お金の基本

表示金利と手取り

年利1パーセントで1万円の利息。でも通帳に入るのは約7,968円です。この差がどこから来るのかを押さえます。

このページの要点

利息には一律20.315パーセントの税がかかり、支払われる前に差し引かれる。かかるのは元本ではなく増えた分だけ。手取りはおよそ8割。同じ条件どうしなら表示のまま比べてよく、非課税の仕組みと比べるときだけ手取りにそろえる。

最終更新 2026年8月31日 / 全 15 問 ・知る 4 ・わかる 3 ・見抜く 4 ・ケースで考える 2 ・判断する 2

このレッスンを解く

会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 4 問

  1. 源泉徴収
  2. 利息にかかる税
  3. 表示は税引き前
  4. 税がかかる対象

わかる 3 問

  1. 手取りの出し方
  2. 申告は必要か
  3. 税引き後の判定

見抜く 4 問

  1. 表示と手取り
  2. 順番は変わらない
  3. 税額を出す
  4. どちらでそろえるか

ケースで考える 2 問

  1. 手取りで確かめる
  2. 想定とのずれ

判断する 2 問

  1. 8割で見積もる
  2. 表示金利と手取り

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

利息が支払われる前に、あらかじめ税が差し引かれる仕組みを__といいます。

  • A 源泉徴収 正解

    支払われる前に、あらかじめ差し引かれることです。

  • B 確定申告

    確定申告は、自分で申告して納める手続きです。

  • C 年末調整

    年末調整は、給与について会社が行う精算です。

  • D 還付

    還付は、納めすぎた税が戻ってくることです。

支払われる前に、税が差し引かれる仕組みです。

知るお金の基本★★
  1. 利息が計算される
  2. 税が差し引かれる
  3. 残りが口座に入る

通帳に記帳された利息の金額は、すでに税が引かれたあとの金額です。自分で計算して納める必要がないので手間はかかりませんが、そのぶん「引かれていること」に気づきにくくなります。表示された金利と、実際に手元に残る額。この2つがずれるのは、ここに理由があります。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

預金の利息には、どれくらいの割合の税がかかりますか。

  • A 所得税・復興特別所得税と地方税をあわせて、20.315パーセント 正解

    15.315パーセントと5パーセントを合わせた率です。

  • B 税はかからない

    利息は所得にあたるので、税がかかります。

  • C 元本に対して、20.315パーセント

    かかるのは元本ではなく、利息に対してです。

  • D 所得の多さに応じて、5パーセントから45パーセント

    所得の多さで税率が変わる仕組みではありません。

あわせて20.315パーセントです。

知るお金の基本★★★

利息にかかる20.315%

  • 所得税・復興特別所得税 15.315%
  • 地方税 5%

内訳は、所得税と復興特別所得税で15.315パーセント、地方税で5パーセント。合わせて20.315パーセントです。この税率は、所得の多い人も少ない人も同じ。しかも源泉徴収で納税が完結するので、原則として自分で申告する必要はありません。仕組みは単純ですが、率としては小さくない負担です。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

次の説明は、表示されている金利についての説明として正しいですか。

  • A 広告や店頭に示される金利は、ふつう税が引かれる前の率である 正解

    表示は、ふつう税引き前の率です。

  • B 表示されている金利は、税が引かれたあとの率である

    税引き後の率が表示されることは、ふつうありません。

  • C 表示されている金利には、手数料も含まれている

    手数料は、金利とは別に示されるものです。

  • D 表示されている金利は、実際に受け取る金額そのものである

    率であって、金額そのものではありません。

ふつうは、税が引かれる前の率です。

知るお金の基本★★★
  • 年利1%表示
  • 1万円税引き前の利息
  • 約7,968円手取り

「年利1パーセント」と示されていても、実際に手元に残るのはその約8割です。100万円に対する1万円の利息なら、手取りは約7,968円。率でいえば約0.797パーセントになります。表示は税引き前、手取りは税引き後。金利を比べるときは、どちらでそろえているかを確かめます。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

預金にかかる税は、何に対してかかりますか。

  • A 増えた分である利息に対してだけかかる 正解

    増えた分にだけ、かかります。

  • B 預けている元本に対してかかる

    元本そのものに税がかかることはありません。

  • C 元本と利息の合計に対してかかる

    合計ではなく、増えた分だけが対象です。

  • D 口座を持っていること自体にかかる

    口座を持っていることに、税はかかりません。

増えた分である利息にだけかかります。

知るお金の基本★★★
税がかかるか理由
元本 100万円かからない増えた分ではない
利息 1万円かかる増えた分にあたる
引かれる額約2,031円利息の20.315%

100万円を預けて1万円の利息がついたとき、税がかかるのは1万円のほうだけです。元本の100万円は減りません。だから「税がかかるから預けると損をする」ということはなく、増えた分の一部が引かれるだけです。増えなければ、税もかかりません。ここを取り違えると、必要以上に身構えることになります。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

