お金の土台を作る

10年間積み立てたあと放置。さらに10年でどう変わる?

入れるのをやめても、時間のほうは止まりません。

このページの要点

iDeCo公式サイトは、掛金の拠出を行わず資産の運用の指図のみを行う方を「運用指図者」とし、希望により加入者資格を喪失して運用指図者となることも可能としています。月30,000円を年3%で10年積み立てると4,126,996円。ふえた分は526,996円です。そこから追加せずに10年持ち続けると5,546,337円で、この10年だけで1,419,341円ふえます。1円も入れていないのに、積み立てていた10年の約2.69倍です。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 元本
  2. 複利
  3. 積立終了後の運用

わかる 2 問

  1. 運用期間
  2. 運用期間

見抜く 3 問

  1. 積立終了後の運用
  2. 元本
  3. 積立終了後の運用

ケースで考える 5 問

  1. 積立終了後の運用
  2. 将来価値
  3. 運用期間
  4. 複利
  5. 将来価値

判断する 2 問

  1. 複利
  2. 将来価値

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は、掛金の拠出を行わず、資産の運用の指図のみを行う方を_と呼んでいます。

  • A 運用指図者 正解

    正解です。入れるのをやめても、続けられる立場です。

  • B 運営管理機関

    運営管理機関は、運営管理業務を実施する機関のことです。

  • C 特定加入者

    特定加入者という言葉は、用語集にありません。

  • D 受給権者

    受給権者は、受け取る権利を得た方のことです。

入れるのをやめても、続けられる立場です。

知るお金の土台を作る★★★
言葉資料の説明
加入者掛金を拠出し、資産の運用の指図を行う方
運用指図者掛金の拠出を行わず、資産の運用の指図のみを行う方
掛金加入者が自らの資産形成のために拠出するお金
個人別管理資産加入者及び運用指図者が、積み立て、運用する資産

希望により、加入者資格を喪失して運用指図者となることも可能とされている。

資料は「運用指図者」を「掛金の拠出を行わず、資産の運用の指図のみを行う方のことをいいます。加入者資格がない方のほか、希望により、加入者資格を喪失し、運用指図者となることも可能です」としています。掛金を拠出しながら運用の指図を行うのは「加入者」。制度として、入れるのをやめても運用だけを続ける立場が用意されています。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

資料は、拠出する立場と、拠出しない立場を分けて説明しています。

それぞれ、どういうものですか。

答え 加入者 … 掛金を拠出し、資産の運用の指図を行う方/運用指図者 … 掛金の拠出を行わず、資産の運用の指図のみを行う方/掛金 … 加入者が自らの資産形成のために拠出するお金/個人別管理資産 … 加入者及び運用指図者が、積み立て、運用する資産

資産のほうは、どちらの立場でも運用されます。

知るお金の土台を作る★★★★
加入者 → 掛金を拠出し、資産の運用の指図を行う運用指図者 → 掛金の拠出を行わず、資産の運用の指図のみを行う掛金 → 加入者が自らの資産形成のために拠出するお金個人別管理資産 → 加入者及び運用指図者が、積み立て、運用する資産

二つの立場の違いは、掛金を拠出するかどうかだけ。

加入者と運用指図者の違いは、掛金を拠出するかどうかだけです。個人別管理資産の説明には「加入者及び運用指図者の方が、積み立て、運用する資産になります」とあり、どちらの立場でも運用の対象になります。入れるのをやめることと、運用が止まることは別のことです。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 運用指図者は、掛金を拠出しながら運用の指図を行う

    掛金を拠出するのは、加入者のほうです。

  • B 自動移換されても、運用は続けられる

    自動移換されると、運用がストップします。

  • C 希望により運用指図者となることもできる 正解

    通ります。加入者資格を喪失して、なることができます。

  • D iDeCoの制度内の分配金には、税金がかかる

    税金がかかることなく再投資される、とされています。

加入者資格を喪失して、なることができます。

知るお金の土台を作る★★★★

資料に書いてあること

  • 運用指図者は、掛金の拠出を行わず、資産の運用の指図のみを行う
  • 希望により、加入者資格を喪失し、運用指図者となることも可能
  • 個人別管理資産は、加入者及び運用指図者が積み立て、運用する資産
  • 再投資では、発生した分配金をさらに運用に回すため複利効果が得られる
  • 自動移換された場合、運用がストップした中で所定の管理手数料を継続的に負担する

