家計を整える

預金300万円。全部同じ口座に置いていて大丈夫?

残高は一つでも、使える額は引いたあとの数字です。

このページの要点

預金3,000,000円を生活費250,000円、緊急資金1,500,000円(6か月分)、旅行資金400,000円、将来資金850,000円に分けると、自由に使えるのは1,250,000円で約41.7%。旅行400,000円と家電300,000円が重なると残高は2,300,000円ですが、使える額は550,000円。同じ300,000円が残高では10%、将来資金では約35.3%に見えます。

最終更新 2026年9月25日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 口座管理
  2. 口座管理
  3. 口座管理

わかる 2 問

  1. 口座管理
  2. 目的別資金

見抜く 3 問

  1. 目的別資金
  2. 目的別資金
  3. 緊急資金

ケースで考える 5 問

  1. 緊急資金
  2. 目的別資金
  3. 予定支出
  4. 予定支出
  5. 目的別資金

判断する 2 問

  1. 予定支出
  2. 口座管理

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資金決済に関する法律は、前払式支払手段の発行保証金について定めています。

供託しなければならないのは、基準日未使用残高のどれだけ以上ですか。

  • A 三分の一

    三分の一ではありません。

  • B 全額

    全額とはされていません。

  • C 二分の一 正解

    正解です。条文は二分の一の額以上としています。

  • D 十分の一まで

    十分の一でもありません。

条文は二分の一の額以上としています。

知る家計を整える★★★
条文の用語中身
基準日毎年三月三十一日及び九月三十日
基準日未使用残高基準日における未使用残高の合計額
基準額政令で定める額
要供託額基準日未使用残高の二分の一の額
発行保証金に充てられるもの国債証券、地方債証券その他の債券

e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」第三条・第十四条から。

第十四条は「当該基準日未使用残高の二分の一の額(…「要供託額」…)以上の額に相当する額の発行保証金を…供託しなければならない」としています。たとえば残高が1,000万円なら 10,000,000 ÷ 2 = 5,000,000円以上。残高があっても、半分以上は別のところに置いておく形です。全額ではありませんが、三分の一や十分の一でもありません。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

「基準日は毎年1回だけ」と考えました。

条文で見ると、どうですか。

  • A 毎年1回だけ

    年2回とされています。

  • B 毎月ある

    毎月とはされていません。

  • C 基準日は条文に書かれていない

    日付は条文に書かれています。

  • D 三月三十一日と九月三十日 正解

    正解です。条文は二つの日を挙げています。

条文は二つの日を挙げています。

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残高から手を付けない額を引いて、使える額を出す

残高が230万円あるからまだ余裕があると考える

使える額は550,000円。残高の約23.9%しかない。

第三条第二項は「毎年三月三十一日及び九月三十日(以下この章において「基準日」という。)」としています。年2回で、あいだは6か月です。毎月ではありません。条文に書かれていないのは基準額の金額のほうで、こちらは「政令で定める額」とされています。日付は条文に、金額は政令にある形です。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 発行保証金は現金でしか供託できない

    債券でも充てられるとされています。

  • B 基準日未使用残高が基準額以下なら取戻しができる 正解

    通ります。第十八条の一号のとおりです。

  • C 基準額は条文に金額で書かれている

    政令で定める額とされています。

  • D 発行保証金信託契約の受益者は発行者自身であるとされている

    受益者は保有者とされています。

第十八条の一号にそう書かれています。

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発行保証金のしくみ

  • 第十四条 二分の一の額以上を供託する
  • 第十五条 発行保証金保全契約を結べば供託しないことができる
  • 第十六条 発行保証金信託契約でも供託しないことができる
  • 第十八条 基準額以下になれば取戻しができる

分けて置く方法が三つあり、戻せる場合も決められている。

第十八条は「基準日未使用残高が基準額以下であるとき」に発行保証金の全部または一部を取り戻すことができるとしています。発行保証金は「国債証券、地方債証券その他の内閣府令で定める債券」をもって充てることができるので、現金だけではありません。基準額は「政令で定める額」とされ、条文に金額はありません。信託契約の受益者は「前払式支払手段の保有者」で、発行者自身ではありません。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

条文の用語と、その中身を組み合わせてください。

答え 基準日未使用残高 … 三月三十一日と九月三十日の未使用残高の合計額/要供託額 … 基準日未使用残高の二分の一の額/基準額 … 政令で定める額/発行保証金に充てられるもの … 国債証券、地方債証券その他の債券

金額が条文に書かれていないものが一つあります。

わかる家計を整える★★★

条文で確かめたこと

  • 基準日は毎年三月三十一日と九月三十日の2回
  • 基準日未使用残高が基準額を超えるときに供託の義務がある
  • 供託するのは二分の一の額以上
  • 発行保証金は国債証券などの債券でも充てられる
  • 基準額以下になったときは取戻しができる

残高があっても、半分以上は別のところに置いておく形になっている。

条文は基準日未使用残高を三月三十一日と九月三十日の未使用残高の合計額とし、要供託額をその二分の一の額としています。基準額は「政令で定める額」とされ、条文そのものには金額が書かれていません。発行保証金は国債証券、地方債証券その他の債券をもって充てることができるとされています。割合は条文に、金額は政令に書かれている形です。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

