家計を整える

預金300万円。全部が生活防衛資金でいい?

見かけの月数だけが下がっていきます。

このページの要点

預金3,000,000円を最低生活費250,000円で割れば12か月分。旅行300,000円、税金200,000円、車1,000,000円の予定を引くと緊急資金は1,500,000円で6か月分です。時間の順に並べると見かけは12→10.8→10→6か月分と下がりますが、緊急資金は最初から1,500,000円のまま。減ったのではなく、最初から6か月分でした。

最終更新 2026年9月25日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 資金の区分
  2. 資金の区分
  3. 資金の区分

わかる 2 問

  1. 予定支出
  2. 目的別資金

見抜く 3 問

  1. 予定支出
  2. 生活防衛資金
  3. 予定支出

ケースで考える 5 問

  1. 緊急資金
  2. 資金の区分
  3. 生活防衛資金
  4. 緊急資金
  5. 予定支出

判断する 2 問

  1. 緊急資金
  2. 生活防衛資金

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

高速道路機構の資料は、令和7年度の債務残高の推移を示しています。

期末(令和8年3月31日)の債務残高は、いくらとされていますか。

  • A 24兆4,224億円

    24兆4,224億円は期首の額です。

  • B 25兆1,204億円

    25兆1,204億円は令和6年度の期首です。

  • C 23兆7,848億円 正解

    正解です。資料は23兆7,848億円としています。

  • D 30兆883億円をこえる

    30兆883億円は債務と資本金の合計です。

資料は23兆7,848億円としています。

知る家計を整える★★★
記号項目令和7年度
A期首債務残高24兆4,224億円
B債務引受額1兆5,045億円
C債務返済額2兆7,844億円
D資金調達額6,389億円
E債券発行差額償却による簿価増34億円
A+B-C+D+E期末債務残高23兆7,848億円

高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)(令和7年度)」から。

資料は期末の債務残高を23兆7,848億円としています。24兆4,224億円は令和7年度の期首で、令和6年度の期末でもある額。25兆1,204億円は令和6年度の期首です。同じ表に期首と期末が並んでいるので、どちらの時点かを合わせて読みます。30兆883億円は債務と資本金の合計のほうです。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

「2兆7,844億円を返済したので、債務残高も同じだけ減った」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A 同じだけ減った

    同じだけは減っていません。

  • B 残高は増えた

    残高は減っています。

  • C 返済した額は資料に書かれていない

    返済額は本文と表に書かれています。

  • D 6,376億円しか減っていない 正解

    正解です。6,376億円しか減っていません。

24兆4,224億円から23兆7,848億円になっています。

知る家計を整える★★★★

予定の支出を引いてから、月数を出し直す

預金の全額を最低生活費で割った12か月分を備えと考える

緊急資金は最初から1,500,000円(6か月分)しかない。

期首24兆4,224億円が期末23兆7,848億円なので、減ったのは6,376億円です。2兆7,844億円を返済していますが、同時に1兆5,045億円の債務を引き受け、6,389億円の資金調達も行っているためです。返済額のうち残高の減少につながったのは 6,376 ÷ 27,844 = 約22.9%。総額の動きだけでは、実際にいくら減ったかは分かりません。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 令和7年度の債務引受額は6,389億円である

    1兆5,045億円です。6,389億円は資金調達額です。

  • B 期首の債務残高は24兆4,224億円である 正解

    通ります。令和7年4月1日の残高です。

  • C 令和6年度の債務返済額は2兆7,844億円である

    令和6年度は3兆1,164億円です。

  • D 債務返済計画における債務残高は約24兆6,486億円である

    約23兆6,486億円とされています。

令和7年4月1日の残高です。

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令和7年度の債務残高の動き

  • 期首 24兆4,224億円
  • +債務引受 1兆5,045億円、+資金調達 6,389億円、+簿価増 34億円
  • −返済 2兆7,844億円
  • 期末 23兆7,848億円(減ったのは6,376億円)