自動移換されている期間は、通算加入者等期間に算入されない。

資料は「加入者資格がない方のほか、希望により、加入者資格を喪失し、運用指図者となることも可能です」としています。掛金を拠出しながら運用の指図を行うのは加入者のほう。自動移換された場合は「運用がストップした中で所定の管理手数料を継続的にご負担いただくことになります」。iDeCoの制度内の分配金は「税金がかかることなく再投資される税制優遇を受けています」とされています。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは10年で積み立てをやめました。これからは1円も入れません。

このあと、資産はどうなりますか。

  • A 入れないのだから増えない

    入れなくても、置いてある分は動きます。

  • B 元本だけが残っていく

    元本だけが残るのではありません。

  • C ごくわずかしか増えない

    わずかどころか、積立期間より多くふえます。

  • D 入れなくても増える 正解

    正解です。10年で1,419,341円ふえます。

10年で1,419,341円ふえます。

わかるお金の土台を作る★★★

積み立てていた10年

  • 入れた額 3,600,000円
  • ふえた分 526,996円
  • 10年後 4,126,996円

入れずに持ち続けた10年

  • 入れた額 0円
  • ふえた分 1,419,341円
  • 20年後 5,546,337円

想定利回りはどちらも年3%。

積み立てをやめても、すでに置いてある4,126,996円は運用され続けます。年3%なら10年後は5,546,337円。この10年でふえた分は1,419,341円で、積み立てていた10年の526,996円の約2.69倍です。入れるのをやめたのは掛金のほうで、時間のほうは止まりません。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

資料は、確定拠出年金の制度内に個人別管理資産を移さなかった場合について書いています。

自動移換されると、どうなるとされていますか。

  • A 掛金の拠出が自動で続く

    掛金の拠出が続くとは書かれていません。

  • B 運用がより有利になる

    有利になるとは書かれていません。

  • C 運用がストップする 正解

    正解です。手数料は継続的に負担することになります。

  • D 手数料がかからなくなる

    所定の管理手数料を継続的に負担するとされています。

手数料は継続的に負担することになります。

わかるお金の土台を作る★★★★
状態運用手数料
運用指図者資産の運用の指図のみを行う(運用は続く)この回では扱わない
自動移換された場合運用がストップする所定の管理手数料を継続的に負担する

自動移換されている期間は、通算加入者等期間に算入されない。

資料は「自動移換された場合、運用がストップした中で所定の管理手数料を継続的にご負担いただくことになります。また、自動移換されている期間は通算加入者等期間に算入されませんのでご注意ください」としています。この回で見たように、持ち続けていれば時間が働きます。しかし運用が止まっていれば、その時間は働きません。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

この資料から言えるのは、どれでしょう。

答え 運用指図者は、掛金の拠出を行わず、運用の指図のみを行う/希望により、加入者資格を喪失して運用指図者となることも可能である/個人別管理資産は、加入者と運用指図者が積み立て、運用する資産である

拠出をやめることと、運用が止まることは別です。

見抜くお金の土台を作る★★★★

入れる期間と、入れずに持ち続ける期間を分けて数える

入れるのをやめた時点で、ふえるのも止まると考える

入れずに持ち続けた10年で1,419,341円ふえた。入れた額は0円。

運用指図者の定め、希望によってなれること、個人別管理資産が両方の立場の資産であることは、いずれも資料に書かれています。一方、掛金の拠出をやめても運用の指図は続けられます。ただし自動移換された場合は「運用がストップした中で所定の管理手数料を継続的にご負担いただくことになります」とされています。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

