銀行・預金

普通預金と定期預金の違い

いつでも出し入れできる普通預金と、期間を決めて預ける定期預金。金利・引き出しやすさ・保護の範囲を比べます。

全 15 問 ・知る 4 ・わかる 3 ・見抜く 4 ・ケースで考える 2 ・判断する 2

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知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

普通預金の特徴として最も適切なものはどれですか。

  • A いつでも預け入れと引き出しができる 正解

    出し入れの自由さが最大の特徴です。

  • B あらかじめ預入期間を決めて預ける

    期間を決めて預けるのは定期預金です。

  • C 元本が保証されない

    預金は元本が保証されます。投資商品とは異なります。

  • D 引き出すたびに必ず手数料がかかる

    手数料は時間帯やATMによって変わり、無料の場合もあります。

普通預金は、いつでも自由に出し入れできる預金です。

知る 銀行・預金 普通預金 いつでも出し入れできる 給与受取・引き落としに使う 金利は低め 定期預金 期間を決めて預ける 原則は満期まで置く 金利は高め

給与の受け取りや公共料金の引き落としに使われる、最も基本的な預金です。出し入れが自由な代わりに、金利は定期預金より低く設定されるのが一般的です。日常的に動かすお金や、いつ必要になるか分からないお金を置く場所として使われます。

定期預金の特徴として最も適切なものはどれですか。

  • A いつでも自由に引き出せる

    原則として満期まで置くことが前提です。

  • B あらかじめ預入期間を決めて預ける 正解

    期間を決めて預ける点が普通預金との最大の違いです。

  • C 預けたお金が株式で運用される

    預金は株式で運用される商品ではありません。

  • D 金利が毎日変動する

    預入時に決まった金利が満期まで続くものが一般的です。

定期預金は、6か月や1年など期間を決めて預ける預金です。

知る 銀行・預金 定期預金 メリット 普通預金より金利が高い 預入時の金利が満期まで続く デメリット 原則として満期まで引き出さない 中途解約すると金利が下がる

「1年もの」「3年もの」のように預入期間を決め、その間は原則として引き出さないことを前提に預けます。銀行はその資金を一定期間使えるため、普通預金より高い金利を付けるのが一般的です。預入時に金利が決まり、満期まで変わらないものが多くあります。

同じ銀行の普通預金と定期預金を比べたとき、一般に金利が高いのはどちらですか。

  • A 普通預金

    出し入れが自由な分、金利は低めに設定されます。

  • B 定期預金 正解

    一定期間預ける約束の対価として、高い金利が付きます。

  • C どちらも必ず同じ

    通常は差がありますが、その幅は時期によって変わります。

  • D 毎日入れ替わる

    普通預金の金利も頻繁には変わりません。

一般に定期預金のほうが高く設定されます。

知る 銀行・預金 普通預金 年0.02% 定期預金 年0.3%

銀行は預かった資金を貸し出しなどに回します。一定期間動かさない約束がある定期預金のほうが計画を立てやすいため、その対価として高い金利が付きます。ただし差の大きさは金融機関や時期によって変わり、ごくわずかな差しかない時期もあります。

預金保険制度(ペイオフ)による保護について、正しいものはどれですか。

  • A 普通預金だけが対象

    普通預金も定期預金も、どちらも対象です。

  • B 定期預金だけが対象

    定期預金だけが特別に扱われるわけではありません。

  • C どちらも対象で、合算して1金融機関ごとに元本1,000万円までとその利息が保護される 正解

    合算して数えられる点が重要です。口座を分けても総額は増えません。

  • D どちらも対象外

    どちらも保護の対象です。

普通預金と定期預金は合算して、1金融機関あたり元本1,000万円までが保護されます。

知る 銀行・預金 ★★★ 一般預金等 元本1,000万円まで 普通預金 定期預金

預金保険制度では、預金者1人につき1金融機関ごとに、元本1,000万円までとその利息等が保護されます。普通預金と定期預金は「一般預金等」としてまとめて数えられるため、同じ銀行で口座を分けても保護される総額は増えません。なお、無利息・要求払い・決済サービスを提供する決済用預金は全額が保護されます。

