お金の土台を作る

リスクとは、危険度のことではない

同じ言葉でも、日常の意味と、ここでの意味が違います。

このページの要点

資産運用業協会は、リスクを「結果が不確実であること」とし、具体的にはリターン(収益)の振れ幅のことを指すとしています。価格の変動の幅が大きいほうが「リスクが大きい」という言い方になります。またリスクとリターンは表裏一体で、リスクが大きなものほどリターンが大きく、小さいものほどリターンも小さいという傾向があるとされています。基準価額に影響を及ぼす主な変動要因としては、価格変動リスク、為替変動リスク、信用(デフォルト)リスク、金利変動リスクの四つが挙げられています。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 変動要因
  2. リスク
  3. リスク

わかる 2 問

  1. リスク
  2. 金利変動リスク

見抜く 3 問

  1. リスク
  2. リスクとリターン
  3. 為替変動リスク

ケースで考える 5 問

  1. リスク
  2. リスク
  3. リスク
  4. リスク
  5. リスク

判断する 2 問

  1. リスクとリターン
  2. リスク

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

基準価額に影響を及ぼす主な変動要因として、資料は四つを挙げています。

それぞれ、何が変動する可能性ですか。

答え 価格変動リスク … 組み入れている株式や債券の価格が変動する可能性/為替変動リスク … 為替レートが変動する可能性/信用(デフォルト)リスク … 利息や償還金を定めた条件で支払えなくなる可能性/金利変動リスク … 金利が変動する可能性

どれも「〜する可能性」と書かれています。

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変動要因内容
価格変動リスク組み入れている株式や債券の価格が変動する可能性
為替変動リスク為替レートが変動する可能性。円高なら基準価額にマイナス、円安ならプラス
信用(デフォルト)リスク発行する国や企業が、利息や償還金を定めた条件で支払えなくなる可能性
金利変動リスク金利が変動する可能性。満期までの期間が長い債券ほど影響が大きい

四つとも「可能性」として説明されている。

価格、為替レート、金利という三つは、それぞれが変動する可能性です。信用(デフォルト)リスクだけは少し形が違って、債券等を発行する国や企業が、利息や償還金をあらかじめ定めた条件で支払うことができなくなる可能性を指します。四つとも「可能性」という言葉で説明されていて、必ず起きることとは書かれていません。

出典 資産運用業協会「投資信託が持つリスク」 / 2026年9月時点の情報

リスクとは、具体的にはリターン(収益)の_のことを指します。

  • A 大きさ

    大きさではありません。

  • B 振れ幅 正解

    正解です。幅であって、方向ではありません。

  • C 平均

    平均でもありません。

  • D 合計

    合計でもありません。

幅であって、方向ではありません。

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リスクが大きい=振れ幅が大きい

リスクが大きい=損をしやすい

振れ幅なので、上に開くことも下に開くことも含む。

資料は「具体的には、リターン(収益)の振れ幅のことを指します」としています。大きさでも、平均でも、合計でもありません。振れ幅なので、上に開くことも下に開くことも同じように含みます。だから「リスクが大きい」と言われたときに、悪いことばかりを指しているわけではない、という読み方になります。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A リスクとは、損をする危険の度合いのことである

    リターンの振れ幅のことです。

  • B 投資信託には、元本の保証がある

    元本の保証はありません。

  • C 満期までの期間が短い債券ほど、金利変動の影響が大きい

    期間が長い債券ほど、影響を大きく受けます。

  • D 金利が上がると債券価格は下落し、下がると価格は上がる 正解

    通ります。一般的に、と書かれています。

一般的に、と書かれています。

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資料に書いてあること

  • リスクとは、リターン(収益)の振れ幅のこと
  • 投資信託には元本の保証はない
  • 金利が上がると債券価格は下落し、下がると価格は上がる
  • 満期までの期間が長い債券ほど、金利変動の影響を大きく受ける

