お金の土台を作る

評価額は元本割れ。でも配当込みならどう考える?

損益は二か所に分かれています。足してはじめて向きが決まります。

このページの要点

J-FLECの用語解説は、インカムゲインを「金融商品を一定期間保有したときに得られる収益」、キャピタルゲインを「購入時よりも値上がりした場合に得られる利益」とし、後者について「売却して得た利益は実現利益であり、売却せず計算上得られる利益は未実現の利益(含み益)となる」としています。1,000,000円で買った資産が950,000円なら評価損は50,000円。3年で受け取った分配金の手取りが47,811円なら、合わせて2,189円足りません。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 評価損益
  2. 受取収益
  3. 受取収益

わかる 2 問

  1. トータルリターン
  2. 受取収益

見抜く 3 問

  1. 元本
  2. トータルリターン
  3. 受取収益

ケースで考える 5 問

  1. 評価損益
  2. 受取収益
  3. トータルリターン
  4. トータルリターン
  5. 受取収益

判断する 2 問

  1. トータルリターン
  2. 元本

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料はキャピタルゲインについて、売却して得た利益は_利益であり、売却せず計算上得られる利益は未実現の利益(含み益)となる、としています。

  • A 実現 正解

    正解です。売ったかどうかで呼び方が分かれます。

  • B 確定

    資料は確定利益という言葉を使っていません。

  • C 評価

    評価利益という言葉も使われていません。

  • D 想定

    想定利益という言葉も出てきません。

売ったかどうかで呼び方が分かれます。

知るお金の土台を作る★★★
資料の用語資料の説明
インカムゲイン金融商品を一定期間保有したときに得られる収益。利子や配当金、収益分配金等がある
キャピタルゲイン資産が購入時よりも値上がりした場合に得られる利益
実現利益売却して得た利益
未実現の利益(含み益)売却せず計算上得られる利益

三つの用語解説はいずれもJ-FLECのもの。

資料は「売却して得た利益は実現利益であり、売却せず計算上得られる利益は未実現の利益(含み益)となる」としています。売る前と売ったあとで、同じ値上がり分でも呼び方が変わります。この回の評価損50,000円は、まだ売っていないので未実現の側の数字です。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

資料は、収益の出どころを二つに分けて説明しています。

それぞれ、どう説明されていますか。

答え インカムゲイン … 金融商品を一定期間保有したときに得られる収益/キャピタルゲイン … 資産が購入時よりも値上がりした場合に得られる利益/実現利益 … 売却して得た利益/未実現の利益(含み益) … 売却せず計算上得られる利益

保有している間か、値上がりしたときかの違いです。

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インカムゲイン → 保有したときに得られる収益(利子・配当金・収益分配金等)キャピタルゲイン → 購入時よりも値上がりした場合に得られる利益実現利益 → 売却して得た利益未実現の利益(含み益) → 売却せず計算上得られる利益

この回では、インカムゲインは受け取り済み、キャピタルゲインの側は未実現のマイナス。

インカムゲインは保有している間に得られる収益で、利子や配当金、収益分配金等がここに入ります。キャピタルゲインは購入時よりも値上がりした場合の利益で、売ったかどうかで実現・未実現に分かれます。この回では、インカムゲインは実際に受け取っていて、キャピタルゲインの側は未実現のマイナスになっています。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A インカムゲインには利子や配当金等がある 正解

    通ります。収益分配金もここに含まれます。

  • B キャピタルゲインは売却しなくても実現利益になる

    売却しなければ未実現の利益です。

  • C 配当金は必ず期待どおりに受け取れる

    期待どおりとは限らないとされています。

  • D 配当は利益が無ければ支払われることはない

    利益が無くても支払われる場合もあるとされています。

収益分配金もここに含まれます。

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資料に書いてあること

  • インカムゲインは、金融商品を一定期間保有したときに得られる収益
  • その例として、利子や配当金、収益分配金等がある
  • キャピタルゲインは、購入時よりも値上がりした場合に得られる利益
  • 売却して得た利益は実現利益、売却せず計算上得られる利益は未実現の利益
  • 配当金は会社の判断で支払われ、期待通りに受け取れるとは限らない

