お金の土台を作る

子どもの大学費用、10年前と1年前では置き場所を変えるべき?

同じ下落率でも、残り月数が減ると埋めきれなくなります。

このページの要点

JASSOの学生生活調査は、学生生活費を「学費と生活費を合わせた支出額」とし、学費を授業料・その他の学校納付金・修学費・課外活動費・通学費の合計としています。目標3,000,000円を毎月20,000円の積立で用意する場合、残り10年なら手元に必要なのは600,000円、残り1年なら2,760,000円。同じ20%の下落でも、不足は120,000円と552,000円で4.6倍。埋めるのに6か月と28か月かかり、残り1年では間に合いません。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 資金確保
  2. 資金確保
  3. 目標時期

わかる 2 問

  1. 残存期間
  2. 価格変動

見抜く 3 問

  1. 残存期間
  2. リスク低減
  3. 目標時期

ケースで考える 5 問

  1. 目標時期
  2. 残存期間
  3. 価格変動
  4. リスク低減
  5. リスク低減

判断する 2 問

  1. 資金確保
  2. 残存期間

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は、本調査における学生生活費を、_と生活費を合わせた支出額である、としています。

  • A 学費 正解

    正解です。学費の中に授業料などが入ります。

  • B 入学金

    入学金という言葉は使われていません。

  • C 授業料

    授業料は学費の一部です。

  • D 仕送り

    仕送りは収入の側の言葉です。

学費の中に授業料などが入ります。

知るお金の土台を作る★★★
区分資料が挙げている内訳
学生生活費学費と生活費を合わせた支出額
学費授業料、その他の学校納付金、修学費、課外活動費、通学費の合計
生活費食費、住居・光熱費、保健衛生費、娯楽・し好費、その他の日常費(通信費を含む)の合計
調査方法標本調査。無作為抽出法で抽出し、オンライン調査システムで回答

集計各表の数値は、有効回答を基礎とした推計値とされている。

資料は「本調査における学生生活費は学費と生活費を合わせた支出額である」としたうえで、学費を「授業料、その他の学校納付金、修学費、課外活動費、通学費の合計」としています。授業料は学費の一部で、学生生活費全体の片方でもありません。二段階に分かれています。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

資料は、学生生活費の内訳と調査の方法を説明しています。

それぞれ、どう書かれていますか。

答え 学生生活費 … 学費と生活費を合わせた支出額/学費 … 授業料、その他の学校納付金、修学費、課外活動費、通学費の合計/生活費 … 食費、住居・光熱費、保健衛生費、娯楽・し好費、その他の日常費の合計/調査方法 … 標本調査。無作為抽出法で抽出する

授業料は、学費の五つの内訳の一つです。

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学生生活費 → 学費と生活費を合わせた支出額学費 → 授業料、その他の学校納付金、修学費、課外活動費、通学費の合計生活費 → 食費、住居・光熱費、保健衛生費、娯楽・し好費、その他の日常費の合計調査方法 → 標本調査。無作為抽出法で抽出し、オンライン調査システムで回答

資料は、内訳の合計値と合計欄の値が一致しないことがあるとしている(端数処理のため)。

学生生活費は学費と生活費の二つに分かれ、学費の中はさらに五つに分かれています。授業料はそのうちの一つ。大学の費用を一つの数字で置くと、通学費や課外活動費のような項目が抜けやすくなります。資料は集計値について、標本調査の有効回答を基礎とした推計値だとしています。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 学生生活費は学費と生活費の合計である 正解

    通ります。二つを合わせた支出額とされています。

  • B 学費には食費や娯楽・し好費が含まれる

    食費や娯楽・し好費は生活費の内訳です。

  • C 本調査は全数調査として実施されている

    標本調査だと書かれています。

  • D 家庭の年間平均収入額は今回も表示される

    今回から表示しないとされています。

二つを合わせた支出額とされています。

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資料に書いてあること

  • 学生生活費は、学費と生活費を合わせた支出額
  • 学費は、授業料・その他の学校納付金・修学費・課外活動費・通学費の合計
  • 生活費は、食費・住居光熱費・保健衛生費・娯楽し好費・その他の日常費の合計
  • 本調査は標本調査で、無作為抽出法により抽出する
  • 家庭の年間平均収入額は、令和6年度調査から表示しないこととした