どれも「一般的に」という書き方になっている。

資料は「一般的に、金利が上がると債券価格は下落し、金利が下がると債券の価格は上がります」としています。リスクはリターンの振れ幅のことです。投資信託については「元本の保証はありません」と書かれています。そして金利変動の影響は「満期までの期間が長い債券ほど」大きく受けるとされていて、向きが逆です。

出典 資産運用業協会「投資信託が持つリスク」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

資料は「リスク」を、何のことだとしていますか。

  • A 損をする危険の度合い

    危険の度合いという意味ではありません。

  • B 手数料の高さの度合い

    手数料の話ではありません。

  • C リターンの振れ幅 正解

    正解です。結果が不確実であること、とされています。

  • D 元本が減る確率のこと

    確率そのものを指す言葉でもありません。

結果が不確実であること、とされています。

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リスク = 結果が不確実であること具体的には、リターン(収益)の振れ幅のこと価格の変動の幅が大きいほうが「リスクが大きい」

日常で使う「危険」という意味とは違う。

資料は「リスクとは?『結果が不確実であること』を意味します。具体的には、リターン(収益)の振れ幅のことを指します」としています。日常で使う「危険」という意味とは違います。振れ幅なので、悪いほうに開くことも、良いほうに開くことも、どちらも含んでいます。手数料の高さでも、元本が減る確率でもありません。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

金利変動リスクについて、満期までの期間との関係が書かれています。

どう書かれていますか。

  • A 期間が短いほど大きく受ける

    短いほうではありません。

  • B 期間が長いほど大きく受ける 正解

    正解です。長いほど、金利の動きが効いてきます。

  • C 期間に関係なく同じである

    期間によって変わります。

  • D 期間が長いほど受けにくくなる

    受けにくくなるのではありません。

長いほど、金利の動きが効いてきます。

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金利変動リスク
  • 金利が上がる → 債券価格は下落
  • 金利が下がる → 債券価格は上昇
  • 満期までの期間が長い債券ほど、影響を大きく受ける

同じ金利の動きでも、残り期間で受け方が違う。

資料は「満期までの期間が長い債券ほど、金利変動の影響を大きく受けます」としています。金利が上がると債券価格は下落し、下がると上がる。その効き方が、残り期間の長さによって変わるということです。同じ金利の動きでも、満期が近い債券と遠い債券とでは受け方が違います。

出典 資産運用業協会「投資信託が持つリスク」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

この資料から言えるのは、どれでしょう。

答え リスクとは、リターン(収益)の振れ幅のことを指す/リスクが大きなものほどリターンが大きい傾向がある/満期までの期間が長い債券ほど、金利変動の影響が大きい

振れ幅であって、危険の度合いではありません。

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リスクという言葉を、振れ幅として読む

リスクという言葉を、損をしやすさとして読む

投資信託には元本の保証はない、とも書かれている。

リスクが振れ幅であること、リスクとリターンに表裏一体の傾向があること、満期までの期間が長い債券ほど金利変動の影響を大きく受けることは、いずれも資料に書かれています。一方、投資信託には「元本の保証はありません」とされています。そしてリスクは危険の度合いではなく、結果が不確実であることを意味する言葉です。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

「リスクが小さいほうが得だ」と考えました。

この考え方は、どうですか。

  • A リスクが小さいほど得になる

    得かどうかは、この関係からは決まりません。

  • B 小さくてもリターンは同じ

    リターンも小さくなる傾向があります。

  • C 小さいほどリターンも小さい 正解

    正しい見方です。表裏一体の関係だとされています。

  • D 小さいほど手数料も安くなる

    手数料は、この関係とは別のことです。

表裏一体の関係だとされています。

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リスクが大きい

  • 振れ幅が大きい
  • リターンが大きい傾向
  • 大きな損失の可能性も増す

リスクが小さい

  • 振れ幅が小さい
  • リターンが小さい傾向

どちらがよいかではなく、どちらを取るかという話。

資料は「リスクが小さいものほどリターンが小さい(ローリスク・ローリターン)という傾向があります」としています。振れ幅が小さいということは、良いほうへの開き方も小さいということです。だから「小さいほうが得」とは言えません。どちらがよいかではなく、どちらを取るかという話になります。手数料は、この関係とは別のことです。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

