家計を整える

家賃12万円の部屋に住みたい。ほかの生活費はいくら残せる?

家賃を先に決めると、残る額が決まります。

このページの要点

手取り320,000円から家賃120,000円を引けば残りは200,000円で、家賃は手取りの37.5%。あとから通勤費13,500円と更新料の月割り5,000円が分かると、残りは181,500円。更新料をならした住居費は125,000円で割合は約39.1%。貯蓄50,000円を確保すると、ほかの生活費は131,500円になります。

最終更新 2026年9月25日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 固定費
  2. 固定費
  3. 固定費

わかる 2 問

  1. 固定費
  2. 固定費

見抜く 3 問

  1. 生活費配分
  2. 生活費配分
  3. 固定費

ケースで考える 5 問

  1. 住居費
  2. 可処分所得
  3. 固定費
  4. 住居費
  5. 余裕資金

判断する 2 問

  1. 余裕資金
  2. 住居費

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

国税庁の資料は、マイカー通勤の非課税となる1か月当たりの限度額を、片道の距離に応じて定めています。

片道15キロメートル以上25キロメートル未満の限度額は、いくらですか。

  • A 7,300円

    7,300円は一つ下の段の額です。

  • B 19,700円

    19,700円は一つ上の段の額です。

  • C 13,500円 正解

    正解です。表では13,500円とされています。

  • D 一律で150,000円

    150,000円は有料道路の場合の最高限度です。

表では13,500円とされています。

知る家計を整える★★★
片道の通勤距離1か月当たりの限度額
2キロメートル未満(全額課税)
2キロメートル以上10キロメートル未満4,200円
10キロメートル以上15キロメートル未満7,300円
15キロメートル以上25キロメートル未満13,500円
25キロメートル以上35キロメートル未満19,700円
95キロメートル以上66,400円

国税庁 No.2585 の表から。全11段のうち一部を抜いたもの。

資料の表では、片道15キロメートル以上25キロメートル未満は13,500円です。7,300円はその一つ下の段(10キロメートル以上15キロメートル未満)、19,700円はその一つ上の段(25キロメートル以上35キロメートル未満)。150,000円は有料道路を利用する場合の最高限度で、距離別の段の金額ではありません。段が一つ上がると 13,500 − 7,300 = 6,200円変わります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

「マイカー通勤の手当は、距離に関係なく全額が非課税」と聞きました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 全額が非課税

    限度額を超える部分は課税されます。

  • B 距離2キロ未満も非課税

    2キロメートル未満は(全額課税)と書かれています。

  • C 距離にかかわらず4,200円

    4,200円は一つの段の額です。

  • D 片道の距離に応じた限度額 正解

    正解です。片道の距離に応じた限度額です。

資料は片道の距離に応じて限度額を定めています。

知る家計を整える★★★★

家賃を引いたあと、通勤費と更新料も引いて残りを出す

家賃を引いた200,000円をそのまま生活費と考える

あとから分かった負担で18,500円減る。

資料は「非課税となる1か月当たりの限度額は、片道の通勤距離や駐車場の利用の有無などに応じて」定められているとしています。全額が非課税になるわけではありません。片道2キロメートル未満はむしろ「(全額課税)」と書かれています。4,200円は2キロメートル以上10キロメートル未満の段の額で、すべての距離に当てはまる額ではありません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 2キロメートル未満も限度額がある

    (全額課税)と書かれています。

  • B 95キロメートル以上は66,400円 正解

    通ります。表のいちばん上の段の額です。

  • C 駐車場の料金相当額は上限10,000円

    上限は5,000円とされています。

  • D 有料道路を使う場合の最高限度は100,000円

    最高限度は150,000円とされています。

表のいちばん上の段は66,400円です。

知る家計を整える★★★★

資料が定める限度額

  • 1 マイカーなど 片道の距離に応じた11段の額
  • 2 駐車場等を利用 1の額+料金相当額(上限5,000円)
  • 3 有料道路を利用 合理的な料金+1の額(最高限度150,000円)
  • 超えて支給する部分は給与として課税される

