お金の土台を作る

来年使う100万円と20年後に使う100万円。同じ場所に置いていい?

同じ金額でも、残された月数が20倍ちがいます。

このページの要点

資産運用業協会は「ポイント1:運用資金の性格を整理しましょう」として「投資しようとしているお金は、いつ使うことを想定していますか?」と問いかけています。1,000,000円が20%下がると800,000円。差の200,000円を毎月20,000円ずつ積み増して埋めるには10か月かかります。来年使うお金なら残り12か月で2か月の余裕しかありませんが、20年後に使うお金なら240か月あります。使う時期が半年早まると、6か月で120,000円しか埋められません。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 資金用途
  2. 流動性
  3. 資金用途

わかる 2 問

  1. 使用時期
  2. 運用期間

見抜く 3 問

  1. 資金用途
  2. 使用時期
  3. 運用期間

ケースで考える 5 問

  1. 価格変動
  2. 運用期間
  3. 使用時期
  4. 運用期間
  5. 価格変動

判断する 2 問

  1. 流動性
  2. 資金用途

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は、金融商品を知るための三つの基準と、選ぶときのポイントを挙げています。

それぞれ、どう書かれていますか。

答え 安全性 … 預けたお金が目減りしたり、予想外の損をする可能性はないか/流動性 … 必要な時に、換金できるか/収益性 … どのくらいの収益が見込めるのか/ポイント1 … 運用資金の性格(いつ使うお金か)を整理する

三つの基準の前に、資金の性格を整理します。

知るお金の土台を作る★★★★
安全性 → 預けたお金が目減りしたり、予想外の損をする可能性はないか流動性 → 必要な時に、換金できるか収益性 → どのくらいの収益が見込めるのかポイント1 → 運用資金の性格(いつ使うお金か)を整理する

資料は、すべての要素が優れている金融商品はないとしている。

資料は三つの基準を挙げたうえで、ポイント1として「運用資金の性格を整理しましょう」を先に置いています。「いつ使うことを想定していますか?」「どのくらいの間運用できるのか」「どの程度のリスクが取れるのか」を整理してから、商品の特性を見る順番です。商品を先に見るのではありません。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

資料は、投資信託について、通常は代金の受け取りまで_営業日かかります、としています。

  • A 4~5 正解

    正解です。MRFやMMFのように即日換金できるものもあります。

  • B 1~2

    1~2営業日とは書かれていません。

  • C 10~15

    10~15営業日でもありません。

  • D 30

    30営業日でもありません。

MRFやMMFのように即日換金できるものもあります。

知るお金の土台を作る★★★
項目資料の記述
すぐ使う可能性のある資金流動性のある金融商品を選ぶ
投資信託の通常の換金代金の受け取りまで4~5営業日
即日換金できるものMRFやMMFなど
クローズド期間一定期間換金できない制約つきの商品もある

資料は、確認が必要だとしている。

資料は「投資信託の場合、MRFやMMFのように即日換金できるものもありますが、通常は代金の受け取りまで4~5営業日かかります」としています。あわせて「一定期間換金できない「クローズド期間」といった制約つきの商品もありますので、確認が必要です」とも書かれています。すぐ使う可能性のあるお金では、この日数が効いてきます。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A すべての要素が優れている商品はない 正解

    通ります。収益性が高い商品は安全性が低い、とされています。

  • B 投資信託はどれも即日換金できるとされる

    通常は4~5営業日かかるとされています。

  • C クローズド期間とは分配金を受け取る期間

    一定期間換金できない制約のことです。

  • D 流動性とは収益の大きさを指す基準である

    収益の大きさを指すのは収益性です。

収益性が高い商品は安全性が低い、とされています。

知るお金の土台を作る★★★★

資料に書いてあること

  • 金融商品は安全性・流動性・収益性という要素を備えている
  • すべての要素が優れている金融商品はない
  • ポイント1は、運用資金の性格(いつ使うか)を整理すること
  • すぐ使う可能性のある資金なら、流動性のある金融商品を選ぶ
  • 投資信託は通常、代金の受け取りまで4~5営業日かかる

