2020年初頭から新型コロナウイルス感染症が世界中で流行したことで、私たちの生活は大きく変わりました。何かと不自由な部分は多くなりましたが、決してマイナスなことばかりでもない気がしています。
現に、筆者の周囲では「家にいる時間が長くなったことをきっかけに、新しい家族として犬(ビーグル)を迎えた」という知人がいました。もしかしたら、筆者の知人のように「最近、初めてペットを飼い始めた」という人は多いのかもしれません。
ただし、ペットを飼う際には、気を付けなくてはいけないことが多々あります。その1つが「ペット保険の選び方」かもしれません。詳しくは後述しますが、ペット保険は、日本における歴史がまだまだ浅い商品です。「結局、ペットショップやブリーダーに勧められたものに入った」など「何となく」選んだ人も一定数いるでしょう。
その背景として、
- 扱う少額短期保険会社・損害保険会社の数
- 精通している専門家
- 一般に出回っている情報量
が少ないのが実情ゆえ、仕方がない部分もある、と筆者も思っていました。
しかし、先日筆者は
という情報を見つけて驚いたのです。これを使えば、「何となくペット保険を選ぶ」ということがなくなるかもしれません。興味を持った筆者は、さっそく徹底解剖してみることにしました。
目次
ペット保険を「何となく」選んではいけない2つの理由
本題に入る前に「そもそも、なぜペット保険を“何となく”選んではいけないのか?」という疑問について考えてみましょう。筆者が理由として考える
- 保険料は決して安くはない
- 本当に必要な補償が受けられるとは限らない
の2点について解説します。
理由1.保険料は決して安くはない
ペット保険の保険料は
- ペットの種類(犬、猫、小動物など)や品種
- ペットの年齢
- 補償内容、オプションサービス
など、様々な要因によって異なるため、一概にいくらとは言えません。月額保険料の一般的な相場としては1,000円台~3,000円台に収まることが多いでしょう。月額保険料だけを見れば、それほど高く感じないかもしれませんが、「この金額を、ペットが生きている限り毎月支払い続ける」と考えると、なかなか高い買い物になるのがわかるはずです。
支払う保険料のイメージをより分かりやすくするために、具体的な数字を用いてみましょう。一般社団法人ペットフード協会がまとめた「令和2年 全国犬猫飼育実態調査」によれば、犬の平均寿命は14.48歳とのことでした。
出典:令和2年 全国犬猫飼育実態調査|全国犬猫飼育実態調査|一般社団法人ペットフード協会
計算しやすくするために、寿命を15年、生まれてすぐ(0歳0カ月)からペット保険に加入し、毎月の保険料として2,000円を払った、と仮定しましょう。支払う保険料の総額は
と、なかなかの金額になるのがわかるはずです。
理由2.本当に必要な補償が受けられるとは限らない
もちろん、毎月の保険料が高かったとしても、自分たちの希望に見合った補償が受けられるなら問題ありません。むしろ問題にすべきなのは、
ことでしょう。個々の商品によって、具体的な扱いにはかなり差がありますが、ペット保険には
- 入院給付金・手術給付金の年間受給可能額・回数が決められている
- 「実際にかかった費用の70%を補償」など、補償割合が決められている
など、補償に関するかなり細かい条件が設けられています。
なお、ペットの医療費には、人間の医療費とは違い「どんな治療・処置をしたらいくらかかる」という診療報酬が存在しません。動物病院に支払う治療費=獣医師への診療報酬は、独占禁止法との兼ね合いで獣医師が独自に決める決まりになっているためです。
参照:家庭動物診療 | 小動物臨床 | 公益社団法人 日本獣医師会
そのため
- がん、心臓病など重篤な疾患にかかった
- かかりつけの動物病院が診療報酬を高めに設定していた
などの条件が重なった場合、たとえペット保険による補償が受けられたとしても、契約内容次第では自己負担額が膨れ上がる結果になりかねません。
それでも何となく選んでしまうのはなぜ?