外国通貨建ての資産に投資する投資信託があります。円高になりました。

基準価額には、一般的にどう影響しますか。

  • A プラスに働く

    円安のときの向きです。

  • B 影響はまったくない

    為替変動リスクがあるとされています。

  • C 影響が倍になって出る

    倍になるとは書かれていません。

  • D マイナスに働く 正解

    正解です。円安ならプラスの影響があるとされています。

円安ならプラスの影響があるとされています。

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メリット

  • 円安になれば、基準価額にプラスの影響

デメリット

  • 円高になれば、基準価額にマイナスの影響
  • 外国の株式や債券で運用する投資信託には、基本的に為替変動リスクがある

投資先の値段が動かなくても、為替が動けば基準価額は動く。

資料は「外国通貨建ての資産に投資する投資信託の場合、一般的には円高になれば基準価額にマイナス、円安ならプラスの影響があります」としています。外国の株式や債券で運用する投資信託には基本的に為替変動リスクがあるとも書かれています。投資先の値段が動かなくても、為替が動くだけで基準価額は動きます。

出典 資産運用業協会「投資信託が持つリスク」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

有価証券Aは、リターンが平均して年3%、そこから上下に10%の幅で振れるとします。(この数字は、振れ幅という考え方を数にするために置いた仮のものです)

上のほうに振れたとき、リターンは何%になりますか。(単位:%)

答え 13%

3 + 10 で、13%です。

ケースお金の土台を作る★★
  • 年3%中心となるリターン
  • 10%上下に振れる幅
  • 13%上のほう
  • −7%下のほう

良い方向にも悪い方向にも、同じだけ開く。

中心の3%から、上に10%ぶん開いた先が13%です。リスクという言葉は、この開き方の大きさを指しています。資料は「リターン(収益)の振れ幅のことを指します」としています。良い方向にも悪い方向にも同じだけ開くので、上だけを見ても、下だけを見ても、幅は分かりません。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

有価証券Aは、上のほうが13%、下のほうが−7%でした。

上と下の差、つまり振れの幅はいくつですか。(単位:%ポイント)

答え 20%ポイント

13 −(−7)で、20%ポイントです。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 13%上のほう
  • −7%下のほう
  • 20%ポイント振れの幅

中心がいくつかとは、別の話。

上下に10%ずつ開いているので、端から端までは20%ポイントになります。この幅の大きさが、資料のいう「リスクが大きい/小さい」の中身です。中心のリターンがいくつかとは別の話で、同じ中心でも幅が違えばリスクの大きさは変わります。逆に、幅が同じなら中心が違ってもリスクの大きさは変わりません。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

有価証券Aの振れの幅は20%ポイントでした。有価証券Bは、リターンが平均して年1%、そこから上下に3%の幅で振れるので、上が4%、下が−2%、振れの幅は6%ポイントです。

二つの幅の差は、いくつですか。(単位:%ポイント)

答え 14%ポイント

20 − 6 で、14%ポイントです。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 有価証券Aの振れの幅
  • 有価証券Bの振れの幅

単位は%ポイント。幅の大きいAのほうが「リスクが大きい」。

Aの幅はBの3倍以上あります。資料の言い方では、幅の大きいAのほうが「リスクが大きい」ことになります。同時にAは上に振れたときのリターンも大きい。資料が「リスクとリターンは表裏一体」としているのは、この二つが一緒に動くという意味です。片方だけを選ぶことはできません。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

