になる。

500円なら20口、400円なら25口、250円なら40口、200円なら50口。価格が半分になれば口数は倍になります。価格が下がるほど口数の増え方は急になり、200円と500円では2.5倍の差がつきます。この偏りが積み上がって、平均取得単価を押し下げます。逆に高い月は、買える数量が少ないぶん平均への影響も小さくなります。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

次の言い方は、正しく言えているでしょうか。

  • A 平均取得単価が下がるので、評価額は必ず増える

    増えるとは限りません。価格しだいです。

  • B 平均取得単価が下がるのは、価格が上がる月だけだ

    単価が下がるのは、安い月に多く買えたからです。

  • C 平均取得単価は下がるが、評価額が減ることはある 正解

    正しい言い方です。下がるのは単価。評価額は価格しだいです。

  • D 平均取得単価が下がるなら、途中でやめても得になる

    やめた時点の価格によっては、下回ります。

下がるのは単価。評価額は価格しだいです。

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平均取得単価

  • 出したお金 ÷ 買えた口数
  • 安い月に多く買うと下がる

評価額

  • いまの価格 × 持っている口数
  • 価格が単価より低ければ下回る

下がるのは単価のほう。減らない保証ではない。

平均取得単価は、出したお金を数量で割った数です。安い月に多く買えば下がります。しかし持っている分がいくらになるかは、いまの価格 × 口数で決まります。価格が単価より低ければ、評価額は出したお金を下回ります。金融庁も、運用商品には「元本割れのおそれもあります」と書いています。単価が下がることと、減らないことは、別の話です。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

価格が 500円 → 400円 → 250円 → 200円 と下がったまま終わった場合を考えます。毎月10,000円ずつ、合計40,000円を出しました。

4か月目の時点で、持っている分はどうなっていますか。

  • A 評価額は27,000円。平均単価296円は価格より高い 正解

    正解です。単価は下がりましたが、価格はもっと下です。

  • B 評価額は40,000円で、出したお金とちょうど同じ額

    出したお金と同じにはなりません。

  • C 評価額は54,000円。単価が下がった分だけ増えている

    増えてはいません。価格が単価を下回っています。

  • D 評価額は20,000円で、価格の下落率と同じだけ減る

    価格の下落率とは一致しません。買った時期がばらけています。

単価は下がりましたが、価格はもっと下です。

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  • 40,000円出したお金
  • 約296円平均取得単価
  • 200円4か月目の価格
  • 27,000円評価額

単価は下がった。それでも価格が下なら、下回る。

口数は20+25+40+50で135口、平均取得単価は40,000円 ÷ 135口 で約296円です。前の場面の381円より下がっています。しかし4か月目の価格は200円なので、評価額は200円 × 135口 で27,000円。出した40,000円を13,000円下回ります。平均取得単価が下がったのに評価損になる——これが「安く買える」と「損しない」が別だということの中身です。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

毎月決まった額で買い続けても、なくならないものはどれでしょう。

答え 価格が下がったまま終わったときの評価損/商品を持っている間にかかる費用/価格そのものが上下すること

偏りは消せますが、値動きと費用は残ります。

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毎月同じ額で買う
  • 消える:高い月に偏る買い方
  • 消える:安い月に買い逃すこと
  • 残る:値動きと、下がったまま終わる可能性
  • 残る:持っている間にかかる費用

変わるのは買い方だけ。

積立で消えるのは買う時期の偏りだけです。価格が下がったまま終われば評価損になり、保有中の費用はかかり続け、値動きそのものも変わりません。金融庁も、分散投資について変動を「ある程度抑えられ」と書いていて、なくなるとはしていません。何が消えて何が残るかを分けておかないと、積立を始めたことで守られている、と思い込むことになります。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Mさんは毎月10,000円ずつ、同じ商品を買っています。1口あたりの価格は月によって変わり、3か月目は250円まで下がりました。

この月、10,000円で何口買えましたか。(単位:口)

答え 40口

10,000円 ÷ 250円 で、40口です。

ケース投資を始める★★
  • 10,000円1回に出すお金
  • 250円そのときの価格
  • 40口買えた口数

金額が同じなら、価格が安いほど数量は増える。

出す金額が決まっているので、買える数量は価格で決まります。価格が250円なら10,000円で40口。もし価格が500円なら20口しか買えません。同じ1万円でも、価格が半分になれば数量は倍になります。積立で「安いときに多く買える」と言われるのは、この割り算のことです。数量を先に決めて買う場合には起きません。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

Mさんの4か月間の価格は、1口あたり500円 → 400円 → 250円 → 500円でした。毎月10,000円ずつ買っています。

4か月で買えた口数は、合計いくつですか。(単位:口)

答え 105口

20+25+40+20 で、105口です。

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  • 1か月目 500円
  • 2か月目 400円
  • 3か月目 250円
  • 4か月目 500円

出す額は毎月同じでも、買えた数量は月ごとに違う。

各月の口数は、10,000円をその月の価格で割って求めます。500円の月は20口、400円の月は25口、250円の月は40口、最後の500円の月は20口。合計105口です。出したお金は毎月同じ10,000円なので、4か月で40,000円。安い月の40口が全体の4割近くを占めていて、口数の内訳は月ごとに偏ります。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

Mさんは4か月で40,000円を出し、105口を持つことになりました。

1口あたり、いくらで持っていることになりますか。(単位:円)

