お金の土台を作る

年1%と年5%。高い利回りを選べば得?

5年で積み上げた差が、一度の下落で消えることがあります。

このページの要点

全国銀行協会は、金融商品には「安全性」「流動性」「収益性」という3つの性格があり「すべての性格を兼ね備えた万能な金融商品はありません」としています。1,000,000円を年1%で5年置くと1,051,010円、年5%なら1,276,281円で、差は225,271円。ところが5%のほうが一度20%下がると1,021,024円になり、1%のほうを29,986円下回ります。差が消えるのは17.65%の下落からです。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. リスク
  2. 価格変動
  3. リスク

わかる 2 問

  1. 期待リターン
  2. リスク

見抜く 3 問

  1. リスク
  2. 期待リターン
  3. 価格変動

ケースで考える 5 問

  1. 利回り
  2. 利回り
  3. 価格変動
  4. 元本割れ
  5. 元本割れ

判断する 2 問

  1. 利回り
  2. 期待リターン

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は、金融商品の性格を三つに分けて説明しています。

それぞれ、どう説明されていますか。

答え 安全性 … 元本が保証されているか/流動性 … お金が必要となったときにすぐに引き出せるか/収益性 … より高い収益が期待できるか/両立が難しい組み合わせ … 安全性と収益性、収益性と流動性

併存できるのは流動性と安全性の組み合わせです。

知るお金の土台を作る★★★★
安全性 → 元本が保証されているか流動性 → お金が必要となったときにすぐに引き出せるか収益性 → より高い収益が期待できるか併存できる組み合わせ → 流動性と安全性(例:普通預金)

資料は、安全性と収益性、収益性と流動性は両立が難しい関係だとしている。

資料は三つの性格を挙げたうえで、安全性と収益性、収益性と流動性はそれぞれ両立が難しい関係だとしています。一方で流動性と安全性は併存できる関係で、例として普通預金を挙げ「元本保証があり、預金保険の対象商品。しかも、いつでも引き出せます」としています。収益性だけが、他の二つと組みにくい位置にあります。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 三つの性格をすべて兼ね備えた商品はない 正解

    通ります。資料は「万能な金融商品はありません」としています。

  • B 安全性が高い商品は収益性も高いとされる

    安全性が高い商品は収益性が低いとされています。

  • C 流動性と安全性は両立できない関係にある

    流動性と安全性は併存できる関係とされています。

  • D 収益性は元本が保証されているかを指す

    元本の保証は安全性のほうです。

資料は「万能な金融商品はありません」としています。

知るお金の土台を作る★★★★

資料に書いてあること

  • 金融商品には安全性・流動性・収益性という3つの性格がある
  • すべての性格を兼ね備えた万能な金融商品はない
  • 安全性が高い商品は収益性が低いといわれている(定期預金と投資信託)
  • 収益性が高い商品は流動性が低いといわれている(債券と普通預金)
  • 流動性と安全性は併存できる関係にある(普通預金)

資料は、預金保険の対象かどうかも安全性を考えるうえで重要だとしている。

資料は「安全性・流動性・収益性というすべての性格を兼ね備えた万能な金融商品はありません」としています。安全性が高い商品は収益性が低いとされ、流動性と安全性は併存できる関係。元本が保証されているかを指すのは安全性のほうで、収益性は高い収益が期待できるかを指します。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

資料は、流動性と安全性は_できる関係にあるとし、その例として普通預金を挙げています。

  • A 併存 正解

    正解です。普通預金は元本保証があり、いつでも引き出せます。

  • B 両立が難しい

    両立が難しいのは収益性が入る組み合わせです。

  • C 無関係

    無関係とは書かれていません。

  • D 相反

    相反するとも書かれていません。

普通預金は元本保証があり、いつでも引き出せます。

知るお金の土台を作る★★★
組み合わせ資料の記述
安全性と収益性両立が難しい定期預金と投資信託
収益性と流動性両立が難しい債券と普通預金
流動性と安全性併存できる普通預金

