お金の土台を作る

今月5万円余った。この5万円は全部使っていい?

ならすと月376円の差でも、出ていくのは一つの月です。

このページの要点

日本年金機構は令和8年度の国民年金保険料を毎月納付17,920円とし、1年前納(口座振替)を210,530円、割引額を4,510円としています。210,530円を12で割ると1か月あたり約17,544円で、毎月納付より376円ほど安く、その差を12倍すると4,510円になります。ところが1年前納は一つの月にまとめて出るので、その月の黒字が50,000円なら160,530円足りません。割引は年でならした話、足りるかどうかは月ごとの話です。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

このレッスンを解く

会員登録なしで解けます。このページには答えと解説を載せています。

目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 前納
  2. 2年前納
  3. 前納

わかる 2 問

  1. 資金余力
  2. 前納

見抜く 3 問

  1. 前納
  2. 資金余力
  3. 早割

ケースで考える 5 問

  1. 毎月納付
  2. 割引額
  3. 月間黒字
  4. 前納
  5. 2年前納

判断する 2 問

  1. 資金余力
  2. 前納

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

令和8年度の国民年金保険料を、口座振替で納める場合の1回あたりの納付額です。

それぞれ、いくらですか。

答え 2年前納(口座振替) … 417,150円/1年前納(口座振替) … 210,530円/6カ月前納(口座振替) … 106,300円/当月末振替(早割) … 17,860円

期間が長いほど、1回の額も大きくなります。

知るお金の土台を作る★★★★
払い方納付額(口座振替)割引額納付額(納付書・カード)割引額
2年前納417,150円17,370円418,510円16,010円
1年前納210,530円4,510円211,220円3,820円
6カ月前納106,300円1,220円106,650円870円
当月末振替(早割)17,860円60円
毎月納付17,920円17,920円

令和8年度。割引額は毎月納付と比べたもの。

2年前納が417,150円、1年前納が210,530円、6カ月前納が106,300円、当月末振替(早割)が17,860円です。毎月納付は17,920円なので、早割との差は60円。期間をまとめるほど1回の額は大きくなり、そのぶん割引額も大きくなります。払い方は一つではなく、少なくとも五通りあります。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

資料は、2年前納の割引額を、2年前納の納付額と_を比べて出しています。

  • A 前年度の保険料

    前年度ではなく、当年度と翌年度です。

  • B 6カ月前納の額

    6カ月前納とは比べていません。

  • C 毎月納付で納めた額 正解

    正解です。割引がない納め方が、基準になります。

  • D 早割で納めた場合の額

    早割とも比べていません。

割引がない納め方が、基準になります。

知るお金の土台を作る★★★★
  1. 令和8年度 17,920円 × 12カ月 = 215,040円
  2. 令和9年度 18,290円 × 12カ月 = 219,480円
  3. 合計 434,520円(割引がない納付方法で納めた額)
  4. 2年前納(口座振替)417,150円 との差 = 17,370円

年度で保険料が違うので、2年分は同じ額の2倍にならない。

資料の留意点は「当年度(令和8年度)の保険料と翌年度(令和9年度)の保険料を割引がない納付方法(毎月納付)で納付した額(434,520円)」と比べていると書いています。17,920 × 12 = 215,040円、18,290 × 12 = 219,480円、合わせて434,520円。年度によって保険料が違うので、2年分は同じ額を2倍したものにはなりません。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 前納の割引額は、口座振替のほうが大きい 正解

    通ります。同じ期間でも、納め方で差が出ます。

  • B 前納は、6カ月単位でしか選べない

    2年・1年・6カ月があり、早割もあります。

  • C 付加保険料には、前納の仕組みがない

    付加保険料にも、前納の表があります。

  • D 2年前納の割引額は、1年前納の2倍ちょうどになる

    4,510円の2倍は9,020円で、17,370円ではありません。

同じ期間でも、納め方で差が出ます。

知るお金の土台を作る★★★★

表で確かめられること

  • 1年前納 口座振替 4,510円 / 納付書払い 3,820円
  • 6カ月前納 口座振替 1,220円 / 納付書払い 870円
  • 2年前納 口座振替 17,370円 / 納付書払い 16,010円
  • 付加保険料にも前納の表がある(毎月400円)