返済額のうち残高の減少につながったのは約22.9%。

資料は令和7年度の期首債務残高を24兆4,224億円としています。債務引受額は1兆5,045億円で、6,389億円は資金調達額のほう。令和6年度の債務返済額は3兆1,164億円で、2兆7,844億円は令和7年度です。債務返済計画における債務残高は約23兆6,486億円で、24兆ではありません。記号と年度を一つずつ合わせます。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料の記号と、その額を組み合わせてください。

答え A 期首債務残高 … 24兆4,224億円/B 債務引受額 … 1兆5,045億円/C 債務返済額 … 2兆7,844億円/D 資金調達額 … 6,389億円

兆がつかないものが一つあります。

わかる家計を整える★★★

資料で確かめたこと

  • 期末残高はA+B-C+D+Eで計算されている
  • 244,224+15,045−27,844+6,389+34=237,848(億円)で一致する
  • 2兆7,844億円返済したが、残高は6,376億円しか減っていない
  • 返済額のうち残高の減少につながったのは約22.9%
  • 決算ベース約23兆7,848億円と計画上約23兆6,486億円で1,362億円違う

総額の動きだけでは、実際にいくら減ったか分からない。

資料ではA 期首債務残高が24兆4,224億円、B 債務引受額が1兆5,045億円、C 債務返済額が2兆7,844億円、D 資金調達額が6,389億円です。A+B-C+D+Eで期末残高になるので、244,224 + 15,045 − 27,844 + 6,389 + 34 = 237,848(億円)。自分で足し引きして確かめられます。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

資料から読み取れるものを、すべて選んでください。

答え 期末債務残高はA+B-C+D+Eで計算されるとされている/令和7年度の債務返済額は2兆7,844億円とされている/債務返済計画における債務残高は約23兆6,486億円とされている

資料は債務残高についてのものです。

わかる家計を整える★★★★

資料が示していること

  • 期首・期末の債務残高と、その間の増減
  • 期末残高を出す式(A+B-C+D+E)
  • 決算ベースと債務返済計画上の残高の違い
  • 端数処理の関係上、計が合わないことがある

資料が示していないこと

  • 家計の緊急資金の目安
  • 予定支出の分け方
  • 最低生活費の額

この回の家計の金額は、すべてこちらで置いた例。

資料が示しているのは、期末債務残高がA+B-C+D+Eで計算されること、令和7年度の債務返済額が2兆7,844億円であること、債務返済計画における債務残高が約23兆6,486億円であることです。家計の緊急資金の目安や予定支出の分け方は、債務の資料には出てきません。この回の金額はすべてこちらで置いた例です。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

6か月後、予定の支出をすべて終えたあとの残高は_です。

  • A 3,000,000円のまま

    予定の支出が出るので残りません。

  • B 2,500,000円

    2,500,000円は税金のあとの残高です。

  • C 1,500,000円 正解

    正解です。緊急資金の額とちょうど同じです。

  • D 500,000円

    500,000円は車を緊急資金から出した場合です。

3,000,000 − 1,500,000 の分です。

見抜く家計を整える★★★★
いま 3,000,000円(見かけ12か月分)→3か月後 2,700,000円(10.8か月分)→4か月後 2,500,000円(10か月分)→6か月後 1,500,000円(6か月分)

緊急資金は最初から最後まで1,500,000円で動いていない。

旅行300,000円、税金200,000円、車1,000,000円が出て、3,000,000 − 1,500,000 = 1,500,000円になります。これは最初に出した緊急資金の額とちょうど同じ。つまり緊急資金は6か月のあいだ1円も減っていません。減ったのは見かけの月数だけで、12か月分が6か月分になったように見えるだけです。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

預金は3,000,000円で、最低生活費は250,000円です。

残高を割っただけでは分からないのは、どれですか。

  • A 見かけの月数

    見かけの月数は割り算で出ます。

  • B 予定の支出の額 正解

    正解です。予定は残高に出てきません。

  • C 預金の額

    預金の額は分かっています。

  • D 毎月の最低生活費

    最低生活費も分かっています。

予定は残高の数字に出てきません。

見抜く家計を整える★★★★

預金3,000,000円のAさん

いま
残高3,000,000円(見かけ12か月分)
3か月後
旅行300,000円 → 2,700,000円
4か月後
税金200,000円 → 2,500,000円
6か月後
車1,000,000円 → 1,500,000円
緊急資金
ずっと1,500,000円(6か月分)

