お金の土台を作る

3年後の住宅頭金300万円。全部投資して増やしていい?

頭金が減った分は、買える物件価格にそのまま出ます。

このページの要点

全国銀行協会は、無理のない借入額の出し方を示したうえで「この金額に現在準備できている自己資金を足したものが、無理のない借入額で購入できる物件価格(諸経費込みの金額)となります」としています。資料の例の借入額21,080,000円に自己資金3,000,000円を足すと24,080,000円。頭金が10%下がって2,700,000円になれば23,780,000円で、300,000円ちょうど下がります。20%なら600,000円。借入額の側は動きません。

最終更新 2026年9月10日 / 全 15 問 ・知る 3 ・わかる 2 ・見抜く 3 ・ケースで考える 5 ・判断する 2

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目次 全 15 問

知る 3 問

  1. 必要額
  2. 資金確保
  3. 目的資金

わかる 2 問

  1. 目的資金
  2. 必要額

見抜く 3 問

  1. 目的資金
  2. 資金確保
  3. 必要額

ケースで考える 5 問

  1. 元本変動
  2. 必要額
  3. 資金確保
  4. 元本変動
  5. 元本変動

判断する 2 問

  1. 資金確保
  2. 目的資金

知る

このテーマを理解するために必要な基本を押さえます。

資料は例として、期間が25年でローン金利を3%とするなら、早見表の表中の金額は「_」万円である、としています。

  • A 1,757 正解

    正解です。年間返済額100万円あたりの借入可能額です。

  • B 1,000

    1,000万円という数字は出てきません。

  • C 2,108

    2,108万円は計算したあとの借入額です。

  • D 3,000

    3,000万円も出てきません。

年間返済額100万円あたりの借入可能額です。

知るお金の土台を作る★★★★
資料の手順内容
手順1現在の住居費+年間貯蓄額から住居費に回せる金額
手順2そこから管理費・保有税等を差し引く
手順3定年退職までに返済が終わる返済期間を出す
手順4早見表の数値(例:25年・3%で1,757万円)を使って借入額を出す

最後に、この金額に自己資金を足したものが購入できる物件価格になる。

資料は「(3)の期間が25年で、ローン金利を3%とするなら、表中の金額は「1,757」万円であることがわかります」としています。これは年間返済額100万円あたりの数字なので、年間返済額が120万円なら1,757 × 120 ÷ 100 = 2,108.4万円。資料の「約2,108万円」と一致します。2,108万円は計算後の数字のほうです。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

四つの言い分を、一つずつ確かめてください。

  • A 自己資金を足したものが物件価格になる 正解

    通ります。諸経費込みの金額とされています。

  • B マンションの管理費等は年間10~20万円程度

    マンションは年間30~60万円程度とされています。

  • C 早見表は年間返済額200万円あたりの数値

    年間返済額100万円あたりの数値です。

  • D 住宅ローンの返済に管理費や保有税も含まれる

    返済とは別にかかると書かれています。

諸経費込みの金額とされています。

知るお金の土台を作る★★★★

資料に書いてあること

  • 手順2で、管理費・保有税等を差し引いた額が返済に充てられる最大の金額
  • マンションは修繕積立金や管理費、固定資産税等が年間30~60万円程度
  • 一戸建ては固定資産税・都市計画税等が年間10~20万円程度
  • 早見表は年間返済額100万円あたりの借入可能額
  • この金額に自己資金を足したものが、購入できる物件価格(諸経費込み)

資料は、求めた金額を概算額としており、誰もが必ず安心して返せる金額とはいえないとしている。

資料は「この金額に現在準備できている自己資金を足したものが、無理のない借入額で購入できる物件価格(諸経費込みの金額)となります」としています。マンションは年間30~60万円程度、一戸建ては10~20万円程度。早見表は年間返済額100万円あたりです。管理費・保有税等は手順2で差し引くもので、住宅ローンの返済とは別にかかります。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

資料は、無理のない借入額を四つの手順で出しています。

それぞれ、どういう手順ですか。

答え 手順1 … 現在の住居費に、年間貯蓄額から回せる金額を足す/手順2 … 管理費・保有税等を差し引いて、返済に充てられる額を出す/手順3 … 定年退職までに返済が終わる返済期間を出す/手順4 … 早見表の数値を使って、無理のない借入額を出す

