家計を整える

家賃が2万円高い家と、外食が月2万円多い生活。どちらが家計に重い?

額は同じでも、変えるのにかかる費用が違います。

このページの要点

家賃が月20,000円高いAさんと、外食が月20,000円多いBさん。1年ではどちらも240,000円で同じです。ただしAさんが家賃を下げるには引っ越しが要り、総額300,000円なら300,000 ÷ 20,000 = 15か月で元に戻ります。2年住めば180,000円が残り、1年で出れば60,000円足りません。引っ越しは予定を動かすだけでも、約款上、運賃及び料金の20〜50%以内の手数料がかかります。

最終更新 2026年9月14日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 削減難易度
  2. 削減難易度
  3. 削減難易度

わかる 2 問

  1. 削減難易度
  2. 削減難易度

見抜く 3 問

  1. 支出の継続性
  2. 固定費率
  3. 削減難易度

ケースで考える 5 問

  1. 年間負担
  2. 削減難易度
  3. 削減難易度
  4. 年間負担
  5. 年間負担

判断する 2 問

  1. 支出の継続性
  2. 固定費率

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

国土交通省は平成30年に標準引越運送約款などを改正し、解約・延期手数料の料率を見直しました。

改正後、当日に解約したときの手数料の上限は、どれですか。

  • A 運賃の20%以内

    20%以内は改正前の当日の率です。

  • B 運賃及び料金の50%以内 正解

    正解です。改正後の当日は50%以内です。

  • C 運賃及び料金の30%以内

    30%以内は改正後の前日の率です。

  • D 運賃及び料金の100%にあたる額

    100%という率は表にありません。

当日は運賃及び料金の50%以内とされています。

知る家計を整える★★★
改正前改正後
当日運賃の20%以内運賃及び料金の50%以内
前日運賃の10%以内運賃及び料金の30%以内
前々日運賃及び料金の20%以内

国土交通省の報道発表資料にある表のまま。

資料の表では、当日の解約・延期手数料は改正前が「運賃の20%以内」、改正後が「運賃及び料金の50%以内」です。前日は10%以内から30%以内へ、前々日は請求対象日ではなかったものが20%以内として加わりました。いずれも「以内」なので、必ずこの額がかかるという意味ではありません。改正告示の公布は平成30年1月31日、施行は同年6月1日とされています。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

「引っ越しの予定を前々日にやめれば、手数料はかからない」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 前々日なら無料

    前々日も対象日に加わりました。

  • B 前日から半額になる

    半額という決め方ではありません。

  • C 前々日は当日と同じ率

    当日は50%以内で、前々日は20%以内です。

  • D 前々日にもかかる 正解

    正解です。前々日は20%以内とされています。

前々日は20%以内として対象に加わりました。

知る家計を整える★★★★
  1. 前々日20%以内
  2. 前日30%以内
  3. 当日50%以内

改正後の料率。いずれも運賃及び料金に対する上限。

資料の表では、前々日は改正前には請求対象日ではなく「-」でしたが、改正後は「運賃及び料金の20%以内」として加わりました。当日は50%以内、前日は30%以内なので、前々日が当日と同じ率ということもありません。資料は改正の理由として「直前の解約・延期の抑制により、事前に手配した車両やドライバー等が活用されない事態の発生の減少等に資することを期待しております。」としています。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 解約手数料は当日だけかかる

    前日にも前々日にもかかります。

  • B 改正で料率は下がった

    当日は20%から50%になっています。

  • C 前々日は20%以内 正解

    通ります。前々日は20%以内です。

  • D 約款は引越しには使わない

    標準引越運送約款という名前の約款です。

前々日は20%以内として加わりました。

知る家計を整える★★★★

標準引越運送約款の解約・延期手数料(改正後)

  • 当日 運賃及び料金の50%以内
  • 前日 運賃及び料金の30%以内
  • 前々日 運賃及び料金の20%以内
  • いずれも上限であって、必ずかかる額ではない

