お金の基本

持っているだけでかかるもの

資産には、持っているあいだ費用がかかるものがあります。税金、駐車場代、管理の費用。生む分だけを見ていると、手元にいくら残るのかが分かりません。

このページの要点

資産には保有している間に費用がかかるものがある。税金、保険、駐車場代、投資信託の運用にかかる費用など。生む分から、かかる分を引いたものが手元に残る額。率で示される費用は小さく見えるので、金額と年数に直して並べる。100万円に年0.5%なら年5,000円になる。

最終更新 2026年8月31日 / 全 15 問 ・知る 4 ・わかる 3 ・見抜く 4 ・ケースで考える 2 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 4 問

  1. 保有にかかる費用
  2. 手元に残る額
  3. 生む分だけ見ると
  4. かかる費用の例

わかる 3 問

  1. 資産とかかるもの
  2. 率で示されると
  3. 残る額を出す手順

見抜く 4 問

  1. 率でかかる費用
  2. 年0.5%の費用
  3. 保有費用の判定
  4. 小さい率でも

ケースで考える 2 問

  1. 保有費用を数える
  2. 使っていない車

判断する 2 問

  1. 残る額で比べる
  2. 持っているだけでかかるもの

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

「持っているだけでかかる費用」とは、どういうものですか。

  • A 使っても使わなくても、持っている間ずっとかかる費用 正解

    使う量と関係なく、持っている間かかります。

  • B 買うときに一度だけかかる費用

    買うときの費用は、一度きりのものです。

  • C 売るときに一度だけかかる費用

    売るときの費用も、一度きりのものです。

  • D 故障したときだけかかる費用

    故障とは関係なく、かかり続けます。

持っている間、ずっとかかり続ける費用です。

知るお金の基本★★
  1. 買ったとき一度だけの費用
  2. 持っている間毎年かかり続ける費用
  3. 売るとき一度だけの費用

車の税金や保険料、駐車場代。住まいの税金や管理の費用。投資信託を持っている間にかかる費用。どれも、使う量とは関係なく発生します。買うときの値段だけを見ていると、この部分が抜け落ちる。持ち続けるかぎり出ていくので、年額に直しておくと扱いやすくなります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

資産が生んだ分から、かかった費用を__と、手元に残る額が出ます。

  • A 引く 正解

    引いたあとが、手元に残る額です。

  • B 足す

    費用は、足すものではありません。

  • C かける

    かけ算では出ません。

  • D 割る

    割り算でも出ません。

生んだ分から、かかった費用を引きます。

知るお金の基本★★★
  • 30,000円生んだ分
  • 5,000円かかった費用
  • 25,000円手元に残る

年3万円生んでも、年5,000円かかっていれば、残るのは25,000円です。生む分だけを見て「3万円増えた」と思っていると、実際より多く見積もることになります。金利の回で見た「手取り」と同じ考え方で、引いたあとの数字で比べます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

次の説明は、資産の費用について正しいですか。

  • A 生む分だけを見ていると、実際に手元に残る額より多く見積もってしまう 正解

    引かないと、多く見積もることになります。

  • B 生む分だけを見ても、手元に残る額は分かる

    費用が分からなければ、残る額も分かりません。

  • C 費用は生む分より必ず小さいので、気にしなくてよい

    費用が生む分を上回ることもあります。

  • D 費用がかかるのは、値動きのある資産だけである

    車も住まいも、費用がかかります。

費用を引かないと、多く見積もることになります。

知るお金の基本★★★

生む分から費用を引いて、残る額で見る

生む分だけを見て、増えていると考える

費用が生む分を上回ることもあります。使っていない車を持ち続ければ、税金と保険と駐車場代が出ていくだけで、生む分はありません。この場合は、持っているほど減っていく。費用のほうが大きいかどうかは、数字を並べないと分かりません。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

次のうち、資産を持っている間にかかる費用にあたるのはどれですか。

  • A 車の税金や保険料、駐車場代 正解

    持っている間、毎年かかります。

  • B 車を買ったときの支払い

    買うときの支払いは、一度きりです。

  • C 車を売ったときに受け取るお金

    売って受け取るお金は、出ていく側ではありません。

  • D 車を運転して行った先での買い物

    出かけた先での支出は、別の費用です。

税金、保険料、駐車場代などです。

知るお金の基本★★
いつかかるか保有の費用か
税金・保険・駐車場毎年あてはまる
買ったときの支払い一度きりあてはまらない
売って受け取るお金一度きり入ってくる側
出先での買い物そのつど別の費用

買うときの支払いは一度きり、売るときのお金は入ってくる側です。行った先での買い物は、車の費用ではありません。持っている間ずっと出ていくものだけを、この箱に入れます。年額に直して並べると、持ち続けることの重さが見えてきます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