資料は、利益があっても支払われない場合や、利益が無くても支払われる場合もあるとしている。

資料はインカムゲインを「利子や配当金、収益分配金等がある」としています。キャピタルゲインは売却して得たものが実現利益で、売却しない場合は未実現。配当については「期待通りの配当金が受け取れるとは限らず、利益があっても支払われない場合や利益が無くても支払われる場合もある」と書かれています。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは「95万円になった。5万円の損だ」と言いました。この3年間に、分配金も受け取っています。

損益を見るとき、どうですか。

  • A 5万円の損で間違いない

    評価額の側だけを見た数字です。

  • B 受け取った分も数える 正解

    正解です。資料は保有中の収益をインカムゲインとしています。

  • C 証券会社が補ってくれる

    証券会社が補うという仕組みはありません。

  • D 分配金は損益と無関係

    受け取った収益も、損益の一部です。

資料は保有中の収益をインカムゲインとしています。

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評価の側(未実現)

  • 買ったときの金額 1,000,000円
  • いまの評価額 950,000円
  • 差 −50,000円

受け取りの側

  • 分配金の手取り 1回15,937円
  • 3回分
  • 合計 +47,811円

資料はインカムゲインを「保有したときに得られる収益」としている。

資料はインカムゲインを「金融商品を一定期間保有したときに得られる収益のこと。利子や配当金、収益分配金等がある」としています。評価額の差はキャピタルゲインの側、受け取った分配金はインカムゲインの側。損益は二か所に分かれていて、片方だけを見ると全体が分かりません。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

資料は、配当について説明しています。

配当は、どういうものだとされていますか。

  • A 会社の判断で支払われるもの 正解

    正解です。利益が無くても支払われる場合もあります。

  • B 法律で毎年決められた額

    法律で額が決められているとは書かれていません。

  • C 評価額と同じ動きをするもの

    評価額と同じ動きをするとも書かれていません。

  • D 受け取りが必ず約束されたもの

    期待通りに受け取れるとは限らないとされています。

利益が無くても支払われる場合もあります。

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配当は会社の判断で支払われる

  • 業績に応じて配当金が増えたりすることがある
  • 期待通りの配当金が受け取れるとは限らない
  • 利益があっても支払われない場合がある
  • 利益が無くても支払われる場合がある

この回の4回目の減配も、受け取る側からは事前に決められない側の数字。

資料は「配当金は会社の判断で支払われることから、業績に応じて配当金が増えたりすることがある一方、期待通りの配当金が受け取れるとは限らず、利益があっても支払われない場合や利益が無くても支払われる場合もある」としています。増えることも減ることもあり、どちらも会社の判断によります。この回の減配も、その一つの場合です。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 資料は、インカムゲインを保有中に得られる収益としている/資料は、売却しない利益を未実現の利益としている/評価額だけでも、分配金だけでも、損益の全体は分からない

足し合わせて、はじめて向きが決まります。

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評価額の側と、受け取りの側を足し合わせて見る

分配金を受け取っている一点だけで、得をしていると決める

この回では合わせて2,189円のマイナスだった。

インカムゲインの定義も、未実現の利益の定義も資料に書かれています。この回では分配金を47,811円受け取っていても、評価額のマイナス50,000円と合わせると2,189円足りませんでした。受け取っていれば必ず得、とは言えません。配当についても資料は、会社の判断で支払われ、期待通りとは限らないとしています。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

「分配金を受け取っているのだから、評価額が下がっていても必ず得をしているはずだ」と考えました。

この考え方は、どうですか。

  • A そのとおり必ず得していることになる

    受け取っただけでは、まだ決まりません。

  • B 合わせて数えないと決まらない 正解

    正解です。この回では合わせて2,189円のマイナスでした。

  • C 分配金は数に入らない

    分配金も、損益の一部として数えます。

  • D 評価額だけで決まる

    評価額だけでも決まりません。

この回では合わせて2,189円のマイナスでした。

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分配金の手取り 47,811円を受け取っている
  • 評価額のマイナスが50,000円 → 合わせて−2,189円
  • 評価額のマイナスが40,000円 → 合わせて+7,811円
  • 評価額のマイナスが47,811円 → 合わせてちょうど0円