資料の表では、改正後は当日50%以内、前日30%以内、前々日20%以内で、当日だけではありません。改正前は当日20%以内・前日10%以内・前々日は対象外だったので、料率は下がってはいません。約款の名前そのものが「標準引越運送約款」で、引越運送に使われるものです。資料は「他のモードと同程度の解約・延期手数料率になる」としています。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

四つの日を、手数料の上限と組み合わせてください。

答え 改正後の当日 … 運賃及び料金の50%以内/改正後の前日 … 運賃及び料金の30%以内/改正後の前々日 … 運賃及び料金の20%以内/改正前の当日 … 運賃の20%以内

改正前と改正後で、同じ20%でも中身が違います。

わかる家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • 解約・延期手数料の請求対象日と料率が見直された
  • 改正後の当日は運賃及び料金の50%以内
  • 改正後の前日は30%以内
  • 改正後の前々日は20%以内で、新たに対象日に加わった
  • 改正告示の施行は平成30年6月1日

いずれも上限であり、必ずこの額がかかるという意味ではない。

改正後は当日が運賃及び料金の50%以内、前日が30%以内、前々日が20%以内です。改正前は当日が運賃の20%以内、前日が運賃の10%以内で、前々日は請求対象日ではありませんでした。改正前の当日と改正後の前々日は、どちらも20%という数字ですが、かかる対象が「運賃」と「運賃及び料金」で違い、そもそも日が違います。数字だけを見て同じだと思わないようにします。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 改正後の当日は運賃及び料金の50%以内/前々日にも手数料がかかる/改正告示の施行は平成30年6月1日

すべて「以内」であることに気をつけます。

わかる家計を整える★★★★

資料に書かれている

  • 改正後の料率は当日50%・前日30%・前々日20%の各以内
  • 前々日が新たに請求対象日に加わった
  • 公布は平成30年1月31日、施行は同年6月1日

資料に書かれていない

  • 実際に請求される額そのもの
  • 引越しの平均的な費用
  • どの事業者がいくら請求するか

読み取れないものを足さない。

資料が示しているのは、改正後の料率(当日50%以内、前日30%以内、前々日20%以内)と、改正告示の公布が平成30年1月31日、施行が同年6月1日であることです。料率はすべて「以内」なので、必ず満額を払うという読み方はできません。また改正前と改正後を見比べると当日は20%から50%へ、前日は10%から30%へ変わっており、引き下げられたわけではありません。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

家賃を月20,000円下げるには、まず_が要ります。

  • A 引っ越し 正解

    正解です。住む場所を変えることになります。

  • B 毎月の我慢

    我慢しても家賃は下がりません。

  • C 外食の回数を減らすこと

    外食は別の費目です。

  • D 来月からの判断

    判断だけでは家賃は動きません。

家賃は住む場所を変えないと動きません。

見抜く家計を整える★★★★

変えるのにかかる費用を先に調べる

月々の額だけを見て、変えやすさは同じだと考える

外食は費用0円で来月から。家賃は引っ越しが要る。

外食は来月から減らせますが、家賃は住む場所そのものを変えないかぎり動きません。だから家賃を下げる話は、必ず引っ越しの費用とセットになります。総額300,000円なら15か月分。しかも引っ越しは、やめるときにも費用がかかります。資料の料率では、運賃及び料金が100,000円なら前々日の解約でも20,000円以内で、これは家賃1か月分の差と同じ額です。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

Aさんは家賃が月20,000円高く、Bさんは外食が月20,000円多い。1年ではどちらも240,000円です。

二つの違いは、どこに出ますか。

  • A 1年の合計額が違う

    1年でも2年でも合計は同じです。

  • B 変えるのにかかる費用 正解

    正解です。0円と300,000円の差になります。

  • C 税金の扱いが違う

    どちらも家計の支出で、扱いは同じです。

  • D 2年で見ると合計が変わる

    2年でも480,000円ずつで同じです。

額は同じで、変える手段が違います。

見抜く家計を整える★★★★

同じ年240,000円の二人

Aさん(家賃)
変えるには引っ越し。総額300,000円
Bさん(外食)
変える費用は0円。来月から
取り戻す月数
Aさんは15か月、Bさんは0か月
やめるとき
引っ越しは前々日でも20%以内の手数料

