お金の基本

毎月の流れを分けて見る

出ていくお金をひとまとめにすると、どこに手を打てばよいか分かりません。3つに分けると、効き方の違いが見えてきます。

このページの要点

出ていくお金は3つに分けられる。①決まって出ていくもの(家賃・通信・保険・返済)②暮らしで使うもの(食費・日用品)③自分で回すもの(積み立て・繰上返済)。①は一度見直せば効果が続き、②は毎回の判断が要る。③は残ってから回すのではなく、先に取り分ける。

最終更新 2026年9月1日 / 全 15 問 ・知る 4 ・わかる 3 ・見抜く 4 ・ケースで考える 2 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 4 問

  1. 支出の3つの分け方
  2. 決まって出ていくもの
  3. 暮らしで使うもの
  4. 先に取り分ける

わかる 3 問

  1. 3つと中身
  2. 流れを分ける手順
  3. 残ったら、ではない

見抜く 4 問

  1. 決まった分を見直す効果
  2. 回せる分を出す
  3. 分け方の判定
  4. どちらから手を打つか

ケースで考える 2 問

  1. 流れを分けてみる
  2. 残りで積み立てる

判断する 2 問

  1. 先に取り分ける
  2. 毎月の流れを分けて見る

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

出ていくお金を3つに分けると、どうなりますか。

  • A 決まって出ていくもの、暮らしで使うもの、自分で回すもの 正解

    この3つで、手の打ち方が変わります。

  • B 大きいもの、小さいもの、その他

    大きさでは、性格が分かりません。

  • C 楽しいもの、つらいもの、どちらでもないもの

    気持ちでは、判断できません。

  • D 今月のもの、来月のもの、去年のもの

    時期で分けても、性格は分かりません。

決まって出ていく、暮らしで使う、自分で回すの3つです。

知るお金の基本★★

出ていくお金・3つ

  • 決まって出ていくもの(家賃・通信・保険・返済)
  • 暮らしで使うもの(食費・日用品)
  • 自分で回すもの(積み立て・繰上返済)

家賃や通信費は毎月ほぼ同じ額が出ていきます。食費や日用品は月によって変わります。積み立てや繰上返済は、自分の意思で決める分です。3つは性格が違うので、手の打ち方も変わります。ひとまとめにすると、この違いが消えます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

「決まって出ていくもの」の特徴として、正しいのはどれですか。

  • A 一度見直せば、その効果が毎月続く 正解

    手間は1回で、効果は続きます。

  • B 毎月、判断し直す必要がある

    毎月の判断が要るのは、暮らしの分です。

  • C 見直しても、効果は1回だけ

    毎月続くので、1回だけではありません。

  • D 金額が毎月大きく変わる

    ほぼ同じ額が出ていきます。

一度見直せば、その効果が毎月続きます。

知るお金の基本★★★
  • 5,000円月あたり
  • 60,000円1年で
  • 1回見直す手間

通信費を月5,000円下げれば、翌月からずっと5,000円ずつ軽くなります。年に直せば6万円。手間は1回で、効果は続く。だからここは、時間をかけて見直す値打ちがあります。契約が絡むので手間はかかりますが、その分だけ効き続けます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

食費や日用品のような「暮らしで使うもの」は、__の判断が積み重なって金額が決まります。

  • A 毎回 正解

    毎回の判断が、積み重なります。

  • B 一度

    一度では決まりません。

  • C 年に一度

    年に一度では、決まりません。

  • D 契約時

    契約で決まるのは、別の分です。

毎回の判断が積み重なって、金額が決まります。

知るお金の基本★★★

決まって出ていく分

  • 見直しは1回
  • 効果は毎月続く
  • 契約の手間がかかる

暮らしで使う分

  • 毎回の判断が要る
  • 続けるのに力が要る
  • すぐ始められる

買い物のたびに選ぶので、意識し続ける必要があります。効果は出ますが、続けるのに力が要る。だから、まず決まって出ていく分を見直してから、こちらに取りかかるほうが疲れにくくなります。順番を選べる、ということです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

次の説明は、自分で回す分について正しいですか。

  • A 残ったら回すのではなく、先に取り分けておくほうが続きやすい 正解

    先に取り分けると、月による差が減ります。

  • B 月末に残った分を、そのつど回せばよい

    残った分は、月によってゼロになります。

  • C 回す分は、決まって出ていく分に含まれる

    自分で決める分なので、性格が違います。

  • D 回す分は、自分では決められない

    自分で決められる分です。

先に取り分けておくほうが、続きやすくなります。

知るお金の基本★★★
手取りが入ったら
  • 先に回す分を取り分ける
  • 残りで暮らす

「残ったら回す」だと、月によってはゼロになります。先に取り分けて、残りで暮らすほうが確実です。この形にすると、回す分が「決まって出ていくもの」に近い性格を持つようになる。自分で決めた固定費にする、という発想です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