集計各表の数値は、有効回答を基礎とした調査対象学生総数についての推計値。

資料は「学生生活費は学費と生活費を合わせた支出額である」としています。食費や娯楽・し好費は生活費のほうの内訳。本調査は標本調査で、無作為抽出法により抽出されます。家庭の年間平均収入額は「令和6年度調査から回答方法の変更により算出は困難となったため、本調査から表示しないこととした」と書かれています。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは10年前と同じ置き方を続けています。いまは進学まで残り1年です。

残り期間が変わったことを入れると、どうですか。

  • A 同じ置き方で問題ない

    置き方は同じでも、置いている額が違います。

  • B 残り月数が減っている 正解

    正解です。120か月が12か月になっています。

  • C 銀行が調整してくれる

    銀行が調整してくれる仕組みはありません。

  • D 時期は置き方と無関係

    残り期間が、手元に必要な額を決めています。

120か月が12か月になっています。

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残り10年のとき

  • 積立で用意できる 2,400,000円
  • 手元に必要な額 600,000円
  • 残り120か月

残り1年のとき

  • 積立で用意できる 240,000円
  • 手元に必要な額 2,760,000円
  • 残り12か月

目標額はどちらも3,000,000円、積立額も毎月20,000円で同じ。

残り10年なら積立で2,400,000円まかなえるので、手元に必要なのは600,000円でした。残り1年では積立で用意できるのは240,000円だけなので、手元に必要なのは2,760,000円になります。値動きにさらしている額そのものが、4.6倍に増えています。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

同じ20%の下落でも、埋めるのに要る月数は6か月と28か月でした。

この差は、何から出ていますか。

  • A 毎月の積立額の差である

    毎月の積立額は、どちらも20,000円です。

  • B 減った額の差である 正解

    正解です。120,000円と552,000円の差です。

  • C 手数料の差である

    この回では手数料を置いていません。

  • D 税金の差である

    税金も置いていません。

120,000円と552,000円の差です。

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同じ20%の下落

  • 残り10年 → 手元600,000円が480,000円へ(−120,000円)
  • 残り5年 → 手元1,800,000円が1,440,000円へ(−360,000円)
  • 残り1年 → 手元2,760,000円が2,208,000円へ(−552,000円)

下落率は同じ。かかる相手の額が違うので、減る額が変わる。

毎月積み増せる額はどちらも20,000円で同じです。違うのは減った額のほうで、120,000円と552,000円。値動きにさらしていた額が600,000円と2,760,000円で違うため、同じ20%でも減る額が変わりました。この回では手数料も税金も置いていません。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 資料は、学生生活費を学費と生活費の合計としている/資料は、本調査を標本調査としている/残り期間が短いほど、手元に置く額は大きくなる

不足は120,000円と552,000円で違いました。

見抜くお金の土台を作る★★★★

残り月数と、下がった場合に埋められる額を並べて見る

下落率が同じだから、影響も同じだと考える

この回では同じ20%でも、不足が120,000円と552,000円で4.6倍だった。

学生生活費の定義も、標本調査であることも資料のとおりです。この回では残り期間が短いほど手元に置く額が増え、同じ20%でも不足が4.6倍になりました。下落率が同じでも、かかる相手の額が違えば不足の額は変わります。また残り期間が短くなっても、下落率そのものが小さくなるわけではありません。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

「10年前と同じように値動きを受け入れてきたのだから、残り1年でも同じでいい」と考えました。

この考え方は、どうですか。

  • A そのとおり同じでよい

    間に合うかどうかが変わります。

  • B 埋める時間が足りない 正解

    正解です。28か月必要で、残りは12か月です。

  • C 値動きは起きなくなる

    値動き自体は起きなくなりません。

  • D 残り期間は関わらない

    残り期間が、間に合うかどうかを決めています。

28か月必要で、残りは12か月です。

見抜くお金の土台を作る★★★★
同じ20%の下落が起きたとき
  • 残り10年 → 6か月で埋まる。120か月あるので足りる
  • 残り5年 → 18か月で埋まる。60か月あるので足りる
  • 残り1年 → 28か月必要。12か月しかなく足りない