条文から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 基準日未使用残高の二分の一以上を供託するとされている/基準日は三月三十一日と九月三十日とされている/発行保証金は国債証券などの債券をもって充てることができる

条文は事業者の義務を定めたものです。

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条文が定めていること

  • 二分の一以上を供託する義務
  • 基準日は年2回
  • 債券でも充てられること
  • 基準額以下なら取戻しができること

条文が定めていないこと

  • 家計の預金の分け方
  • 緊急資金を何か月分持つか
  • 基準額の金額(政令で定める額とされている)

この回の家計の金額はすべてこちらで置いた例。

条文が定めているのは、基準日未使用残高の二分の一以上を供託すること、基準日が三月三十一日と九月三十日であること、発行保証金を国債証券などの債券でも充てられることです。家計の預金の分け方や緊急資金の目安は書かれていません。この回で借りたのは「残高のうち一定の割合は分けて置いておく」という枠組みだけです。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

家電300,000円は、将来資金850,000円の_にあたります。

  • A 約10.0%

    約10.0%は預金を分母にした場合です。

  • B 約23.3%

    約23.3%は700,000円を預金で割った割合です。

  • C 約35.3% 正解

    正解です。300,000 ÷ 850,000 ≒ 0.353です。

  • D 約50%をこえる

    半分にはなりません。

300,000 ÷ 850,000 の分です。

見抜く家計を整える★★★★
家電 300,000円→預金3,000,000円で見ると 10%→将来資金850,000円で見ると 約35.3%→倍率 3,000,000 ÷ 850,000 = 3.53

同じ金額でも、分母を変えると見え方が3.5倍変わる。

300,000 ÷ 850,000 = 0.35294…なので約35.3%です。約10.0%は預金3,000,000円を分母にした場合、約23.3%は使った700,000円を預金で割った場合。同じ300,000円が、何を分母にするかで10%にも約35.3%にも見えます。倍率は 3,000,000 ÷ 850,000 = 3.53倍です。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

残高は3,000,000円から2,300,000円になりました。

残高だけでは分からないのは、どれですか。

  • A 減った額

    減った額は通帳から分かります。

  • B 使える額 正解

    正解です。内訳を引かないと出ません。

  • C 残っている額

    残高も通帳にあります。

  • D 減ったあとの合計

    合計も通帳から分かります。

用途の内訳は残高には出てきません。

見抜く家計を整える★★★★

預金3,000,000円を一つの口座で持つAさん

1か月分の生活費
250,000円
緊急資金
1,500,000円(6か月分)
旅行資金
400,000円 → 旅行で使う
将来資金
850,000円 → 家電で300,000円減る
いま使える額
550,000円

減った700,000円も、残っている2,300,000円も、通帳を見れば分かります。分からないのは使える額です。生活費と緊急資金の1,750,000円を引かないと出てこないので、用途ごとの内訳を別に持っている必要があります。同じ2,300,000円でも、内訳が違えば使える額は変わります。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

目的別に分けた額を、大きい順に並べてください。

答え 1,500,000円(緊急資金・生活費6か月分) → 850,000円(将来資金) → 400,000円(旅行資金) → 250,000円(1か月分の生活費)

足すと3,000,000円になります。

見抜く家計を整える★★★★
  1. 緊急資金1,500,000円
  2. 将来資金850,000円
  3. 旅行資金400,000円
  4. 1か月分の生活費250,000円

合わせて3,000,000円。手を付けないのは1,750,000円で約58.3%。

緊急資金1,500,000円、将来資金850,000円、旅行資金400,000円、1か月分の生活費250,000円の順で、足すと3,000,000円になります。いちばん大きい緊急資金は預金の半分。手を付けないと決めた生活費と緊急資金を合わせると1,750,000円で、預金の約58.3%を占めます。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの1か月分の生活費は250,000円です。緊急資金を生活費6か月分として置くことにしました。

緊急資金は、いくらですか。

答え 1500000円

250,000 × 6 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 3,000,000円預金
  • 250,000円1か月分の生活費
  • 1,500,000円緊急資金(6か月分)
  • 400,000円旅行資金
  • 850,000円将来資金

金額はこちらで置いた例。300万円はミッションの指定額。

250,000 × 6 = 1,500,000円です。預金3,000,000円のうち半分がここに入ります。この1,500,000円と、当月の生活費250,000円を合わせた1,750,000円は手を付けないと決めた額。残高から引かないと、使える額は出てきません。何か月分を置くかは人によって違うので、6か月分は例として置いた数です。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

預金3,000,000円のうち、生活費250,000円と緊急資金1,500,000円には手を付けないと決めました。

自由に使える額は、預金の何割ですか。

  • A 約41.7% 正解

    正解です。1,250,000 ÷ 3,000,000 ≒ 0.417です。

  • B 約58.3%

    約58.3%は手を付けない額の割合です。

  • C 約23.9%

    約23.9%は旅行と家電のあとの割合です。

  • D 約240%になる

    割る向きが逆になっています。

1,250,000 ÷ 3,000,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
1,250,000÷3,000,000×100=約41.7%