答え 381円

40,000円 ÷ 105口 で、約381円です。

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40,000円÷105口約381円

平均取得単価は、出したお金を買えた数量で割って求めます。40,000円 ÷ 105口 で約381円。これが「自分がいくらで持っているか」の数字です。いま画面に出ている価格ではなく、この381円を基準にすると、持っている分が増えているか減っているかが分かります。価格を眺めるのと、自分の単価を持っているのとでは、見えるものが違います。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

同じ4か月(500円 → 400円 → 250円 → 500円)で、金額ではなく毎月20口ずつ買っていたとします。

このとき、1口あたりの平均はいくらになりますか。

  • A 412.5円 正解

    正解です。価格をそのまま平均した412.5円になります。

  • B 381円

    381円は、金額を固定して買った場合の単価です。

  • C 400円

    400円は、2か月目の価格そのものです。

  • D 425円

    425円になる組み合わせはありません。

価格をそのまま平均した412.5円になります。

ケース投資を始める★★★★
  • 毎月10,000円ずつ買った
  • 毎月20口ずつ買った

数量を固定すると、価格の単純平均になる。

毎月同じ口数を買うと、出す金額のほうが月ごとに変わります。合計は33,000円、口数は80口で、割ると412.5円。これは(500+400+250+500)÷4 と同じで、価格をそのまま平均した数です。金額を固定した場合の381円と比べると、31.5円高くなっています。安い月に多く買った分だけ、平均が引き下げられていたことになります。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

友人から「毎月1万円の積立を3か月続けたけれど、評価額が下がっている。やめたほうがいい?」と相談されました。

この場で言えることは、どれでしょう。

  • A 3か月で下がったのだから、選び方を誤っている

    3か月では、選び方の良し悪しは分かりません。

  • B 平均取得単価が下がったので、続ければ必ず戻る

    単価が下がっても、価格が戻る保証はありません。

  • C すぐ売って、値下がりしない商品に移すのがよい

    値下がりしない商品は、表にもありません。

  • D そのお金をいつ使う予定かを聞かないと言えない 正解

    正解です。続けられるかどうかは、使う時期で決まります。

続けられるかどうかは、使う時期で決まります。

ケース投資を始める★★★★
やめたほうがいいか
  • そのお金は、いつ使う予定か
  • 近いうちに使うなら、話が変わる
  • 当分使わないなら、また別の話になる

足りないのは商品の情報ではなく、本人の予定。

3か月の値動きでは、選び方の良し悪しは分かりません。平均取得単価が下がっても、価格が戻るとは限らないので「必ず戻る」とも言えません。値下がりしない商品というものもなく、金融庁の表でも安全性・収益性・流動性の3つがすべて◎の商品はないとされています。分かっていないのは、そのお金をいつ使うかです。近いうちに使うのかどうかで、話は変わります。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

毎月1万円の積立を始めようと考えています。

先に決めておくとよいのは、どれでしょう。

  • A 直近1年で値上がり率がいちばん高かった商品

    過去の値上がり率は、次を教えてくれません。

  • B そのお金を、何年使わずにおけるか 正解

    正解です。使わずにおける年数が、続けられるかを決めます。

  • C 積立をやめる月の相場が上がっているか

    やめる月の相場は、前もって分かりません。

  • D 周りの人が毎月いくら積み立てているか

    他の人の金額は、判断材料になりません。

使わずにおける年数が、続けられるかを決めます。

判断投資を始める★★★★
  1. そのお金を、何年使わずにおけるかを決める
  2. その年数のあいだは、価格が下がっても取り崩さない
  3. 近いうちに使うお金は、そもそも入れない

商品を選ぶより先に、年数が決まる。

積立の途中で価格が下がることは避けられません。そのとき続けられるかどうかは、そのお金をいつ使うかで決まります。近いうちに使う予定があれば、下がった時点で取り崩すことになります。直近の値上がり率は次の値動きを教えてくれませんし、やめる月の相場は前もって分かりません。周りの金額も、自分がいつ使うかとは関わりません。年数が先に決まります。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

積立を続けている途中で、評価額が出したお金を下回りました。

まず見るのは、どちらでしょう。

  • A そのお金を使う時期が、まだ先かどうか 正解

    正解です。使う時期が先なら、下回っていること自体は決め手になりません。

  • B 今月の下げ幅が、先月より大きいかどうか

    下げ幅の大小は、使う時期とは関わりません。

  • C 同じ商品を持つ人が、何人減ったかどうか

    持っている人の数は、判断材料になりません。

  • D 過去にいちばん下がった日が、いつだったか

    過去の最安値は、これからを教えてくれません。

使う時期が先なら、下回っていること自体は決め手になりません。

判断投資を始める★★★

いつ使うお金かを先に見る

下げ幅の大きさで、続けるかどうかを決める

同じ下落でも、使う時期が違えば意味が変わる。

評価額が出したお金を下回るのは、価格が平均取得単価より低い状態です。それが問題になるかどうかは、いつ使うかで変わります。当分使わないお金なら、その時点の評価額は途中経過にすぎません。近いうちに使うお金なら、下回ったまま取り崩すことになります。下げ幅の大小や、持っている人の数、過去の最安値は、いつ使うかを教えてくれません。

出典 金融庁「資産形成の基本」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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