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

預金の利息にかかる税金について、正しいものはどれですか。

  • A 利息は非課税

    利息は課税対象です。

  • B 受け取る前におよそ20パーセントが差し引かれる 正解

    源泉分離課税として、受取時に差し引かれます。

  • C 毎年かならず確定申告が必要

    源泉徴収で完結するため、原則として申告は不要です。

  • D 元本にも課税される

    課税されるのは利息であって、元本ではありません。

利息からは20.315パーセントが源泉徴収されます。

わかる 銀行・預金 ★★ 20.315% 利息から差し引かれる 約8割 手元に残る割合

預金の利息には、所得税及び復興特別所得税15.315パーセントと住民税5パーセント、あわせて20.315パーセントがかかります。銀行が受取時に差し引く源泉分離課税のため、原則として確定申告は必要ありません。表示されている金利は税引前なので、手元に残る額は約8割になります。

定期預金を満期前に解約した場合、通常どうなりますか。

  • A 元本が減る

    預金なので元本は減りません。減るのは利息です。

  • B 当初の金利ではなく、中途解約利率が適用される 正解

    当初の金利は満期まで預けることが条件です。

  • C 利息はまったく受け取れない

    中途解約利率による利息は受け取れます。

  • D 解約すること自体ができない

    多くの金融機関で解約は可能です。

中途解約では、当初より低い中途解約利率が適用されます。

わかる 銀行・預金 ★★★ 元本は減らない × 約束していた金利は受け取れない(中途解約利率になる)

定期預金は原則として満期まで預ける商品ですが、多くの場合は途中で解約できます。ただしその際は約束していた金利ではなく、あらかじめ定められた中途解約利率が適用され、受け取れる利息は当初の想定より少なくなります。元本自体が減ることはありません。

年0.3パーセントの定期預金に100万円を1年間預けた場合、税引前の利息はいくらですか。

  • A 300円

    桁が1つ足りません。0.03パーセントの場合の額です。

  • B 3,000円 正解

    1,000,000 × 0.003 = 3,000円。ここから税が引かれます。

  • C 30,000円

    桁が1つ多くなっています。3パーセントの場合の額です。

  • D 30円

    桁が2つ足りません。

100万円 × 0.3パーセント = 3,000円です。

わかる 銀行・預金 ★★ 100万円 × 年0.3% 3,000円 税引前。ここから20.315%が引かれる

利息 = 元本 × 年利率 × 期間。1,000,000 × 0.003 × 1年 = 3,000円になります。ここから20.315パーセントが差し引かれるため、手元に残るのは約2,391円です。金利の数字が小さいほど、実際の金額に直して確かめる習慣が役に立ちます。

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

「金利が高い定期預金なら必ず得」と言えない理由として、最も適切なものはどれですか。

  • A 定期預金は元本保証がないから

    預金は元本が保証されます。

  • B 満期まで引き出せないため、途中で使う可能性があるお金には向かないから 正解

    金利の利点は、満期まで置ける場合にだけ得られます。

  • C 金利は預入後に下げられるから

    預入時に決まった金利が後から下げられることは通常ありません。

  • D 定期預金は預金保険の対象外だから

    定期預金も預金保険の対象です。

使う予定のあるお金を預けると、中途解約で金利の利点が消えます。

見抜く 銀行・預金 ★★★ 預ける前に確認する その期間、使わずに置いておけるか 途中で必要になる予定はないか 解約したときの利率はいくつか

定期預金の高い金利は「一定期間動かさない」ことへの対価です。途中で必要になって解約すれば中途解約利率が適用され、期待していた利息は得られません。金利の高さは、その期間そのお金を使わなくてよい場合にだけ意味を持ちます。「いくら増えるか」より先に「いつまで置いておけるか」を考える必要があります。