自己資金は、四つの手順の外にあります。

知るお金の土台を作る★★★★
手順1 → 現在の住居費に、年間貯蓄額から回せる金額を足す手順2 → 管理費・保有税等を差し引く手順3 → 定年退職までに返済が終わる返済期間を出す手順4 → 早見表の数値を使って借入額を出す

自己資金は四つの手順の外にあり、最後に借入額へ足される。

四つの手順で出るのは借入額のほうで、自己資金はそこに含まれていません。資料は最後に、その借入額に自己資金を足したものが物件価格になるとしています。つまり自己資金が減っても、四つの手順で出た借入額が自動で増えるわけではありません。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

わかる

仕組みや計算のしかたを確かめます。

Aさんは「3年後に使う頭金だから、それまでに増やしておこう」と考えました。

資料の考え方で見ると、どうですか。

  • A 増やせば頭金が厚くなる

    増える場合もありますが、減る場合もあります。

  • B 減ると買える額も下がる 正解

    正解です。自己資金は物件価格に直に足されます。

  • C 銀行が差を埋めてくれる

    銀行が差を埋めるという仕組みはありません。

  • D 頭金は物件価格と無関係

    資料は自己資金を足すとしています。

自己資金は物件価格に直に足されます。

わかるお金の土台を作る★★★

頭金が3,000,000円のまま

  • 無理のない借入額 21,080,000円
  • 自己資金 3,000,000円
  • 物件価格 24,080,000円

頭金が2,700,000円になると

  • 無理のない借入額 21,080,000円
  • 自己資金 2,700,000円
  • 物件価格 23,780,000円

借入額の側は動かない。減った300,000円がそのまま物件価格に出る。

資料は「この金額に現在準備できている自己資金を足したものが、無理のない借入額で購入できる物件価格(諸経費込みの金額)となります」としています。自己資金は物件価格に直に足される数字なので、増えれば上がり、減れば下がります。増える側だけを見ると、減る側が計算に入りません。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

10%なら300,000円、20%なら600,000円、物件価格が下がりました。

この並びは、何を表していますか。

  • A 下落率に比例している 正解

    正解です。頭金の減りが、そのまま出ています。

  • B 借入額のほうが動いている

    借入額は21,080,000円のままです。

  • C 手数料の差である

    この回では手数料を置いていません。

  • D 税金の差である

    税金も置いていません。

頭金の減りが、そのまま出ています。

わかるお金の土台を作る★★★★

物件価格 = 21,080,000円 + 自己資金

  • 自己資金 3,000,000円 → 24,080,000円
  • −10%で2,700,000円 → 23,780,000円(−300,000円)
  • −20%で2,400,000円 → 23,480,000円(−600,000円)

下がる物件価格は、頭金に下落率を掛けた額とちょうど同じ。

10%で300,000円、20%で600,000円。下落率が2倍になれば下がる額も2倍です。頭金3,000,000円に下落率を掛けた額が、そのまま物件価格の減りになっています。借入額21,080,000円は動いていません。この回では手数料も税金も置いていません。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

見抜く

誤解しやすい点や、見落としがちなリスクを見抜きます。

「頭金を投資して増やせば、買える物件価格も上がる。だから置いておくより有利だ」と考えました。

この考え方は、どうですか。

  • A そのとおり必ず上がる

    上がる場合もありますが、必ずではありません。

  • B 減れば下がる側もある 正解

    正解です。足し算なので、両方向に効きます。

  • C 物件価格は変わらない

    自己資金が動けば、物件価格も動きます。

  • D 頭金は関わらない

    頭金は足し算の片方です。

足し算なので、両方向に効きます。

見抜くお金の土台を作る★★★★
物件価格 = 無理のない借入額 + 自己資金
  • 自己資金が増えれば → 物件価格も同じだけ上がる
  • 自己資金が減れば → 物件価格も同じだけ下がる

借入額の側は、自己資金が動いても変わらない。

資料の式は借入額に自己資金を足すだけなので、増えれば物件価格も上がります。ただし同じ理由で、減れば下がります。10%下がれば300,000円、20%下がれば600,000円。増える側だけを見て置き場所を決めると、減る側が計算から抜けます。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