1年の合計はどちらも240,000円、2年でも480,000円で同じです。違うのは変える手段のほうで、Bさんは来月から外食を減らせて費用は出ませんが、Aさんは引っ越しが要り、総額300,000円なら15か月分。しかも引っ越しは、やめるときにも運賃及び料金の20〜50%以内の手数料がかかります。金額を並べているかぎり、この差はどこにも現れません。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

解約・延期手数料の上限が高い順に、日を並べてください。

答え 当日 → 前日 → 前々日 → 前々日より前

当日に近いほど高くなります。

見抜く家計を整える★★★★
いつ解約・延期するか
  • 当日 → 運賃及び料金の50%以内
  • 前日 → 30%以内
  • 前々日 → 20%以内
  • 前々日より前 → 請求対象日に入っていない

早いほど上限が小さい。いずれも以内。

改正後は当日が50%以内、前日が30%以内、前々日が20%以内で、前々日より前は請求対象日に入っていません。当日に近づくほど上限が上がる形です。資料は改正の理由として「直前の解約・延期の抑制により、事前に手配した車両やドライバー等が活用されない事態の発生の減少等に資することを期待しております。」としています。早く決めるほど費用が小さくなる、という順序になっています。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは家賃が月20,000円高く、Bさんは外食が月20,000円多い生活をしています。

それぞれ、1年でいくら多く払うことになりますか。

答え 240000円

20,000 × 12 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 月20,000円Aさん 家賃の差
  • 月20,000円Bさん 外食の差
  • どちらも240,000円1年では
  • どちらも480,000円2年では

金額はこちらで置いた例。

20,000 × 12 = 240,000円で、AさんもBさんも同じ額です。片方は固定費、もう片方は変動費ですが、1年の合計だけを見るかぎり、二つはまったく区別がつきません。2年でも20,000 × 24 = 480,000円で、やはり同じです。金額を並べても差が出ないので、別のものさしが要ることになります。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

引越しの運賃及び料金が100,000円で、前日に解約したとします。

手数料の上限は、いくらですか。

  • A 10,000円

    10,000円は改正前の前日の率です。

  • B 20,000円

    20,000円は前々日の上限です。

  • C 30,000円 正解

    正解です。100,000 × 30 ÷ 100 = 30,000円です。

  • D 50,000円

    50,000円は当日の上限です。

100,000 × 30 ÷ 100 の分です。

ケース家計を整える★★★
100,000÷100×3030,000円

前日は運賃及び料金の30%以内なので、100,000 × 30 ÷ 100 = 30,000円が上限です。前々日なら20%以内で20,000円、当日なら50%以内で50,000円。10,000円は改正前の前日の率(10%以内)で計算した額です。20,000円という額は、この回のAさんの家賃1か月分の差と同じで、予定を前々日に動かすだけで1か月分が消えることになります。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

Aさんが引っ越すと総額300,000円かかり、家賃は月20,000円下がります。

何か月で元に戻りますか。

答え 15か月

300,000 ÷ 20,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 引っ越しにかかる総額(円)
  • 1年で下がる額(円)

1年では届かない。15か月で並ぶ。金額はこちらで置いた例。

300,000 ÷ 20,000 = 15なので、15か月です。1年(12か月)では240,000円しか下がらないので、300,000 − 240,000 = 60,000円足りません。2年(24か月)住めば20,000 × 24 = 480,000円下がり、480,000 − 300,000 = 180,000円が残ります。同じ引っ越しでも、住む期間によって得にも損にもなります。なお300,000円はこちらで置いた例で、資料にある数字ではありません。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