「1年もの 年0.3パーセント」と「3か月もの 年0.3パーセント」に同じ金額を預けた場合、受け取れる利息はどうなりますか。

  • A どちらも同じ

    同じ年利でも、預ける期間が違えば受取額は変わります。

  • B 預ける期間が違うため、受取額は異なる 正解

    3か月なら、1年分のおよそ4分の1になります。

  • C 3か月もののほうが多い

    期間が短いほうが受取額は少なくなります。

  • D 表示だけでは計算できない

    年利と期間が分かれば計算できます。

金利は年あたりの表示なので、3か月なら1年分の約4分の1です。

見抜く 銀行・預金 ★★★ 1年もの 3か月もの 表示金利 年0.3% 年0.3% 預ける期間 12か月 3か月 100万円の利息 3,000円 約750円

預金の金利は年利で表示されます。3か月ものに年0.3パーセントと書かれていても、3か月間で受け取れるのは1年分のおよそ4分の1です。100万円なら1年もので3,000円、3か月もので約750円。数字が同じでも期間が違えば結果は変わるため、「年」という前提を読み飛ばさないことが大切です。

同じ銀行で、普通預金と定期預金に分けて預けると、預金保険で保護される金額は増えますか。

  • A 増える

    同じ銀行の中で分けても、上限は変わりません。

  • B 合算されるため増えない 正解

    商品や口座ではなく、金融機関ごとに数えます。

  • C 定期預金の分だけ全額保護される

    定期預金だけが特別に扱われることはありません。

  • D 口座の数だけ増える

    口座数は保護額に影響しません。

同じ金融機関の預金は合算して数えられます。

見抜く 銀行・預金 ★★★ 金融機関そのものを分ければ、保護の枠が増える × 同じ銀行で普通預金と定期預金に分ければ枠が増える

預金保険は「預金者1人につき1金融機関ごと」に数えます。普通預金と定期預金は一般預金等としてまとめられるため、同じ銀行の中で口座や商品を分けても、保護される元本の上限は1,000万円のままです。上限を超える資金を保護の範囲に収めたい場合は、金融機関そのものを分ける必要があります。

物価が上がっている時期の預金について、正しい理解はどれですか。

  • A 元本保証なので、価値は必ず保たれる

    金額は保たれても、買えるものの量は保たれません。

  • B 物価上昇率が金利を上回ると、実質的な購買力は目減りする 正解

    金額ではなく購買力で見ると、目減りすることがあります。

  • C インフレ時は金利が必ず物価上昇率を上回る

    金利が物価上昇率に追いつかない時期は珍しくありません。

  • D 預金額は物価に合わせて自動的に増える

    預金額が物価に連動して増える仕組みはありません。

金額は減らなくても、買えるものが減れば実質的には目減りしています。

見抜く 銀行・預金 ★★★★ 預金の金利 年0.3% 物価の上がり方 年2%

元本保証は「預けた金額が減らない」ことを意味しますが、その金額で買えるものの量までは保証しません。物価が年2パーセント上がり、預金金利が年0.3パーセントであれば、1年後に同じ金額で買えるものは減っています。安全に見える預金にも、購買力が目減りするという別の面があります。

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんには、今後1年以上使う予定のない200万円があります。取引先の銀行では、普通預金の金利が年0.02パーセント、1年ものの定期預金が年0.3パーセントです。

この200万円を1年間預けた場合、普通預金と定期預金で受け取れる税引前の利息にはどの程度の差がありますか。

  • A 約400円

    普通預金だけの利息です。差ではありません。

  • B 約5,600円 正解

    6,000円 − 400円 = 5,600円。これが差です。

  • C 約6,000円

    定期預金だけの利息です。差ではありません。

  • D 約60,000円

    桁が1つ多くなっています。

普通預金400円、定期預金6,000円。その差は約5,600円です。

ケース 銀行・預金 ★★★ 400円 普通預金 年0.02% 6,000円 定期預金 年0.3% 5,600円 1年の差

普通預金は 2,000,000 × 0.0002 = 400円、定期預金は 2,000,000 × 0.003 = 6,000円。差は5,600円です。金利の差は0.28パーセントとわずかに見えますが、金額に直すと差がはっきりします。一方で、1年間引き出せない条件を受け入れられるかどうかが、この5,600円と引き換えになる点も見ておく必要があります。