この資料とこの回の計算から言えるのは、どれでしょう。

答え 資料は、借入額に自己資金を足したものを物件価格としている/資料は、求めた借入額を概算額だとしている/頭金が減っても、無理のない借入額は自動で増えない

減った分を埋める仕組みはありません。

見抜くお金の土台を作る★★★★

減った分がどこに出るかを、式をたどって確かめる

減っても借入額で埋め合わせられると考える

この回では頭金が300,000円減ると、物件価格も300,000円下がった。

物件価格の出し方も、概算額であることも資料のとおりです。四つの手順で出る借入額は家計の状況・返済期間・金利から決まるもので、自己資金は最後に足されるだけ。頭金が減っても借入額が増えて埋め合わされるわけではありません。また早見表は年間返済額100万円あたりです。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

この回では、頭金の減りがそのまま物件価格の減りになりました。

頭金を確保する側で考えるのは、なぜですか。

  • A 減った分だけ、買える額も直に下がるから 正解

    正解です。足し算なので、そのまま伝わります。

  • B 銀行が頭金を決めているから

    銀行が頭金の額を決めるわけではありません。

  • C 通帳の桁数が決まっているから

    通帳の桁数は、計算に入ってきません。

  • D 硬貨の枚数が変わるから

    硬貨の枚数も、計算に入ってきません。

足し算なので、そのまま伝わります。

見抜くお金の土台を作る★★★★
24,080,000円(頭金3,000,000円のとき)÷23,780,000円(頭金2,700,000円のとき)差は300,000円(頭金の減りと同じ)

資料の式は借入額と自己資金の足し算です。掛け算や割り算が挟まらないので、自己資金が300,000円減れば物件価格も300,000円減ります。しかも借入額の側は動きません。減った分を別の欄が吸収してくれない、という形になっています。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

ケースで考える

具体的な条件のもとで考えます。

Aさんは3年後の住宅購入に向けて、頭金として3,000,000円を用意しています。これを値動きのある場所に置き、10%下がったとします。

頭金は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 2700000円

3,000,000 × 0.9 で、2,700,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 用意していた頭金(円)
  • 10%下がったあと(円)

10%はこちらで置いた仮の数字。実際の値動きではない。

300,000円減ります。ここまでは掛け算ひとつですが、この300,000円がどこに出るかがこの回の中心になります。資料は、無理のない借入額に自己資金を足したものが買える物件価格になるとしています。10%という数字はこちらで置いた仮の数字です。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

資料の例の無理のない借入額21,080,000円を使います。頭金として用意した自己資金は3,000,000円のままだとします。

買える物件価格は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 24080000円

21,080,000 + 3,000,000 で、24,080,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  1. 手順4で出した無理のない借入額 21,080,000円
  2. 現在準備できている自己資金 3,000,000円
  3. 足すと 24,080,000円
  4. これが購入できる物件価格(諸経費込みの金額)

資料は、この金額を概算額であり誰もが必ず安心して返せる金額とはいえないとしている。

資料は「この金額に現在準備できている自己資金を足したものが、無理のない借入額で購入できる物件価格(諸経費込みの金額)となります」としています。足し算ひとつです。だからこそ、自己資金が動けば物件価格も同じだけ動きます。なお21,080,000円は資料の例の数字で、誰にでも当てはまる額ではありません。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

頭金が10%下がって2,700,000円になりました。無理のない借入額は21,080,000円のままです。

買える物件価格は、いくらになりますか。(単位:円)

答え 23780000円

21,080,000 + 2,700,000 で、23,780,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★★
  • 頭金3,000,000円のとき(円)
  • 頭金2,700,000円のとき(円)

差は300,000円。頭金の減りと同じ額。

24,080,000円から300,000円下がります。頭金の減りが300,000円でしたから、まったく同じ額です。借入額は家計の状況と返済期間と金利から決まるもので、頭金が減っても増えません。だから減った分がそのまま物件価格に出ます。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