一定期間換金できないクローズド期間つきの商品もあるので確認が必要、とされている。

資料は「すべての要素が優れている金融商品はなく、例えば、「収益性」の高い商品は「安全性」が低かったり、逆に「安全性」「流動性」が高い商品は「収益性」が低かったりします」としています。即日換金できるのはMRFやMMFなど。クローズド期間は一定期間換金できない制約で、流動性は「必要な時に、換金できるか」です。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは「どちらも1,000,000円だから、同じ場所に置いておけばいい」と考えました。

資料の考え方で見ると、どうですか。

  • A 金額が同じなので同じでよい

    金額だけでは、まだ決まりません。

  • B 使うまでの月数が違う 正解

    正解です。資料は「いつ使うか」を先に整理するとしています。

  • C 銀行が分けてくれる

    銀行が分けてくれる仕組みはありません。

  • D 時期は置き場所と無関係

    時期は、取れる手の数を決めます。

資料は「いつ使うか」を先に整理するとしています。

わかるお金の土台を作る★★★

来年使う1,000,000円

  • 残り12か月
  • 20%下がると800,000円
  • 埋めるのに10か月必要

20年後に使う1,000,000円

  • 残り240か月
  • 20%下がると800,000円
  • 埋めるのに10か月必要

下がる額も、埋めるのに要る月数も同じ。違うのは残された月数。

資料は「ポイント1:運用資金の性格を整理しましょう」として「投資しようとしているお金は、いつ使うことを想定していますか?すぐにでも使う可能性のあるお金でしょうか、それとも、当面使うことがないお金でしょうか」と書いています。金額ではなく、いつ使うかから整理する順番になっています。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

来年使うお金は残り12か月、20年後に使うお金は残り240か月です。

この差は、何を表していますか。

  • A 金額の差を表している

    金額はどちらも1,000,000円で同じです。

  • B 埋め直せる回数の差 正解

    正解です。240 ÷ 12 で20倍の差です。

  • C 手数料の差

    この回では手数料を置いていません。

  • D 税金の差を表している

    税金も置いていません。

240 ÷ 12 で20倍の差です。

わかるお金の土台を作る★★★★

同じ1,000,000円、同じ20%の下落

  • 残り12か月 → 積み増せるのは最大240,000円
  • 残り6か月 → 積み増せるのは最大120,000円
  • 残り240か月 → 積み増せるのは最大4,800,000円

不足はどれも200,000円。埋め直せる余地だけが違う。

毎月20,000円ずつ積み増せるとすると、12か月では240,000円まで、240か月では4,800,000円までです。同じ200,000円の不足でも、埋め直せる余地がまったく違います。金額はどちらも1,000,000円で同じですから、差を作っているのは月数のほうです。この回では手数料も税金も置いていません。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 資料は、いつ使うお金かを先に整理するとしている/資料は、すべての要素が優れている商品はないとしている/同じ下落でも、残された月数によって埋められるかが変わる

残された月数が、打てる手を決めます。

見抜くお金の土台を作る★★★★

いつ使うお金かで分けてから、残された月数を数える

金額が同じだからという理由だけで、同じ場所に置く

この回では残り12か月で2か月の余裕、残り6か月で4か月足りなかった。

ポイント1も、三つの要素が両立しないことも資料のとおりです。この回では同じ20%の下落でも、残り12か月なら2か月の余裕、残り6か月なら4か月足りない、残り240か月ならほとんど影響しない、と結果が分かれました。金額が同じでも置き場所は同じでよい、とは言えません。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