筆者は既に触れてきた通り、ペット保険を何となく選ぶことには反対です。しかし、実際はやはり「何となく選んでしまう人」のほうが多いのでは?と思いました。その理由として
- 「誰かに勧められて」入る人も多いから
- 日本におけるペット保険の歴史自体がまだまだ浅いから
の2点を解説しましょう。
理由1.「誰かに勧められて」入る人も多いから
ペット保険を扱う大手損害保険会社・au損害保険株式会社(以下、au損保)が行ったアンケートによれば、ペット保険に加入している人自体は、全体の4割以上に達しています。
また「ペット保険に加入している」と答えた人に対し、さらに「ペット保険の加入場所はどこですか?」という質問をしたところ「インターネットで」と答えた人は全体の約4割に達したものの、「動物病院で勧められて」「ペットショップで勧められて」と答えた人が、合計して全体の約6割弱にも達したのです。
理由2.日本におけるペット保険の歴史自体がまだまだ浅いから
外国では、古くからペット保険が一般的な保険商品として販売されてきました。例えば、ドイツの大手金融グループ・アリアンツは1976年にペット保険に特化したグループ会社「ペットプラン」を設立し、イギリスを中心としたヨーロッパ諸国にて現在に至るまでペット保険の販売を続けています。
参照:三船 裕章「ペット保険-イギリス・米国の現状と日本-」(損保総研レポート 第81号、2007年9月発行)
参照:Pet insurance from the UKs favourite provider | Petplan
一方、日本において、ペット保険が正式な保険商品(少額短期保険)として販売されたのは、2007年のことです。2006年4月の改正保険業法の施行により、同年11月にペット保険専業の少額短期保険会社として「日本ファミリー保険企画」が認可・登録されました。
その後、2007年1月には商号を「ペット&ファミリー少額短期保険株式会社」に変更した上で、大手金融グループ・T&Dホールディングスの傘下に入っています。そして、同年4月にペットの医療保険として「ペット保険(葬儀費用保険金担保特約付)」の販売を開始したのです。
そのせいもあってか、
- ペット保険を扱う損害保険会社・少額短期保険会社自体は増えてきているものの、生命保険・損害保険・医療保険など「人間向けの一般的な保険商品」と比べると圧倒的に少ない
- 扱う会社も少なく、歴史も浅いため、ペット保険に精通した専門家はやはり少ない
というのが現状です。そのため、ある程度の知識や調べようとする意欲がない場合は、ペットショップやブリーダー、動物病院のスタッフ(獣医師、動物看護師など)などに勧められたものに入らざるを得ないのかもしれません。
自分に合ったペット保険が選べる「ペット保険AIアドバイザー」を使ってみよう
ここまでの話をまとめると
- ペットを飼う際に、ペット保険に入る人も増えている
- ペット保険を扱う損害保険会社・少額短期保険会社も増えている
- しかし、ペット保険の日本における歴史はまだ浅いため、精通した専門家も少なく、なかなか相談する機会に恵まれない可能性もある
といったところでしょう。しかし、大切なペットの健康にかかわることである以上、ペット保険もしっかり比較検討して選ぶのが本来であれば望ましいはずです。そこで「ペット保険に入ろうと思うけど、ちゃんと見てから選びたくて…」という人におすすめのツールとして、「ペット保険AIアドバイザー」を紹介します。
ペット保険AIアドバイザーとは
「ペット保険AIアドバイザー」とは、簡単にまとめると
のことです。
「チャットボット」とは、質問を投げかけると自動的に最適な応答をしてくれるプログラムのこと。保険の比較サービス「保険スクエアbang! ペット保険」では、最適なペット保険の提案をしてくれるチャットボット「ペット保険AIアドバイザー」を提供しています。
出典:ペット保険|補償・保険料のカンタン比較&FP・獣医による加入ガイド【保険スクエアbang! ペット保険】
画面右下に表示される「ペット保険AIアドバイザー」のバナーをクリックすると、「ペット保険AIアドバイザー」が立ち上がる仕組みです。
出典:ペット保険|補償・保険料のカンタン比較&FP・獣医による加入ガイド【保険スクエアbang! ペット保険】
ペット保険AIアドバイザーのここがスゴイ!
