お金の基本

72の法則

72を年利で割るだけで、2倍になるまでのおよその年数が出ます。金利という率が、年数という手ざわりのある形に変わります。

このページの要点

72 ÷ 年利(%)で、複利で2倍になるまでのおよその年数が出る。目安であって正確な計算とは少しずれる。借りる側では借金が2倍になる年数、物価では買える量が半分になる年数として使える。出した年数は、自分が置ける期間と並べて初めて意味を持つ。

最終更新 2026年8月31日 / 全 15 問 ・知る 4 ・わかる 3 ・見抜く 4 ・ケースで考える 2 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 4 問

  1. 2倍までの年数
  2. 72で割る
  3. 年利6%なら
  4. あくまで目安

わかる 3 問

  1. 金利が低いと
  2. 法則の使い方
  3. 法則の判定

見抜く 4 問

  1. 金利と年数
  2. 借りる側にも使える
  3. 年利3%なら
  4. 物価にも使える

ケースで考える 2 問

  1. 年数を出したら
  2. 5年で使うお金

判断する 2 問

  1. 年数と期間を並べる
  2. 72の法則

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

次の説明は、複利で増える速さについて正しいですか。

  • A 金利が高いほど、元のお金が2倍になるまでの年数は短くなる 正解

    速く増えるほど、2倍までの年数は短くなります。

  • B 金利が高いほど、2倍になるまでの年数は長くなる

    高いほど短くなり、長くはなりません。

  • C 金利の高さと、2倍になるまでの年数には関係がない

    金利の高さが、年数を決めています。

  • D どんな金利でも、2倍になるまでの年数は同じである

    金利によって、年数は大きく変わります。

金利が高いほど、2倍までの年数は短くなります。

知るお金の基本★★
  • 年利1%約72年
  • 年利3%約24年
  • 年利6%約12年

2倍になるまでの、おおよその年数

当たり前に思えますが、大事なのは「どれくらい短くなるか」です。年利1パーセントと年利6パーセントでは、6倍の差ではなく、年数にすると約72年と約12年という差になります。この関係をいちいち計算せずにつかむための目安が、次に出てくる72の法則です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

年利(パーセント)で__を割ると、複利で2倍になるまでのおよその年数が出ます。

  • A 72 正解

    72を年利で割ると、およその年数が出ます。

  • B 100

    100を割っても、2倍までの年数にはなりません。

  • C 60

    60は、時間や角度の単位に使われる数です。

  • D 365

    365は、1年の日数です。

72を年利で割ると、2倍までのおよその年数が出ます。

知るお金の基本★★
72÷年利(%)2倍までのおよその年数

年利3パーセントなら72 ÷ 3で24年、年利6パーセントなら72 ÷ 6で12年。電卓がなくても、暗算でおおよそがつかめます。これを72の法則といいます。正確な計算では年利3パーセントで約23.4年なので、目安として十分に使えます。数字を1つ覚えるだけで、複利の速さが手のひらに乗ります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

年利6パーセントの複利で、元のお金がおよそ2倍になるのは何年後ですか。

  • A 約12年後 正解

    72 ÷ 6 = 約12年です。

  • B 約6年後

    約6年になるのは、年利12パーセントのときです。

  • C 約24年後

    約24年になるのは、年利3パーセントのときです。

  • D 約60年後

    約60年に近いのは、年利1.2パーセントのときです。

72 ÷ 6 = 約12年です。

知るお金の基本★★★
  • 72割られる数
  • 6%年利
  • 約12年2倍まで

72を年利で割るだけです。年利6パーセントなら12年、年利12パーセントなら6年、年利2パーセントなら36年。割り算1回で、増える速さが年数という形になります。ここで大事なのは、金利が半分になると年数は2倍になるという関係です。金利の差が、時間の差としてはっきり見えるようになります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

72の法則について、正しい説明はどれですか。

  • A おおよその年数を手早くつかむための目安で、正確な計算とは少しずれる 正解

    手早くつかむための、目安です。

  • B どんな金利でも、正確な年数がぴったり出る

    正確な計算とは、少しずれます。

  • C 単利のときにだけ使える計算方法である

    複利について使う目安です。

  • D 金融機関が、この法則を使って利息を計算している

    金融機関の計算に使われるものではありません。

目安であって、正確な計算とは少しずれます。

知るお金の基本★★★
72の法則正確な計算
年利3%24年約23.4年
年利6%12年約11.9年
使い方手早くつかむ数字が要るとき

年利3パーセントの正確な年数は約23.4年で、72の法則では24年。この程度のずれです。年利が5パーセントから10パーセントくらいの範囲では、ずれはごくわずかになります。極端に低い金利や高い金利では、ずれが大きくなります。目安として使い、正確な数字が要るときは計算する。使い分けができれば十分です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