「入れるのをやめたら、ふえるのも止まる」と考えました。

この回では、どうでしたか。

  • A 入れないと止まる

    この回では止まりませんでした。

  • B 元本だけが残る

    元本だけになるのではありません。

  • C 手数料で減っていく

    この回では手数料を考えていません。実際にはかかる場合があります。

  • D 持ち続ければ増える 正解

    正解です。10年で1,419,341円ふえました。

10年で1,419,341円ふえました。

見抜くお金の土台を作る★★★★
  • 積立の10年でふえた分(円)
  • 持ち続けた10年でふえた分(円)
  • さらに10年でふえた分(円)

2本目と3本目は、入れた額が0円の10年。

止まるのは掛金の拠出のほうです。すでに置いてある4,126,996円は運用され続けます。資料も、掛金の拠出を行わず運用の指図のみを行う「運用指図者」という立場を定めています。ただし手続きをしないまま置くと、自動移換されて運用がストップする場合があるとも書かれています。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

「積み立てをやめる」ことと「放っておく」ことは、同じでしょうか。

資料から見ると、どうですか。

  • A 同じことである

    同じではありません。二つの状態が書き分けられています。

  • B 運用指図者なら運用は続く 正解

    正解です。手続きをしないと止まる場合があります。

  • C どちらも運用が止まる

    運用指図者なら止まりません。

  • D どちらも手数料は無料

    自動移換では所定の管理手数料を継続的に負担するとされています。

手続きをしないと止まる場合があります。

見抜くお金の土台を作る★★★★
掛金を入れていない状態
  • 運用指図者 → 資産の運用の指図のみを行う。運用は続く
  • 自動移換された場合 → 運用がストップした中で、所定の管理手数料を継続的に負担する

自動移換されている期間は、通算加入者等期間に算入されない。

資料は運用指図者について「掛金の拠出を行わず、資産の運用の指図のみを行う方」としています。一方、自動移換された場合は「運用がストップした中で所定の管理手数料を継続的にご負担いただくことになります」。同じ「入れていない」状態でも、指図を続けているか、手続きをしないまま置かれているかで扱いが違います。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは月30,000円(年360,000円)を10年間積み立てます。想定利回りは年3%、1年分を年末にまとめて入れる形で計算します。10年分の合計は「毎年の額 × 11.46387931」で出せます。円未満は切り捨てます。

10年後は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 4126996円

360,000 × 11.46387931 で、4,126,996円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  • 拠出総額(円)
  • 10年後の合計(円)
  • ふえた分(円)

係数11.46387931は(1.03の10乗 − 1)÷ 0.03 から出したもの。年3%はこの回で置いた例。

拠出総額は 30,000 × 12 × 10 = 3,600,000円ですから、ふえた分は526,996円です。この10年でAさんは毎年360,000円を入れ続けました。次に、入れるのをやめたあとの10年を見ていきます。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

積み立てをやめた時点で4,126,996円ありました。ここから10年、追加せずに持ち続けます。想定利回りは年3%のまま、1.03の10乗は1.3439163793です。円未満は切り捨てます。

10年後は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 5546337円

4,126,996 × 1.3439163793 で、5,546,337円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  1. 積み立てをやめた時点 4,126,996円
  2. 1.03の10乗 = 1.3439163793
  3. 4,126,996 × 1.3439163793 = 5,546,337.52 → 5,546,337円
  4. この10年でふえた分 5,546,337 − 4,126,996 = 1,419,341円

この10年で入れた額は0円。

積み立て開始からは20年目です。入れた額は10年目までの3,600,000円のままですが、合計は5,546,337円になりました。ふえた分の合計は1,946,337円。そのうち1,419,341円は、入れるのをやめたあとの10年で生まれています。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

積み立てをやめた時点で4,126,996円、その10年後は5,546,337円でした。

この10年で、いくらふえましたか。(単位:円)

答え 1419341円

5,546,337 − 4,126,996 で、1,419,341円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 積み立てていた10年でふえた分(円)
  • 入れずに持ち続けた10年でふえた分(円)

前者は3,600,000円を入れた10年、後者は0円を入れた10年。

積み立てていた10年でふえたのは526,996円でしたから、その約2.69倍です。しかもこの10年で入れた額は0円。3,600,000円を入れた10年より、1円も入れなかった10年のほうが多くふえました。もとになる額が大きくなっているからです。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

