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目次
はじめに
近年、働き方が多様化し、フリーランスや個人事業主として活躍する人が増えています。企業が外部の専門家へ業務を委託する際に用いられるのが業務委託契約です。この契約には、主に請負契約と準委任契約の2種類があり、それぞれ契約内容や責任範囲が大きく異なります。契約内容をしっかりと理解せずに業務を請け負ってしまうと、後々トラブルに発展する可能性も。そこで今回は、業務委託契約における請負契約と準委任契約の違いについて、高校生や新社会人の方にも分かりやすく解説していきます。

業務委託契約は、企業とフリーランスをつなぐ重要な契約形態です。それぞれの特徴を理解して、自分に合った働き方を見つけましょう。
請負契約とは?成果物の完成を約束する契約
請負契約とは、依頼された仕事の完成、つまり成果物を約束する契約です。例えば、ウェブサイトの制作、記事の執筆、ソフトウェア開発などが該当します。重要なのは、成果物を完成させて納品することであり、途中の作業プロセスは基本的に問われません。
請負契約の場合、報酬は成果物に対して支払われます。たとえ作業に時間がかかったとしても、成果物が契約内容を満たしていれば、原則として報酬を受け取ることができます。
具体例を挙げましょう。あなたがウェブデザイナーとして、ある企業からウェブサイトの制作を請け負ったとします。契約では、ウェブサイトのデザイン、コーディング、テストまで全ての作業を請け負い、完成したウェブサイトを納品することになっています。この場合、あなたが徹夜で作業しようが、昼間に余裕を持って作業しようが、企業側は口出しできません。完成したウェブサイトが契約内容通りであれば、あなたは報酬を受け取ることができます。
しかし、もしウェブサイトに不具合があったり、デザインが契約内容と異なっていたりする場合は、修正を求められることがあります。最悪の場合、契約不履行となり、報酬が支払われない可能性もあります。これが請負契約における品質責任(瑕疵担保責任)です。
請負契約を結ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 成果物の内容を明確にする:どんなものを、いつまでに、どのような品質で納品するのか、具体的に契約書に記載しましょう。
- 報酬の金額と支払い条件を確認する:報酬はいつ、どのように支払われるのか、契約書で確認しましょう。
- 修正や変更に関する取り決めを確認する:成果物に修正や変更が必要になった場合の対応について、事前に取り決めておきましょう。

請負契約は、成果物の品質が重要視される契約です。契約内容をしっかりと確認し、責任を持って仕事に取り組みましょう。
準委任契約とは?作業時間や業務遂行能力を提供する契約
準委任契約とは、特定の業務(作業)を行うことを約束する契約です。請負契約とは異なり、成果物の完成は必須ではありません。例えば、コンサルティング、システム運用、プログラミングの保守作業などが該当します。報酬は、作業時間や業務遂行能力に対して支払われるのが一般的です。
準委任契約の場合、作業者は善良な管理者としての注意義務(善管注意義務)を負います。これは、プロとして当然払うべき注意を払い、誠実に業務を遂行する義務のことです。もし作業者が善管注意義務を怠った場合、損害賠償責任を負う可能性があります。
具体例を挙げましょう。あなたがシステムエンジニアとして、ある企業からシステムの運用保守業務を準委任契約で請け負ったとします。契約では、システムの監視、障害対応、定期的なメンテナンスなどを行うことになっています。この場合、あなたがシステムを常に監視し、障害が発生した際には迅速に対応する必要があります。しかし、システムにどうしても解決できない問題が発生し、結果としてシステムが停止してしまったとしても、あなたが善管注意義務を果たしていれば、損害賠償責任を問われることはありません。
準委任契約を結ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 業務内容を明確にする:どんな業務を、どの範囲で行うのか、具体的に契約書に記載しましょう。
- 報酬の金額と支払い条件を確認する:報酬は時間単価なのか、月額固定なのか、支払い条件はどうなっているのか、契約書で確認しましょう。
- 善管注意義務について理解する:プロとして当然払うべき注意を払い、誠実に業務を遂行しましょう。

準委任契約は、継続的な業務や専門的な知識が必要な業務に適しています。責任を持って業務に取り組み、クライアントとの信頼関係を築きましょう。
指揮命令関係の有無:業務委託契約は雇用契約ではない
業務委託契約(請負契約、準委任契約ともに)は、雇用契約(アルバイトや正社員)とは根本的に異なります。最も大きな違いは、依頼主と作業者の間に上下関係(指揮命令関係)がないことです。つまり、企業はフリーランスなどの業務委託先に対し、業務の進め方について細かい指示を出すことは基本的にできません。
雇用契約の場合、企業は従業員に対して労働時間や場所、業務内容などを指示する権利を持ちます。従業員は企業の指示に従い、決められた時間、決められた場所で、決められた業務を行う必要があります。
一方、業務委託契約の場合、作業者は自分の裁量で業務を進めることができます。いつ、どこで、どのように作業を行うかは、基本的に作業者の自由です。企業は成果物や作業結果に対してのみ評価を行い、作業プロセスには関与しません。
ただし、あまりにも契約内容と異なる進め方をしている場合や、納期に間に合わないなどの問題が発生した場合は、企業側から改善を求めることはできます。しかし、それはあくまで契約に基づくものであり、雇用契約のような指揮命令権とは異なります。
業務委託契約において、依頼主が作業者に対して指揮命令権を行使できないのは、業務委託契約が対等なパートナーシップに基づく契約だからです。企業は専門的な知識やスキルを持つ外部の専門家に業務を委託し、作業者は自分の専門知識やスキルを活かして業務を遂行します。お互いを尊重し、信頼し合う関係が、業務委託契約の基本です。
業務委託契約を結ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 指揮命令関係がないことを理解する:企業から細かい指示を受けることはありません。
- 自分の裁量で業務を進めることができる:いつ、どこで、どのように作業を行うかは、基本的に自由です。
- 責任を持って業務を遂行する:成果物や作業結果に対して責任を負います。