実際に「ペット保険AIアドバイザー」を使ってみました。その体験を通じて感じたメリットとして
- 操作がとにかく簡単
- 選べる商品は30種類以上
- 気に入ったペット保険があればそのまま申し込める
の3点を詳しく解説しましょう。
操作がとにかく簡単
「ペット保険AIアドバイザー」の操作方法は
だけです。具体例があったほうがわかりやすいので、年齢が高い(9歳以上)ペットにも対応したペット保険を探す想定で、筆者が操作してみました。
まずは表示された質問の一覧から「自分に合った保険を知りたい(新規加入の方はこちら)」を選択してみます。
出典:ペット保険|補償・保険料のカンタン比較&FP・獣医による加入ガイド【保険スクエアbang! ペット保険】
選択すると、次のような画面に移りました。
出典:ペット保険|補償・保険料のカンタン比較&FP・獣医による加入ガイド【保険スクエアbang! ペット保険】
この中から「補償について具体的に希望の条件がある・イメージできている」を選ぶと、次の選択肢へと切り替わります。
出典:ペット保険|補償・保険料のカンタン比較&FP・獣医による加入ガイド【保険スクエアbang! ペット保険】
年齢が高いペットでも入れる保険を探している、という設定なので「シニア(9歳以上)でも加入できる会社はありますか?」を選んだところ、このような画面に切り替わりました。
出典:ペット保険|補償・保険料のカンタン比較&FP・獣医による加入ガイド【保険スクエアbang! ペット保険】
画面の下部には、希望条件を満たす複数社の保険会社が紹介されており、「簡単な操作を繰り返していくだけで、自分や家族の希望に叶うペット保険が探せる」仕組みになっています。
選べる商品は30種類以上
「会社の知名度よりも、自分や家族の希望を叶えてくれるものであることが重要」というのは、ペット保険に限らず、どんな商品・サービスであっても同じことです。「ペット保険AIアドバイザー」では、以下の会社のペット保険への申し込みや資料請求が可能です(2021年6月現在)。
- ペットメディカルサポート
- ペット&ファミリー損害保険
- アイペット損害保険
- FPC
- 楽天少額短期保険
- 日本ペット少額短期保険
- アニコム損害保険
- SBIプリズム少額短期保険
- アクサ損害保険
- au損害保険
シェア上位のアニコム損害保険、アイペット損害保険ほか、複数の保険会社の商品を併せて提案してくれるので「本当に自分や家族の希望に合った」商品が選べます。
なお、2021年6月15日現在、「保険スクエアbang! ペット保険」を経由して申し込めるペット保険の商品数は38に上るとのことです。
気に入ったペット保険があればそのまま申し込める
「ペット保険AIアドバイザー」が提案してくれたペット保険のうち、興味が持てるものがあれば、そのまま保険会社の商品紹介ページを閲覧し、申し込みに進むことが可能です。
「あとでやれば良いか」と、申し込みを後回しにした結果、「あれ?どこの商品が良いって言われたんだっけ?」と、提案されたペット保険名を忘れてしまう、という事態も避けられます。
一括資料請求もできます
「ひとまず、申し込みまでは一気にやるつもりないけど、資料を取り寄せて見比べたいな」と思うなら、一括資料請求をしてみましょう。質問に答えていくと、ペット保険商品の候補が「ペット保険AIアドバイザー」上に表示されますが、同時に一括資料請求の案内も表示されます。
具体的なペット保険商品の候補が表示されたら、向かって右側の灰色の長方形の部分(画像内では赤枠で囲っています)をクリックしていくと、最後に一括資料請求の案内が表示されます。
出典:ペット保険|補償・保険料のカンタン比較&FP・獣医による加入ガイド【保険スクエアbang! ペット保険】
一括資料請求の表示が出てきたら、「一括資料請求はこちら」(画像内の赤枠で囲った部分)をクリックしてみましょう。
出典:ペット保険|補償・保険料のカンタン比較&FP・獣医による加入ガイド【保険スクエアbang! ペット保険】
すると、所定のフォームが出てくるので、氏名・住所など資料請求に必要な情報を入力しましょう。
出典:ペット保険 資料一括請求&オンライン申込み【保険スクエアbang! ペット保険】|送付先の入力
後は資料が届くのを待つだけです。
【結論】「何となく選ぶ」はもう卒業しよう!
筆者はかねがね「どんな買い物であっても“本当に自分や家族が望む未来につながるか”を考えて選ぶべき」と考えてきました。もちろん、ペット保険も例外ではありません。
犬、猫と一生添い遂げるなら上手に節約を
そもそも、ペットと暮らすのには、お金がとにかくかかります。一般社団法人ペットフード協会による「令和2年 全国犬猫飼育実態調査」によれば、犬・猫が天寿を全うするまで一緒に暮らすためにかかる経費(生涯必要経費)の平均は
- 犬:2,073,531円
- 猫:1,235,071円
とのことでした。
出典:令和2年 全国犬猫飼育実態調査|全国犬猫飼育実態調査|一般社団法人ペットフード協会
決して安くはありませんが、別の見方をすれば「それだけ、1つの命を守り、育て、天寿を全うさせる責任は重い」ということです。
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