それぞれの資産と、持っている間にかかる費用を対応させてください。

答え 車 … 税金・保険料・駐車場代/住まい … 税金・修繕や管理の費用/投資信託 … 持っている間にかかる運用の費用

資産ごとに、かかる費用の種類が違います。

わかるお金の基本★★★
かかる費用示され方
税金・保険料・駐車場代金額
住まい税金・修繕や管理の費用金額
投資信託持っている間の運用の費用

種類は違っても、性質は同じです。持っている間ずっと出ていき、使わなくてもかかる。金額の出方も違い、車や住まいは金額で示され、投資信託は率で示されることが多い。率で示されると小さく見えるので、金額に直して並べることが大切になります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

費用が「年0.5パーセント」のように率で示されると、何が起きやすいですか。

  • A 小さな数字に見えて、実際の金額が分からないまま通り過ぎてしまう 正解

    金額に直さないと、大きさが分かりません。

  • B 実際より大きな金額に見える

    率のほうが、小さく見えるのがふつうです。

  • C 金額とまったく同じように受け取れる

    率のままでは、金額は分かりません。

  • D 率で示されると、費用は発生しない

    率で示されても、費用は発生します。

小さく見えて、金額が分からないまま通り過ぎます。

わかるお金の基本★★★★

率のまま

  • 年0.5%
  • 小さく見える
  • 金額が分からない

金額に直すと

  • 100万円なら年5,000円
  • 1,000万円なら年50,000円
  • 比べられる

0.5パーセントという数字だけでは、いくら出ていくのか分かりません。100万円なら年5,000円、1,000万円なら年50,000円。金額に直して初めて、大きさが分かります。率のままだと比べようがないので、必ず自分の金額に当てはめてみます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

手元に残る額を出す手順を、正しい順に並べてください。

答え 生む分を年額で出す → かかる費用を年額で出す → 引いて、手元に残る額を出す

生む分、かかる分、引いた残りの順です。

わかるお金の基本★★★
  1. 生む分を年額で出す
  2. かかる費用を年額で出す
  3. 引いて、手元に残る額を出す

両方を年額にそろえてから引きます。片方が月額、片方が年額のままだと、正しく引けません。単位をそろえることが、この手順のいちばん大事なところです。他人と比べるのは、自分の数字が出たあとの話になります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

年3パーセント生む資産に、年0.5パーセントの費用がかかっている場合、手元に残るのは何パーセントぶんですか。

  • A 年2.5パーセントぶん 正解

    生む率から、かかる率を引きます。

  • B 年3.5パーセントぶん

    費用は、足すものではありません。

  • C 年3パーセントぶん

    費用を引かないと、残る額は出ません。

  • D 年0.5パーセントぶん

    0.5パーセントは、かかるほうの率です。

3パーセント − 0.5パーセント = 2.5パーセントぶんです。

見抜くお金の基本★★★★
  • 生む分年3%=3万円
  • かかる費用年0.5%=5,000円
  • 手元に残る年2.5%=25,000円

資産100万円の場合

100万円なら、生む3万円から5,000円が引かれて25,000円。率のままだと0.5という小さな数字ですが、生む分の6分の1にあたります。費用は率の大小ではなく、生む分に対してどれくらいかで見ると、重さが分かりやすくなります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

100万円ぶんの資産に、年0.5パーセントの費用がかかっているとします。

1年でかかる費用は、いくらになりますか。

答え 5000円

100万円 × 0.5パーセント = 5,000円です。

見抜くお金の基本★★★★
  • 100万円資産
  • 年0.5%
  • 5,000円1年で

月にすれば約417円です。小さく見えますが、残高が100万円のままでも30年で15万円になります。実際には残高が増えれば費用も増えるので、それ以上です。率で示された費用は、金額と年数の両方に直して、はじめて大きさが分かります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの説明が、保有の費用についての見方として正しいかどうかを判定してください。

  • A 費用が生む分を上回れば、持っているほど手元は減っていく 正解

    上回れば、持つほど減っていきます。

  • B 費用がかかっていても、資産である以上は必ず増える

    費用が上回れば、減ることもあります。

  • C 率で示された費用は、金額に直さなくても大きさが分かる

    金額に直さないと、大きさは分かりません。

  • D 使っていない資産には、費用はかからない

    使わなくても、費用はかかります。

費用が生む分を上回れば、手元は減っていきます。

見抜くお金の基本★★★★
使っていない車を持ち続ける
  • 生む分:なし
  • かかる費用:税金・保険・駐車場代
  • 差し引き:持つほど減っていく

使っていない車が典型です。生む分はゼロで、税金と保険と駐車場代だけが出ていく。年に何十万円という単位になることもあります。この場合、持ち続けること自体が費用の発生源になっている。手放すかどうかは別として、まず金額を知ることです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