頭金が3,000,000円から2,700,000円になりました。無理のない借入額は21,080,000円で変わりません。

買える物件価格は、どうなりますか。

  • A 変わらない

    足し算の片方が減るので、合計も変わります。

  • B 300,000円下がる 正解

    正解です。減った額と同じだけ下がります。

  • C 300,000円上がる

    下がるほうで、上がりません。

  • D 借入額が増える

    借入額は21,080,000円のままです。

減った額と同じだけ下がります。

ケースお金の土台を作る★★★★

頭金が動いたときの物件価格

頭金3,000,000円
21,080,000 + 3,000,000 = 24,080,000円
頭金2,700,000円(−10%)
21,080,000 + 2,700,000 = 23,780,000円
頭金2,400,000円(−20%)
21,080,000 + 2,400,000 = 23,480,000円

借入額はどれも21,080,000円のまま。動くのは自己資金の側だけ。

24,080,000円から23,780,000円へ、ちょうど300,000円下がります。資料の式は借入額に自己資金を足すだけなので、自己資金の増減がそのまま物件価格の増減になります。借入額のほうは家計の状況から決まる数字で、頭金が減ったからといって増えるわけではありません。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

条件を変えます。頭金が20%下がって2,400,000円になったとします。無理のない借入額は21,080,000円のままです。

買える物件価格は、もとの24,080,000円からいくら下がりますか。(単位:円)

答え 600000円

3,000,000 − 2,400,000 で、600,000円です。

ケースお金の土台を作る★★★
  • 物件価格 24,080,000円頭金 3,000,000円
  • 物件価格 23,780,000円(−300,000円)−10%で2,700,000円
  • 物件価格 23,480,000円(−600,000円)−20%で2,400,000円
  • どれも21,080,000円のまま借入額

下落率が2倍になると、下がる物件価格も2倍になる。

物件価格は23,480,000円になり、600,000円下がります。10%のときは300,000円でしたから、下落率が2倍になると下がる額も2倍。頭金の減りと物件価格の減りは、いつも同じ額です。住宅購入が1年早まっても、この関係は変わりません。変わるのは、確かめられる回数のほうです。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

判断する

実際の場面で、何を確認すべきかを判断します。

この回では、頭金の額と下落率、そして無理のない借入額を並べました。

買える物件価格を出すとき、役に立たないのはどれですか。

  • A 頭金の額

    頭金は、足し算の片方です。

  • B 想定する下落率

    下落率は、頭金の減りを決めます。

  • C 契約した曜日 正解

    正解です。曜日は、計算に入ってきません。

  • D 無理のない借入額

    借入額は、足し算のもう片方です。

曜日は、計算に入ってきません。

判断お金の土台を作る★★★
頭金 → 3,000,000円想定する下落率 → 10%/20%無理のない借入額 → 21,080,000円(資料の例)物件価格 → 24,080,000円/23,780,000円/23,480,000円

21,080,000円は資料の例の数字で、誰にでも当てはまる額ではない。

この回の計算に入ってきたのは、頭金3,000,000円、想定する下落率10%または20%、そして資料の例の借入額21,080,000円の三つでした。どれか一つが変わると、物件価格も変わります。契約した曜日は、そのどこにも入ってきません。増やせるかどうかより先に、この三つがそろっているかを見る形になります。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

使い道と時期が決まっているお金の置き場所を考えています。

先にするのは、どれでしょう。

  • A 必要な額と使う日を先に固定する 正解

    正解です。減った分は、別のどこかにそのまま出ます。

  • B 前日の値動きを見る

    前日の値動きだけでは、決まりません。

  • C 銘柄名を並べる

    名前の並びは、計算に入ってきません。

  • D 画面の色を選ぶ

    画面の色も、計算に入ってきません。

減った分は、別のどこかにそのまま出ます。

判断お金の土台を作る★★★

必要な額と使う日を固定してから、減ったときにどこに出るかをたどる

使う日までに増やせるかどうかだけを見て、置き場所を決める

この回では頭金の減りが、そのまま買える物件価格の減りになった。

この回では、頭金が300,000円減ると買える物件価格も300,000円下がりました。借入額の側が埋め合わせてはくれません。必要な額と使う日が決まっているお金では、減ったときにどこに出るかが先に見えているかどうかが効いてきます。前日の値動きも、名前の並びも、画面の色も、それを教えてくれません。

出典 全国銀行協会「住宅ローンの返済可能額を知ろう」 / 2026年9月時点の情報

読んだら、解いて確かめる

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