当月末振替(早割)は口座振替にだけあり、割引額は60円。

1年前納なら口座振替4,510円に対し納付書払い3,820円、6カ月前納なら1,220円に対し870円、2年前納なら17,370円に対し16,010円で、いずれも口座振替のほうが大きくなっています。前納は2年・1年・6カ月があり、口座振替には当月末振替(早割)もあります。付加保険料にも前納の表があります。2年前納の割引17,370円は、1年前納4,510円の2倍(9,020円)ではありません。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

今月の黒字は50,000円でした。来月、1年前納(口座振替)210,530円の請求があると分かりました。

この黒字だけで、足りますか。

  • A 足りる

    足りません。差は160,530円です。

  • B 足りない 正解

    正解です。160,530円だけ届きません。

  • C 同じ額になる

    同じ額にはなりません。

  • D 割引で足りる

    割引は4,510円で、差を埋めません。

160,530円だけ届きません。

わかるお金の土台を作る★★★
  • 今月の黒字(円)
  • 1年前納の納付額(口座振替、円)

差は160,530円。割引額の4,510円では埋まらない。黒字50,000円は、この回で置いた例。

50,000 − 210,530 = −160,530円。今月の黒字だけでは、まったく届きません。1年前納は割引が4,510円ありますが、割引があっても出ていく額は210,530円です。安いかどうかと、その月に払えるかどうかは別の話になります。今月余った50,000円を自由なお金と読むと、この請求が視野に入りません。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

1年前納(口座振替)210,530円を、12で割って1か月あたりに直します。毎月納付は17,920円です。

1か月あたりで比べると、どうなりますか。

  • A 約376円 高い

    安いほうです。高くはなりません。

  • B 同じ額になる

    同じではありません。差があります。

  • C 約1,000円 安い

    1,000円ではありません。

  • D 約376円 安い 正解

    正解です。その差を12倍すると、4,510円になります。

その差を12倍すると、4,510円になります。

わかるお金の土台を作る★★★★
  • 毎月納付(円/月)
  • 1年前納を12で割った額(円/月)

差は約376円。12倍すると4,510円で、表の割引額と一致する。

210,530 ÷ 12 = 17,544.16…円。毎月納付の17,920円との差は375.83…円です。これを12倍すると4,510円で、資料の割引額と一致します。つまり割引は、月あたりに直せば376円ほどの差にすぎません。ところが実際に出ていくのは一つの月に210,530円。ならした額と、出ていく月の額は別です。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

この資料から言えるのは、どれでしょう。

答え まとめて前払いすると、割引が適用される/同じ期間でも、納付方法によって割引額が違う/2年前納の比較には、翌年度の保険料も使われている

割引が効くのは、年でならした総額です。

見抜くお金の土台を作る★★★★

年でならした差と、その月に出る額を、分けて並べる

割引があるから、その月も負担が軽くなると読む

1年前納は割引4,510円だが、出ていくのは一つの月に210,530円。

前納で割引が適用されること、納付方法で割引額が違うこと、2年前納の比較に令和9年度の保険料18,290円が使われていることは、いずれも資料に書かれています。一方、前納するとその月に出る額は大きくなります。また2年前納の割引17,370円は1年前納4,510円の4倍近くで、期間に比例してはいません。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