3,000,000 − 1,500,000 − 250,000 = 1,250,000円で、1,250,000 ÷ 3,000,000 = 0.41666…なので約41.7%です。約58.3%は手を付けない1,750,000円のほうの割合で、足すと100%になります。約23.9%は旅行と家電のあとの割合。300万円あっても、自由に動かせるのは半分より少ない形です。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

旅行に400,000円、家電に300,000円を使いました。

預金の残高は、いくらになりますか。

答え 2300000円

3,000,000 − 700,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 旅行400,000円 + 家電300,000円 = 700,000円
  2. 残高 3,000,000 − 700,000 = 2,300,000円
  3. 手を付けない額 250,000 + 1,500,000 = 1,750,000円
  4. 使える額 2,300,000 − 1,750,000 = 550,000円
  5. 将来資金 850,000 − 300,000 = 550,000円(同じ)

二つの道から同じ額が出る。

400,000 + 300,000 = 700,000円を使うので、3,000,000 − 700,000 = 2,300,000円です。まだ230万円あるように見えます。ただし生活費250,000円と緊急資金1,500,000円は動かさないので、実際に使える額は 2,300,000 − 1,750,000 = 550,000円。残高と使える額は別の数字です。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

家電300,000円を、預金3,000,000円に対する割合で見ます。

どれくらいになりますか。

  • A 10% 正解

    正解です。300,000 ÷ 3,000,000 = 0.10です。

  • B 30%

    30%になる割り算はありません。

  • C 35.3%

    35.3%は将来資金を分母にした場合です。

  • D 約3.5倍になる

    3.5倍は二つの割合の比です。

300,000 ÷ 3,000,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 預金で見た割合(%)
  • 将来資金で見た割合(%)

同じ300,000円。分母が3.53倍違う。

300,000 ÷ 3,000,000 = 0.10なので10%です。30%になる割り算はここにありません。35.3%は将来資金850,000円を分母にした場合。残高で見ると1割で小さく見えますが、出どころの将来資金で見ると約3.5倍の重さになります。どちらも同じ300,000円です。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

残高は2,300,000円です。生活費250,000円と緊急資金1,500,000円には手を付けません。

いま使える額は、いくらですか。

答え 550000円

2,300,000 − 1,750,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 残高(円)
  • 手を付けない額(円)
  • いま使える額(円)

使える額は残高の約23.9%。

250,000 + 1,500,000 = 1,750,000円を引くので、2,300,000 − 1,750,000 = 550,000円です。将来資金850,000円から家電300,000円を出したあとの550,000円と同じ額になり、二つの道から確かめられます。残高は230万円ですが、使えるのはその約23.9%です。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

旅行費400,000円と家電300,000円が、同じ時期に必要になりました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 用途を決めていない額 正解

    正解です。ここでどこから出すか決まります。

  • B 去年の預金との差

    去年との差では判断できません。

  • C 同年代の平均預金額

    平均でも判断できません。

  • D いちばん預金が多かった月の額

    過去の最高額でも判断できません。

どこから出すかは、そこで決まります。

判断家計を整える★★★★
予定にない家電300,000円が必要になる
  • 将来資金から出す → 850,000円が550,000円に(約35.3%減)
  • 緊急資金から出す → 6か月分が4.8か月分に(1.2か月分減)
  • 用途を決めていない額から出す → ほかの箱は減らない
  • 残高だけ見る → 10%に見えて、減ったものが分からない

金額はこちらで置いた例。

旅行は旅行資金400,000円から出せますが、家電300,000円は予定に入っていません。用途を決めていない額があればそこから、なければ将来資金か緊急資金から出すことになります。将来資金なら約35.3%減り、緊急資金なら6か月分が4.8か月分になります。去年との差や平均、過去の最高額からは、この判断はできません。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

「残高が230万円あるから、まだ余裕があるでしょう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 残高の合計

    合計だけでは分かりません。

  • B 去年との差

    去年との差でも分かりません。

  • C 減った割合

    減った割合でも分かりません。

  • D 用途ごとの内訳 正解

    正解です。内訳を引いて使える額を出します。

手を付けない額を引くと、使える額が出ます。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 用途ごとに分ければ、いま使える額が数で出る
  • どの箱から出すと何が減るか分かる

デメリット

  • 残高だけでは、使える額が見えない
  • 同じ300,000円が10%にも約35.3%にも見える

緊急資金を何か月分持つべきかは、この回では決めない。

残高2,300,000円のうち、生活費250,000円と緊急資金1,500,000円は動かしません。使えるのは550,000円で、残高の約23.9%です。残高の合計や減った割合を見ても、この550,000円は出てきません。条文でも、残高があっても二分の一以上は供託しなければならないとされています。何か月分を置くべきかは人によって違うので、ここでは決めません。

出典 e-Gov 法令検索「資金決済に関する法律」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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