受け取る利息の手取りを出す手順を、正しい順に並べてください。

答え 元本に年利をかけて、利息を出す → 利息に20.315パーセントをかけて、税額を出す → 利息から税額を引く

利息を出し、税額を出し、利息から引きます。

わかるお金の基本★★★
  1. 元本 × 年利 = 利息
  2. 利息 × 20.315% = 税額
  3. 利息 − 税額 = 手取り

前回の単利の計算に、1段だけ足した形です。まず利息を出し、そこに税率をかけて税額を出し、引く。最後の「元本から引く」は誤りで、元本は減りません。手順を型にしておけば、金額が変わっても同じやり方で出せます。表示から手取りまでを自分で出せると、比べる力がつきます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

預金の利息について、自分で確定申告をする必要はありますか。

  • A 原則として不要。源泉徴収で納税が終わっているから 正解

    源泉徴収によって、納税が完結しています。

  • B 必要。毎年、自分で計算して申告しなければならない

    預金の利息について、毎年申告する必要はありません。

  • C 必要。利息が1円でもあれば、申告が求められる

    金額にかかわらず、原則として申告は不要です。

  • D 不要。利息には、そもそも税がかからないから

    税はかかっています。申告が不要なだけです。

原則として不要です。源泉徴収で終わっています。

わかるお金の基本★★★

引かれていることを、自分で意識しておく

申告が不要なので、税は引かれていないと考える

利息は、差し引かれた時点で納税が完結する仕組みになっています。だから、預金の利息のために申告書を書く必要はありません。手間がかからないのは利点ですが、そのぶん「引かれていること」を意識しにくくなります。手取りで考える癖は、自分でつけるしかありません。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの説明が、税と金利についての見方として正しいかどうかを判定してください。

  • A 手取りは、税引き前の利息のおよそ8割になる 正解

    100から20.315を引くと、約79.7パーセントです。

  • B 税が引かれると、元本も減ってしまう

    元本が減ることは、ありません。

  • C 税率は、預ける金額が大きいほど高くなる

    金額にかかわらず、同じ率です。

  • D 税が引かれるので、預けると必ず損をする

    増えた分の一部が引かれるだけです。

手取りは、およそ8割になります。

わかるお金の基本★★★
  • 税引き前の利息1万円
  • 手取り約7,968円

残るのは、およそ8割

20.315パーセント引かれるので、残るのは79.685パーセント、およそ8割です。1万円の利息なら約7,968円。元本は減らず、増えた分の一部が引かれるだけなので、損をするわけではありません。ただし前に見たとおり、物価が上がっていれば買える量は減ります。税と物価は、別々に効いてきます。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

表示された金利と、税引き後のおよその率を対応させてください。

答え 年利1%の表示 … 手取りではおよそ0.797%/年利0.2%の表示 … 手取りではおよそ0.159%/年利3%の表示 … 手取りではおよそ2.39%

どの率も、およそ8割に縮みます。

見抜くお金の基本★★★★
表示(税引き前)手取り(税引き後)
高めの金利年3%約2.39%
ふつうの金利年1%約0.797%
低めの金利年0.2%約0.159%

どの水準でも、縮む割合は同じおよそ8割です。だから金利どうしを比べるだけなら、税引き前のまま比べても順番は変わりません。手取りに直す意味は、順番を知るためではなく、実際に受け取る金額を知るためです。「いくら受け取れるか」を考えるときにだけ、この一手間が要ります。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

同じ条件の金利どうしを比べるとき、税引き後に直すことについて正しいのはどれですか。

  • A どの金利も同じ割合で縮むので、比べたときの順番は変わらない 正解

    同じ割合をかけるので、大小関係は保たれます。

  • B 税引き後に直すと、金利の高い低いが入れ替わることがある

    同じ率をかけるので、入れ替わることはありません。

  • C 税引き後に直すと、すべての金利が同じ率になる

    縮んでも、差はそのまま残ります。

  • D 税引き後に直すと、金利の差はむしろ広がる

    差は広がらず、むしろ縮みます。

同じ割合で縮むので、順番は変わりません。

見抜くお金の基本★★★★
すべてに同じ割合をかけるので大小関係はそのままつまり順番は変わらない

金額を知りたいときだけ、手取りに直す

すべてに同じ0.79685をかけるので、大小関係はそのままです。だから「どちらが高いか」を知りたいだけなら、税引き前の表示で比べて構いません。手取りに直すのは、金額を知りたいときや、税のかからない仕組みと比べるときです。目的によって、どちらで見るかを使い分けます。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

利息が10万円ついたとき、差し引かれる税額はいくらですか。

答え 20315円

10万円 × 20.315% = 20,315円です。

見抜くお金の基本★★★★
  • 10万円利息
  • 20,315円引かれる税
  • 79,685円手取り

内訳は、所得税と復興特別所得税が15,315円、地方税が5,000円。合わせて20,315円が差し引かれ、手元には79,685円が残ります。10万円受け取ったつもりでいると、通帳の金額を見て驚くことになります。受け取る前に、およそ8割と見積もっておく。それだけで想定とのずれがなくなります。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

