収入を管理する

残業代が月ごとに0円~8万円。毎月の予算はいくらで組む?

同じ1年から、三つの基準が出てきます。

このページの要点

12か月の残業代が合計480,000円のとき、4月から6月の3か月平均は80,000円、12か月の年平均は40,000円、いちばん低い月は0円。基本給250,000円に足すと、予算は330,000円・290,000円・250,000円に分かれます。日本年金機構の資料では、定時決定は4月・5月・6月の3カ月間で決め直し、9月から翌年8月まで適用。年間報酬の平均で算定する道も用意されています。

最終更新 2026年9月11日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 平均収入
  2. 基準収入
  3. 平均収入

わかる 2 問

  1. 基準収入
  2. 平均収入

見抜く 3 問

  1. 基準収入
  2. 変動幅
  3. 最低収入

ケースで考える 5 問

  1. 変動幅
  2. 平均収入
  3. 月間予算
  4. 月間予算
  5. 最低収入

判断する 2 問

  1. 月間予算
  2. 基準収入

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

日本年金機構の資料では、定時決定は_の3カ月間の報酬月額を算定基礎届により届出して決め直す、とされています。

  • A 4月、5月、6月 正解

    正解です。7月1日現在の被保険者について届け出ます。

  • B 1月、2月、3月

    1月から3月とは書かれていません。

  • C 7月、8月、9月

    7月から9月とも書かれていません。

  • D 10月、11月、12月

    10月から12月とも書かれていません。

7月1日現在の被保険者について届け出ます。

知る収入を管理する★★★
項目資料の書き方
対象となる期間4月、5月、6月の3カ月間
決め直す回数毎年1回
適用される期間9月から翌年8月までの各月
提出時期毎年7月10日まで

報酬の総額を、その期間の総月数で除して得た額を報酬月額とする。

資料は「7月1日現在で使用している全被保険者の3カ月間(4月、5月、6月)の報酬月額を算定基礎届により届出し、厚生労働大臣はこの届出内容に基づき、毎年1回標準報酬月額を決定し直します」としています。決め直された標準報酬月額は、9月から翌年8月までの各月に適用されます。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

日本年金機構の資料は、定時決定の手続を項目ごとに書いています。

それぞれ、どうなっていますか。

答え 定時決定 … 4月、5月、6月の3カ月間の報酬から標準報酬月額を決め直す/決め直した額の適用 … 9月から翌年8月までの各月/算定基礎届の提出時期 … 毎年7月10日まで/年間報酬の平均で算定する場合 … 申立書と、例年の状況や同意書等を添付する

年間報酬の平均で算定する道もあります。

知る収入を管理する★★★★
定時決定 → 4月、5月、6月の3カ月間の報酬から決め直す決め直した額 → 9月から翌年8月までの各月に適用提出時期 → 毎年7月10日まで年間報酬の平均で算定する場合 → 申立書と同意書等を添付

3か月で決めるのが原則だが、年間の平均で算定する道も用意されている。

定時決定は4月・5月・6月の3カ月間で決め直し、その額は9月から翌年8月まで適用されます。提出は毎年7月10日まで。そして添付書類のところに「年間報酬の平均で算定する場合」という区分があり、申立書と、例年の状況や標準報酬月額の比較、被保険者の同意書等の様式が示されています。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 定時決定は毎年1回、標準報酬月額を決め直す 正解

    通ります。資料に「毎年1回」と書かれています。

  • B 決め直した標準報酬月額は4月から適用される

    9月から翌年8月までです。

  • C 定時決定では1年分の報酬をすべて合計する

    4月、5月、6月の3カ月間です。

  • D 算定基礎届の提出時期は毎年12月10日までである

    毎年7月10日までです。

資料に「毎年1回」と書かれています。

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日本年金機構の資料で確かめたこと

  • 定時決定は、4月・5月・6月の3カ月間の報酬月額を届出して毎年1回決め直す
  • 報酬の総額を、その期間の総月数で除して得た額を報酬月額とする
  • 決め直した標準報酬月額は、9月から翌年8月までの各月に適用される
  • 算定基礎届の提出時期は毎年7月10日まで
  • 年間報酬の平均で算定する場合の申立書と同意書等の様式がある