それぞれの支出を、3つのどれかに振り分けてください。

答え 家賃・通信・保険 … 決まって出ていくもの/食費・日用品 … 暮らしで使うもの/積み立て・繰上返済 … 自分で回すもの

性格ごとに、入る箱が違います。

わかるお金の基本★★★
手の打ち方
家賃・通信・保険決まって出ていく一度見直せば効果が続く
食費・日用品暮らしで使う毎回の判断が要る
積み立て・繰上返済自分で回す先に取り分ける

迷うものもあります。水道光熱費は毎月出ていきますが、使い方で額が変わるので中間です。厳密に分けることが目的ではなく、手の打ち方を決めるための分類なので、自分が扱いやすいほうに入れて構いません。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

毎月の流れを分ける手順を、正しい順に並べてください。

答え 手取りの額を出す → 決まって出ていく分を引く → 暮らしで使う分を引いて、回せる分を見る

手取り、決まった分、暮らしの分の順に引きます。

わかるお金の基本★★★
  1. 手取り 25万円
  2. − 決まって出ていく分 13万円
  3. − 暮らしで使う分 9万円 = 回せる分 3万円

25万円から13万円を引いて12万円、そこから9万円を引いて3万円。この3万円が、いま回せる分です。引く順番を決めておくと、毎月同じやり方で出せます。目標を決めるのは、いまの3万円が分かってからです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

回す分を「先に取り分ける」ほうがよいのは、なぜですか。

  • A 残った分に頼ると、月によってゼロになり、続かなくなるから 正解

    続けられる形にするための工夫です。

  • B 先に取り分けたほうが、増える率が高くなるから

    取り分ける順番で、率は変わりません。

  • C 先に取り分けると、支出そのものが減るから

    支出そのものは、減りません。

  • D 先に取り分けると、税金が軽くなるから

    税金とは、別の話です。

残った分に頼ると、月によってゼロになるからです。

わかるお金の基本★★★★

手取りが入ったら、先に回す分を取り分ける

月末に残った分を、そのつど回す

出費が重なった月は、残りがなくなります。それが2、3か月続くと、回す習慣そのものが止まってしまう。先に取り分けておけば、残りの範囲で暮らすという形になり、月による差が小さくなります。額の大小より、続くかどうかの問題です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

決まって出ていく分を月5,000円下げるのと、暮らしで使う分を1回だけ5,000円節約するのでは、何が違いますか。

  • A 前者は毎月続いて年6万円になるが、後者は1回きりで5,000円 正解

    続くかどうかで、12倍の差になります。

  • B どちらも同じ効果になる

    効果の続く長さが違います。

  • C 後者のほうが、年間では大きくなる

    1回きりでは、年間でも5,000円です。

  • D 前者は1回きりで、後者は続く

    続くのは、前者のほうです。

前者は年6万円、後者は5,000円です。

見抜くお金の基本★★★★
  • 決まった分を月5,000円下げる年6万円
  • 暮らしの分を1回5,000円節約5,000円

同じ5,000円でも、続くかどうかで12倍違う

12倍の差があります。しかも前者は一度手続きすれば、あとは何もしなくても続く。後者は毎回の我慢が必要です。同じ5,000円でも、どこで下げたかによって効き方がまったく違う。まず決まった分を見る理由が、ここにあります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

手取りが25万円、決まって出ていく分が13万円、暮らしで使う分が9万円だとします。

毎月回せる分は、いくらになりますか。

答え 3万円

25万円 − 13万円 − 9万円 = 3万円です。

見抜くお金の基本★★★★
  • 決まって出ていく13万円(52%)
  • 暮らしで使う9万円(36%)
  • 回せる分3万円(12%)

手取り25万円の内訳

手取りに対して12パーセントにあたります。この3万円が、資産を増やすか負債を減らすかに使える分です。年に直せば36万円。決まった分を1万円下げられれば、回せる分は4万円になり、年48万円になります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの説明が、支出の分け方について正しいかどうかを判定してください。

  • A 厳密に分類することより、手の打ち方が決まることのほうが大事 正解

    目的は、手の打ち方を決めることです。

  • B どの支出がどの箱に入るかは、厳密に決まっている

    どちらとも言えるものがあります。

  • C 決まって出ていく分は、絶対に減らせない

    契約を見直せば、減らせることがあります。

  • D 暮らしで使う分は、見直す意味がない

    見直す意味はありますが、効き方が違います。

厳密さより、手の打ち方が決まることが大事です。

見抜くお金の基本★★★★

手の打ち方が決まるように分ける

どの箱に入れるかで、迷って止まってしまう

水道光熱費のように、どちらとも言えるものがあります。分類そのものが目的ではないので、自分が扱いやすいほうに入れれば十分です。決まった分も契約を見直せば減らせますし、暮らしの分も見直す意味はある。ただし効き方が違います。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