年利0.2パーセントの預金では、複利でも2倍になるまでおよそ何年かかりますか。

  • A 約360年。金利が低いほど、年数は極端に長くなる 正解

    72 ÷ 0.2 = 約360年になります。

  • B 約72年。金利にかかわらず、年数は大きくは変わらない

    金利によって、年数は極端に変わります。

  • C 約36年。低い金利でも、複利なら早く増えていく

    低い金利では、複利でもほとんど増えません。

  • D 約7年。複利なら、どんな金利でも早く2倍になる

    どんな金利でも早く増える、ということはありません。

72 ÷ 0.2 = 約360年になります。

わかるお金の基本★★★

複利は、金利と時間の掛け合わせだと理解する

複利であれば、金利が低くても大きく増えると考える

現実的でない年数が出ますが、それこそがこの計算の値打ちです。「複利はすごい」という言葉だけを聞くと、どんな金利でも大きく増えるように感じます。しかし増える速さを決めているのは金利で、それが低ければ複利でもほとんど増えません。複利は魔法ではなく、金利と時間の掛け合わせです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

72の法則を使う手順を、正しい順に並べてください。

答え 年利が何パーセントかを確かめる → 72をその数で割る → 出た年数を、自分が置ける期間と比べる

年利を確かめ、72を割り、置ける期間と比べます。

わかるお金の基本★★★
  1. 年利を確かめる
  2. 72 ÷ 年利 = およその年数
  3. 自分が置ける期間と比べる

最後の一手が大事です。「24年で2倍」という数字は、それ自体では何も語りません。自分がそのお金を24年置いておけるのかどうかと並べて、初めて意味が出ます。置けないなら、その金利では2倍にはなりません。年数を出したら、必ず自分の期間と並べる。ここまでが1組です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

それぞれの説明が、72の法則の使い方として正しいかどうかを判定してください。

  • A 年利が半分になると、2倍になるまでの年数はおよそ2倍になる 正解

    割る数が半分になれば、答えは2倍になります。

  • B 年利が半分になっても、年数はほとんど変わらない

    年数は、およそ2倍に変わります。

  • C 72の法則の答えは、元本の大きさによって変わる

    元本の大きさは、年数には関係しません。

  • D 72の法則を使えば、将来の金利まで分かる

    将来の金利は、この法則では分かりません。

年利が半分なら、年数はおよそ2倍になります。

わかるお金の基本★★★
年利2倍までの年数
もとの水準6%約12年
半分にすると3%約24年
さらに半分1.5%約48年

割り算なので、割る数が半分になれば答えは2倍です。年利6パーセントで12年、3パーセントで24年、1.5パーセントで48年。金利の小さな差が、年数では大きな差になります。なお元本の大きさは、2倍になるまでの年数には関係しません。100万円でも1億円でも、2倍になる年数は同じです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

年利と、複利で2倍になるまでのおよその年数を対応させてください。

答え 年利1% … 約72年で2倍/年利4% … 約18年で2倍/年利8% … 約9年で2倍

72を年利で割った年数になります。

見抜くお金の基本★★★★
  1. 年利8%約9年で2倍
  2. 年利4%約18年で2倍
  3. 年利1%約72年で2倍

1パーセントで72年、4パーセントで18年、8パーセントで9年。数字が並ぶと、金利の差がどれほど時間の差になるかが見えます。ただし高い金利には、前に見たとおり必ず引き受けているものがあります。年数の短さだけを見て選ぶと、その引き受けを勘定に入れ忘れます。速さと引き換えは、いつもセットです。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

72の法則は、借りている側にはどう使えますか。

  • A 返さずに利息が積み重なると、借金がおよそ2倍になるまでの年数が分かる 正解

    増える理屈は同じで、向きが逆になるだけです。

  • B 借りている側には、まったく使えない

    同じ計算が、そのまま使えます。

  • C 借金が半分になるまでの年数が分かる

    半分になる年数を出す法則ではありません。

  • D 借金が自動的に消えるまでの年数が分かる

    借金が自動的に消えることはありません。

借金が2倍になるまでの、およその年数が分かります。

見抜くお金の基本★★★★
72 ÷ 年利
  • 預ける側:2倍になるまでの年数
  • 借りる側:借金が2倍になるまでの年数

年利15パーセントで返さずに置けば、72 ÷ 15でおよそ5年。借りた金額が5年ほどでおよそ倍になる計算です。増える理屈は預けるときとまったく同じで、向きだけが逆になります。この数字を知っておくと、「あとで返せばいい」と考えることの重さが見えます。同じ法則が、警告としても働きます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

年利3パーセントの複利で、元のお金がおよそ2倍になるのは何年後ですか。72の法則で答えてください。

答え 24年

72 ÷ 3 = 24年です。

見抜くお金の基本★★★★
  • 72割られる数
  • 3%年利
  • 約24年2倍まで

24年という数字が出たら、次は自分の期間と並べます。24年置けるお金なら、この金利でも2倍が見えます。5年で使う予定なら、2倍にはほど遠い。同じ「年3パーセント」でも、置ける期間によって意味がまったく変わります。年数を出して、期間と並べる。この2手で、金利の数字が自分の話になります。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