目標額も毎月の積立額も、三つとも同じ。

残り10年なら不足120,000円を6か月で埋められ、120か月あるうちのごく一部でした。残り1年では不足552,000円を埋めるのに28か月かかり、残りは12か月しかありません。同じ受け入れ方でも、間に合うかどうかが逆になります。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

この回では、同じ計算を残り10年・5年・1年の三つの時点でしました。

時期が近づくと見直すのは、なぜですか。

  • A 残り月数が減ると、埋められる額も減るから 正解

    正解です。積立で埋められる額は月数に比例します。

  • B 銀行が見直しを求めるから

    銀行が求めるかどうかとは別の話です。

  • C 通帳の桁数が決まっているから

    通帳の桁数は、計算に入ってきません。

  • D 硬貨の枚数が変わるから

    硬貨の枚数も、計算に入ってきません。

積立で埋められる額は月数に比例します。

見抜くお金の土台を作る★★★★
  • 手元600,000円/埋められる2,400,000円残り120か月
  • 手元1,800,000円/埋められる1,200,000円残り60か月
  • 手元2,760,000円/埋められる240,000円残り12か月
  • 手元は増え、埋められる額は減る動き方

目標額3,000,000円と毎月20,000円の積立は変えていない。

毎月20,000円ずつ積み増せるとすると、120か月なら2,400,000円まで、12か月なら240,000円までです。残り月数が10分の1になれば、埋められる額も10分の1になります。一方で手元に置く額は600,000円から2,760,000円に増えています。二つが反対方向に動くので、同じ下落の重みが変わります。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは、子どもの大学進学に向けて3,000,000円を用意することにしました。毎月20,000円ずつ積み立てます。進学まで残り10年(120か月)です。

10年間で積み立てられるのは、いくらですか。(単位:円)

答え 2400000円

20,000 × 120 で、2,400,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 目標額(円)
  • 10年間の積立で用意できる額(円)
  • いま手元に必要な額(円)

金額はこちらで置いた仮の数字。実際の教育費ではない。

目標3,000,000円のうち2,400,000円は、これからの積立でまかなえます。残りの600,000円が、いま手元に用意しておく必要のある分です。3,000,000円という目標額はこちらで置いた仮の数字で、資料は費用の数え方を示しているだけです。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

進学まで残り1年(12か月)になりました。毎月20,000円の積立は続けています。目標は同じ3,000,000円です。

いま手元に用意しておく必要があるのは、いくらですか。(単位:円)

答え 2760000円

3,000,000 − 20,000 × 12 で、2,760,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  1. 目標 3,000,000円
  2. 残り12か月の積立 20,000 × 12 = 240,000円
  3. 手元に必要な額 3,000,000 − 240,000 = 2,760,000円
  4. 残り10年のときは600,000円だった

目標額も毎月の積立額も変えていない。変わったのは残り月数だけ。

残り12か月で積み立てられるのは240,000円だけ。残りの2,760,000円は、すでに手元にある必要があります。10年前は600,000円で足りていたので、値動きにさらしている額は4.6倍になっています。目標額も積立額も変えていないのに、手元の額だけが増えました。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

残り1年の時点で、手元の2,760,000円が20%下がって2,208,000円になったとします。残り12か月の積立240,000円は変わりません。目標は3,000,000円です。

目標に対して、いくら足りませんか。(単位:円)

答え 552000円

3,000,000 − 2,208,000 − 240,000 で、552,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  • 残り10年で20%下がったときの不足(円)
  • 残り1年で20%下がったときの不足(円)

下落率はどちらも20%。値動きにさらしている額が違う。

残り10年の時点で同じ20%が起きた場合、手元は600,000円が480,000円になり、不足は120,000円でした。552,000 ÷ 120,000 = 4.6倍です。下落率は同じ20%なのに、値動きにさらしている額が違うので不足の大きさが変わります。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