支払基礎日数の線は17日以上、15日以上17日未満、15日未満の3段。短時間労働者は11日以上。

資料では、決め直された標準報酬月額は「9月から翌年8月までの各月に適用されます」。決定に使うのは4月・5月・6月の3カ月間の報酬で、1年分の合計ではありません。提出時期は「毎年7月10日まで」とされています。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは「4月から6月の3か月平均は80,000円だったから、この額で毎月の予算を組もう」と考えています。

どう考えますか。

  • A 3か月の平均なので使える

    その3か月は、いちばん多い時期でもありました。

  • B 低い月の水準も見る 正解

    正解です。同じ1年に0円の月もありました。

  • C 予算は組めない

    基準を選べば組めます。

  • D 年平均は関係しない

    年平均も同じ1年から出た数字です。

同じ1年に0円の月もありました。

わかる収入を管理する★★★

三つの基準を出して並べ、低いほうでも組めるか見る

いちばん多い時期の平均を、そのまま毎月の基準にする

3か月平均80,000円、年平均40,000円、いちばん低い月0円。

4月から6月はAさんの残業代がいちばん多い時期でした。年平均は40,000円で、その半分。9月と10月は0円です。どの期間で平均を取るかで基準が変わるので、低いほうの水準も出しておくことになります。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

同じ1年の残業代から出した40,000円という数字があります。

この40,000円は、何を表していますか。

  • A 4月から6月の3か月平均

    3か月平均は80,000円です。

  • B 12か月の年平均である 正解

    正解です。480,000 ÷ 12 の結果です。

  • C 基本給の手取りである

    基本給の分は250,000円です。

  • D 繁忙期の残業代である

    繁忙期の残業代は月80,000円です。

480,000 ÷ 12 の結果です。

わかる収入を管理する★★★★

12か月の残業代 合計480,000円

  • 4月から6月の3か月平均 80,000円
  • 12か月の年平均 40,000円(3か月平均の50%)
  • いちばん低い月 0円(9月・10月)
  • 翌年の年平均 30,000円

どれも同じ並びから、期間の取り方を変えて出した数字。

4月から6月の3か月平均は80,000円、基本給の分の手取りは250,000円、繁忙期の残業代は月80,000円で、どれも別の数字です。40,000円は12か月の合計480,000円を12で割った額で、3か月平均のちょうど半分にあたります。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

「4月から6月の3か月の平均が、その人の実態だ」と考えました。

資料で見ると、どうですか。

  • A そのとおり実態を表している

    3か月だけでは合わない場合もあります。

  • B 年間の平均で算定もできる 正解

    正解です。申立書の様式が用意されています。

  • C 3か月では算定しない

    原則は4月・5月・6月の3カ月間で算定します。

  • D 実態とは関係がない

    実際の報酬との差が大きくならないように決め直す手続です。

申立書の様式が用意されています。

見抜く収入を管理する★★★★
定時決定
  • 原則 → 4月、5月、6月の3カ月間の報酬から決め直す
  • 適用 → 9月から翌年8月までの各月
  • 別の道 → 年間報酬の平均で算定する場合の申立書と同意書等

3か月で決めるのが原則だが、それだけではない。

資料の添付書類のところには「年間報酬の平均で算定する場合」という区分があり、「年間報酬の平均で算定することの申立書」と「保険者算定申立に係る例年の状況、標準報酬月額の比較および被保険者の同意書等」の様式が示されています。3か月で決めるのが原則ですが、それだけではない道も用意されています。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 定時決定は、4月・5月・6月の3カ月間の報酬から毎年1回決め直す/年間報酬の平均で算定する場合の様式も用意されている/同じ1年でも、期間の取り方を変えると平均は変わる

