お金の土台を作る

100万円を年0.1%と1%で預ける。1年でどれだけ違う?

率の差は同じでも、額の差は元金で変わります。

このページの要点

国税庁は利子所得について「利子等の収入金額(源泉徴収される前の金額)が、そのまま利子所得の金額となります」としています。率は元金に掛けて初めて額になります。1,000,000円なら年0.1%で1,000円、年1%で10,000円、差は9,000円。元金が5,000,000円になると差は45,000円です。同じ45,000円を年0.1%だけで得るには、45,000,000円の元金が要ります。非課税制度の線も、率ではなく元本の額で引かれています。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 税引前収益
  2. 年利
  3. 税引前収益

わかる 2 問

  1. 金利差
  2. 元金

見抜く 3 問

  1. 金利差
  2. 金利差
  3. 利息

ケースで考える 5 問

  1. 元金
  2. 利息
  3. 金利差
  4. 元金
  5. 元金

判断する 2 問

  1. 年利
  2. 金利差

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は、利子等の_(源泉徴収される前の金額)が、そのまま利子所得の金額になるとしています。

  • A 収入金額 正解

    正解です。引くものがありません。

  • B 必要経費

    利子所得では、必要経費を引きません。

  • C 取得価額

    取得価額は、譲渡所得のほうで出てくる言葉です。

  • D 差引金額

    差引金額でもありません。

引くものがありません。

知るお金の土台を作る★★★
所得金額の計算
利子所得利子等の収入金額(源泉徴収される前の金額)がそのまま所得の金額
上場株式等の譲渡所得等譲渡価額 − 必要経費(取得費+委託手数料等)

利子所得には、差し引くものが置かれていない。

資料は「利子等の収入金額(源泉徴収される前の金額)が、そのまま利子所得の金額となります」としています。株式を売ったときの譲渡所得が「譲渡価額 − 必要経費(取得費+委託手数料等)」で計算されるのとは違い、利子所得は引くものがありません。だから元金に率を掛けた額が、そのまま所得の額になります。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

資料は、利子所得の金額の出し方と税率、非課税制度を示しています。

それぞれ、どう定められていますか。

答え 利子所得の金額 … 利子等の収入金額(源泉徴収される前の金額)/所得税および復興特別所得税の税率 … 一律15.315%/地方税の税率 … 5%/マル優・特別マル優 … それぞれ元本の額が350万円までの利子等が非課税

非課税の線は、元本の額で引かれています。

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利子所得の金額 → 利子等の収入金額(源泉徴収される前の金額)所得税および復興特別所得税 → 一律15.315%地方税 → 5%マル優・特別マル優 → それぞれ元本350万円まで財形住宅貯蓄・財形年金貯蓄 → 両方の元本の合計550万円まで

マル優・特別マル優も財形も、利用できる人は一定の要件に該当する人に限られている。

税率は二つに分けて書かれていて、15.315%と5%を合わせると20.315%です。非課税制度のほうは、マル優・特別マル優がそれぞれ元本350万円まで、財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄は両方の元本の合計が550万円まで。どれも率ではなく元本の額で区切られています。ここでも、大きさを決めているのは元本のほうです。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 利子所得は、必要経費を差し引いて計算する

    収入金額が、そのまま所得の金額になります。

  • B 預貯金の利子は、原則として確定申告ができる

    源泉分離課税で、確定申告をすることはできません。

  • C マル優は、国内に住所があれば誰でも使える

    一定の要件に該当する人に限られています。

  • D 財形貯蓄には、利子の非課税制度がある 正解

    通ります。元本の合計550万円までとされています。

元本の合計550万円までとされています。

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資料に書いてあること

  • 利子等の収入金額(源泉徴収される前の金額)が、そのまま利子所得の金額
  • 一律15.315%(他に地方税5%)が源泉徴収され、納税が完結する源泉分離課税
  • 預貯金の利子については、確定申告をすることはできない
  • マル優・特別マル優は、それぞれ元本350万円までの利子等が非課税
  • 財形住宅貯蓄・財形年金貯蓄は、両方の元本の合計550万円までが非課税