Bさんは1年ものの定期預金に100万円を預けました。6か月後、急な出費で資金が必要になり、満期前に解約することにしました。

このとき起きることとして正しいものはどれですか。

  • A 元本の100万円が減る

    預金なので元本は保証されます。

  • B 当初の金利ではなく中途解約利率が適用され、利息が想定より少なくなる 正解

    約束の金利は、満期まで預けることが条件でした。

  • C 利息はまったく受け取れない

    中途解約利率による利息は受け取れます。

  • D 預金保険の対象から外れる

    解約しても預金保険の対象であることは変わりません。

元本は減りませんが、利息は当初の想定より少なくなります。

ケース 銀行・預金 ★★★ B Bさん 預けた額 100万円(1年もの) 経過 6か月で解約 元本 減らない 利息 中途解約利率まで下がる

解約自体は多くの場合できますが、約束していた年0.3パーセントではなく、あらかじめ定められた中途解約利率が適用されます。金融機関によっては普通預金と同水準まで下がることもあります。元本100万円が減ることはありません。ここから分かるのは、金利の高さは「満期まで置ける」ことが前提だということです。

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

Cさんは、失業や病気に備えるための生活防衛資金として、生活費の6か月分を用意しました。この資金をどこに置くかを考えています。

置き場所を決めるとき、最も優先して確認すべきことはどれですか。

  • A 金利がいちばん高いか

    金利は大切ですが、この資金では第一条件になりません。

  • B 必要になったときにすぐ引き出せるか 正解

    いつ必要になるか選べないため、流動性を優先します。

  • C 預入期間がいちばん長いか

    期間の長さは、この資金にとって利点になりません。

  • D 銀行の店舗数が多いか

    店舗数は引き出しやすさの一要素ですが、本質ではありません。

生活防衛資金は、いつ必要になるか分からないお金です。

判断 銀行・預金 ★★★★ 1 いつ必要になるか分からないお金だと確かめる 2 すぐ引き出せる場所に置く 3 残った余裕資金で期間を決めて預ける

生活防衛資金の役割は、収入が止まったときに生活を続けることです。必要になる時期を選べない以上、すぐに引き出せることが第一条件になります。金利を優先して1年ものの定期預金に入れると、必要になった時点で中途解約となり、金利の利点は失われます。増やすことより、確実に取り出せることを優先する場面です。

Dさんは「年0.5パーセント」と表示された定期預金の広告を見つけ、すぐに申し込もうとしています。

申し込む前に確認すべきこととして、最も適切なものはどれですか。

  • A 預入期間と、その金利が適用される条件 正解

    期間と条件が分かってはじめて、その金利の意味が決まります。

  • B 過去1年の株価の推移

    株価の推移は、定期預金の条件とは関係がありません。

  • C その銀行が扱う投資信託の品揃え

    品揃えは、この預金の金利や条件を説明しません。

  • D 他行の住宅ローン金利

    住宅ローンの金利は、預金の条件とは別の話です。

期間と適用条件を確かめないと、その金利を受け取れるとは限りません。

判断 銀行・預金 ★★★★ 申し込む前に確認する 預入期間はどれくらいか 新規資金のみ・上限額などの条件はないか 当初3か月だけの金利ではないか その期間、使わずに済むか

高い金利には条件が付いていることがあります。新規資金のみ、預入額の上限あり、投資信託の同時購入が必要、当初3か月だけの適用、といった形です。まず預入期間と適用条件を確認し、そのうえで自分がその期間そのお金を使わずに済むかを考えます。表示された数字は、条件を満たしてはじめて受け取れるものです。

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