収益性だけが、他の二つと組みにくい位置にある。

資料は「流動性と安全性は併存できる関係にあります。たとえば、「普通預金」はこの2つの面で優れた商品です」としています。普通預金は元本保証があり預金保険の対象で、しかもいつでも引き出せる。両立が難しいとされているのは、安全性と収益性、収益性と流動性の二つの組み合わせのほうです。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは「年5%のほうが年1%より高い。だから高いほうを選べば得だ」と考えました。

資料の考え方で見ると、どうですか。

  • A 高いほうが必ず得になるはず

    必ず得になるとは書かれていません。

  • B 受け入れる値動きも変わる 正解

    正解です。資料は三つが両立しないとしています。

  • C 銀行が差を埋めてくれる

    銀行が差を埋めるという仕組みはありません。

  • D 収益性は安全性と無関係

    資料は両立が難しい関係だとしています。

資料は三つが両立しないとしています。

わかるお金の土台を作る★★★

資料が挙げる三つの性格

  • 安全性 元本が保証されているか
  • 流動性 すぐに引き出せるか
  • 収益性 高い収益が期待できるか

資料が挙げる関係

  • 安全性と収益性 両立が難しい
  • 収益性と流動性 両立が難しい
  • 流動性と安全性 併存できる

資料はすべての性格を兼ね備えた万能な金融商品はないとしている。

資料は「安全性・流動性・収益性というすべての性格を兼ね備えた万能な金融商品はありません」とし、「安全性が高い商品」は「収益性が低い」といわれているとしています。収益性の高さは、そのまま得の大きさではありません。どれだけの値動きを受け入れることになるかが、あわせて変わります。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

資料は、収益性が高い商品は安全性が低く、流動性も低いといわれているとしています。

収益性だけを見て選ぶと、何が見えなくなりますか。

  • A 元本の保証と引き出しやすさ 正解

    正解です。資料は三つを並べて見るようにしています。

  • B 窓口が開いている時間の長さ

    営業時間は、三つの性格に入っていません。

  • C 通帳のデザインの新しさ

    デザインの新しさも入っていません。

  • D 口座番号の桁数の多さ

    口座番号の桁数も入っていません。

資料は三つを並べて見るようにしています。

わかるお金の土台を作る★★★★

資料が挙げる三つの性格

  • 安全性 → 元本が保証されているか
  • 流動性 → すぐに引き出せるか
  • 収益性 → 高い収益が期待できるか

資料は、すべてを兼ね備えた万能な金融商品はないとしている。

資料は収益性を「より高い収益が期待できるか」とし、安全性を「元本が保証されているか」、流動性を「お金が必要となったときにすぐに引き出せるか」としています。収益性の数字だけを見ると、残りの二つが計算に入りません。この回では、20%の下落で元本より上か下かという話にはならなかったものの、順位が入れ替わりました。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 資料は、三つの性格をすべて備えた商品はないとしている/資料は、安全性が高い商品は収益性が低いとしている/率で積み上げた差は、一度の下落で消えることがある

資料は、どれを選ぶべきかは書いていません。

見抜くお金の土台を作る★★★★

利回りの差を、何%の下落で消えるかに直して見る

表示された利回りの高さだけで、得かどうかを決める

この回では5年分の差225,271円が、17.65%の下落で消えた。

三つの性格が両立しないことも、安全性と収益性の関係も資料に書かれています。この回では5年で225,271円の差がついたのに、一度の20%下落で29,986円の逆転になりました。利回りが高ければ必ず多く残る、とは言えません。また資料は「運用の目的や計画などに合わせてどの性格を重視するかが大切」としており、どれが良いとは書いていません。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