見かけの月数12か月も、預金3,000,000円も、最低生活費250,000円も、この割り算から分かります。分からないのは予定の支出1,500,000円です。残高には旅行・税金・車の分が混ざったままなので、引かなければ緊急資金の月数は出てきません。資料でも、決算ベースの残高と計画上の残高が1,362億円違っていました。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

時間の順に並ぶ残高を、大きい順に並べてください。

答え 3,000,000円(いま) → 2,700,000円(旅行300,000円のあと) → 2,500,000円(税金200,000円のあと) → 1,500,000円(車1,000,000円のあと)

時期の早い順と同じ並びになります。

見抜く家計を整える★★★★
  1. いま3,000,000円(12か月分)
  2. 3か月後2,700,000円(10.8か月分)
  3. 4か月後2,500,000円(10か月分)
  4. 6か月後1,500,000円(6か月分)

緊急資金はずっと1,500,000円(6か月分)。

3,000,000円(いま)、2,700,000円(3か月後)、2,500,000円(4か月後)、1,500,000円(6か月後)の順です。月数にすれば12・10.8・10・6か月分。半年で半分になります。ただし緊急資金は1,500,000円のままで、動いていません。下がっているのは見かけの月数だけです。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの預金は3,000,000円です。予定の支出は旅行300,000円、税金200,000円、車1,000,000円です。

緊急時に使える資金は、いくらですか。

答え 1500000円

3,000,000 − 1,500,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
  • 3,000,000円預金
  • 300,000円旅行(3か月後)
  • 200,000円税金(4か月後)
  • 1,000,000円車(6か月後)
  • 1,500,000円(6か月分)緊急資金

金額はこちらで置いた例。300万円・100万円はミッションの指定額。

300,000 + 200,000 + 1,000,000 = 1,500,000円を引くので、3,000,000 − 1,500,000 = 1,500,000円です。預金のちょうど50%。最低生活費250,000円で割れば 1,500,000 ÷ 250,000 = 6か月分になります。預金全体で割った12か月分の半分です。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

預金3,000,000円のうち、緊急時に使えるのは1,500,000円です。

緊急資金が預金に占める割合は、どれですか。

  • A 50% 正解

    正解です。1,500,000 ÷ 3,000,000 = 0.50です。

  • B 25%

    25%になる組み合わせは別です。

  • C 75%

    75%にもなりません。

  • D 200%になる

    割る向きが逆になっています。

1,500,000 ÷ 3,000,000 の分です。

ケース家計を整える★★★
1,500,000÷3,000,000×100=50%

1,500,000 ÷ 3,000,000 = 0.50なので50%です。予定の支出も1,500,000円なので、こちらも50%。足すと100%になります。25%になるのは予定の支出のうち車以外(500,000円)の割合に近い数字。何を分子にするかを決めてから割ります。200%は割る向きを逆にした場合です。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

預金3,000,000円を、最低生活費250,000円で割ってみます。

見かけ上は何か月分になりますか。

答え 12か月

3,000,000 ÷ 250,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  1. 預金の全額で割る(3,000,000 ÷ 250,000 = 12か月)
  2. 予定の支出を足す(300,000+200,000+1,000,000=1,500,000円)
  3. 引く(3,000,000 − 1,500,000 = 1,500,000円)
  4. 割り直す(1,500,000 ÷ 250,000 = 6か月)
  5. 12か月と6か月の二つが出る

引く前と引いたあとで、答えが半分になる。

3,000,000 ÷ 250,000 = 12か月です。1年分あるように見えます。ただしこの12か月には、旅行・税金・車の1,500,000円が入ったままです。引いてから割れば 1,500,000 ÷ 250,000 = 6か月分。同じ預金から12か月と6か月という二つの答えが出ます。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