「税がかからない仕組み」と「ふつうの預金」を比べるとき、どうそろえるべきですか。

  • A どちらも税引き後の手取りにそろえて比べる 正解

    条件をそろえて、初めて比べられます。

  • B どちらも、表示された率のまま比べる

    片方だけ税が引かれるので、そろっていません。

  • C 税がかからないほうだけを、税引き後に直して比べる

    片側だけを直しても、そろいません。

  • D 比べる必要はない。税がかからないほうが必ず有利だから

    率しだいで、逆転することがあります。

どちらも税引き後の手取りにそろえます。

見抜くお金の基本★★★★

税がかからない仕組み

  • 表示は年1%
  • 手取りも年1%
  • 引かれない

ふつうの預金

  • 表示は年1.2%
  • 手取りは約0.956%
  • 20.315%引かれる

片方だけ税が引かれる場合、表示のまま比べると条件がそろいません。年1パーセントの非課税と、年1.2パーセントの課税では、後者の手取りは約0.956パーセント。表示では後者が高くても、手取りでは前者が上回ります。条件が違うものを比べるときは、必ず同じ土俵に直します。ここは順番が入れ替わる場面です。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Cさんは、2つの預け先を比べて、どちらが多く受け取れるかを確かめようとしています。

このときに確かめるべきことを、すべて選んでください。

答え 表示された金利が、税引き前かどうか/税がかからない仕組みかどうか/手取りに直すと、いくらになるか

税引き前か、非課税か、手取りはいくらかの3つです。

ケースお金の基本★★★★

比べる前に確かめる3つ

  • 表示は税引き前か
  • 税がかからない仕組みか
  • 手取りに直すといくらか

3つとも、受け取る金額に直に効きます。表示が税引き前かどうかで前提が決まり、非課税かどうかで条件がそろうかが決まり、最後に金額で比べます。知名度や他人の利用は、受け取る金額を1円も変えません。前回と同じ形です。判断の材料だけを、机の上に並べます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

Dさんは100万円を年利1パーセントで1年預けました。1万円受け取れると思っていましたが、通帳に記帳された金額は約7,968円でした。

この差は、何によるものですか。

  • A 利息に20.315パーセントの税がかかり、源泉徴収されたため 正解

    税が源泉徴収されたことによる差です。

  • B 銀行が、手数料を差し引いたため

    利息から手数料が引かれる仕組みではありません。

  • C 元本が減ってしまったため

    元本の100万円は、減っていません。

  • D 金利が、途中で引き下げられたため

    金利が変わったわけではありません。

利息に税がかかり、源泉徴収されたためです。

ケースお金の基本★★★★
  • 想定していた額1万円
  • 実際の手取り約7,968円

差は、源泉徴収された税

1万円に20.315パーセントをかけると約2,031円。これが引かれて、手元には約7,968円が残ります。手数料でも、元本の減少でも、金利の変更でもありません。表示された金利は税引き前だという一点を知っているだけで、この驚きは起きません。受け取る前に、およそ8割と見積もる癖をつけておきます。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

受け取れる利息を見積もるとき、手早く行う方法として適切なのはどれですか。

  • A 税引き前の利息を出して、そのおよそ8割と見積もる 正解

    79.685パーセントなので、8割で足ります。

  • B 税引き前の利息を、そのまま受け取れる額と見積もる

    税が引かれるので、そのままにはなりません。

  • C 税引き前の利息の、半分と見積もる

    半分では、引きすぎです。

  • D 見積もらず、記帳されるまで待つ

    見積もっておけば、想定とのずれを防げます。

税引き前の利息の、およそ8割と見積もります。

判断お金の基本★★★★
税引き前の利息およそ8割受け取れる額の見積もり

端数まで合わせなくても、判断には足りる

正確には79.685パーセントですが、見積もりなら8割で十分です。1万円ならおよそ8千円、10万円ならおよそ8万円。この一手間があるだけで、記帳された金額に驚くことがなくなります。細かい端数まで合わせる必要はありません。桁と感覚が合っていれば、判断には足ります。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

この回で身につけた見方を、ひとことでいうと何になりますか。

  • A 表示された金利は税引き前。手取りはおよそ8割で、条件の違うものは手取りにそろえて比べる 正解

    表示は税引き前、手取りはおよそ8割です。

  • B 利息には税がかからないので、表示どおりに受け取れる

    一律20.315パーセントの税がかかります。

  • C 税が引かれるので、預けると元本が減ってしまう

    減るのは増えた分の一部で、元本は減りません。

  • D 税率は、預ける金額によって変わる

    金額にかかわらず、同じ率です。

表示は税引き前。手取りは、およそ8割です。

判断お金の基本★★★★★

表示は税引き前と知り、手取りをおよそ8割で見積もる

表示された金利どおりの金額が、そのまま受け取れると考える

利息にかかるのは一律20.315パーセントで、源泉徴収されるので申告は原則不要。だから引かれていることに気づきにくく、意識するのは自分の側の仕事になります。同じ条件どうしを比べるなら表示のままでよく、非課税の仕組みと比べるときだけ手取りにそろえる。次回は、金利が変わるものと変わらないものの違いを見ていきます。

出典 国税庁「タックスアンサー No.1310 利子所得」 / 2026年8月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

このレッスンを解く