回せる分を増やしたいとき、先に手を打つべきなのはどちらですか。

  • A 決まって出ていく分。手間は1回で、効果が毎月続くから 正解

    効果の長いほうから手をつけます。

  • B 暮らしで使う分。すぐ始められるから

    すぐ始められますが、続けるのに力が要ります。

  • C どちらも同じなので、気分で決めてよい

    効き方に、はっきりした差があります。

  • D どちらにも手を打たず、収入が増えるのを待つ

    待っている間も、支出は続きます。

決まって出ていく分です。手間は1回で、効果が続きます。

見抜くお金の基本★★★★
  1. 決まって出ていく分を見直す(手間1回・効果が続く)
  2. 暮らしで使う分を見直す(毎回の判断)
  3. 回す分を先に取り分ける

暮らしの分はすぐ始められますが、続けるのに力が要ります。決まった分は手続きに手間がかかるものの、一度済ませれば自動で効き続ける。力が続くうちに、効果の長いほうから手をつけるのが順当です。もちろん両方やっても構いません。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Gさんは、毎月の支出を整理しようとしています。

このときに行うべきことを、すべて選んでください。

答え 先月の支出を3つに分ける/それぞれが手取りの何パーセントかを出す/決まって出ていく分から、見直せるものを探す

分ける、割合を出す、決まった分を見直すの3つです。

ケースお金の基本★★★★

流れを分けるときの3つ

  • 先月の支出を3つに分ける
  • それぞれが手取りの何%かを出す
  • 決まって出ていく分から見直す

分類で迷って止まると、そこで終わってしまいます。迷うものは扱いやすいほうに入れて、先に進む。回す分を月末の残りから決めると、月によってゼロになります。先に取り分ける形にします。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

Hさんは「月末に残った分を積み立てる」ことにしていますが、この半年で積み立てられたのは2回だけでした。

この状況を、どう読むのが適切ですか。

  • A 残りに頼る形では続かない。先に取り分ける形に変えると安定する 正解

    意志ではなく、仕組みを変えます。

  • B 積み立てられなかったのは、意志が弱いからである

    仕組みの問題で、意志の問題ではありません。

  • C 半年で2回なら、十分に続いている

    6回のうち2回では、安定していません。

  • D 積み立ては、そもそもやめたほうがよい

    やめる前に、形を変える手があります。

残りに頼る形では続きません。先に取り分ける形に変えます。

ケースお金の基本★★★★★

残りで積み立てる

  • 月の出費しだい
  • 半年で2回
  • 続かない

先に取り分ける

  • 入った日に取り分ける
  • 残りで暮らす
  • 毎月できる

月末に残るかどうかは、その月の出費しだいです。意志の問題ではなく、仕組みの問題。手取りが入った日に取り分けてしまえば、残りで暮らす形になります。金額は小さくてよいので、まず続く形にすることが先です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

毎月の流れを扱ううえで、いちばん大事な工夫は何ですか。

  • A 回す分を先に取り分けて、残りで暮らす形にすること 正解

    意志を使わずに続く形になります。

  • B 毎月の支出を、1円単位まで記録すること

    細かすぎると、続きません。

  • C できるだけ多く節約すること

    力が続かなければ、止まってしまいます。

  • D 月末に、残りを確認すること

    確認だけでは、回す分は増えません。

回す分を先に取り分けて、残りで暮らす形にすることです。

判断お金の基本★★★★

先に取り分けて、残りで暮らす

月末の残りに頼って、そのつど回す

記録は大事ですが、細かすぎると続きません。節約も、力が続かなければ止まります。先に取り分ける形は、一度決めてしまえば意志を使わずに続く。仕組みで解決できるところは、仕組みで解決するのが確実です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

この回で身につけた見方を、ひとことでいうと何になりますか。

  • A 支出を3つに分け、効果の続く「決まった分」から見直し、回す分は先に取り分ける 正解

    分け方と、順番と、取り分け方をまとめた回でした。

  • B 支出は、ひとまとめにして総額だけ見ればよい

    ひとまとめでは、手の打ち方が決まりません。

  • C 節約は、暮らしで使う分から始めるのが効率的である

    効果が続くのは、決まった分のほうです。

  • D 回す分は、月末に残った額から決めればよい

    残りに頼ると、月によってゼロになります。

3つに分け、決まった分から見直し、先に取り分けます。

判断お金の基本★★★★★

毎月の流れを分けて見る

  • 決まって出ていく分:一度見直せば効果が続く
  • 暮らしで使う分:毎回の判断が要る
  • 自分で回す分:先に取り分ける

決まった分を月5,000円下げれば年6万円、暮らしの分を1回節約しても5,000円。12倍の差です。手取り25万円から13万円と9万円を引けば、回せるのは3万円。この3万円を先に取り分ける形にすれば、月による差が小さくなります。次回は、予定されている大きな支出への備えを見ていきます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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