この回では、同じ1,000,000円を二つに分けて数えました。

分けて見るのは、なぜですか。

  • A 残された月数が違えば、打てる手が違うから 正解

    正解です。12か月と240か月では20倍ちがいます。

  • B 銀行が口座を分けたがるから

    銀行の都合とは別の話です。

  • C 通帳の桁数が決まっているから

    通帳の桁数は、計算に入ってきません。

  • D 硬貨の枚数が変わるから

    硬貨の枚数も、計算に入ってきません。

12か月と240か月では20倍ちがいます。

見抜くお金の土台を作る★★★★
20%下がって、埋めるのに10か月必要
  • 残り12か月なら → 2か月の余裕
  • 残り6か月なら → 4か月足りない
  • 残り240か月なら → 230か月の余裕

下がった額も必要な月数も同じ。違うのは残された月数だけ。

下がった額も、埋めるのに必要な10か月も、二つで同じでした。違うのは残された月数で、12か月と240か月では20倍の差があります。10か月という同じ長さが、一方ではぎりぎり、もう一方ではごく一部。同じ数字の重みが、残り時間によって変わります。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

「20%下がっても10か月あれば埋められる。だから来年使うお金も20年後のお金も、同じように置いていい」と考えました。

この考え方は、どうですか。

  • A そのとおり同じように置ける

    半年早まった場合を入れると、変わります。

  • B 半年早まると埋めきれない 正解

    正解です。残り6か月では120,000円までです。

  • C 埋めることはできない

    10か月あれば埋められます。

  • D 月数は関わらない

    月数が、間に合うかどうかを決めています。

残り6か月では120,000円までです。

見抜くお金の土台を作る★★★★

同じ20%の下落が起きたとき

来年使う分(残り12か月)
10か月で埋まる。余裕は2か月
半年早まった場合(残り6か月)
120,000円まで。80,000円足りない
20年後に使う分(残り240か月)
10か月で埋まる。余裕は230か月

下がった額も、必要な月数も、三つとも同じ。

来年使うお金は残り12か月なので、10か月あればぎりぎり間に合います。ただし資料の指定どおり購入が半年早まると残りは6か月になり、120,000円しか積み増せません。20年後に使うお金なら、半年早まっても234か月残ります。余裕が2か月か230か月かで、同じ出来事の重みが変わります。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは1,000,000円を二つ持っています。一つは来年(12か月後)に車の購入で使う予定、もう一つは20年後(240か月後)に使う予定です。どちらも値動きのある同じ場所に置き、20%下がったとします。

下がったあとは、いくらになりますか。(単位:円)

答え 800000円

1,000,000 × 0.8 で、800,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 必要な額(円)
  • 20%下がったあと(円)

来年使う分も、20年後に使う分も、下がり方は同じ。

二つとも同じ800,000円になります。値動きは金額に対して同じように効くので、ここまでは差がつきません。差が出るのは、このあと必要な1,000,000円に戻すまでに、それぞれ何か月残っているかのほうです。20%はこちらで置いた仮の数字です。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

800,000円になったお金を、必要な1,000,000円に戻すことを考えます。値段が戻るかどうかは考えず、毎月20,000円ずつ自分で積み増して埋めるとします。

埋めるのに、何か月かかりますか。(単位:か月)

答え 10か月

200,000 ÷ 20,000 で、10か月です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  1. 必要な額 1,000,000円
  2. 20%下がって 800,000円
  3. 不足 200,000円
  4. 200,000 ÷ 20,000 = 10か月

値段が戻るかどうかは考えず、自分で積み増す分だけを数えている。

不足は200,000円。毎月20,000円ずつなら10か月です。この10か月という数字は、来年使うお金でも20年後に使うお金でも同じ。違うのは、その10か月を置ける場所があるかどうかのほうです。値段が戻るかどうかは、この計算に入れていません。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

条件を変えます。車の購入時期が半年早まり、使うまで残り6か月になりました。毎月積み増せるのは同じ20,000円です。

6か月で積み増せるのは、いくらですか。(単位:円)

答え 120000円

20,000 × 6 で、120,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  • 埋めるのに必要な額(円)
  • 6か月で積み増せる額(円)