「割引があるのだから、まとめて払うほうがいい」と考えました。

この考え方は、どうですか。

  • A 割引があるから有利

    割引はありますが、それだけでは決まりません。

  • B 手元の資金と別 正解

    正しい見方です。年で4,510円、その月で210,530円です。

  • C 必ず前納が得

    得かどうかは、払える前提があってのことです。

  • D 割引額だけで決まる

    割引額のほかに、その月に出る額があります。

年で4,510円、その月で210,530円です。

見抜くお金の土台を作る★★★★

年でならすと

  • 割引額 4,510円
  • 月あたり約376円の差
  • 12か月ぶんの合計で見る話

その月に出るのは

  • 210,530円
  • 今月の黒字は50,000円
  • 160,530円 足りない

資料は割引額を示しているが、どちらを選ぶべきかは書いていない。

1年前納(口座振替)の割引額は4,510円で、月あたりに直せば376円ほどです。一方、その月に出ていくのは210,530円。今月の黒字が50,000円なら160,530円足りません。安いかどうかと、その月に払えるかどうかは別の軸です。資料は割引額を示していますが、どちらを選ぶべきかは書いていません。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

口座振替の「当月末振替(早割)」は17,860円で、割引額は60円です。

これは、何を早めた分ですか。

  • A まとめる期間

    まとめる期間は1か月のままです。

  • B 引き落とす日 正解

    正解です。翌月末が、当月末になります。

  • C 申込みの手続き

    手続きの早さで割り引かれるのではありません。

  • D 年度の切り替え

    年度の切り替えとは関係ありません。

翌月末が、当月末になります。

見抜くお金の土台を作る★★★
  1. 毎月納付(口座振替)翌月末日振替 17,920円
  2. 当月末振替(早割)当月末日振替 17,860円(60円割引)
  3. 早割の最初の月前月分(割引なし)と当月分(60円割引)の2カ月分

まとめる期間は1か月のまま。変わっているのは引き落とす日。

資料は口座振替の毎月納付を翌月末日振替、早割を当月末日振替として並べています。まとめる期間は1か月のままで、引き落とす日が1か月早くなる分の割引が60円です。資料は「早割申込後の最初の口座振替は、前月分(割引なし)と当月分(60円割引)の2カ月分となり、その後は当月分(60円割引)の1カ月分となります」としています。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

日本年金機構は、令和8年度の国民年金保険料の毎月納付額を17,920円としています。

毎月納付で1年分を納めると、いくらになりますか。(単位:円)

答え 215040円

17,920 × 12 で、215,040円です。

ケースお金の土台を作る★★
  • 17,920円/月毎月納付(令和8年度)
  • 215,040円12か月分

資料は、この額と前納額を比べて割引額を出している。

毎月納付なら、月ごとに17,920円ずつ出ていきます。1年分を足すと215,040円。資料はこの額を基準にして、前納したときの割引額を出しています。だから割引額を確かめたいときは、まずこの掛け算をしておくことになります。ここに出てくる金額は、すべて資料の表に載っているものです。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

毎月納付の1年分は215,040円、1年前納(口座振替)は210,530円です。

割引額はいくらですか。(単位:円)

答え 4510円

215,040 − 210,530 で、4,510円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 215,040円毎月納付の1年分
  • 210,530円1年前納(口座振替)
  • 4,510円割引額

表に載っている割引額と、この引き算は一致する。

資料の表にも1年前納(口座振替)の割引額は4,510円と載っていて、この引き算と一致します。納付書払い・クレジットカード払いなら211,220円なので割引は3,820円で、口座振替のほうが690円大きくなります。同じ「1年前納」でも、どの方法で納めるかで額が変わります。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

今月の黒字は50,000円です。毎月納付を選ぶと、毎月17,920円が出ていきます。

毎月納付なら、いくら残りますか。(単位:円)

答え 32080円

50,000 − 17,920 で、32,080円です。

ケースお金の土台を作る★★
  • 今月の黒字(円)
  • 毎月納付の1か月分(円)
  • 残る額(円)

1年前納なら、同じ12か月分が一つの月に210,530円として出る。

毎月納付なら、出ていく額は毎月同じ17,920円です。黒字50,000円のうち32,080円が残ります。1年前納を選ぶと同じ12か月分でも、出ていくのは一つの月に210,530円。ならすか、まとめるかで、月ごとの見え方がまったく変わります。年間で払う総額の差は4,510円しかありません。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