物価が年2パーセントで上がり続けると、同じ金額で買える量はおよそ何年で半分になりますか。

  • A 約36年。72 ÷ 2 で計算できる 正解

    72 ÷ 2 = 約36年です。

  • B 約2年

    2年で半分になることはありません。

  • C 約72年

    約72年になるのは、年1パーセントのときです。

  • D 半分になることはない

    上がり続ければ、いずれ半分になります。

72 ÷ 2 = 約36年です。

見抜くお金の基本★★★★
72 ÷ 物価の上昇率買える量が半分になる年数が分かる目減りの速さ

増える側と同じ法則が、減る側にも効く

同じ計算が、購買力の目減りにも使えます。物価が年2パーセントで上がり続ければ、36年で買える量はおよそ半分。前に見た「金額は守られても、買える量は守られない」という話が、年数という形で見えます。増える側にも減る側にも、同じ法則が効きます。だから物価の数字を見たら、この割り算をしてみると実感がつかめます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Mさんは、ある預け先について72の法則で「約18年で2倍」という年数を出しました。

この年数を出したあとに確かめるべきことを、すべて選んでください。

答え そのお金を、その年数だけ置いておけるか/その金利が、何を引き受けた見返りなのか/その間に、大きな支出の予定がないか

置けるか、何を引き受けたか、予定がないかの3つです。

ケースお金の基本★★★★

年数を出したら確かめる3つ

  • その年数だけ置いておけるか
  • その金利は何を引き受けた見返りか
  • その間に大きな予定はないか

年数が出たら、そこからが本番です。18年置けなければ、その2倍は自分には届きません。年利が高いなら、その分だけ引き受けているものがあります。そして18年のあいだに大きな支出の予定があるなら、途中で崩すことになります。年数・引き受け・予定。この3つがそろって、初めて判断できます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

Nさんは、5年後に使う予定のあるお金について「年利3パーセントなら約24年で2倍」という数字を知りました。

Nさんは、この数字をどう受け止めるのが適切ですか。

  • A 5年では2倍にはほど遠いので、増やすことより確実に使えることを優先する 正解

    期間が足りないので、確実さを優先します。

  • B 約24年待てば2倍になるので、使う予定を24年後に延ばす

    予定のほうを動かすのは、本末転倒です。

  • C 5年でも複利なら2倍になるので、迷わず預ける

    5年では、2倍にはほど遠い水準です。

  • D 約24年という数字は、5年後の判断とは無関係である

    期間と照らし合わせるための、有用な情報です。

5年では届かないので、確実に使えることを優先します。

ケースお金の基本★★★★
  • 5年後約16%増
  • 約24年後約2倍

年利3%。期間が足りなければ、2倍には届かない

24年で2倍ということは、5年ではその一部しか進みません。年利3パーセントで5年なら、増えるのは約16パーセントです。予定のほうを24年後に延ばすのは本末転倒で、そのお金には5年後の使いみちがあります。24年という数字は「この金利では、5年で大きくは増えない」ことを教えてくれる、有用な情報です。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

72の法則で年数を出したあと、いちばん大事なことは何ですか。

  • A その年数と、自分がそのお金を置ける期間を並べてみること 正解

    並べて初めて、自分にとっての意味が出ます。

  • B その年数が、ほかの商品より短いかどうかを調べること

    他の商品との比較より、自分の期間が先です。

  • C その年数が、平均より短いかどうかを調べること

    平均は、自分の期間を教えてくれません。

  • D その年数を、覚えておくこと

    覚えるだけでは、判断には使えません。

自分が置ける期間と、並べてみることです。

判断お金の基本★★★★
72 ÷ 年利で出た年数自分が置ける期間が決まる自分にとっての意味

並べて初めて、数字が自分の話になる

「18年で2倍」は、18年置ける人にとっての話です。3年で使うお金には、まったく届きません。だから年数を出すことより、自分の期間と並べることのほうが大事です。並べれば「この金利では、自分の期間では届かない」とすぐ分かります。届かないと分かれば、別の物差しで選べます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

この回で身につけた見方を、ひとことでいうと何になりますか。

  • A 72を年利で割ると2倍までのおよその年数が出る。出したら、自分の期間と並べる 正解

    出したら、自分の期間と並べます。

  • B 複利なら、どんな金利でも早く2倍になる

    金利が低ければ、複利でもほとんど増えません。

  • C 72の法則は、正確な年数を出す計算である

    目安であって、正確な計算とは少しずれます。

  • D 72の法則は、預けるときにしか使えない

    借入にも物価にも、同じように使えます。

割って年数を出し、自分の期間と並べます。

判断お金の基本★★★★★

72 ÷ 年利

  • 預ける:2倍になるまでの年数
  • 借りる:借金が2倍になるまでの年数
  • 物価:買える量が半分になるまでの年数

割り算1回で、金利という率が年数という時間に変わります。年利0.2パーセントなら約360年、年利15パーセントの借金なら約5年。増える側にも減る側にも、物価にも使えます。ただし目安であること、そして出した年数を自分の期間と並べて初めて意味が出ることは忘れないでおきます。次回は、時間をかけると何が起きるのかを、もう少し細かく見ていきます。

出典 金融広報中央委員会「知るぽると」 / 2026年8月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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