積み立てていた10年でふえたのは526,996円、入れずに持ち続けた10年でふえたのは1,419,341円です。

ふえた額が多いのは、どちらの10年ですか。

  • A 積立をしていた10年

    積立をしていた10年は526,996円でした。

  • B やめたあとの10年 正解

    正解です。入れた額は0円のほうです。

  • C どちらも同じ

    同じではありません。約2.69倍の差があります。

  • D やめたあとは減る

    減ってはいません。1,419,341円ふえています。

入れた額は0円のほうです。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 360,000円1年目に3%が掛かる額
  • 4,126,996円11年目に3%が掛かる額
  • 526,996円積立の10年でふえた分
  • 1,419,341円持ち続けた10年でふえた分

入れた額の多さと、ふえた額の多さは別のもの。

3,600,000円を入れた10年より、1円も入れなかった10年のほうが約2.69倍多くふえました。1年目に3%が掛かるのは360,000円ですが、11年目に3%が掛かるのは4,126,996円。掛ける相手の大きさが違います。入れた額の多さと、ふえた額の多さは別のものです。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

20年目の時点で5,546,337円ありました。ここからさらに10年、追加せずに持ち続けます。想定利回りは年3%のままです。円未満は切り捨てます。

30年目には、いくらになりますか。(単位:円)

答え 7453813円

5,546,337 × 1.3439163793 で、7,453,813円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  1. 10年目4,126,996円(この10年で+526,996円/入れた額 3,600,000円)
  2. 20年目5,546,337円(この10年で+1,419,341円/入れた額 0円)
  3. 30年目7,453,813円(この10年で+1,907,476円/入れた額 0円)

ふえた分の合計3,853,813円は、出したお金3,600,000円を超えている。

この10年でふえた分は1,907,476円。三つの10年を並べると、526,996円、1,419,341円、1,907,476円と大きくなっていきます。入れたお金は最初の10年の3,600,000円だけ。30年目のふえた分の合計は3,853,813円で、出したお金を超えています。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

積み立てを続けられなくなりました。

そのとき確かめるのは、どれでしょう。

  • A そのあとの扱い 正解

    正解です。運用が続くかどうかで、結果が変わります。

  • B 契約した曜日

    曜日は、扱いと関わりません。

  • C 通帳の色

    通帳の色も関わりません。

  • D 掛金の桁数

    桁数も関わりません。

運用が続くかどうかで、結果が変わります。

判断お金の土台を作る★★★

入れるのをやめるとき、そのあとの扱いがどうなるかを確かめる

入れるのをやめた時点で、もう関係がなくなったと考える

運用が続けば10年で1,419,341円。止まっていれば、その時間は働かない。

この回では、入れるのをやめたあとの10年で1,419,341円ふえました。積み立てていた10年の約2.69倍です。ただしそれは運用が続いていた場合の話。資料は、手続きをしないまま置かれると運用がストップし、手数料だけを負担することになる場合があると書いています。曜日も、通帳の色も、掛金の桁数も、そこには関わりません。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

入れる期間と、入れずに持つ期間を分けて考えます。

積み立てをやめるときに確かめるのは、どれですか。

  • A 金融機関の設立年

    設立年は、この分かれ目と関わりません。

  • B 持ち続ける手続き 正解

    正解です。止まるか続くかで、10年の中身が変わります。

  • C 契約した曜日

    曜日も関わりません。

  • D 掛金の桁数

    桁数も関わりません。

止まるか続くかで、10年の中身が変わります。

判断お金の土台を作る★★★★
運用指図者として持ち続ける → 運用は続く(この回の計算では10年で1,419,341円)手続きをせず自動移換された場合 → 運用がストップし、所定の管理手数料を継続的に負担する

どちらも「掛金を入れていない」状態だが、扱いが違う。

この回では、入れずに持ち続けた10年で1,419,341円、さらにその次の10年で1,907,476円ふえました。どちらも入れた額は0円です。ただしこれは運用が続いていればの話で、自動移換されれば運用はストップします。設立年も、曜日も、桁数も、その分かれ目には関わりません。

出典 国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト 用語集」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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