不足は552,000円です。毎月20,000円ずつ積み増して埋めるとします(1か月未満は切り上げます)。

埋めるのに、何か月必要ですか。

  • A 約6か月

    6か月は、残り10年のときの数字です。

  • B 約28か月 正解

    正解です。552,000 ÷ 20,000 = 27.6です。

  • C 約12か月

    12か月は、残っている月数のほうです。

  • D 約3か月

    3か月では60,000円にしかなりません。

552,000 ÷ 20,000 = 27.6です。

ケースお金の土台を作る★★★★

同じ20%の下落が起きたとき

残り10年
不足120,000円/埋めるのに6か月/残り120か月
残り5年
不足360,000円/埋めるのに18か月/残り60か月
残り1年
不足552,000円/埋めるのに28か月/残り12か月

残り1年だけ、埋めるのに要る月数が残り月数を超えている。

28か月必要ですが、残りは12か月しかありません。16か月分足りない計算です。残り10年の時点なら不足120,000円で6か月あれば埋まり、120か月あるうちのごく一部でした。同じ20%でも、間に合うかどうかが変わります。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

残り1年の時点で不足552,000円が出ました。毎月20,000円ずつ積み増して埋めるとします。1か月未満は切り上げます。

埋めるのに、何か月必要ですか。(単位:か月)

答え 28か月

552,000 ÷ 20,000 = 27.6 で、28か月です。

ケースお金の土台を作る★★★★
552,000円(不足)÷20,000円(毎月積み増せる額)27.6 → 28か月(残りは12か月)

残っているのは12か月なので、16か月分足りません。残り5年の時点なら不足360,000円で18か月、残り60か月あるので間に合います。残り10年なら6か月で、120か月のうちのごく一部。同じ20%の下落が、時点によってまったく違う重さになります。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

この回では、目標の金額と時期、毎月積み立てる額を並べました。

手元に必要な額を出すとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 目標の時期

    目標の時期は、残り月数を決めます。

  • B 毎月積み立てる額

    毎月積み立てる額は、埋められる額を決めます。

  • C 口座を作った月 正解

    正解です。口座を作った月は、計算に入ってきません。

  • D 目標の金額

    目標の金額は、引かれる側の数字です。

口座を作った月は、計算に入ってきません。

判断お金の土台を作る★★★
目標の金額 → 3,000,000円目標の時期 → 残り10年/5年/1年毎月積み立てる額 → 20,000円手元に必要な額 → 600,000円/1,800,000円/2,760,000円

目標額と積立額を変えなくても、時期が動けば手元に必要な額は変わる。

この回の計算に入ってきたのは、目標額3,000,000円、目標の時期(残り10年・5年・1年)、毎月の積立20,000円の三つでした。どれか一つが変わると、手元に必要な額も変わります。口座を作った月は、そのどこにも入ってきません。下落率の大きさより先に、この三つがそろっているかを見る形になります。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

目標の時期が近づいてきました。

確かめるのは、どれでしょう。

  • A 残り月数と埋められる額を出す 正解

    正解です。同じ20%でも、間に合うかが変わります。

  • B 前日の値動きを見る

    前日の値動きだけでは、決まりません。

  • C 銘柄名を並べる

    名前の並びは、計算に入ってきません。

  • D 画面の色を選ぶ

    画面の色も、計算に入ってきません。

同じ20%でも、間に合うかが変わります。

判断お金の土台を作る★★★

残り月数を数え直し、下がった場合に埋められるかを確かめる

これまでと同じ置き方だからという理由だけで、そのまま続ける

この回では残り1年のとき、埋めるのに28か月必要で12か月しかなかった。

この回では、残り10年なら6か月で埋まった不足が、残り1年では28か月かかり、12か月しかない中では間に合いませんでした。目標額も積立額も変えていないのに、時期が動いただけで結論が変わります。前日の値動きも、名前の並びも、画面の色も、その月数を教えてくれません。

出典 JASSO「令和6年度学生生活調査」 / 2026年9月時点の情報

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