「5年で225,271円も差がついた。これだけあれば、少しくらいの値動きでは逆転されない」と考えました。

この考え方は、どうですか。

  • A そのとおり少しでは逆転されない

    17.65%を超える下落で逆転します。

  • B 17.65%の下落で消える 正解

    正解です。225,271 ÷ 1,276,281 = 17.65%です。

  • C 差はもっと大きくなる

    下落が起きれば、差は小さくなります。

  • D 値動きは差と関わらない

    値動きは関わります。差を消す側の数字です。

225,271 ÷ 1,276,281 = 17.65%です。

見抜くお金の土台を作る★★★★
5年分の差 225,271円
  • 額で見ると → 大きく見える
  • 率に直すと → 1,276,281円の17.65%
  • 20%の下落が起きると → 29,986円の逆転

同じ差でも、額で見るか率で見るかで大きさの印象が変わる。

225,271円という額だけを見ると大きく見えます。ただし比べる相手は1,276,281円まで育った残高です。率に直すと17.65%で、そこを超える下落が一度あれば消えます。額で見るか率で見るかで、印象が変わります。この回では20%の下落で実際に逆転しました。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

この回では、5年分の差を下落率に直しました。

そう直すのは、なぜですか。

  • A 率にしないと、値動きと比べられないから 正解

    正解です。差は額、値動きは率で表されています。

  • B 銀行が率で計算しているから

    銀行の計算方法とは別の話です。

  • C 通帳の桁数が決まっているから

    通帳の桁数は、計算に入ってきません。

  • D 硬貨の枚数が変わるから

    硬貨の枚数も、計算に入ってきません。

差は額、値動きは率で表されています。

見抜くお金の土台を作る★★★★

額で出た差を、残高で割って率に直してから値動きと並べる

額のまま値動きの率と比べて、大きいか小さいかを決める

225,271円は、1,276,281円に対しては17.65%にあたる。

5年分の差は225,271円という額で出てきます。一方、値動きは何%という率で表されます。単位が違うままでは比べられません。差を残高で割って17.65%という率に直すと、20%という下落率と直接並べられます。並べてはじめて、どちらが大きいかが分かります。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは1,000,000円の置き場所を考えています。商品Aは値動きが小さく、年1%で5年進んだとします。1.01の5乗は1.0510100501です。円未満は切り捨てます。

5年後は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 1051010円

1,000,000 × 1.0510100501 で、1,051,010円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 預けた額(円)
  • 年1%で5年後(円)

年1%はこちらで置いた仮の数字。実際の利回りではない。

5年で51,010円増えます。年1%というのはこちらで置いた仮の数字です。資料は金融商品の性格を「安全性」「流動性」「収益性」の三つに分けており、値動きが小さい商品は収益性の側が小さくなるとしています。この回では、その小ささがどれくらいの差になるかを数えます。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

商品Bは年5%で5年進んだとします。1.05の5乗は1.2762815625です。元本は同じ1,000,000円で、円未満は切り捨てます。

5年後は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 1276281円

1,000,000 × 1.2762815625 で、1,276,281円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 年1%で5年後(円)
  • 年5%で5年後(円)

差は225,271円。どちらも元本は1,000,000円。

商品Aの1,051,010円との差は225,271円。年1%と年5%という4ポイントの差が、5年で225,271円になりました。ここまでは掛け算だけの話です。この差が、あとで一度の値動きとどう釣り合うかがこの回の中心になります。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

条件を変えます。5年後に1,276,281円まで育った商品Bが、そこで一時20%下落したとします。円未満は切り捨てます。

下落後は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 1021024円

1,276,281 × 0.8 で、1,021,024円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  1. 商品B 5年後 1,276,281円
  2. 一時20%下落 → 1,276,281 × 0.8 = 1,021,024円
  3. 商品A 5年後 1,051,010円
  4. 差 1,051,010 − 1,021,024 = 29,986円(Aのほうが多い)

5年で積み上げた差225,271円が、一度の下落で消えて逆転する。

商品Aの1,051,010円を29,986円下回ります。5年かけて積み上げた225,271円の差が、一度の下落で消えて逆転しました。年5%という数字だけを見ていると、この一回分が計算に入ってきません。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