有価証券Aは中心が年3%で上下に10%の幅、有価証券Bは中心が年1%で上下に3%の幅で振れます。

資料の言い方では、どちらの「リスクが大きい」ですか。

  • A 有価証券B

    Bのほうが幅は小さくなっています。

  • B 有価証券A 正解

    正解です。幅が大きいほうを、そう呼びます。

  • C 同じ

    幅が違うので、同じではありません。

  • D 期待リターンで決まる

    決めているのは中心ではなく、幅のほうです。

幅が大きいほうを、そう呼びます。

ケースお金の土台を作る★★★

二つの有価証券

有価証券A
中心3%、上下に10%。幅は20%ポイント
有価証券B
中心1%、上下に3%。幅は6%ポイント
資料の言い方では
幅の大きいAのほうがリスクが大きい

リスクの大小を決めているのは、中心ではなく幅。

資料は、価格の変動の幅が大きいほうを「リスクが大きい」としています。Aの幅は20%ポイント、Bは6%ポイントなので、Aのほうです。中心のリターンが大きいからではありません。中心と幅は別の数字で、リスクの大小を決めているのは幅のほうです。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

振れの幅を見るときの手順です。

正しい順に、並べてください。

答え 中心となるリターンを置く → 上下の幅を足し引きして、上のほうと下のほうを出す → 上と下の差を、振れの幅として見る → 別の商品と、幅の大きさを比べる

幅を出してから、比べます。

ケースお金の土台を作る★★★
  1. 中心となるリターンを置く
  2. 上下の幅を足し引きして、上のほうと下のほうを出す
  3. 上と下の差を、振れの幅として見る
  4. 別の商品と、幅の大きさを比べる

中心と幅は別の数字。それぞれを出してから並べる。

中心を置き、上下に幅を開いて両端を出し、その差を幅として見て、別の商品と比べます。中心だけを比べても、幅の大きさは分かりません。逆に幅だけを比べても、中心がどこかは分かりません。二つは別の数字なので、それぞれを出してから並べることになります。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

「リスクが小さい商品を選びたい」と考えたときのことです。

あわせて見ておくのは、どれでしょう。

  • A 商品名の文字の長さ

    商品名は、この関係と関わりません。

  • B 運用会社の所在地の県

    所在地も、関わりません。

  • C リターンも小さい点 正解

    正解です。表裏一体だと書かれています。

  • D 目論見書の表紙の色

    表紙の色も、関わりません。

表裏一体だと書かれています。

判断お金の土台を作る★★★★

リスクを小さくすると、リターンも小さくなることを承知して選ぶ

リスクだけを小さくして、リターンはそのままにできると考える

資料は「表裏一体の関係」としている。

振れ幅を小さくすると、良いほうへの開き方も小さくなります。資料は「リスクが小さいものほどリターンが小さい(ローリスク・ローリターン)という傾向があります」としています。だから片方だけを選ぶことはできません。商品名も、所在地も、表紙の色も、この関係を変えません。どちらを取るかを決める場面です。

出典 資産運用業協会「リスクとリターン」 / 2026年9月時点の情報

投資信託を買う前に、リスクについて確かめようとしています。

見るのは、どれですか。

  • A 目論見書のリスクの欄 正解

    正解です。資料が、目を通すよう書いています。

  • B 販売会社の店舗の数

    店舗の数は、リスクを教えてくれません。

  • C 基準価額の桁数の多さ

    桁数の多さも、関わりません。

  • D 運用会社の設立された年

    設立年も、関わりません。

資料が、目を通すよう書いています。

判断お金の土台を作る★★★★
  • 価格変動・為替変動・信用(デフォルト)・金利変動資料が挙げている変動要因
  • リスクの種類や大きさは異なる投資信託ごとに
  • 目論見書などでリスクを説明している項目買う前に見るところ

商品名や分類だけでは分からない。

資料は「投資信託の購入の際は目論見書などでリスクを説明している項目にも目を通し、それぞれの投資信託が持つリスクを知ることが大切です」としています。投資信託ごとに、リスクの種類や大きさは異なるとも書かれています。だから商品名や分類だけでは分かりません。店舗の数も、桁数も、設立年も、その商品が持つリスクを教えてくれません。

出典 資産運用業協会「投資信託が持つリスク」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

会員登録をすると、経験値と連続学習日数が記録され、間違えた問題だけをあとで解き直せます。

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