非課税制度を利用できる人は、いずれも一定の要件に該当する人に限られている。

資料は勤労者財産形成住宅貯蓄および勤労者財産形成年金貯蓄について、「両方の貯蓄の元本の額の合計が550万円までの利子等について非課税とされます」としています。利子所得は収入金額がそのまま所得の金額になるので、必要経費は引きません。預貯金の利子は源泉分離課税で「確定申告をすることはできません」。マル優は「一定の要件に該当する人に限られています」。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

「0.1%と1%。差は0.9%しかないのだから、大したことはない」と言われました。

この言い方は、どうですか。

  • A 0.9%なので小さな差だ

    額にしてみないと、大小は決まりません。

  • B 率だけで大きさが決まる

    率のほかに、元金が要ります。

  • C 元金しだいで変わる 正解

    正解です。率に掛ける相手が、まだ決まっていません。

  • D 金利は率で比べればよい

    率で比べたあと、額にする必要があります。

率に掛ける相手が、まだ決まっていません。

わかるお金の土台を作る★★★

元金 1,000,000円

  • 年0.1% → 1,000円
  • 年1% → 10,000円
  • 差 9,000円

元金 5,000,000円

  • 年0.1% → 5,000円
  • 年1% → 50,000円
  • 差 45,000円

率の差はどちらも0.9ポイント。額の差は5倍ちがう。

0.9ポイントという差は、それだけでは額になりません。元金1,000,000円なら 1,000,000 × 0.009 = 9,000円ですが、元金5,000,000円なら45,000円です。率は同じでも、掛ける元金が5倍になれば額も5倍になります。率だけを見て大小を決めることはできません。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

資料は、マル優・特別マル優について、非課税とされる範囲を定めています。

その範囲は、何で区切られていますか。

  • A 元本の額 350万円まで 正解

    正解です。ここでも、線は元本で引かれています。

  • B 利子の額 350万円まで

    利子の額ではなく、元本の額です。

  • C 預けた年数 35年まで

    年数では区切られていません。

  • D 口座の数 350口まで

    口座の数でもありません。

ここでも、線は元本で引かれています。

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制度非課税とされる範囲
マル優(少額預金)元本の額が350万円までの利子等
特別マル優(少額公債)元本の額が350万円までの利子等
財形住宅貯蓄・財形年金貯蓄両方の元本の額の合計が550万円までの利子等

いずれも利用できる人は、一定の要件に該当する人に限られている。

資料は「それぞれの元本の額が350万円までの利子等について非課税とされます」としています。財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄も「両方の貯蓄の元本の額の合計が550万円まで」。率ではなく元本の額で区切られているので、同じ率でもいくら預けているかで扱いが変わります。この回の計算と同じ形です。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

この資料から言えるのは、どれでしょう。

答え 利子等の収入金額が、そのまま利子所得の金額となる/預貯金の利子は、源泉分離課税で納税が完結する/マル優は、元本の額が350万円までの利子等が非課税である

率が同じでも、額は元金で変わります。

見抜くお金の土台を作る★★★★

率を見たら、自分の元金を掛けて額にしてから比べる

率の小ささだけを見て、違いは小さいと決める

同じ0.9ポイントが、元金1,000,000円では9,000円、5,000,000円では45,000円になった。

収入金額がそのまま所得になること、源泉分離課税で納税が完結すること、マル優の元本350万円までという線は、いずれも資料に書かれています。一方、同じ0.9ポイントの差でも、元金1,000,000円なら9,000円、5,000,000円なら45,000円で、額は同じになりません。非課税制度は「一定の要件に該当する人に限られています」とされています。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

