お金の基本

家計の全体像とは

ここまで作ってきた表は、3枚あります。資産、負債、毎月の収支。この3枚はつながっていて、合わせると家計の全体が見えます。

このページの要点

家計の全体像は3枚でできている。①資産の表 ②負債の表 ③毎月の収支。①と②を引けば純資産が出て、③がその純資産を毎月動かしている。3枚は別々のものではなく、つながっている。毎月3万円の余りは年36万円で、純資産140万円は来年176万円になる見込みになる。

最終更新 2026年9月1日 / 全 15 問 ・知る 4 ・わかる 3 ・見抜く 4 ・ケースで考える 2 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 4 問

  1. 全体像の3枚
  2. 3枚のつながり
  3. 全体像で分かること
  4. 別々ではない

わかる 3 問

  1. 全体像を作る手順
  2. 3枚と中身
  3. 1枚だけでは

見抜く 4 問

  1. 流れから見通す
  2. 1年ぶんの余り
  3. 全体像の判定
  4. どこに手を打つか

ケースで考える 2 問

  1. 全体像を作る
  2. 資産だけ見ていた

判断する 2 問

  1. 3枚をそろえる
  2. 家計の全体像とは

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

家計の全体像をつくる3枚の表は、何と何と何ですか。

  • A 資産の表、負債の表、毎月の収支 正解

    たまり2枚と、流れ1枚です。

  • B 収入の表、支出の表、貯金の表

    収入と支出は、収支の表にまとまります。

  • C 去年の表、今年の表、来年の表

    年ごとに分けるのは、記録の話です。

  • D 自分の表、家族の表、世帯の表

    誰の分かは、範囲の話です。

資産の表、負債の表、毎月の収支の3枚です。

知るお金の基本★★

家計の全体像・3枚

  • 資産の表(たまり)
  • 負債の表(たまり)
  • 毎月の収支(流れ)

資産と負債は「いまどれだけあるか」を、毎月の収支は「どちらに流れているか」を表します。前者はたまり、後者は流れ。この2種類がそろって、はじめていまの位置とこれからの向きが分かります。3枚は別々ではなく、つながっています。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

毎月の収支で残った分は、資産を増やすか、負債を__かに使われます。

  • A 減らす 正解

    行き先は、この2つです。

  • B 増やす

    余りで負債が増えることはありません。

  • C 隠す

    隠す先はありません。

  • D 数える

    数えるのは、別の作業です。

資産を増やすか、負債を減らすかに使われます。

知るお金の基本★★★
毎月の収支の余り
  • 資産を増やす
  • 負債を減らす

収支の余りは、行き先が2つしかありません。どちらに行っても純資産は同じだけ増えます。つまり3枚目の表の結果が、1枚目と2枚目を動かしている。3枚は独立した表ではなく、1本の線でつながっています。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

3枚をそろえると、何が分かるようになりますか。

  • A いまの位置と、これからの向きと、打てる手 正解

    この3つが、次の行動につながります。

  • B 将来の資産額が、正確に予想できる

    将来の額は、予想できません。

  • C いちばん増える商品が分かる

    商品選びは、これらのあとの話です。

  • D 他人より進んでいるかどうかが分かる

    他人とは、事情が違います。

いまの位置、これからの向き、打てる手が分かります。

知るお金の基本★★★
何が分かるか
資産の表 − 負債の表いまの位置(純資産)
毎月の収支これからの向き
収支の中身打てる手

資産と負債で位置が出て、収支で向きが分かり、その中身から動かせる場所が見えます。3つそろって、はじめて次の行動が決まる。将来の額は予想できませんし、他人との比較は事情が違うので判断に使えません。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

次の説明は、3枚の関係について正しいですか。

  • A 3枚は別々の記録ではなく、流れがたまりを動かす形でつながっている 正解

    3枚目の結果が、1枚目と2枚目に現れます。

  • B 3枚は、それぞれ独立していて関係がない

    つながっているので、関係があります。

  • C 3枚のうち、1枚だけ作れば十分である

    1枚では、位置か向きのどちらかしか分かりません。

  • D 3枚は、同じことを3通りに書いたものである

    別のことを表しています。

流れがたまりを動かす形で、つながっています。

知るお金の基本★★★
毎月の収支資産と負債を動かし純資産

3枚目で起きたことが、1枚目と2枚目に現れる

収支の余りが資産を増やし、負債を減らす。逆に収支がマイナスなら、資産が減るか負債が増えます。3枚目で起きたことが、1枚目と2枚目に現れる。だから収支を変えれば、時間をおいて純資産も変わります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