業務委託契約は、自由な働き方を実現できる一方で、自己管理能力が求められます。計画的に業務を進め、納期を守りましょう。
どちらを選ぶかのポイント:仕事内容と責任範囲を考慮する
請負契約と準委任契約、どちらを選ぶべきかは、仕事内容と責任範囲によって異なります。
成果物の完成を重視する場合や、自分のスキルや経験を活かして自由に業務を進めたい場合は、請負契約が適しています。例えば、ウェブサイト制作、デザイン、記事執筆、翻訳などの仕事が該当します。ただし、成果物の品質に対して責任を負う必要があるため、高いスキルと経験が求められます。
継続的な業務や、専門的な知識が必要な業務を請け負う場合は、準委任契約が適しています。例えば、コンサルティング、システム運用、プログラミングの保守作業などが該当します。この場合、成果物の完成は必須ではありませんが、善良な管理者としての注意義務を負う必要があります。
自分の仕事内容が「成果物の納品」と「作業時間」の両方に関わる場合は、契約で最も重視すべき確認事項は、報酬が成果物の完成と作業時間のどちらに支払われるかです。契約の種類(請負か準委任か)を曖昧にすると、報酬の支払い基準でトラブルになる可能性があります。契約書には、報酬の計算方法や支払い条件を明確に記載してもらいましょう。
また、契約書には、責任範囲についても明確に記載してもらいましょう。例えば、請負契約の場合、成果物の品質に対してどこまで責任を負うのか、準委任契約の場合、どのような場合に損害賠償責任を負うのか、具体的に記載することで、後々のトラブルを防ぐことができます。
契約内容を曖昧にしたまま契約を結んでしまうと、後々不利な状況に立たされる可能性があります。契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点があれば必ず質問するようにしましょう。
業務委託契約を結ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 仕事内容と責任範囲を明確にする:どんな業務を、どの範囲で行い、どのような責任を負うのか、具体的に契約書に記載しましょう。
- 報酬の金額と支払い条件を確認する:報酬はいつ、どのように支払われるのか、契約書で確認しましょう。
- 契約書の内容をしっかりと確認する:不明な点があれば必ず質問しましょう。

契約は、あなたと企業との約束です。内容をしっかりと理解し、納得した上で契約を結びましょう。
業務委託契約で損をしないために:契約書を隅々までチェック
業務委託契約を結ぶ際に最も重要なことの一つが、契約書を隅々までチェックすることです。契約書は、あなたと企業との間で交わされる約束であり、後々のトラブルを防ぐための重要な役割を果たします。
契約書には、以下の項目が記載されているか確認しましょう。
- 業務内容:どんな業務を委託されるのか、具体的に記載されているか。
- 成果物の内容(請負契約の場合):どんな成果物を納品するのか、具体的に記載されているか。
- 納期:いつまでに成果物を納品するのか、具体的に記載されているか。
- 報酬の金額と支払い条件:報酬はいくらで、いつ、どのように支払われるのか、具体的に記載されているか。
- 責任範囲:成果物の品質に対してどこまで責任を負うのか、具体的に記載されているか。
- 契約解除の条件:どんな場合に契約を解除できるのか、具体的に記載されているか。
- 著作権の取り扱い:成果物の著作権は誰に帰属するのか、具体的に記載されているか。
- 秘密保持義務:業務を通じて知り得た情報をどのように管理するのか、具体的に記載されているか。
- 損害賠償の条件:どんな場合に損害賠償責任を負うのか、具体的に記載されているか。
これらの項目が曖昧なまま契約を結んでしまうと、後々トラブルに発展する可能性があります。契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点があれば必ず質問するようにしましょう。必要であれば、弁護士や専門家などに相談することも検討しましょう。
また、契約書に記載されていない内容でも、口頭で約束したことは必ず書面に残しておきましょう。後々証拠として役立つことがあります。
業務委託契約は、あなたにとって大きなチャンスであると同時に、リスクも伴います。契約書をしっかりと確認し、リスクを最小限に抑え、チャンスを最大限に活かしましょう。

契約書は、あなたの身を守るための大切なツールです。内容をしっかりと理解し、納得した上で契約を結びましょう。
まとめとやるべきアクション
今回は、業務委託契約における請負契約と準委任契約の違いについて解説しました。請負契約は成果物の完成を約束する契約であり、準委任契約は作業を行うことを約束する契約です。それぞれの契約には、責任範囲や報酬の支払い条件など、様々な違いがあります。
フリーランスとして仕事をする上で、契約内容を理解することは非常に重要です。契約書をしっかりと確認し、不明な点があれば必ず質問するようにしましょう。必要であれば、弁護士や専門家などに相談することも検討しましょう。
今度、企業から仕事を受ける契約書を読む際は、その契約が「請負」と「準委任」のどちらに当たるのかを意識して、自分の責任範囲を確認してみましょう。そして、自分に合った働き方を見つけ、充実したフリーランス生活を送ってください。

業務委託契約は、あなたのキャリアを大きく左右する可能性があります。積極的に知識を習得し、賢く契約を結びましょう。