「0.9%の差なんて小さいから、どこに預けても同じだ」と考えました。

この考え方は、どうですか。

  • A 率が小さいから同じ

    率の大小と、額の大小は別です。

  • B 差は9,000円で固定

    元金が変われば、差も変わります。

  • C 元金しだいで開く 正解

    正解です。元金が5倍なら、差も5倍です。

  • D 差は率では決まらない

    率だけでは決まりませんが、率も要ります。元金と両方です。

元金が5倍なら、差も5倍です。

見抜くお金の土台を作る★★★★
  • 元金1,000,000円のときの差(円)
  • 元金5,000,000円のときの差(円)

どちらも率の差は0.9ポイント。

同じ0.9ポイントの差でも、元金1,000,000円なら9,000円、5,000,000円なら45,000円になります。元金が大きいほど、率のわずかな差が大きな額になります。「小さい率だから小さい差」とは言えません。額にしてみて初めて、大きいか小さいかを判断できます。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

率だけを見ても、差の大きさが決まりませんでした。

それは、なぜですか。

  • A 利息は元金に率を掛けた額だから 正解

    正解です。掛ける相手が決まらないと、額が出ません。

  • B 率は半年ごとに変わることがあるから

    変わることはありますが、この回の理由ではありません。

  • C 税金が引かれるから

    税は受取時に引かれますが、率だけで額が出ない理由ではありません。

  • D 金融機関ごとに違うから

    預け先の違いは、この話とは別です。

掛ける相手が決まらないと、額が出ません。

見抜くお金の土台を作る★★★★
年率で示された金利
  • 元金 1,000,000円を掛ける → 年0.1%で1,000円、年1%で10,000円
  • 元金 5,000,000円を掛ける → 年0.1%で5,000円、年1%で50,000円

率そのものには単位がない。元金を掛けたときに円になる。

率は「元金に対してどれだけ」を表す数字なので、それ自体には大きさがありません。元金を決めて掛けたときに、はじめて円という単位の額になります。資料の非課税制度も、率ではなく元本350万円・550万円という額で線を引いています。大きさを決めているのは、いつも元本のほうです。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

1,000,000円を、年0.1%で1年間置きます。税は考えません(税引前)。

1年分の利息は、いくらですか。(単位:円)

答え 1000円

1,000,000 × 0.001 で、1,000円です。

ケースお金の土台を作る★★
  • 元金(円)
  • 年0.1%の1年分の利息(円)

税引前。0.1%と1%は資料の指定にある例で、いまの預金金利を表すものではない。

年率は、元金に掛けて初めて額になります。0.1%は0.001なので、1,000,000円に掛けると1,000円。率のままでは「0.1%」としか言えませんが、元金を決めれば額が出ます。この回では、この掛け算を二つの率と二つの元金でくり返します。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

同じ1,000,000円を、年1%で1年間置きます。税は考えません(税引前)。

1年分の利息は、いくらですか。(単位:円)

答え 10000円

1,000,000 × 0.01 で、10,000円です。

ケースお金の土台を作る★★
  • 1,000,000円元金
  • 1,000円年0.1%の利息
  • 10,000円年1%の利息
  • 9,000円

いずれも1年分、税引前。資料は「源泉徴収される前の金額」を利子所得の金額としている。

年0.1%のときは1,000円でした。率が10倍になったので、額も10倍になります。二つの差は 10,000 − 1,000 = 9,000円。「0.9%の差」と言われると小さく聞こえますが、1,000,000円に対しては9,000円です。同じことを率で言うか額で言うかの違いにすぎません。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

預ける額が5,000,000円になりました。年0.1%と年1%で、1年間置いた場合を比べます。税は考えません。

二つの利息の差は、いくらですか。(単位:円)

答え 45000円

50,000 − 5,000 で、45,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 元金1,000,000円のときの差(円)
  • 元金5,000,000円のときの差(円)

率の差はどちらも0.9ポイント。元金が5倍になると、額の差も5倍になる。

年0.1%なら 5,000,000 × 0.001 = 5,000円、年1%なら 5,000,000 × 0.01 = 50,000円。差は45,000円です。元金1,000,000円のときの差は9,000円でしたから、元金が5倍になって差も5倍になりました。率の差は0.9ポイントのままです。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