家計の全体像を作る手順を、正しい順に並べてください。

答え 資産の表を作る → 負債の表を作る → 毎月の収支を出す

資産、負債、収支の順です。

わかるお金の基本★★★
  1. 資産の表を作る
  2. 負債の表を作る
  3. 毎月の収支を出す

たまりの2枚を先に作ると、いまの位置が出ます。そのうえで流れを出せば、その位置がどちらに動くかが分かる。逆の順でも作れますが、位置が分かってから向きを見るほうが、読みやすくなります。目標は、全体が見えてから決めます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの表と、そこに書く中身を対応させてください。

答え 資産の表 … 持っているものと、その額/負債の表 … 返すべきものと、その率と期限/毎月の収支 … 入ってくる額と、出ていく額

表ごとに、書く中身が違います。

わかるお金の基本★★★
書く中身答える問い
資産の表いま換えられる額何をいくら持っているか
負債の表残高・率・期限何をいくら返すのか
毎月の収支入る額・出る額どちらに流れているか

資産の表にはいま換えられる額を、負債の表には残高と率と期限を、収支には入ってくる額と出ていく額を書きます。書く中身が違うのは、答える問いが違うからです。3枚それぞれに、担当する問いがあります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

毎月の収支だけを見ていると、何が分かりませんか。

  • A いまどれだけ持っているか、どれだけ返すべきかという位置 正解

    流れからは、いまの量は分かりません。

  • B これから増えるか減るかという向き

    向きは、収支から分かります。

  • C 毎月いくら使っているか

    支出は、収支に含まれます。

  • D 毎月いくら入ってきているか

    収入も、収支に含まれます。

いまの位置が分かりません。

わかるお金の基本★★★

収支だけ見ると

  • 毎月+3万円
  • 向きは分かる
  • いまの量が分からない

3枚そろうと

  • 純資産140万円
  • 毎月+3万円
  • 位置も向きも分かる

収支は流れなので、向きは分かりますが量は分かりません。毎月3万円プラスでも、資産が10万円しかないのか500万円あるのかで、できることは違います。逆に資産だけを見ても、向きが分からない。だから両方が要ります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

純資産が140万円、毎月の収支が3万円のプラスのとき、来年の見込みはどうなりますか。

  • A 年36万円ぶん増えるので、176万円になる見込み。ただし値動きや減価は別に効く 正解

    動かせる部分の見込みが、36万円です。

  • B 毎月3万円なので、143万円になる

    3万円は、1か月ぶんの額です。

  • C 純資産は、来年も140万円のまま

    流れがプラスなら、増えていきます。

  • D 来年の額は、まったく予想できない

    動かせる部分は、見通せます。

年36万円ぶん増えて176万円。ただし別の要因も効きます。

見抜くお金の基本★★★★
  • 140万円いまの純資産
  • 3万円毎月の余り
  • 36万円1年で

3万円 × 12か月で36万円。これが「収入から回した分」にあたります。ただし変化には値打ちの動きと減価も入るので、実際の来年の額はこれより大きくも小さくもなります。この36万円は、自分で動かせる部分の見込みです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

毎月の収支が3万円のプラスで、この状態が1年続いたとします。

1年で残る額は、いくらになりますか。

答え 36万円

3万円 × 12か月 = 36万円です。

見抜くお金の基本★★★★
  • 1か月3万円
  • 半年18万円
  • 1年36万円

純資産140万円の、およそ4分の1にあたる

月あたりの3万円は小さく見えますが、年に直すと36万円です。純資産が140万円なら、そのおよそ4分の1にあたる大きさ。月の数字は、年に直してはじめて全体との関係が見えてきます。小さな差が時間で開く、という話と同じ形です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの説明が、家計の全体像の見方として正しいかどうかを判定してください。

  • A 3枚のうち1枚でも空欄が多いと、判断の材料がそろわない 正解

    そろって、はじめて材料になります。

  • B 3枚のうち1枚あれば、判断できる

    1枚では、位置か向きの片方しか分かりません。

  • C 3枚は、同じ時期の数字でなくてよい

    時期がずれると、差し引きの意味が変わります。

  • D 3枚がそろえば、将来の額が正確に分かる

    将来の額は、予想できません。

1枚でも空欄が多いと、材料がそろいません。

見抜くお金の基本★★★★

3枚をそろえる条件

  • 3枚とも埋まっていること
  • 3枚とも同じ時期の数字であること
  • いまの額で数えられていること

資産だけ詳しくても、負債が分からなければ位置が出ません。時期がばらばらだと、差し引きの意味が変わります。3枚を同じ時期でそろえること。ただし、そろえても将来の額は予想できません。分かるのは、いまの位置と向きだけです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