どちらの数字が大きいかで、向きが決まる。

受け取った47,811円は確かにプラスです。ただし評価額の側では50,000円のマイナスがあり、足し合わせると2,189円足りません。もし評価額のマイナスが40,000円だったなら、合わせて7,811円のプラスになっていました。どちらの数字が大きいかで向きが決まるので、片方だけでは決まりません。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

この回では、評価額の差と受け取った収益を足し合わせました。

二つを足すのは、なぜですか。

  • A 片方だけでは全体が分からないから 正解

    正解です。どちらも同じ資産から出た数字です。

  • B 証券会社がまとめて計算するから

    証券会社が計算するかどうかとは別の話です。

  • C 通帳の桁数が決まっているから

    通帳の桁数は、計算に入ってきません。

  • D 硬貨の枚数が変わるから

    硬貨の枚数も、計算に入ってきません。

どちらも同じ資産から出た数字です。

見抜くお金の土台を作る★★★★
47,811円(3回分の手取り)÷315,937円(1回分の手取り)

資料は、保有している間に得られる収益をインカムゲイン、値上がりによる利益をキャピタルゲインと呼び分けています。呼び方は違いますが、どちらも同じ一つの資産から出ています。評価額だけを見れば損、分配金だけを見れば得。足し合わせてはじめて、この資産全体でどうだったかが出ます。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは1,000,000円で資産を買いました。いまの評価額は950,000円です。まだ売っていません。

買ったときの金額との差は、いくらですか。(単位:円)

答え 50000円

1,000,000 − 950,000 で、50,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 1,000,000円買ったときの金額
  • 950,000円いまの評価額
  • 50,000円(未実現)
  • まだ売っていない売ったか

金額はこちらで置いた仮の数字。実際の値動きではない。

資料はキャピタルゲインについて「売却して得た利益は実現利益であり、売却せず計算上得られる利益は未実現の利益(含み益)となる」としています。この50,000円はまだ売っていない状態の差なので、未実現の側の数字です。この回では、これとは別に受け取った収益があります。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

Aさんはこの3年間、年に1回ずつ分配金を受け取りました。税が引かれたあとの手取りは、1回あたり15,937円です。

3回分の手取りは、合計いくらですか。(単位:円)

答え 47811円

15,937 × 3 で、47,811円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 1回分の手取り(円)
  • 3回分の手取り(円)
  • 評価額のマイナス(円)

手取りは税が引かれたあとの額。税率はこの資料には書かれていない。

評価額の側では50,000円のマイナスでしたが、受け取りの側では47,811円のプラスがあります。資料はインカムゲインを「保有したときに得られる収益」としており、収益分配金もそこに含まれています。二つは別々に生まれていますが、どちらも同じ資産から出た数字です。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

評価額のマイナスは50,000円、3回分の分配金の手取りは47,811円です。この二つを合わせます。

買ったときの金額に、いくら足りませんか。(単位:円)

答え 2189円

50,000 − 47,811 で、2,189円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  • 評価額のマイナス(円)
  • 分配金の手取り3回分(円)

合わせると2,189円のマイナス。税引き前の60,000円で足せば10,000円のプラスになる。

評価額だけを見れば50,000円のマイナス、分配金だけを見れば47,811円のプラス。足し合わせると2,189円のマイナスが残ります。片方だけでは反対の結論が出ますが、合わせるとぎりぎりマイナス側です。税が引かれる前の60,000円で足していれば、逆に10,000円のプラスになっていました。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