3か月なら80,000円、12か月なら40,000円でした。

見抜く収入を管理する★★★★

期間の取り方を変えて、いくつかの基準を出しておく

いちばん多い時期の平均だけを、毎月の額として扱う

3か月平均80,000円、年平均40,000円、いちばん低い月0円。

3カ月間で決め直すことも、年間報酬の平均で算定する様式があることも資料のとおりです。この回では同じ12か月の並びから、3か月平均80,000円と年平均40,000円が出ました。決め直した額の適用は9月から翌年8月までです。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

この回では、平均だけでなくいちばん低い月の水準も出しました。

それは、なぜですか。

  • A 0円の月が実際にあるから 正解

    正解です。年平均は3か月平均の50%でした。

  • B 平均の桁が小さいから

    桁の大きさの話ではありません。

  • C 明細の行が多いから

    行の数は、計算に入ってきません。

  • D 繁忙期が決まっているから

    時期が決まっていても、0円の月はあります。

年平均は3か月平均の50%でした。

見抜く収入を管理する★★★★
40,000円(12か月の年平均)÷80,000円(4月から6月の3か月平均)×10050%

9月と10月は残業代が0円でした。3か月平均80,000円で組むと、その月は80,000円足りません。年平均40,000円で組んでも40,000円足りません。いちばん低い月で組めば、足りない月は出てきません。どの基準にも足りない月の数が付いてきます。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんの残業代(手取り)は、繁忙期の4月・5月・6月がいずれも80,000円、閑散期の9月と10月は0円でした(これらの額はこちらで置いた例です)。

4月から6月の3か月平均は、いくらですか。(単位:円)

答え 80000円

240,000 ÷ 3 で、80,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 80,000円4月
  • 80,000円5月
  • 80,000円6月
  • 240,000円3か月の合計
  • 80,000円3か月平均

金額はこちらで置いた例。9月と10月は0円。

日本年金機構の資料でも、定時決定は4月・5月・6月の3カ月間に受けた報酬の総額を「その期間の総月数で除して得た額」としています。総月数は3なので3で割ります。ただしこの3か月は、Aさんの残業代がいちばん多い時期でもあります。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

Aさんの12か月の残業代は、合計480,000円でした(4月から6月が各80,000円、7月40,000円、8月20,000円、9月と10月が0円、11月20,000円、12月40,000円、1月40,000円、2月20,000円、3月60,000円)。

12か月の年平均は、いくらですか。(単位:円)

答え 40000円

480,000 ÷ 12 で、40,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 4月から6月の3か月平均(円)
  • 12か月の年平均(円)
  • いちばん低い月(円)

どれも同じ1年の同じ並びから出た数字。

4月から6月の3か月平均80,000円のちょうど半分です。同じ1年の同じ並びから、期間の取り方を変えるだけで倍半分の差が出ました。いちばん低い月は0円で、これも同じ1年の中の数字です。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

Aさんの基本給の分の手取りは250,000円です(この額もこちらで置いた例です)。年平均の残業代40,000円を足して予算を組むとします。

毎月の予算は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 290000円

250,000 + 40,000 で、290,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  1. 基本給の分 250,000円
  2. 3か月平均で組む → 330,000円
  3. 年平均で組む → 290,000円
  4. いちばん低い月で組む → 250,000円

基本給は同じで、足す額だけが変わっている。

3か月平均で組めば250,000 + 80,000 で330,000円、いちばん低い月で組めば250,000 + 0 で250,000円。基本給は同じでも、足す額を取り替えると予算が三通りに分かれます。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