必要なのは10か月分。残りは6か月しかない。

不足は200,000円ですから、120,000円では足りません。埋めるのに必要な10か月に対して、残りは6か月。4か月分が足りない計算になります。20年後に使うお金なら240か月あるので、同じ10か月はごく一部です。金額も下落率も同じで、違うのは残された月数だけです。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

不足は200,000円、毎月積み増せるのは20,000円です。

埋めるには、何か月必要ですか。

  • A 約5か月

    5か月では100,000円にしかなりません。

  • B 10か月 正解

    正解です。200,000 ÷ 20,000 = 10です。

  • C 20か月

    20か月では400,000円になり、多すぎます。

  • D 約40か月

    40か月では800,000円になります。

200,000 ÷ 20,000 = 10です。

ケースお金の土台を作る★★★★
200,000円(不足)÷20,000円(毎月積み増せる額)10か月

10か月です。来年使うお金なら残り12か月ですから、2か月しか余裕がありません。半年早まれば6か月しかなく、間に合わない計算になります。20年後に使うお金なら240か月あるので、10か月は残り月数の24分の1にすぎません。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

残り6か月で積み増せるのは120,000円でした。埋めたい不足は200,000円です。

足りないのは、いくらですか。(単位:円)

答え 80000円

200,000 − 120,000 で、80,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 200,000円不足
  • 120,000円6か月で積み増せる額
  • 80,000円(4か月分)足りない額
  • 240か月のうち10か月で済む20年後に使う分なら

変わったのは使う日だけ。金額も下落率も同じ。

80,000円足りません。月数でいえば4か月分です。20年後に使うお金なら、同じ200,000円の不足でも240か月のうちの10か月で済みます。金額も下落率も毎月積み増せる額も同じで、変わったのは使う日だけです。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

この回では、必要な額、使うまでの月数、毎月積み増せる額を並べました。

間に合うかどうかを決めるとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 使う予定の時期

    使う時期は、残された月数を決めます。

  • B 毎月積み増せる額

    毎月積み増せる額は、埋まる速さを決めます。

  • C 口座を開いた曜日 正解

    正解です。曜日は、計算に入ってきません。

  • D 必要になる金額

    必要になる金額は、不足の大きさを決めます。

曜日は、計算に入ってきません。

判断お金の土台を作る★★★
使う予定の時期 → 12か月後/6か月後/240か月後必要になる金額 → 1,000,000円毎月積み増せる額 → 20,000円結果 → 2か月の余裕/4か月足りない/230か月の余裕

下落率20%はどの場合も同じ。動かしたのは使う日だけ。

この回の計算に入ってきたのは、使う予定の時期(12か月後か240か月後か)、毎月積み増せる20,000円、そして必要な1,000,000円の三つでした。どれか一つが変わると、間に合うかどうかも変わります。口座を開いた曜日は、そのどこにも入ってきません。金額の大きさより先に、この三つがそろっているかを見る形になります。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

まとまったお金の置き場所を考えています。

先にするのは、どれでしょう。

  • A いつ使うお金かを先に分ける 正解

    正解です。資料もポイント1に置いています。

  • B 前日の値動きを見る

    前日の値動きだけでは、決まりません。

  • C 銘柄名を並べる

    名前の並びは、計算に入ってきません。

  • D 画面の色を選ぶ

    画面の色も、計算に入ってきません。

資料もポイント1に置いています。

判断お金の土台を作る★★★

いつ使うお金かを整理してから、置き場所を考える

金額の大きさだけを見て、まとめて同じ場所に置く

この回では残り12か月と240か月で、同じ下落の重みが20倍ちがった。

資料は「ポイント1:運用資金の性格を整理しましょう」を先に置き、「投資しようとしているお金は、いつ使うことを想定していますか?」と問いかけています。商品を見るのはそのあとです。この回でも、同じ1,000,000円が残り12か月か240か月かで結果が分かれました。前日の値動きも、名前の並びも、画面の色も、その月数を教えてくれません。

出典 資産運用業協会「商品を選択する際のポイント」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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