3枚をそろえたあと、いちばん手を打ちやすいのはどの表ですか。

  • A 毎月の収支。今月から動かせて、結果が資産と負債に現れる 正解

    手が届く場所は、ここに集まっています。

  • B 資産の表。額を直接書き換えられる

    額を直接書き換えることはできません。

  • C 負債の表。残高を直接減らせる

    残高は、返済を通してしか減りません。

  • D どの表も、動かすことはできない

    収支は、動かせます。

毎月の収支です。今月から動かせます。

見抜くお金の基本★★★★
手を打てる場所
  • 毎月の収支 → 今月から動かせる
  • 資産と負債 → 収支を通してしか動かない

資産や負債の額を直接書き換えることはできません。動かせるのは、入ってくる額と出ていく額だけ。そこを動かせば、余りが変わり、資産か負債に現れます。手が届く場所は1枚に集まっている、ということです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Eさんは、家計の全体像をはじめて作ろうとしています。

このときに行うべきことを、すべて選んでください。

答え 資産の表を、いま換えられる額で作る/負債の表を、いま残っている額で作る/毎月の収支を出して、流れの向きを確かめる

3枚を、同じ時期のいまの数字でそろえます。

ケースお金の基本★★★★
  1. 資産の表(いま換えられる額)
  2. 負債の表(いま残っている額)
  3. 毎月の収支(入る額と出る額)

時期がばらばらだと、引き算の意味が変わります。収支だけでは向きしか分からず、いまの位置が抜けます。3枚を同じ時期でそろえる。この一手間で、あとの判断がすべて確かになります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

Fさんは預金残高だけを見て「増えている」と思っていましたが、3枚そろえると、カードの残高も同じだけ増えていました。

この状況を、どう読むのが適切ですか。

  • A 純資産はほとんど変わっていない。片方だけを見ていたので、増えたように見えていた 正解

    両側が同じだけ動けば、差し引きは変わりません。

  • B 預金が増えているので、やはり前進している

    負債も同じだけ増えています。

  • C カードの残高は、純資産に関係ない

    カードの残高も、負債として引かれます。

  • D 3枚そろえたことで、純資産が減ってしまった

    そろえたことで、実態が見えただけです。

純資産はほとんど変わっていません。片方だけを見ていました。

ケースお金の基本★★★★★

預金だけ見ると

  • +10万円
  • 増えたように見える

3枚そろえると

  • 資産 +10万円
  • 負債 +10万円
  • 純資産は変わらず

預金が10万円増えても、カードの残高が10万円増えていれば、差し引きはゼロです。資産の表だけを見ていると、この打ち消しに気づけません。3枚そろえることの値打ちは、こうした見落としをなくすところにあります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

家計を把握するうえで、いちばん大事なことは何ですか。

  • A 3枚を同じ時期でそろえて、位置と向きの両方を見ること 正解

    そろって、はじめて判断できます。

  • B 預金残高だけを、こまめに見ること

    負債の増加に、気づけません。

  • C 支出の記録だけを、細かくつけること

    いまの位置が、分かりません。

  • D 資産の額だけを、大きくしていくこと

    負債が増えていれば、位置は変わりません。

3枚を同じ時期でそろえて、位置と向きを見ることです。

判断お金の基本★★★★

3枚を同じ時期でそろえて、位置と向きを見る

預金残高など、1枚だけを見て判断する

1枚だけでは、必ずどこかが見えません。預金だけでは負債の増加に気づかず、支出だけでは位置が分からない。3枚そろえるのは手間ですが、そろってはじめて判断の材料になります。そして手を打つのは、収支の1枚です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

この回で身につけた見方を、ひとことでいうと何になりますか。

  • A 資産・負債・収支の3枚がつながって全体像になる。位置は引き算で、向きは収支で分かる 正解

    3枚のつながりを押さえた回でした。

  • B 家計は、支出の記録だけで把握できる

    支出だけでは、位置が分かりません。

  • C 3枚の表は、それぞれ独立している

    流れがたまりを動かす形で、つながっています。

  • D 3枚そろえれば、将来の額が正確に分かる

    将来の額は、予想できません。

3枚がつながって、位置と向きが分かります。

判断お金の基本★★★★★

家計の全体像とは

  • 資産の表 − 負債の表 = いまの位置
  • 毎月の収支 = これからの向き
  • 収支の余りが、資産と負債を動かす

資産から負債を引けば位置が出て、収支がその位置を毎月動かします。毎月3万円の余りは年36万円で、純資産140万円は176万円に向かう。ただし値打ちの動きと減価も効くので、これは動かせる部分の見込みです。次回から、この3枚の使い方を見ていきます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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