330,000円で毎月の予算を組みました。ところが9月は残業代が0円で、入ってきたのは基本給の分250,000円だけでした。

その月は、どうなりますか。

  • A 予算どおり使える

    入ってきたのは250,000円だけです。

  • B 40,000円足りない

    40,000円は年平均で組んだ場合の不足です。

  • C 80,000円足りない 正解

    正解です。330,000 − 250,000 の分です。

  • D 支出も自動で減る

    支出が自動で減る仕組みはありません。

330,000 − 250,000 の分です。

ケース収入を管理する★★★★

残業代が0円だった9月

組んだ予算
330,000円(3か月平均で組んだ)
入ってきた額
250,000円
足りない額
80,000円
年平均で組んでいれば
40,000円の不足
いちばん低い月で組んでいれば
不足なし

金額はこちらで置いた例。

3か月平均の80,000円を足して組んだので、残業代が0円になるとその80,000円がまるごと足りません。年平均40,000円で組んでいれば足りない額は40,000円、いちばん低い月で組んでいれば足りない額は出ません。組んだ基準によって、同じ月の結果が変わります。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

翌年は繁忙期が短くなり、年間の残業代が480,000円から360,000円に減りました。

12か月の年平均は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 30000円

360,000 ÷ 12 で、30,000円です。

ケース収入を管理する★★★
  • 翌年の年平均(円)
  • 前の年の年平均(円)

年では480,000円から360,000円へ、120,000円の減少。

前の年の年平均40,000円から10,000円下がりました。年では480,000 − 360,000 で120,000円の減少です。年平均で予算を組んでいた場合、その基準も40,000円から30,000円に置き換えることになります。いちばん低い月で組んでいた場合は、基準そのものは動きません。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

この回では、12か月の残業代の並び・いちばん少ない月の額・基本給の手取りを並べました。

毎月の予算の基準を出すとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 12か月の残業代の並び

    期間を変えて平均を出せます。

  • B いちばん少ない月の額

    足りない月が出るかどうかが分かります。

  • C 会社の創立記念日 正解

    正解です。記念日は、計算に入ってきません。

  • D 基本給の手取り

    足す前の土台になります。

記念日は、計算に入ってきません。

判断収入を管理する★★★
12か月の残業代 → 合計480,000円4月から6月の3か月平均 → 80,000円12か月の年平均 → 40,000円いちばん低い月 → 0円基本給の分 → 250,000円

資料でも、定時決定は4月・5月・6月の3カ月間で決め直すとされている。

この回の計算に入ってきたのは、12か月の残業代の並び、その合計480,000円、いちばん低い月の0円、そして基本給の分250,000円でした。どれか一つが変われば、三つの基準も変わります。会社の創立記念日は、そのどこにも入ってきません。平均が高いか低いかより先に、どの期間で取るかを決める形になります。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

変わる残業代を前提に、毎月の予算を決めようとしています。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 低い月でも組めるか 正解

    正解です。0円の月が2回ありました。

  • B 同僚の残業代を聞く

    他人の額は、自分の並びを教えてくれません。

  • C 繁忙期の額だけ見る

    繁忙期はいちばん多い時期です。

  • D 会社の所在地を調べる

    所在地は、計算に入ってきません。

0円の月が2回ありました。

判断収入を管理する★★★

三つの基準

  • 3か月平均 80,000円 → 予算330,000円
  • 年平均 40,000円 → 予算290,000円
  • いちばん低い月 0円 → 予算250,000円

残業代が0円の月

  • 330,000円で組むと 80,000円不足
  • 290,000円で組むと 40,000円不足
  • 250,000円で組むと 不足なし

金額はこちらで置いた例。

この回では、3か月平均80,000円で組むと0円の月に80,000円足りず、年平均40,000円でも40,000円足りませんでした。いちばん低い月で組めば足りない月は出ません。資料でも、3か月で決めるのが原則でありながら、年間報酬の平均で算定する道が用意されています。どの期間で取るかは選べます。

出典 日本年金機構「定時決定(算定基礎届)」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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