元金が1,000,000円から5,000,000円へ、5倍になりました。金利は年0.1%と年1%のままです。

二つの利息の差は、何倍になりますか。

  • A 変わらない

    元金が増えれば、差も増えます。

  • B 5倍 正解

    正解です。掛ける元金が5倍になっただけです。

  • C 25倍

    率は動いていないので、25倍にはなりません。

  • D 10倍

    率が10倍なのは、0.1%と1%を比べたときの話です。

掛ける元金が5倍になっただけです。

ケースお金の土台を作る★★
  1. 元金 1,000,000円 → 差 9,000円
  2. 元金 5,000,000円 → 差 45,000円
  3. 45,000 ÷ 9,000 = 5
  4. 元金が5倍になり、差も5倍になった

率の差は0.9ポイントのまま動いていない。

利息は「元金 × 率」なので、率が同じまま元金が5倍になれば、利息もその差も5倍になります。9,000円が45,000円です。25倍になるのは元金と率の両方が5倍になったときで、この回では率は動いていません。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

年1%で5,000,000円を1年置くと、利息は50,000円です。年0.1%のほうは5,000円でした。同じ45,000円の利息を、年0.1%だけで得ようとします。

いくらの元金が必要ですか。(単位:円)

答え 45000000円

45,000 ÷ 0.001 で、45,000,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★★★
45,000円÷0.001(年0.1%)45,000,000円

確かめると 45,000,000 × 0.001 = 45,000円で合います。5,000,000円との差は40,000,000円。率で見れば0.9ポイントの差ですが、同じ額を稼ぐのに要る元金で見ると9倍の差です。率の差が小さく見えるほど、それを元金で埋めようとしたときの必要額は大きくなります。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

金利の数字を見ました。

大きさを知るために、次にするのは。

  • A 桁数を数える

    桁数からは、額が出ません。

  • B 元金を掛ける 正解

    正解です。率だけでは、額になりません。

  • C 小数点を動かす

    小数点を動かしても、額にはなりません。

  • D 端数を切り捨てる

    端数の処理は、額を出したあとの話です。

率だけでは、額になりません。

判断お金の土台を作る★★★

率を見たら、自分の元金を掛けて円の額にしてから比べる

率の数字の小ささだけを見て、違いの大きさを決める

同じ0.9ポイントが、9,000円にも45,000円にもなった。

この回では、同じ0.9ポイントの差が9,000円にも45,000円にもなりました。決めたのは元金です。桁数を数えても、小数点を動かしても、端数を切り捨てても、額は出てきません。自分がいくら預けるのかを掛けたときに、初めて円という単位になります。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

同じ率でも、効く大きさが違いました。

率を見たとき、あわせて確かめるのは。

  • A その金利がいつ決まったか

    決まった時期は、額を教えてくれません。

  • B かける元金がいくらか 正解

    正解です。元金が決まって、初めて額が出ます。

  • C 金融機関の名前

    名前は、額と関わりません。

  • D 小数点以下の桁数

    桁数も、額と関わりません。

元金が決まって、初めて額が出ます。

判断お金の土台を作る★★★★
率 0.9ポイントの差 × 元金 1,000,000円 → 9,000円率 0.9ポイントの差 × 元金 5,000,000円 → 45,000円同じ45,000円を年0.1%だけで得る → 元金 45,000,000円が必要

率と元金は、両方そろって初めて額になる。

この回では、元金が5倍になると差も5倍になりました。逆に、同じ45,000円を年0.1%だけで得ようとすると45,000,000円が要り、5,000,000円との差は40,000,000円です。資料の非課税制度も、元本350万円・550万円という額で線を引いています。決まった日も、名前も、桁数も、額を教えてくれません。

出典 国税庁「No.1310 利息を受け取ったとき(利子所得)」 / 2026年9月時点の情報

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