国税庁 No.2585 から。

表では95キロメートル以上が66,400円です。2キロメートル未満は金額ではなく「(全額課税)」と書かれており、限度額はありません。駐車場等の料金相当額は「上限5,000円」で10,000円ではありません。有料道路を利用する場合の最高限度は150,000円で、100,000円ではありません。数字の一つずつを表に戻って確かめます。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

片道の距離と、1か月当たりの限度額を組み合わせてください。

答え 片道2キロメートル以上10キロメートル未満 … 4,200円/片道10キロメートル以上15キロメートル未満 … 7,300円/片道15キロメートル以上25キロメートル未満 … 13,500円/片道25キロメートル以上35キロメートル未満 … 19,700円

距離が長くなるほど、額は大きくなります。

わかる家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • 限度額は片道の通勤距離や駐車場の利用の有無などに応じて定められている
  • 2キロメートル未満は(全額課税)と書かれている
  • 駐車場等を利用する場合は料金相当額(上限5,000円)を合計できる
  • 有料道路を利用する場合の最高限度は150,000円
  • 限度額を超えて支給する部分は給与として課税される

国税庁 No.2585 から。根拠法令等は所法9、所令20の2。

資料の表では、2キロメートル以上10キロメートル未満が4,200円、10キロメートル以上15キロメートル未満が7,300円、15キロメートル以上25キロメートル未満が13,500円、25キロメートル以上35キロメートル未満が19,700円です。段の差は3,100円、6,200円、6,200円。距離に比例して増えるのではなく、段ごとに区切られています。2キロメートル未満は金額ではなく「(全額課税)」と書かれています。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 限度額は片道の通勤距離に応じて定められている/片道2キロメートル未満は(全額課税)と書かれている/限度額を超えて支給する部分は給与として課税される

資料は税の話です。

わかる家計を整える★★★★

資料が定めていること

  • 片道の距離に応じた限度額
  • 駐車場等の料金相当額の上限5,000円
  • 限度額を超える部分は給与として課税

資料が定めていないこと

  • 通勤に実際いくらかかるか
  • 会社がいくら支給すべきか
  • 家賃や更新料の扱い

この回の家計の金額はすべてこちらで置いた例。

資料が示しているのは、限度額が片道の通勤距離などに応じて定められていること、2キロメートル未満は(全額課税)とされていること、限度額を超えて支給する部分は給与として課税されることです。家賃の上限や更新料の月割りは、税の資料には出てきません。この回でその二つを計算したのは、こちらの判断です。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

家賃を引いた200,000円から、通勤費と更新料の月割り18,500円を引くと、残りは_です。

  • A 200,000円

    200,000円は引く前の額です。

  • B 218,500円

    足してしまっています。

  • C 181,500円 正解

    正解です。200,000 − 18,500 = 181,500円です。

  • D 120,000円まで

    120,000円は家賃そのものです。

200,000 − 18,500 の分です。

見抜く家計を整える★★★★
手取り 320,000円→家賃 120,000円 → 残り200,000円→通勤費 13,500円 + 更新料の月割り 5,000円 = 18,500円→残り 181,500円

通勤費は資料の限度額(片道20キロ)をそのまま使った。

通勤費13,500円と更新料の月割り5,000円で 13,500 + 5,000 = 18,500円。200,000 − 18,500 = 181,500円が残ります。200,000円は引く前の額、218,500円は足してしまった場合、120,000円は家賃そのものです。あとから分かった二つの負担で、残りは18,500円減りました。家賃の額は1円も動いていません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