車の1,000,000円を、予定の資金ではなく緊急資金1,500,000円から出したとします。最低生活費は250,000円です。

緊急資金は何か月分になりますか。

  • A 2か月分 正解

    正解です。500,000 ÷ 250,000 = 2か月分です。

  • B 4か月分

    4か月分にはなりません。

  • C 6か月分

    6か月分は出す前の月数です。

  • D 10か月分をこえる

    10か月分にはなりません。

500,000 ÷ 250,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • 予定の資金から出す(か月分)
  • 緊急資金から出す(か月分)

同じ1,000,000円でも、どの箱から出すかで残る月数が変わる。

1,500,000 − 1,000,000 = 500,000円で、500,000 ÷ 250,000 = 2か月分です。6か月分が3分の1になります。予定の資金から出せば緊急資金は動きませんが、こちらから出せば本当に減ります。同じ1,000,000円でも、どの箱から出すかで残る月数が変わります。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

3か月後に旅行の300,000円が出ます。預金は3,000,000円です。

3か月後の残高は、いくらですか。

答え 2700000円

3,000,000 − 300,000 の分です。

ケース家計を整える★★★★
  • いまの残高(円)
  • 3か月後の残高(円)
  • 緊急資金(円)

残高は減るが、緊急資金は動かない。

3,000,000 − 300,000 = 2,700,000円です。最低生活費250,000円で割れば 2,700,000 ÷ 250,000 = 10.8か月分。12か月分から1.2か月分減ったように見えます。ただし緊急資金は1,500,000円のまま動いていません。減ったのは、もともと旅行のために置いていた分です。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

半年後に車の購入で100万円必要になると分かりました。

次に確かめるのは、どれでしょう。

  • A 予定を引いたあとの月数 正解

    正解です。引いてから割ると備えが出ます。

  • B 去年の預金との差

    去年との差では分かりません。

  • C 同年代の平均預金額

    平均でも分かりません。

  • D いちばん預金が多かった月の額

    過去の最高額でも分かりません。

引いてから割ると、備えが出ます。

判断家計を整える★★★★
半年後に車で1,000,000円必要と分かる
  • 予定の資金から出す → 緊急資金は1,500,000円のまま(6か月分)
  • 緊急資金から出す → 500,000円(2か月分)に減る
  • 引かずに残高だけ見る → 半年後に半分になったと感じる
  • 予定を時期の順に並べる → いつ何が出るか先に見える

金額はこちらで置いた例。

予定の支出1,500,000円を引くと緊急資金は1,500,000円で、月数にすれば6か月分。半年後に残高が1,500,000円になっても、緊急資金は減っていません。逆に引かずに12か月分を備えと考えていると、半年後に半分になったと感じます。去年との差や平均預金額、過去の最高額からは、この違いは出てきません。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

「預金300万円あるから、生活防衛資金は十分でしょう」と聞きました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 預金の合計

    合計だけでは分かりません。

  • B 去年との差

    去年との差でも分かりません。

  • C 見かけの月数

    見かけの月数には予定が混ざっています。

  • D 予定を引いた月数 正解

    正解です。引いてから割ります。

引いてから割ると、半分になります。

判断家計を整える★★★

メリット

  • 予定を引けば、緊急資金の月数が数で出る
  • 時期の順に並べれば、いつ何が出るか先に見える

デメリット

  • 残高を割った月数には、予定の支出が混ざっている
  • 引かないと、半年後に半分になったと感じる

何か月分持つべきかは、この回では決めない。

3,000,000円を最低生活費250,000円で割れば12か月分ですが、旅行・税金・車の1,500,000円が入ったままです。引けば6か月分。半年たてば残高も1,500,000円になり、見かけと実際が一致します。預金の合計や見かけの月数では、この半分の差は出てきません。何か月分持つべきかは人によって違うので、ここでは決めません。

出典 高速道路機構「債務残高の推移(決算ベース)」 / 2026年9月時点の情報

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