商品Bが1,276,281円まで育ったところで下落した場合を考えます。商品Aは1,051,010円です。

商品Aに追いつかれるのは、およそ何%の下落からですか。

  • A 約5.00%

    5%では、まだ商品Aを上回っています。

  • B 約17.65% 正解

    正解です。1,051,010 ÷ 1,276,281 = 0.8234…です。

  • C 約20.00%

    20%はこれを超えており、逆転する側です。

  • D 約22.50%

    22.5%はさらに大きく、下回ります。

1,051,010 ÷ 1,276,281 = 0.8234…です。

ケースお金の土台を作る★★★★
225,271円(5年分の差)÷1,276,281円(商品Bの5年後)×100約17.65%(追いつかれる下落率)

差の225,271円を、育ったあとの1,276,281円で割ると17.6506%。ここまでの下落なら商品Aと並び、これを超えると下回ります。20%の下落はこの17.65%を超えているので、逆転しました。5年分の差は、率で見ると17.65%ぶんしかありません。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

下落後の商品Bは1,021,024円、商品Aは1,051,010円です。

商品Aは商品Bより、いくら多いですか。(単位:円)

答え 29986円

1,051,010 − 1,021,024 で、29,986円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 1,276,281円(Aより225,271円多い)下落前の商品B
  • 1,021,024円20%下落したあとの商品B
  • 1,051,010円(変わらない)商品A
  • 29,986円(Aのほうが多い)下落後の差

動いたのは商品Bの側だけ。順位が入れ替わっている。

下落の前は商品Bのほうが225,271円多く、下落の後は商品Aのほうが29,986円多くなりました。順位が入れ替わっています。動いたのは商品Bの側だけで、商品Aの1,051,010円は最初から変わっていません。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

二つの商品の利回りを比べています。

あわせて確かめるのは、どれでしょう。

  • A 差が何%の下落で消えるか 正解

    正解です。額で出た差も、率に直すと大きさが見えます。

  • B 前日の値動きの大きさ

    前日の値動きだけでは、決まりません。

  • C 銘柄名の五十音順

    五十音順は、計算に入ってきません。

  • D 取引画面の配色

    配色も、計算に入ってきません。

額で出た差も、率に直すと大きさが見えます。

判断お金の土台を作る★★★

利回りの差を、育ったあとの残高で割って下落率に直す

利回りの数字の高さだけを並べて、得かどうかを決める

この回では17.65%を超える下落で、5年分の差が消えた。

この回では5年で225,271円の差がつきましたが、率に直すと17.65%。20%の下落一度で逆転しました。利回りの数字だけを並べても、その差がどれくらいの値動きに耐えられるかは出てきません。前日の値動きも、名前の並び順も、画面の配色も、その率を教えてくれません。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

この回では、二つの利回り、期間、そして下落率を並べました。

逆転するかどうかを決めるとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 二つの商品の利回り

    二つの利回りは、差を作ります。

  • B 置いておく期間

    期間は、差の大きさを決めます。

  • C 注文した曜日 正解

    正解です。曜日は、計算に入ってきません。

  • D 想定する下落率

    下落率は、差を消す側の数字です。

曜日は、計算に入ってきません。

判断お金の土台を作る★★★
二つの利回り → 年1%と年5%置いておく期間 → 5年(差は225,271円)差を率に直すと → 1,276,281円の17.65%想定する下落率 → 20%(29,986円の逆転)

期間が短ければ差も小さく、耐えられる下落率も小さくなる。

この回の計算に入ってきたのは、年1%と年5%という二つの利回り、5年という期間、そして20%という下落率の三つでした。どれか一つが変わると、逆転するかどうかも変わります。注文した曜日は、そのどこにも入ってきません。利回りの数字の大きさより先に、この三つがそろっているかを見る形になります。

出典 全国銀行協会「資産運用するなら3大要素に着目!」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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