費用の率が小さくても、金額に直して確かめるべきなのはなぜですか。

  • A 資産が大きいほど、同じ率でも出ていく金額は大きくなるから 正解

    同じ率でも、資産が大きいほど金額は増えます。

  • B 率が小さいと、費用が発生しなくなるから

    率が小さくても、費用は発生します。

  • C 率は、毎年変わってしまうものだから

    毎年変わるかどうかとは、別の理由です。

  • D 金額に直すと、費用そのものが減るから

    直しても、費用そのものは減りません。

資産が大きいほど、同じ率でも金額は大きくなるからです。

見抜くお金の基本★★★★★
  • 資産100万円年5,000円
  • 資産500万円年25,000円
  • 資産1,000万円年50,000円

どれも同じ年0.5%。率は同じでも金額は違う

年0.5パーセントは、100万円なら5,000円ですが、1,000万円なら50,000円です。率は同じでも、出ていく金額は10倍。資産が育つほど、この費用も一緒に育ちます。率だけを見て「小さい」と判断すると、大きくなってから効いてきます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Cさんは、持っている資産にいくら費用がかかっているかを確かめようとしています。

このときに行うべきことを、すべて選んでください。

答え 毎年かかっている費用を、すべて年額で書き出す/率で示されている費用は、自分の金額に当てはめて直す/生む分から引いて、手元に残る額を出す

年額にそろえ、率を金額に直し、引いて残りを出します。

ケースお金の基本★★★★

保有費用を数える3つ

  • 毎年かかっている費用を年額で書き出す
  • 率で示された費用は、自分の金額に直す
  • 生む分から引いて、残る額を出す

小さい費用を先に除くと、率で示されているものが真っ先に消えます。年0.5パーセントは「小さい」と見えますが、金額に直すまで大きさは分かりません。買ったときの支払いは一度きりなので、毎年の費用には入れない。除くかどうかは、金額を出したあとに決めます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

Dさんは、月に1回乗るかどうかという車を持っています。税金・保険・駐車場代で、年におよそ30万円かかっています。

この状況を数字で読むと、どうなりますか。

  • A 生む分はなく、年30万円が出ていくだけ。持ち続けるかどうかを、この金額と使う回数で判断する 正解

    金額と回数を出してから、判断できます。

  • B 資産なので、持っている限り損はしていない

    費用が出ていく以上、手元は減っています。

  • C 売ればお金になるので、費用は考えなくてよい

    売れる額があっても、費用は毎年出ていきます。

  • D 年30万円は、車の値段に上乗せされていく

    払った費用は、車の値段には上乗せされません。

生む分はなく、年30万円が出ていくだけの状態です。

ケースお金の基本★★★★★
  • 30万円年にかかる費用
  • 年12回ほど乗る回数
  • 25,000円1回あたり

月1回なら年12回、1回あたり25,000円になります。この数字を出したうえで、それでも必要かどうかを決めるのはDさん自身です。必要だという結論もありえます。大事なのは、金額を知らないまま持ち続けないこと。判断の材料を数字にすることです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

資産を比べるとき、どの数字で比べるのが適切ですか。

  • A 生む分から費用を引いた、手元に残る額 正解

    引いたあとの数字が、実際に増える分です。

  • B 生む分だけを見た額

    費用が抜けていると、多く見積もることになります。

  • C 資産の買ったときの値段

    買値は、いま増える額を表しません。

  • D 費用の率がいちばん低いもの

    費用だけでも、残る額は決まりません。

費用を引いた、手元に残る額で比べます。

判断お金の基本★★★★

生む分 − 費用 = 残る額で比べる

生む分だけ、または費用だけで比べる

生む分が大きくても費用も大きければ、残る額は小さくなります。逆に、費用が少し高くても生む分が十分なら、残る額は大きいこともある。片方だけを見ると順番を取り違えます。金利の回で見た「手取りで比べる」が、ここでもそのまま当てはまります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

この回で身につけた見方を、ひとことでいうと何になりますか。

  • A 持っている間にかかる費用を年額に直し、生む分から引いて、手元に残る額で見る 正解

    直して、引いて、残る額で見る回でした。

  • B 費用のかかる資産は、持たないほうがよい

    必要な資産は、費用がかかっても持つ意味があります。

  • C 費用の率が小さければ、金額を確かめる必要はない

    率が小さくても、資産が大きければ金額は大きくなります。

  • D 資産は、生む分だけを見ていればよい

    費用を引かないと、実際の額は分かりません。

年額に直し、引いて、残る額で見ます。

判断お金の基本★★★★★

持っているだけでかかるもの

  • 費用は年額に直す
  • 率で示されたものは、自分の金額に当てはめる
  • 生む分 − 費用 = 手元に残る額

費用は、率で示されると小さく見えます。金額と年数に直せば大きさが分かる。生む分から引けば、実際に増える額が出ます。使っていない資産のように、費用のほうが大きい場合もある。次回は、ここまでの「資産」をまとめて、持ち方をどう決めるかを見ていきます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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