家賃120,000円を先に決めました。

同時に決まるのは、どれですか。

  • A 手取りの額

    手取りは320,000円のままです。

  • B ほかに残せる額 正解

    正解です。320,000 − 120,000 = 200,000円です。

  • C 通勤費の額

    通勤費は距離で決まります。

  • D 更新料を支払う月

    支払う月は契約で決まります。

引き算の答えが一つに決まります。

見抜く家計を整える★★★★

手取り320,000円で家賃120,000円を選んだAさん

家賃を決めた時点
残り200,000円
通勤費が分かる
−13,500円
更新料をならす
−5,000円
貯蓄を確保
−50,000円
ほかの生活費
131,500円

手取りは320,000円のままで、家賃を決めても動きません。通勤費は距離で決まるもの、更新料を支払う月は契約で決まるもので、家賃を決めたから決まるわけではありません。決まるのは、320,000 − 120,000 = 200,000円という残りのほうです。家賃を決めるとは、ほかに使える額を決めることでもあります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

資料の限度額を、額の小さい順に並べてください。

答え 4,200円(2キロ以上10キロ未満) → 7,300円(10キロ以上15キロ未満) → 13,500円(15キロ以上25キロ未満) → 19,700円(25キロ以上35キロ未満)

距離が短いほうから並びます。

見抜く家計を整える★★★★
  1. 2〜10キロ4,200円
  2. 10〜15キロ7,300円
  3. 15〜25キロ13,500円
  4. 25〜35キロ19,700円

段の差は3,100円・6,200円・6,200円。

4,200円、7,300円、13,500円、19,700円の順です。段の差は3,100円、6,200円、6,200円で、距離に比例して増えているわけではありません。住む場所を選ぶと片道の距離が決まり、距離が段の境目をまたぐと額が変わります。10キロ台の後半に入るだけで、7,300円が13,500円になります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの手取りは月320,000円です。家賃120,000円の部屋に住むと決めました。

ほかに使えるのは、いくらですか。

答え 200000円

320,000 − 120,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 320,000円手取り
  • 120,000円家賃
  • 200,000円ほかに使える額
  • 通勤費・更新料・貯蓄まだ引いていないもの

金額はこちらで置いた例。

320,000 − 120,000 = 200,000円です。家賃を先に決めると、残りはこの一つに決まります。ただしこの200,000円は、食費や光熱費だけでなく、通勤費も貯蓄も、まだ何も引いていない額です。ここから何を引くことになるかを先に並べておかないと、200,000円あると思ったまま使い始めることになります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

手取り320,000円で、家賃は120,000円です。

家賃が手取りに占める割合は、どれですか。

  • A 37.5% 正解

    正解です。120,000 ÷ 320,000 = 0.375です。

  • B 62.5%

    62.5%は残り200,000円の割合です。

  • C 40%

    40%になるのは手取り300,000円のときです。

  • D 266%をこえる

    割る向きが逆になっています。

120,000 ÷ 320,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
120,000÷320,000×100=37.5%

120,000 ÷ 320,000 = 0.375なので37.5%です。62.5%は残りの200,000円のほうの割合で、37.5 + 62.5 = 100になります。40%になるのは手取りが300,000円のとき。266%は割る向きを逆にした場合です。同じ二つの数でも、何を分母にするかで別の答えが出ます。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

契約は2年ごとの更新で、更新料は家賃1か月分の120,000円です。

1か月あたりにならすと、いくらですか。

答え 5000円

120,000 ÷ 24 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 更新料の額を確かめる(120,000円)
  2. 何か月に1回かを出す(2年 = 24か月)
  3. 割る(120,000 ÷ 24 = 5,000円)
  4. 家賃に足してならす(120,000 + 5,000 = 125,000円)

更新料の有無や額は契約によって違う。これはこちらで置いた例。

2年は24か月なので、120,000 ÷ 24 = 5,000円です。2年に1回しか払わない費用でも、月割りにすれば毎月の家計に載せられます。載せなければ、2年目に120,000円が一度に出てきます。家賃と同じ住まいの費用なので、住居費としてならすと 120,000 + 5,000 = 125,000円になります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