評価額だけを見ると50,000円のマイナス、分配金だけを見ると47,811円のプラスでした。

二つを合わせると、どうなりますか。

  • A 評価額だけを見れば5万円の損

    評価額の側だけを見た数字です。

  • B 分配金だけ見れば4万7千円の得

    受け取りの側だけを見た数字です。

  • C 合わせると2,189円足りない 正解

    正解です。50,000 − 47,811 で2,189円のマイナスです。

  • D 合わせるとちょうど同じになる

    同じにはならず、2,189円足りません。

50,000 − 47,811 で2,189円のマイナスです。

ケースお金の土台を作る★★★★

三つの見方を並べると

評価額だけ
−50,000円
分配金だけ
+47,811円
二つを合わせる
−2,189円

税引き前の60,000円で足すと+10,000円。税を引くかどうかでも向きが変わる。

片方だけを見た数字は、どちらも間違いではありません。ただしそれぞれ資産の一部分しか表していません。二つを足すと2,189円のマイナスになります。ぎりぎりですが、買ったときの金額には届いていません。どちらか一方を選ぶのではなく、両方を足すのがこの回の形です。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

条件を変えます。4回目の分配は減配となり、手取りは7,969円でした。ここまでの手取りは47,811円、評価額のマイナスは50,000円のままです。

4回目まで含めて合わせると、いくらのプラスになりますか。(単位:円)

答え 5780円

47,811 + 7,969 − 50,000 で、5,780円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  1. 3回目まで 47,811円
  2. 4回目 +7,969円(減配)→ 合計 55,780円
  3. 評価額のマイナス −50,000円
  4. 合わせて +5,780円

減配せず15,937円だったなら合計63,748円で、+13,748円になっていた。

4回目で受け取りの側が55,780円になり、評価額のマイナス50,000円を上回りました。もし減配せず15,937円だったなら、63,748円で13,748円のプラス。減配によって差は7,968円小さくなります。資料は配当について「業績に応じて配当金が増えたりすることがある一方、期待通りの配当金が受け取れるとは限らず」としています。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

評価額が買ったときの金額を下回っていました。

あわせて確かめるのは、どれでしょう。

  • A 評価額と、受け取った収益の合計 正解

    正解です。損益は二か所に分かれています。

  • B 前日の出来高

    出来高からは、受け取った額が出ません。

  • C 銘柄名の長さ

    名前の長さは、計算に入ってきません。

  • D 画面の配色

    配色も、計算に入ってきません。

損益は二か所に分かれています。

判断お金の土台を作る★★★

評価額の差と、これまでに受け取った収益を足して見る

評価額が買値を下回っている一点だけで、損だと決める

この回では合わせて−2,189円、4回目まで含めると+5,780円だった。

この回では評価額のマイナス50,000円に対し、受け取った分配金の手取りが47,811円。合わせて2,189円のマイナスでした。4回目を受け取れば5,780円のプラスに変わります。評価額の欄だけを見ていると、この動きが出てきません。出来高も、名前の長さも、画面の配色も、受け取った額を教えてくれません。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

この回では、買ったときの金額、いまの評価額、これまでに受け取った収益の三つを並べました。

損益を出すとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 買ったときの金額

    買ったときの金額は、出発点になります。

  • B いまの評価額

    いまの評価額は、未実現の側を決めます。

  • C 注文画面の背景色 正解

    正解です。背景色は、計算に入ってきません。

  • D これまでに受け取った収益

    受け取った収益は、受け取りの側を決めます。

背景色は、計算に入ってきません。

判断お金の土台を作る★★★
買ったときの金額 → 1,000,000円いまの評価額 → 950,000円(−50,000円、未実現)受け取った収益 → 15,937円 × 3回 = 47,811円合わせると → −2,189円(4回目まで含めると+5,780円)

税引き前の60,000円で足せば+10,000円。税を引くかどうかでも向きが変わる。

この回の計算に入ってきたのは、買ったときの金額1,000,000円、いまの評価額950,000円、そして受け取った収益47,811円の三つでした。どれか一つが変わると、合わせた損益も変わります。注文画面の背景色は、そのどこにも入ってきません。評価額の欄の色より先に、この三つがそろっているかを見る形になります。

出典 J-FLEC「用語・金融商品解説」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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