引っ越しに300,000円かかり、家賃は月20,000円下がります。2年住むとします。

差し引きは、どうなりますか。

  • A 180,000円が残る 正解

    正解です。480,000 − 300,000 = 180,000円です。

  • B 480,000円が残る

    480,000円は費用を引く前の額です。

  • C 300,000円が残る

    300,000円はかかった費用の額です。

  • D 60,000円足りなくなる

    60,000円足りないのは1年で出た場合です。

480,000 − 300,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 2年で下がる額(円)
  • 引っ越しにかかる総額(円)

差は180,000円。1年だと240,000円で、60,000円足りない。

2年は24か月なので、20,000 × 24 = 480,000円下がります。そこから引っ越しの300,000円を引くと180,000円が残ります。480,000円は引く前の額、300,000円はかかった費用そのものです。60,000円足りなくなるのは1年で出た場合(240,000 − 300,000)で、住む期間が半分になると符号が逆になります。同じ引っ越しでも、期間で結果が変わります。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

引っ越しに300,000円かかりましたが、1年で別の家に移ることになりました。

下がった分では、いくら足りませんか。

答え 60000円

300,000 − 240,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 1年で下がる額を出す(20,000 × 12 = 240,000)
  2. かかった総額と比べる(300,000 − 240,000 = 60,000)
  3. 足りない分を月数に直す(60,000 ÷ 20,000 = 3か月)

金額はこちらで置いた例。

1年で下がるのは20,000 × 12 = 240,000円なので、300,000 − 240,000 = 60,000円足りません。15か月で並ぶ計算なので、12か月では3か月分(20,000 × 3 = 60,000円)だけ届かないことになります。固定費を下げる手は、住み続ける期間が短いと逆に負担が増えます。外食のほうは、いつやめても費用は出ません。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

Aさんは引っ越しを検討し始めました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 引っ越しにかかる総額 正解

    正解です。割る前の数がここで決まります。

  • B 去年の家賃との差

    去年との差では月数が出ません。

  • C 友人の家賃の相場

    他人の相場でも月数は出ません。

  • D いちばん高かった月の外食費

    外食費は別の費目です。

総額が分からないと、月数が出せません。

判断家計を整える★★★★
かかる総額 ÷ 毎月下がる額 = 取り戻すまでの月数300,000 ÷ 20,000 = 15か月200,000 ÷ 20,000 = 10か月

総額が分からないと、この割り算は始まらない。

毎月下がる額が20,000円と分かっていても、かかる総額が分からなければ何か月で元に戻るかは出せません。300,000円なら15か月、200,000円なら10か月です。去年の家賃との差や友人の相場、外食費からは、この月数は出てきません。あわせて、住み続ける見込みの期間も確かめることになります。月数より短ければ、下げたはずが増えます。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

「家賃も外食も月2万円なんだから、同じことでしょう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 家賃の順位

    順位では月数が出ません。

  • B 去年との差

    去年との差でも出ません。

  • C いちばん安い部屋

    安い部屋を探すのは、そのあとです。

  • D 取り戻すのに要る月数 正解

    正解です。ここで期間との比較ができます。

額が同じでも、変えるのにかかる費用が違います。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 取り戻す月数を出すと、住む期間と比べられる
  • 変える費用が0円のものは、いつでも試せる

デメリット

  • 月々の額を並べても、変えやすさの差は出ない
  • 住む期間が月数より短いと、下げたはずが増える

どちらが重いかは、この回では決めない。

1年240,000円という額は確かに同じです。違うのは変えるのにかかる費用で、外食は0円、家賃は引っ越しの総額。その総額を毎月下がる額で割ると、取り戻すまでの月数が出ます。順位や去年との差、いちばん安い部屋を見ても、この月数は出てきません。どちらが重いかは住む期間によって変わるので、ここでは決めません。月数を出すところまでが、この回の範囲です。

出典 国土交通省「引越運送業の契約のルールが変わります!」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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