1年前納の納付額は、納付書払い・クレジットカード払いが211,220円、口座振替が210,530円です。

納付額が少ないのは、どれですか。

  • A 納付書払い

    納付書払いは211,220円で、多いほうです。

  • B クレジットカード払い

    クレジットカード払いも211,220円です。

  • C 口座振替 正解

    正解です。690円だけ少なくなっています。

  • D どれも同じ額

    同じではありません。690円の差があります。

690円だけ少なくなっています。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 211,220円1年前納 納付書払い・カード払い
  • 210,530円1年前納 口座振替
  • 690円

6カ月前納の差は350円、2年前納の差は1,360円。

211,220 − 210,530 = 690円。同じ1年前納でも、口座振替のほうが690円少なくなります。割引額で見ると4,510円と3,820円で、差はやはり690円です。6カ月前納なら106,300円と106,650円で350円、2年前納なら417,150円と418,510円で1,360円の差があります。まとめる期間が長いほど、この差も大きくなります。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

令和8年度の保険料は17,920円、令和9年度は18,290円です。どちらも毎月納付で、2年分を納めたとします。

合わせていくらになりますか。(単位:円)

答え 434520円

215,040 + 219,480 で、434,520円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  1. 令和8年度 17,920円 × 12 = 215,040円
  2. 令和9年度 18,290円 × 12 = 219,480円
  3. 合計 434,520円
  4. 2年前納(口座振替)417,150円 との差 = 17,370円

令和8年度の1年分を2倍した430,080円とは、4,440円ちがう。

17,920 × 12 = 215,040円、18,290 × 12 = 219,480円で、合計434,520円。資料の留意点にも同じ額が書かれています。年度によって保険料が違うので、令和8年度の1年分を2倍した430,080円にはなりません。2年前納(口座振替)417,150円との差が、割引額17,370円になります。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

今月5万円余ったと分かりました。

確かめておくのは、どれでしょう。

  • A 通帳の残りページ

    通帳のページ数は、支払予定と関わりません。

  • B 来月出ていく額 正解

    正解です。年に1回の支払いは、一つの月に集中します。

  • C ATMの手数料表

    手数料表も、関わりません。

  • D 口座番号の桁数

    桁数も、関わりません。

年に1回の支払いは、一つの月に集中します。

判断お金の土台を作る★★★

余った額を見たら、来月以降に出ていく額を書き出す

今月余った額を、そのまま自由に使えるお金と読む

1年前納は210,530円。今月の黒字50,000円では160,530円足りない。

1年前納なら210,530円が一つの月に出ます。今月の黒字50,000円では160,530円足りません。年でならせば月376円ほどの差でも、出ていく月には黒字を大きく超えます。だから余った額を見たら、まず来月以降に出ていく額を書き出すことになります。通帳のページ数も、手数料表も、口座番号の桁数も、それを教えてくれません。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

まとめて払うと割引がある、という案内を見ました。

割引額のほかに確かめるのは、どれですか。

  • A その月に出る額 正解

    正解です。割引は年、支払いは月で来ます。

  • B 納付書の紙の大きさ

    紙の大きさは、関わりません。

  • C 振替日の曜日

    曜日も、関わりません。

  • D 割引額の桁数

    桁数も、関わりません。

割引は年、支払いは月で来ます。

判断お金の土台を作る★★★★
割引額 4,510円 → 1年でならした差月あたり 約376円 → 12倍すると割引額に戻るその月に出る額 210,530円 → 一つの月に集中する今月の黒字 50,000円 → 160,530円 足りない

どちらを選ぶかは、この回では決めない。並べるところまで。

1年前納の割引は4,510円で、月あたりに直せば376円ほどです。ところが出ていくのは一つの月に210,530円。二つは別の軸なので、割引額だけを見ても、その月に払えるかどうかは決まりません。紙の大きさも、振替日の曜日も、桁数も、その区別を教えてくれません。どちらを選ぶかは、この回では決めません。

出典 日本年金機構「国民年金保険料の前納」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

このレッスンを解く