更新料をならすと、住居費は 120,000 + 5,000 で125,000円になります。手取りは320,000円です。

住居費が手取りに占める割合は、どれくらいですか。

  • A 約39.1% 正解

    正解です。125,000 ÷ 320,000 ≒ 0.391です。

  • B 約35.2%

    約35.2%になる割り算はありません。

  • C 約42.0%

    約42.0%にはなりません。

  • D 約50%をこえる

    50%にはなりません。

125,000 ÷ 320,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 家賃だけ(円)
  • 更新料をならした住居費(円)

割合は37.5%から約39.1%に上がる。家賃の額は同じ。

125,000 ÷ 320,000 = 0.390625なので約39.1%です。家賃だけで見たときは37.5%でしたから、1.6ポイントほど上がりました。家賃の額は120,000円のままです。動いたのは「住居費に何を入れるか」の中身だけ。2年に1回の費用を月割りにして足したかどうかで、同じ物件の割合が変わります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

残りは181,500円です。ここから貯蓄50,000円を先に確保することにしました。

ほかの生活費に使えるのは、いくらですか。

答え 131500円

181,500 − 50,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 家賃を引いた残り(円)
  • 追加負担を引いた残り(円)
  • 貯蓄も引いた残り(円)

差は68,500円。金額はこちらで置いた例。

181,500 − 50,000 = 131,500円です。家賃を決めた時点では200,000円あると思っていた額が、通勤費13,500円、更新料の月割り5,000円、貯蓄50,000円を引いて131,500円になりました。差は 200,000 − 131,500 = 68,500円。食費も光熱費も通信費も、この131,500円の中に入ります。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

更新料と通勤費の負担が、契約のあとに分かりました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 残りで貯蓄を残せるか 正解

    正解です。ここで続けられるか決まります。

  • B 去年の家賃との差

    去年との差では判断できません。

  • C 同僚の通勤費

    他人の通勤費でも判断できません。

  • D いちばん高かった月の支出

    過去の支出でも判断できません。

住み続けられるかは、そこで決まります。

判断家計を整える★★★★
追加負担18,500円が分かる
  • 残り181,500円で貯蓄を残せる → この家賃で続けられる
  • 残せない → 生活費を削るか、家賃を見直す
  • 更新料を月割りしない → 2年目に120,000円が一度に出る
  • 通勤費を数えない → 毎月13,500円が見えないまま

金額はこちらで置いた例。

追加負担18,500円を引いた残りは181,500円。ここから貯蓄を残せるかどうかが分かれば、この家賃で続けられるかが決まります。残せなければ、家賃か生活費のどちらかを動かすことになります。去年の家賃との差や同僚の通勤費、いちばん高かった月の支出からは、この判断はできません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

「家賃が手取りの4割を切っているから大丈夫でしょう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 家賃の額だけ

    家賃の額だけでは残りが分かりません。

  • B 去年との差

    去年との差でも分かりません。

  • C 通勤費だけ

    通勤費だけでも分かりません。

  • D ならした住居費と残り 正解

    正解です。ならした住居費と残る額で見ます。

割合だけでは、残る額が分かりません。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 引いたあとの残りを出せば、続けられるか分かる
  • 2年に1回の費用も、月割りにすれば毎月の家計に載る

デメリット

  • 割合だけを見ると、残る額が見えない
  • 家賃を決めた時点の残りは、まだ何も引いていない額である

何割までが適正かは、この回では決めない。

家賃120,000円は手取り320,000円の37.5%で、たしかに4割を切っています。それでも更新料をならせば住居費は125,000円で約39.1%、通勤費13,500円と貯蓄50,000円を引けば、ほかの生活費は131,500円。割合が何割かではなく、引いたあとにいくら残るかで分かります。何割までが適正かは、この回では決めません。

出典 国税庁 タックスアンサー No.2585 マイカー・自転車通勤者の通勤手当 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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